死神の幻想   作:エヌラス

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何この時空を超えた全面戦争みたいな絵面で前話終わらせてしまうとかいう…




50.好まぬ争い___招待

 

「っ…!!」「ッ…!」

 

冷たい声が2人を撫でた瞬間、2人は司令官達の方を向き斬魄刀に手を添えた。それに反応した周りの兵士が銃を2人に突きつける

「貴方達、やめてちょうだい」

 

だが銃を降ろさせたのは司令官だった、最初はそれを無視しようとした兵士達だったが2度目の言葉に気圧され銃を降ろす。

 

「テメェ…なんのつもりだ…!?」

 

斬魄刀に手を添えたままの一護と白哉、だが依然司令官は何もしかけてくる気はない雰囲気を出していた

 

「…別に貴方達と争うつもりは無い、第一貴方達と争ってもいい事なんて何も無いわよ」

 

「だったらさっきの言葉はなんだよ…、これ以上はってどういう意味だよ…!」

 

「貴方達に教える義理はない、ただこれ以上余計な事をするなら私は貴方達を人類の敵と見なして排除するしかない…もちろん茅森さんや蒼井さんの手を借りてね」

 

「っ…!!」

 

斬魄刀を抜き放とうとした一護を、更に司令官が言葉で畳み掛ける

 

「いいの?戦うことになれば…あなたの相手は”彼女達”になる」

 

「…!!」

 

その彼女達が指す言葉の意味を分からない程一護も馬鹿ではなかった。震える手を何とか斬魄刀から放す

 

「…貴方達の会話は基本的にどこでも聴こえてる、出処は教えないわよ」

 

「なんでそんな真似を…」

 

「…ここは日本最後の軍事基地、クーデターが起こらないように対策は徹底するのが当たり前じゃない?」

 

「まさか基地のあっちこっちに…アイツらにも付けてんじゃねぇだろうな…?」

 

黒崎一護が言うアイツらは言わずともその場にいた全員に理解出来ていた。まさに一触即発…少しでも回答を誤れば確実に一護は背中から斬月を抜き放とうとしている。あとのことなんて考えず…自分が信じるものの為に

 

「…」

 

「何とか言えよ…!」

 

「…ノーコメントね」

 

「ッ…!!」

 

 

「やめぬか、黒崎一護…」

 

「白哉…!」

 

今にも抜こうとしていた一護を止めたのは隣にいた朽木白哉だった。

 

「貴方は何とも思わないの?」

 

止めた白哉に対し、またも質問を投げかける司令官

 

「今ここで争ったとして互いに良き点など存在はせぬ、私はただそう思って止めただけだ」

 

「そう」

 

「黒崎一護、あ奴らは兄と私を失う訳には行かないはずだ」

 

今まで上げてきた勝利、ここ数ヶ月は必ず黒崎一護と朽木白哉の名があった。つまるところ優秀な戦力である、それを簡単に失う訳には行かないはず…

 

「それに護ると一度決めたものは守り通せ…それが兄の心では無いのか」

 

もし今ここで斬月を引き抜き争うことになれば一護達と戦うのは確実に月歌達だ。元々仲間だった者たちに剣を抜くのは一護も…彼女達にとってもあまりにも嫌な事になる。避ける為には自分が1度落ち着かなければならない。

 

息を吸い、吐く。その最中ゆっくりと刀から手を離す。

 

「ああ、悪ぃ…」

 

「とにかく”少なくとも”私達は敵ではないわ」

 

「少なくとも…?_おい…!」

 

少し引っかかった言い方をした司令官に一護が言葉を投げかけようとする。だがその最中に司令官はすでに階段を降りていってしまった。

 

「…」

 

少しづつ、何かが崩壊していく。やっと固まっていったはずの何かが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜セラフ部隊基地・一護の部屋〜

 

 

「おいコン_____コン?」

 

部屋に戻りいるはずのコンを目で探す、だが部屋には気配一つもなく…おまけに霊圧すらそこには残っていなかった

 

(アイツどこ行きやがった…!?)

 

霊圧の痕跡を探りながら進んでいく、あんなぬいぐるみが自力で歩いていたら確実にホラーもいいところだ。バレる前に回収して今度は縛り付けておいてやろうと考えながら____________

 

 

 

 

「一護!おかえり!」

 

「オウ!一護!」

 

 

霊圧の痕跡を辿っていくと、月歌達の部屋へとどんどん近づいていっていた。

 

嫌な予感がしていた__________

 

 

そしてそれは当たっていた。遅かった。しかも寄りにもよって31Aの部屋…そこの前に立っていた月歌とコン…最悪のペアだ

 

「コンテメェ何勝手に____」

 

「ちょ、ちょっと待て!!せめてコイツの話を聞いてやってくれ!!」

 

「あん!?」

 

 

「一護!」

 

 

コンの横に立っていた月歌が一護の前に立つ。なんとなく目を合わせずらい…それにまだ治りきってはいない絆創膏が目に写り更に目があわせずらくなる

 

「何はともあれあたし達はこれからも仲間だ!」

 

「…!」

 

「だからこれからもよろしく!」

 

「月歌…」

 

相変わらず屈託の無い笑顔で言葉を放つ月歌に一護の中にあった重りが音をたてて崩れていく。

 

「いや、ずっとこれを言いたくて探してたんだけど。皆いま風呂行ってるんだけど、あいつらも同じ気持ちでいるんだ」

 

「コンから聞いたのか?」

 

「うん、全部聞いた。死神の事も…虚の事も」

 

「いつかは話そうと思ってたんだけどな…」

 

「別に何も気にしなくていいぜ、だってさっきも言った通りあたしらは仲間だ。それに変わりは無い」

 

「あァ、そして俺はお前らに謝らねぇといけねぇ」

 

あの日あの時、虚に喰われかけていたとはいえ守ると誓ったはずの刀を月歌達の方へ向け……殺しかけそうになったことを

 

「すまなかった」

 

「いいよいいよ気にすんなって、あと明日31Bの奴らと集まってパーティするぜ。一護もちゃんと来いよ!」

 

「…分かった____って明日ァ!?」

 

「え?うん明日。だって一護いなかったじゃん」

 

「あ、ああまぁ確かにそうかもしれねぇ…」

 

 

頭を抱える一護、そしてそれを見て笑う月歌。この後31Aのメンバーが全員帰ってくるまで2人の話は続いたという…

 




司令官のあの何考えてるか分からん、それでも月歌達には寄り添う体勢が好き。

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