そして1話1話を作りこんでいこうと思うので、少しばかり更新が遅れる場合がございます。こんな作品待ってる人いないかもですがもし待ってくださるのなら…その時はお願いします
そして既になんか雰囲気がダメになってきている___
(浦原さんに止められてるけど…私が出ないと…!)
ポケットの中にある義魂丸を、手汗が出る程に握りしめ浦原の後ろに立つ佐原ヒユ。戦闘訓練や鬼道の訓練は受けていても…この世界とキャンサーとではあまりにも戦い方が変わる
(浦原さんを守らないと……この街を、守らないと…!!)
だがそう考えれば考える程に手足の拘束が強くなったように感じてしまう。それ程に格の差を肌でひしひしと感じていた
前に出たとして時間を稼げるかどうか……
「心配しないでくださいヒユサン、あたしゃこう見えても結構やる方なんですよ」
「おい…」
浦原の後ろでアズギアロが手を振る、だが浦原はそれをガン無視し話し始めた
「それに貴方には今後重要な役目が回ってくるはずだ…その時まで守るって決めてあるんですよアタシ達は」
「はい…分かりました」
ヒユはこの世界に来てから、守られてばかりだった。何をするにも誰かに____
「電話…?」
次の瞬間、平子から渡されていた携帯が鳴り懐から取り出す。
(雛森さんからだ…)
とりあえず通話キーを押し耳に当てる。
『もしもし、ヒユさん…』
耳から聴こえた声だけでも、雛森が落ち込んでいると言うことは明白だった。
「どうしたんですか雛森さん…!?」
『さっき尸魂界に白い外套を纏った集団が山本総隊長に宣戦布告をしたの』
「えっ…!」
尸魂界に対して宣戦布告、突然すぎる出来事に一瞬頭がストップしそうになった。なにかの冗談かとも考えたが声の感じや彼女の性格…嘘をつくとは思えなかった
『それで、その際に一番隊副隊長の雀部長次郎さんが戦って亡くなったって…』
「雀部さんが…!?」
一番隊、山本元柳斎重國が率いる護廷十三隊で最強と言われる部隊、最初に会った優しげなおじいさんがまさか1000年以上も総隊長であり続けたときはあまりにも驚いて腰を抜かしそうになってしまった。
『これ、すっごく美味しいです!!』
割と無礼を働いたからだ…
そしてその横にいつも立っていた、雀部長次郎と呼ばれているこれもまた貫禄があった人だった。
関わりはあまりなく、数回だけ言葉を交わしたのだがその数回でのインパクトは凄まじく
特に山本総隊長のことについて1度聞けば日が暮れるまで只管に語り続けられ流石のヒユもギブアップしてしまった。
(あの時平子隊長が来てくれなかったらそのまま…)
1度だけ剣を交えた時には、真っ直ぐな総隊長に対する敬意などがその刀にのっていた。あまりにも実力不足のため数回しか打ち合え無かったがそれだけでも彼がどれだけ尊敬しているのか…嫌という程伝わった
(白い外套…)
目の前の__アズギアロと名乗った男を目で見る。その目がどんな色をしているかは分からないけど…きっと酷い目でその人を見ていることだけは理解出来た
(なんだあの女……空気が変わった…?)
アズギアロは浦原と目を合わせていたのだが突如として後ろの女の霊圧の昂りを感じそちらへ目を移した。
(ヒユさんの霊圧が上がっていく…!?___)
後ろから感じていた霊圧がどんどんと大きくなっていくのに驚いて後ろを見る、そこに立っていたヒユは動いてはいないものの霊圧は鋭く、目もそれに呼応するかのように鋭くなっていた
(浦原さんが驚くこと、あるんだな…)
黒崎さんとの出会いで、空っぽだった私が再び生を持った。死んだはずの私がなんであそこにいたのか分からないけど…きっと運命だったのかもしれない
『皆!今助けるから…!!』
無茶だと言われていた任務
分かりきっていた結果
次々と殺されていく仲間
セラフさえ…彼らの生きた証でさえ粉々に砕かれ、最期ですら顔を見せて貰えなかった絶望
そんな毎日を送り、心身共に疲労していたところを作戦でミスをして地下から現れたアイツに全滅させられた
(そんなはずの私がここに立ってる…)
今の自分にセラフは無いが、代わりに平子隊長が信じて持たせてくれた斬魄刀がある
この世界で過ごし、その1ページに雀部長次郎という一人の男の名前がヒユの心に刻まれている
それほど関わりがなくとも…、仲間を失うことはいつの時も心がギュッとなる。
『ヒユさん…!?_』
電話越しに聴こえる雛森の声、そのまま携帯を下ろし通話終了キーを押す。最後まで雛森は何かを言おうとしていたが今のヒユには何ひとつとして返ってこない…
「浦原さん、私に戦わせてください」
「えっ…!?でも_____」
「お願いします、戦わせてください」
(今のヒユサンが戦って勝てるかどうか、正直アタシにも分かりません)
ヒユが戦いたいというのは浦原も何となくはわかっていた。おそらく尸魂界で何かがあってそして目の前にいる男と何か関わりがある…
(最近少しずつ変な歪みも見えますしねェ…一部回収、解析してるものの。いつ結果が出ることやら…それに)
今の彼女が持つ斬魄刀も、彼女自身の能力も今はあまりにも未知数な点が多すぎる。それに敵の正体わからぬまま彼女を前に出す訳にもいかない…
相手が下手に利用すればそれこそ平子真子に合わせる顔が無くなってしまう
なのに、何故だろうか…
初めて黒崎一護を尸魂界に送り出した時のような、期待を彼女にしてしまう…
彼女なら何かを見せてくれるのでないか、彼女なら可能性を作り出すのではないか…
「ならばヒユさん…私から1つ条件があります」
唾を飲み込み、浦原喜助はある賭けに出た
__________________________
〜セラフ部隊基地・ナービィ広場〜
「…」
黒崎一護はナービィを膝に抱え胸の内にある不信感や違和感に苛立ちを募らせていた
『これ以上、余計な事をしないで頂戴』
富士山への偵察任務の最後、手塚司令官から言われた警告。それが何を意味するのか…そして第一なぜ白哉との2人きりの会話が外へ筒抜けているのか…
(ダメだ…考えれば考える程不信感しか募らねぇ…)
何か大きな物が裏で動いていそうな、そんな嫌な予感に包まれる。
(蒼井達セラフ部隊にまで関わること…、それに本来遺体が多い場所にはあるはずの霊子が1ミリも無いこと…)
やはりもう一度手塚司令官に直接聞きに行くしかないのだろうか____
だがそうなれば月歌達を敵に回してしまう羽目になる。
「お前が黒崎一護だな」
「おわっ!?」
1人考えに老け込んでいると、突如後ろから声をかけられひっくり返る。
「…」
「ってて…」
ひっくり返った一護を見下ろすように1人のセラフ部隊隊員が佇んでいた。立ち方から月歌達とは一線を超えた感覚を肌で感じる
「誰だ、お前…」
「我は月城最中、30Gの隊員だ。お前と同じ場所からやってきたというあの朽木白哉と同じ部隊である」
「ああ…30Gか」
立ち振る舞いから溢れ出る強者の風格に納得もいく、現在最古であり最強の部隊30G。白河ユイナを筆頭とする凄まじい戦闘能力を持った集団である
(なんかちっさいのが1人いたような…)
一護の刀を見て無性に興奮し、一時はお弟子さんとか言ってきたような…
「…」
それはさておき…一護は月城最中と名乗った隊員の前に立った。
「それで、俺に何の用だ?」
「茅森達がお前と話したがっていた」
「…茅森達が?」
「先程話をしてな、茅森がお前にも話しておきたいとのことだ」
「なら今ここで俺に話せばいいじゃねぇか」
「…我は話すのが苦手なのだ。それに…」
そう言いながら月城は辺りを見回す。一護もなんとなくだが何故ここで話さないのか…その真意を見出すことが出来た
___彼女があまり話すのが好きでは無いということ、そして……
(外でするにはあまりにもまずいネタってことかよ…)
「わかった、俺からアイツらのほうに掛け合ってみる」
「ああ」
とりあえずその場所を離れ月歌達の元へと向かう。何やら大きな出来事にまた巻き込まれそうだ……
ヒユさんこう見えて意外と好奇心旺盛なんですよ…
だから尸魂界に来た時はそりゃあもうあっちこっちに顔を出して…そして人柄の良さで案外溶け込むとかいう…
記憶ある程度戻ってからもそれは変わらず、逆にキャンサーと戦っていた経験が生きるかと思いきや…
平子隊長に止められるんですよね(スピンオフかな?)
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