死神の幻想   作:エヌラス

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物に名前をつけるのっていざオリジナルを考えてみるとなると被らないようにと、めちゃくちゃ難しいものですね…

いい感じにまとまるまでに既に1週間…中々しんどい!!


52.研究___始まりの雷鳴

 

〜セラフ部隊基地・研究所〜

 

 

「ふむ…」

打ち上げが終わりそのままの足でセラフ部隊の研究所に引っ張られた黒崎一護、その視線の先では樋口がかつてないほどの盛り上がりを見せていた。

 

(コイツ…マジで賢けぇんだな…)

 

周りを見渡せば様々なセラフやキャンサーに対する資料などが散らばったり貼ってあったり、ぐちゃぐちゃではあったがどれもこれも有意義な資料ばかりだった

 

「そこら辺の資料は下手に触るなよ、お前らからは分かりにくくても私からは分かりやすく置いてあるんだ……それとも詳しく解説してやろうか?」

 

「いや…遠慮しとくぜ」

 

「そうか、遠慮するなら私から聞いていいか?」

 

斬魄刀に様々な機械を装着させている片手間で一護に質問を投げかけてきた樋口。一護は少しばかり警戒してしまった…さっきまでの口調とは変わりどこか探りを入れている__と言うよりその先を予言できている。それで尚探りを入れようとしてきているように感じたからだ

 

「なんだよ…」

 

 

 

 

「まず大前提で私の仮説だが、黒崎一護…そして朽木白哉、2人はこの世界の人間じゃない」

 

 

 

 

 

 

樋口の言葉に一護の肩がピクっと震えた、

 

「…!」

「顔を見なくても気配でわかる、わかりやすい奴だ…」

 

斬月に機械を付け終わり、パソコンがある椅子へと腰掛ける。そしてその椅子をくるっと一護の方へ回転させた

 

「そしておそらく私達よりも過去の世界…別の次元からきた。どうだ?」

 

「…なんで過去の世界って言える?」

 

「何、軍事電子手帳…ある意味のスマホだがお前達はこれの使い方を知らなかった。その時点で既に分かっている。何せ当たり前の物だからな…私たちにとっては」

 

(確かに、俺達が使ってたのはこんなハイテクな機械なんかじゃねぇ……ガラケーだ)

 

「世界を超えてきた原因はおそらくキャンサー…どんなキャンサーかは知らんがソイツが時空を超えさせて偶々お前たちの世界に来た___仮説だがな」

 

「…俺が向こうの世界にいた時に、最後にデケェ生き物と戦った。あん時の俺ァ必死で覚えてなかったが今考えればキャンサーと言われても頷ける」

 

多数のエネルギーの塊の弾の数々、そして時空を歪めさせる歪みの作り…

 

「災難な奴だな、わざわざこんな世界に飛ばされてしまったんだ」

 

「…」

 

思っていたよりこちら側に心を寄せてくれているのだろうか…

 

「だがそれはこっちとしては大歓迎だ、敵対勢力の調べばかりしていては嫌な情報ばかり目に入る。それに比べてお前はおそらく味方だ…その仲間ってやつの情報なら希望に満ち溢れているだろう?」

 

「…そう、なのか?」

 

ダメだった、一瞬でも彼女に期待してしまった俺がバカだった。あの人程酷くはなくともそのまま過ごしていけば確実にあの研究狂いの男になってしまうかもしれない…

 

「それに私は見たことが無いものを研究するのも好きだ、研究者としては当たり前の事だがな___出たか」

 

後ろのコンピュータがピッという音を出して樋口に知らせる、なんの音だと思う一護を他所に椅子を一回転させた樋口がPCの方へと向ける

 

「この剣はどうやって作った?」

 

「…わからねぇ」

大体素材とかあるのだろうか、だってこれ皆の霊圧込めて作った刀から生えてきたとしか言いようがない気がする。

 

鉄を打って作ると言った正攻法をしていない一護はもはやイレギュラーの塊だった

 

「鉄…では出来ていないらしいなこれは」

 

これっていわゆる想いの力の塊…ってやつでは無いかと内心考える

 

「当たり前か、別の世界から来たならこの世界には無い素材があっても納得が出来る…本来なら分解して隅々まで調べたいところだがお前は貴重な戦力だ。そんなことをしようものなら確実に私が殺されるな」

 

 

 

「分解は殺されなくてもやめろよ」

 

 

 

 

 

 

 

__________________________

 

 

 

〜現世〜

 

 

 

「おやおや…鉄斎さんから連絡が〜」

 

そう言いながら携帯を取り出し耳を当てる。

 

「もしもしどうも〜____解析が終わったとの事です。帰りましょうヒユさん」

 

「あ、分かりました!」

 

一護の家を離れ、空座町を歩き回っていた2人。だが鉄斎から解析終了の電話がかかり帰ろうとする

 

「っ…!」

 

そうして振り返った瞬間、浦原の動きが止まった。

 

「貴様は…特記戦力の1人!」

 

立っていた1人の男が、浦原を見て驚愕の表情を浮かべていた

 

(何者かは知らないが嫌な予感がする…)

 

義魂丸をヒユには持たせているが戦うとなれば彼女はまだ幼い、戦闘経験がない彼女を前線に出す訳には行かなかった

 

「黒崎一護を探してたんだがな、何故奴の霊圧を感じないのだ」

 

「そりゃあ当たり前でしょう、黒崎サンは今はお留守ですから」

 

「その様子じゃあどこに言ったか知ってるみたいだな、素直に教えてくれれば楽ですむ」

 

白く綺麗な服装_まるで死神たちの纏う死覇装の真反対のような服に身を包み、破面のような仮面を左目あたりに付けた男は目の前にいる浦原にそう問いかけた

 

(まずいな、本気でアタシ達も分からないんですけどねぇ…そんなこと言っても敵サンは信じてくれなさそうですし)

 

「おい、聞いているのか?」

 

「聞いてますよォ…急かさないで貰いたい。それにアタシだけ名前が知られてるのも卑怯じゃないですか」

 

 

「いいだろう」

 

 

後ろにいるヒユが義魂丸を取り出そうとしているのをなんとか手で止める。今ここで刺激してしまえば街の景色を変える___なんてことになりかねない

 

 

 

 

 

「イーバーン__アズギアロ・イーバーンだ」

 

 

 

 

 

 

 

____そしてほぼ同時刻、尸魂界に雷鳴が降り注ぐ

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