それはさておきヒユさん頑張れ…
〜31Aの部屋〜
「それで、月城最中ってヤツからお前らに通されたんだが…俺に用があるって?」
あの後即座に月歌に会いに行き、丁度部屋に入ろうとしている31Aのメンバーを見つけコンタクトを取る。やはり外で話すと不味い話題なのか部屋の中へと招待された
「年頃の異性の部屋に入って最初の一言が其れかい?全く連れないねぇ…そんなんじゃモテないよ〜?」
「うるせぇ、こちとら気を逸らすのに必死なんだよ」
「なんだ、意識してんじゃん〜!」
あっはっはと笑いながら一護の肩を叩く月歌。周りで見ている31Aのメンバーも其れに笑ってしまう、その中一護が耐えきれず叫んでしまう
「ふふふ…一護さんも意外とおとk…いだだだだ!?」
「おいタマァ!!!」
「いだっ…!はいぃ…!いだだ…!!」
頭をめぐみに鷲掴みされながらも返事をするタマ
「アイツだって年頃や、配慮してやれ」
「おい待て変な誤解が広まるだろ…!」
その後も暫くはじゃれあいが続き、全員の体力が消えそうになるまで続いた
〜30分後〜
「其れで…はぁ、話って…?」
「よくぞ聞いてくれた一護!」
「くっそ…腹立つ…!」
「一護は今まで戦って来た中で仲間の遺体とかって見た事有る?」
「…!」
まさか、月歌達もこの疑問に辿り着いていた…いや恐らくだがあの月城最中と言う人物が何かを吹き込んだのだろうか…
「…いや、そもそも俺達の周りじゃ誰も死んでねぇだろ?」
事実ではある、今までの戦い___デススラッグやロータリーモール、レッドクリムゾンとの戦いで辛くも死人を出す事は無かった
「一護が居なかった時、レッドクリムゾンの後だったかな…休暇で暇してた時にヘリポートから叫び声が聞こえてさ」
『お願い!!最期に会わせて!!』
『何かあったのかな…ユッキーちょっと見に行こうぜ』
『ええ…ったく…』
傷も治り元気が有り余っていた月歌はユキを連れて外を出歩いていた。その最中ヘリポートの方面から誰かの泣き叫ぶ声が聞こえ何事かと向かう
「月歌…!止まれ…」
「えっ…」
ヘリポートが見え、自分達が身を隠せる場所で月歌を止めるユキ、その視線の先には恐らく先程任務から帰ってきた部隊…そしてその部隊から一人欠けている事に気付くのにそうそう時間は掛からなかった
『お願いします!!最期に顔を見せてください!』
司令官に掴みながら涙を流す隊員、だが司令官は変わらぬ態度で接する
『ダメよ、軍の規則に反するつもり?』
『そんな…最期まで一緒に戦った仲間なんです!』
『そうしてあげたいのは山々だけれど、其れは出来ないの』
『うっ……ああぁぁぁぁ!!!』
その場で泣き崩れる隊員に生き残った別の隊員が歩み寄る、其れを見下ろす司令官の目は何時もとは変わらないがその奥には……きっと何かがあるかもしれない
『最期に会わせて貰えないって…どんな気持ちなんだろな』
その帰り、気不味くなった雰囲気のまま歩く2人の姿があった
『さぁな…、そんなの経験したもんにしか分からねぇよ…』
『アタシは無理矢理でも見に行くかも』
『損傷が激しかったらどうする?__目も当てられない状態だったって可能性もあるだろ?』
『其れもそうなのかな…』
その日は其れで落ち着いた、だが月歌の中にはどうしても説明できないモヤが掛かった様な気がしてどうしようもなかった
そしてパーティの日に蒼井に話を聞き、なんとかかんとかその人物と会う事が出来た
「其れが…月城最中か」
「うん、一応同盟を結んだつもりでいる。軍の秘匿する情報ってやつを追う者同士でね」
「また大きく出たじゃねぇか…、大丈夫なのかよ」
「本来はハッキングが得意なユッキーに任せたい所だけど、こればかりは生命までもが関わるかもしれない…バレない様に本から見ていこうって所」
「そうか」
「其れで、一護にも協力して欲しいんだ」
「俺に?」
「一護は強いから任務に出る回数も多いかもしれない…だから外に出た時に何か情報が手に入らないかって」
「……出来る限り見ておく」
「助かるよ〜、これで一護とも同盟!」
「元々仲間ってもんだろ…」
「其れはそうかも…あはは!」
(あの時、軍に違和感を感じたのは俺だけじゃなかった…月歌の事だがユキも着いてるなら大丈夫の筈…)
白哉と共にに感じた時の話、あれはまだこいつらにするべきでは無いと思った一護はひとまず話を終わらせ31Aの部屋を出た
_____そしてその後直ぐ…明日に新たな任務の作戦説明をすると言うメールが電子軍事手帳へと届いた
(このタイミングで作戦だと…?___俺ァともかくアイツらは大丈夫なのかよ…)
そう考えながらも、従うしかないこの状況。ひとまず一護はベットへとついた
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〜現世・空座町〜
「おいおい、まさかこの女が俺の相手か?」
浦原喜助が後ろへ下がり1人の少女が前に立った、この事にアズギアロは失望を隠す訳でも無く大きくため息を吐いた
「彼女の事舐めてると痛い目見るっスよ〜」
「はっ、こんな小娘直ぐに終わらせてお前の元へと行くぞ浦原喜助!」
(さっきから私の事小娘だのなんだの好き放題言って!)
顔は無表情をなんとか貫いているが内心は最早、火山が噴火した様な怒りに達していたヒユ
(雀部さんを殺して、そして私の事をバカにして…この人の仲間もそんな奴ばっかなんですか!?)
無言である、だが内心はとてつもなくうるさい
「すー…はぁ…」
刀を引き抜きアズギアロに向ける、正直人の形をした相手とやり合った事が無い為に元来守るべき対象だった人に…少しばかりの抵抗感があったが誰かが背中を押してくれている様な気がしていた
(きっと黒崎さんだろうか…私が此処に来た意味、絶対に黒崎さん達を元に戻さなきゃ行けない…此処で死ぬ訳にはいかないんだ…!)
「…あれは?」
空を見た浦原が突如として空中に現れた裂け目に意識を集中させる。
(最近虚の存在が余りにも多く消えているとの報告があった時に必ず現場にあった謎の歪みに似ている…)
いやそれよりだ。其処からうねうねと現れ始める怪物に反応するのに少しばかりの間が出来てしまった
「ヒユさん!!」
「えっ………な…!?」
ヒユの名前を呼び、同タイミングで影が出来上がりヒユが上を見る。
「なんだあれは…!?」
アズギアロも上を見上げ固まっていた。浦原喜助だけが見えていた幻覚ではないことがその時点で理解出来た
「貴方たちの仕業じゃないんすか?」
「そんな訳があるか…!」
その間にも怪物は歪みからさらに顔を覗かせて漸く止まった。まるで覗く様に街を見渡している数多くの目が浦原達へと向けられる
「こりゃあマズいんじゃないっすか…?」
ほぼ上半身と腕の様な物を生やしているだけなのだが、其れでもかなりのサイズがあった
「其れに周りに歪みが出来ている…」
その時点でいくらか察しが着いた、黒崎一護及び朽木白哉は此奴に拐われている
(分からない事だらけが進展する筈っす…、なんとしてでも今此処で奴のサンプルを回収する…!)
予定変更、浦原喜助も自身の斬魄刀を抜き放ち宙へと舞った
一方地面では、ヒユ…そしてアズギアロが相見えていた
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そして作者のエックスです。良ければフォー!!よろしくお願いします!
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