死神の幻想   作:エヌラス

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何故いきなりひさめっちがズイズイと前に出てるかと思ったそこの貴方。

今回のイベストですよイベスト、あれ見たらひさめっちの見る目が本当に変わりますよ。

そして最近こう…タイトルネタが尽き初めて来ましたね()


57.天才剣士と死神代行__3分の攻防

 

「様々なゲームをする前に、わたしと手合わせしましょう」

 

抜きかけた刀を鞘に納め、小笠原が再び問いかけてくる。

 

「…いいのかよ、他にもいろんな催しがあるんじゃねぇのか?」

 

冗談じゃないと笑い飛ばし、一護がそう言う。だが小笠原は先程よりも胸を張り言った

 

「心配ありません、3分で終わらせますから」

 

「…なんだと?」

 

その言葉に一護が少し反応する、それを分かったのか小笠原が畳み掛ける

 

「わたし、天才剣士なので」

 

「俺が3分でやられるっていいてぇのか?」

 

「さぁ…、どうでしょうね」

 

「でも…」

 

ふと冷静になり月歌達は大丈夫かと思い目を向ける、今日は親睦会のはずだったのだが割と最悪なことになってる気がする

 

 

「刀で語り合うって剣士っぽいね!!見てみたい!」

 

 

「…」

 

別に悪くなってなかった、なんならさっきより盛り上がっているような気がした。

 

「貴方の部隊長はいいようですね、白河さんはどうですか?」

 

(頼む…月歌には期待してはなかったが白河ユイナ…あんたならここを止めてくれるはずだ…!)

 

一護は心の底からそう願った、今冷静に考えれば親睦会の初っ端がこんな物騒な始まりになるのは些か…

 

 

「ふむ、同じ剣を使う者同士…存分に仲を深めてくれ!」

 

 

(………)

 

 

「なら早速やりましょう…貴方の技はかなり荒々しいと聞きますので、アリーナは如何ですか?」

 

そう言った瞬間、月歌が間に入り目を輝かせて言葉を放った。

 

「じゃあさ、これからやる親睦会の勝負の開幕戦だ!先輩部隊30Gvs我ら31A!」

 

 

 

 

「「おー!!」」

 

 

 

 

(……ああ、うん)

 

 

冷静になったのは自分だけなんだなと更に思ってしまった一護、その周りでは謎に盛り上がっている奴らと呆れているが謎のボード作成に取り掛かるユキの姿が見受けられた

 

 

__________________________

 

〜アリーナー

 

 

「私はいつでもいいですよ〜!」

 

31Aと30G、そしていつでも2人を止められるようにと七海が遠くから見守る中一護と小笠原は2人で真ん中辺りに立っていた。だが…

 

「そんな距離とる必要もねぇだろ〜!!」

 

「え?」

 

「聞こえてねぇじゃねぇかっ!!」

 

小笠原と一護の距離はかなり空いていた、もはやお互いの声が聞こえないくらいには遠い。実際小笠原が聞こえてない

 

「いいですよ!__月牙天衝ってやつも見てみたいので!」

 

「んな事言っても…」

 

一護自身そんなに人に対して技を放つのは好きでは無い、しかも守ろうとしているセラフ部隊のメンバーに…

 

「私が勝ったらそうですねぇ、お弟子さんにでもなってもらいましょうか?」

 

「急に何言うんだよ」

 

「同じ刀使いとして親近感があるからです」

 

「ハッ、言っとくがオメェに卍解を見せる気はねぇぞ」

 

そう言い背中にある始解状態の斬月を抜き放つ。彼女に始解状態の月牙をぶつけたとしても卍解と月牙天衝、そして…虚化。

 

(そこまでする必要があればするしかねぇ…だがあの小柄であの刀…、どう見てもサイズがあってねぇ)

 

「それは残念ですね…、なら力づくで見せてもらいましょうか…っ!」

 

刀を鞘に収めたまま後ろへと回した小笠原、次の瞬間腰を落とし地を蹴り_____________

 

 

「ッ…!?」

 

「ほう…」

 

これは意外と言わんばかりの顔をする小笠原、だが一護はそれどころではなかった。

 

 

一護の目の前…いや正確には一護の斬月と鍔迫り合いをしていた。

 

(なんだ今の…、速すぎる。俺が止めれたのはまぐれだ…!クソ…!!)

 

「剣から動揺が見えますよ?」

 

「…るせぇ!」

 

幸い小柄故か力はそこまでなく、斬月で後ろへと押し返した。だが先程まで斬月に掛かっていた力はあの小柄なものから出されたのかと疑うくらいに重かった

 

「もし今ので斬れていたら流石にびっくりしますよ、そんなので31部隊最強…ましてや様々なキャンサーを倒したなんて」

 

「黙って聞いてりゃめちゃくちゃ言いやがって…!」

 

幸い距離はある、あのうるさいくらいの口を塞ぐには月牙をぶつけてビビらせる位のことはする。

 

「んなに見てぇなら見せてやる!!」

 

斬月に霊圧を注ぎ込み、1つの斬撃として小笠原に向けて放つ。

 

 

 

「ちょ一護…、あれやりすぎじゃ!」

 

遠くで見ていた月歌が指を指す、だがユイナ達は首を横に振って言った。

 

 

「黒崎一護は小笠原を侮りすぎだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ…」

 

今何が起こった…

 

「まさか……”今のが月牙天衝”ですか?」

 

目の前にいる小笠原に向けて始解状態の斬月の月牙を全力で放った、だが届かず途中で真っ二つにされていた。

 

「嘘だろ…」

 

刀すら抜いていなかった…いや正確には抜く速度が凄まじいだけ…

 

「言っておきますけど、今のは抜いてすらいませんよ?」

 

「…そうかよ」

 

少しづつ、少しづつ一護の中に焦りが生まれる、自らのことを30Gでは最弱と言った少女を前に一護は片膝をつかされそうになっていた。

 

(さっきの一撃、あれは正確に俺の首を跳ねる一撃だった。こいつが最弱っておかしいだろ…!)

 

たった数回の打ち合いで、一護は確信した。そうして動きへと変換していく。その先では再び抜刀しようとしていた……

 

 

「「卍解ッ!!」」

 

 

「っ!」

 

 

その二言、たった二言が一護の姿を大きく変えた。風の中から姿を現した一護を見て小笠原が目を見開く。

 

「それが…卍解」

 

「好き好んで見せる姿じゃねぇよ」

 

「いいじゃないですか、わたしはかっこよくて好きですよ」

 

「そう言ってくれるだけマシだな」

 

刀を抜き放ち構える小笠原、一護も天鎖斬月となった刀を持ち構える。

 

(大剣から刀に変わった…だけど流れてくる気はさっきよりも数倍…いやそれ以上ある、一護さん自身の気も凄いですね…)

 

「はぁっ!!」

 

「っ…!」

 

一護が大きく前に踏み出し刀を下へ振る。だが小笠原は上からの一撃を刀でいなし横へと避ける。

 

(身長が高い相手は必ず上から押さえ込もうとする…、一護さんも例外では無かったですね)

 

だが次の瞬間、下の地面へとぶつかったはずの一護の刀が小笠原の額をかすめていった。

 

「やっぱ躱すか…!」

 

「女の子が顔に怪我したら危ないですよ…っ!」

 

「どうせ避ける癖に何言ってやがるっ!」

 

小笠原が鞘に収めた刀を再び抜刀、一撃が受け止め再び両者拮抗していた。

 

(あの抜刀技、はえぇ…!正確に俺を斬ろうとしてくる…)

 

(一護さんの刀、先程よりも格段に速度が上がっている…、そしてこの刀から流れ込む一護さんの感情…)

 

「ふっ…!」「やぁっ!」

 

再びお互いの刀をぶつけ合う、小柄故に押されるはずの小笠原が一護を押し返した。

 

「っ…、くそっ!」

 

一護は小笠原と何度も刀を打ち合う途中、小笠原の刀から流れてくる彼女の意思を感じている。まるで揺れがひとつもない水面のような平静、相手を見極め瞬時に対応するその平常心。

 

(だけど、なんだ…)

 

その奥にある、途方もなくどす黒い”違和感”

 

揺らぎがない水面の底、あまりに深く…到底手が出せないような領域。そこにある違和感

 

「なにか別の場所に集中していますね?」

 

「お見通しかよ…っ!」

 

「それはもちろん、天才剣士なのでっ!」

 

刀と刀がぶつかり火花を散らす。互いに徐々に速度が上がり始める。

 

 

「やっ…、たぁっ!!」

 

 

「ふっ……、うぉぉあっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう少しだな」

 

「そうですわね」

 

「そうだねぇ」

 

「…?もう少しって…」

 

離れた場所から観戦する月歌達だったが、時計をちらりと見た月城がそう言い30Gのメンバーだけが頷く。月歌が気になり聞くが…帰ってきた返事はあと少しでわかるとだけだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首筋を狙われるような太刀筋を何とか躱し、天鎖斬月で一撃を叩き込もうとする一護。

 

 

「っ…!」

 

(来た…、隙が…!!)

 

千載一遇のチャンス、何かに気を取られた小笠原が一護の剣筋を見誤る。

 

 

『月牙…!!』

 

もはや出し惜しみはナシだ、そう思い天鎖斬月に霊圧をぶち込んでいく。

 

___次の瞬間だった

 

 

 

「ごはっ…!!」

 

 

「っ…!?」

 

小笠原が血を吐き倒れた。それに驚いた一護が月牙天衝を放つ構えを辞め距離を詰めた

 

「大丈夫かよ…!?」

 

「はい、大丈夫ですよ…」

 

焦りが出る一護に対し、冷静に口元の血を拭き取る小笠原。

 

「でもお前、血が…!」

 

「天才剣士ですので」

 

「…は?」

 

「天才剣士は3分間しか戦う事が出来ないのです」

 

一瞬混乱し刀を落としかけるがなんとか保持、冷静に頭を回転させて小笠原の言葉を噛み砕こうとする

 

「え、ああ…あれか?強い力故の代償みてぇなものか?」

 

 

 

 

「いえ、設定です」

 

衝撃発言を聞き天鎖斬月を手から落としながらもツッコむ。

 

「設定!?」

 

「はい」

 

「それおめぇが1番言っちゃいけねぇやつだろ!?」

 

「やはり天才剣士には時間制限が付き物でしょうに」

 

「なんでそっちの方が当たり前みてぇに言ってんだよ…!?」

 

「天才剣士ですので」

 

「それしか言わねぇじゃねぇか!!」

 

ツッコミに全てを降った結果気がつけば一護の卍解は解け元の姿へと戻っていた。

 

「結局結果着かずでしたね」

 

遠くから見ていた月歌達が近寄り一護達へ言う。

 

「一護的にはあのまま戦ってたらどうだった?」

 

「身も蓋もねーな…」

 

ユキの言う通り身も蓋もない質問を投げかける月歌、一護は斬月を拾い背中に収めながら言った

「どうだろうな…、勝ってたかもしれねぇし負けてたかもしれねぇ」

 

最初こそ侮っていた、だが戦いに激しさが増すにつれ一護も自然と自らの全力をかけようとしていた。きっと恐らくあのまま戦い続けていれば……

 

”虚化”まで出さなければならないかもしれなかった

 

正確な太刀筋に小柄な身体を活かした戦い方

 

「お前が刀のセラフを持ってたら最強なんじゃねぇのか…?」

 

「申し訳ありませんね!!銃のセラフで!!」

 

「…悪ぃ」

「でも私にはお弟子さんがいますから!__ちゃんと刀型のセラフを持つお弟子さんがいますからね!!!」

 

「そんなドヤ顔で他人の自慢されてもよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

「ん?今震えたか夏目」

 

(今の気配…、なんだ…?)

 

 

「おーい、無視か?」

 

 

 

 




あれ、お弟子さんっていつひさめっちのお弟子さんになったんですっけ()


作者のエックスです。良ければフォー!!よろしくお願いします!
https://twitter.com/NLAS1106?t=w8Xgm-0H20wuB5PtJmu4fQ&s=09
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