そうなると最終回とか何年後になるんだろって思ったりしてるんですよね、というか今は最終回がどうなるのかとか全然予想つかなさすぎて……
今回の話読みにくいプラス作者のロマンというかなんというかが積み込まれています、心して読みましょう。
(っ…頭が、私何をして…)
目が覚める。まだ意識ははっきりしておらず身体を動かそうとするがまだ動かなかった。
幸いにもなんとなく腕と足に感覚がありどこも吹き飛んではいないようだ、だが視界の半分が赤く染まり片目に血が流れ込んでいるのをじわじわと理解する。
「っぁ…!」
そして同時に頭痛に襲われ、強制的に意識がはっきりと回復した。
(そうだ…私と浦原さん、そして敵のあの人で上に現れたでかい怪物と戦おうとして…)
次の瞬間だった、見覚えしかないおかっぱの髪型が視界に映り独特の関西弁が耳へと流れ込む
「おん?目ェ覚めたか?」
「ヒユさん…!!心配しましたよ…!」
「その声…、平子隊長に、雛森さん…?」
「まだ動かん方がええぞ」
「っ…」
起き上がろうとした瞬間に視界がボヤけ再び倒れる。雛森が抱えてくれたおかげで地面に倒れ込むのは防げたがやはり動けそうにはなかった。
「浦原さんは…!?」
「アイツか?___あいつも重症や、無茶しおってさかいに…」
「というか街はどうなったんですか…!」
「説明したるから喚くなや、体悪するで」
「そんな事より…」
未だいつものようにどこか冗談を帯びた声を発する平子に微かに苛立ったヒユが詰めよろうとするがそれよりも先に平子が威圧のかかった声で口を開いた
「今は周りより自分のこと優先せぇや、そう何回も言わせんなや」
「…」
いつもとは違う声音に少しばかり竦むヒユ、隣にいた雛森は耳元で囁く。
「心配してたんですよ、平子隊長は…」
「あ?桃今なんかいうたか?」
「いえ…!何も!」
(私の事…心配して)
「ヒユさん!起きましたか…!」
「浦原さん…!?」
意外と平子隊長は不器用なのではと思った瞬間、重症だと言われていた浦原が駆け寄ってくるのを見てギョッとした。
「お前動くな言われてたやろ…」
「いえいえ、この程度の傷なんてことはありませんよ。そんな事より…」
そう言ってはいるが身体には包帯が巻かれ、尚且つ頭からはまだ血が滲んでいた。自分が気絶している間に何があったのかと聞こうとしたが…
「ヒユさん、先程までいたあの巨大な敵に唯一攻撃を当てられたのは貴方だけでした。あなたが斬った敵の一部を解析してもらっていますが…おそらくここから何かが動くとアタシは踏んでます」
「ご、ごめんなさい…なんだか今前後の記憶がフラフラしてて覚えてないんですけど…私の一撃だけで退いたんですか?」
「あの巨大な腕で吹き飛ばされれば混乱するッスよ、アタシどうしようかと思いました……でも生きててよかった」
「……」
それを言われようやく自分が先程までどうなっていたのか思い出した。
__________________________
「はぁ…はぁ…」
少しづつ疲労していく浦原を救う為に自ら斬魄刀を使い前に立つヒユ。だが相手の巨大な怪物はヒユのことを視界に入れなかった
「なんで…、こんなに斬ってるのに…!!」
腕を一撃で斬り落とすかのような勢いで振り下ろされる斬魄刀、だが相手は何かに守られるように弾かれる。
(鬼道もあらかた撃った…、なのに消費しているのは私達だけ、それになんでこいつは私を見ないの…!?)
斬魄刀を始解させ斬り掛かるが相手にはまるで通用していなかった。
「こっちを見てよ!!浦原さんばっかり狙って!!」
そう叫ぶ反対で、攻撃をくらった浦原が大きく宙を舞う。だが何とか踏みとどまり再び始解した斬魄刀”紅姫”を使う。
『”剃刀紅姫”!!』
浦原がそう叫び紅姫を振るうと、剃刀の刃のような鋭く紅い斬撃が相手を襲った。
「これでもダメッスか…こうなったら”奥の手”を使うしかないっすかね…」
そう呟き、そのままヒユの方を見る。自身の奥の手________即ち”卍解”
(だが人目につく場所でこれを使えば巻き込みかねない…)
次の瞬間だった、凄まじい光が浦原を襲いそのまま包まれていく。
「しまっ_____」
「浦原さんっ…!!」
先程までこちらの様子を伺うかのように攻撃をしていた巨大な化け物が突如大量の赤い光を浦原に向け、瞬きをした瞬間に閃光が浦原を襲った。
閃光が消え、視界が戻る。浦原喜助と思われる影が地面目掛けて落ちていく。
_____そして弾け飛んだ。
「えっ…!?」
「いやぁ〜…危なかったッス…」
「ええっ!?」
先程まで一斉攻撃を受けていたはずの浦原が横にいることに驚きを隠せず逆に落ちそうになるヒユ。
「どうやら狙われているのはアタシだけみたいっすね、あの滅却師さんはどっか行っちゃったみたいだし…やれやれ」
「え、あ…ほんとだ」
「ほうほう…そしてそれがヒユさんの始解ですかぁ…」
「は、はい…!」
「手応えはどうです?」
「”当たり”はするんですけど…何かに弾かれて」
「__それはおかしいッスね…」
「え?」
「アタシの攻撃は当たるというよりあの敵さんの周りで消えたりずらされたり…もはや受け入れていないような感覚なんです…」
「それって…」
そこから先を言う前に浦原が先に言葉を発する、
「アタシが何とか気を引いてみます、ヒユさんには申し訳ないですが全力を敵さんにぶつけて頂きたい」
「アタシが飛竜撃賊震天雷炮を打った瞬間を合図としてください、雛森さんの事だ…どんな感じかは分かるはずっす」
「…分かりました!」
再び2つに別れ敵を囲むように立つ。
(攻撃する場所は一点に…身体が生えている裂け目のようなものは当たり判定がなくぐにゃりとまがる…)
後ろへと回りながら先程までの情報を整理していく、直後敵を紅い光が包み込み浦原が時間稼ぎを始めたことを知る。
(一撃で全力を叩き込む…、その為にはもっと近づけ…!!)
瞬歩を使い一気に距離を詰め細い指のようなものが生えた箇所の付け根を狙おうとする。次の瞬間凄まじい霊圧の一撃が敵に叩き込まれ合図だということを即座に理解する。
「はああああああぁぁっ!!!」
腹の底からの絶叫と共に始解した大剣を振りかざす。
「……なんで_____」
だが
やはり
相手に一撃を与えられた感覚は無かった。
「っ…!!」
自らが惨めになっていく、その瞬間だった
かつて、自らが前線に立ち____キャンサーに仲間の命事踏み荒らされた事が浮かぶ。当時のセラフ部隊の戦い方では全くもって通用しなかったあのキャンサー。助けを求めようとしても巨大な範囲攻撃が襲い連絡すら取れず___次々と仲間が
__倒壊したビルに巻き込まれ
___キャンサーと共に地に引きずり込まれ
____全員の死体すら見つからないことを思い絶望に包まれ自らの生涯を終えて…おそらく作戦自体は失敗に終わり今もあのキャンサーはのうのうと生きているだろう……
『ああ、任せろ』
直後、黒い死覇装を身にまとったオレンジの髪の少年が頭に浮かんだ。明らかにセラフ部隊では無い見た目にその大剣…、そして自分たちの代でも見なかった男という性別。彼の言う言葉には謎に信じてしまう力強い魅力があった。
(そうだ…、この世界は一護さんの世界…。ここには一護さんの愛した全てがある。)
そうだ、彼が向こうの世界で役目を果たしているはずだ。なのに自分が諦めてたまるか…
都合の悪いことを全て記憶から消し亡霊になっていた自分を助けてくれたのはあの人だ、あの人の力を背負いそれをようやく返し、それでもまだ生きているのはあの人のおかげだ。
誰でもない__元セラフ部隊佐原ヒユだ。
「くっ…!!」
こちらに気を向けないとはいえども敵としては認識している、その証拠にもう片方の腕のようなものをこちらに向けてこようとしている
(あれに捕まったら死ぬ…)
「”縛道の七十九 九曜縛”!!」
巨大な腕の1部に九つの黒点が囲い、中心目掛けて縛り上げる。言わずもがな浦原喜助の技だった。縛り上げられ動かせなくなった腕…だが明らかに長くは持ちそうにはない。
(託されてる…、私に…!!)
大剣が軋み始める、それ程までに自身の手に力が籠っている。その瞬間、光がヒユを包んだ_______
佐原ヒユには元々、セラフ部隊としてのセラフを扱う力が存在している。死しても魂に刻まれたその情報は記憶となり受け継がれていた。その記憶を一瞬でも思い出し自らの過去を知った瞬間___自らの力の本質を引き出すことの出来る状態となる。
そこに異分子である黒崎一護との接触により混ざりこんだ死神の力と…虚の力
異分子同士が接触し混ざり込むことで生まれる更なるイレギュラー…それまでお互いを邪魔しあっていた力同士が記憶の再構成と共に混ざっていく____________
『私と一緒に___”大太刀”』
無意識に出てきた言葉、かつて自らのセラフを呼び出す際にも似たような言葉を放った記憶_______
始解が大きく姿を変えていく、平子真子がいうサイバーな感じを残したまま大剣から
その名の通り、敵を一刀両断する為だけの大太刀へ。
曖昧だった記憶から作り出されたセラフの斬魄刀が、セラフとしての面影を残しながら溶け込んだ死神、そして虚の力とともに姿を変えていったのだった。
(なんだ…、ヒユサンの斬魄刀が変わった…!?___始解が変わるなんてことがあるのか…!?)
『月牙……天衝ッ!!!』
無意識に心の中で浮かび上がり、口に出す。この世界では言葉というものは絶大な力となる。
(その技は…黒崎サンの)
そう思った次の瞬間だった、ヒユからは想像ができない黒い斬撃の塊が付け根を斬り飛ばそうとジリジリと下がっていく。
「くぅぅぅぅっ!!」
まだ斬り飛ばすにはあと少し力が足りず止まりそうになる。
(お願い…私と一緒に戦って…!!)
そう願った瞬間だった___5人の手が大太刀を握った。
「っ…!!」
その手が誰なのか、ヒユにはすぐに理解できた。かつて共に戦った仲間の手だ。
「皆……、行こう…!!」
ヒユを見て微笑みながら頷いた5人がそれぞれ力を込めた。息はピッタリでなくとも…なんだかんだで仲の良かった5人…
(なんだか大太刀が握りにくいな…)
微笑み、1粒の涙を流す。
____次の瞬間、そのままの勢いで付け根を斬り飛ばした。
「やった…!」
「ヒユサンっ!!」
喜びも束の間に、縛道が解けた手のようなものが大きく振りかざされヒユと浦原を巻き込んだ。
「っ……」
何が起こったのか理解できなかった、だがひとつ言えるのはここは地面だ。それを理解した途端に意識を失いかける。だがまだ失う訳には行かない…だって
掠れる視界に5人が映っているから。
『私たちの分まで、進んで』
はっきりと5人が同時にその言葉を口から放った。目を見て微笑み合いながら、そのまま粒となり消えていく
「皆…ま、って…」
それを最後にヒユの意識は暗闇へと消えた。
__________________________
「そうか、私…」
傍らにあった斬魄刀を握り締める、今は元々の刀へと戻っているがあの言葉は忘れてはいなかった。
「それにあの自分のことを滅却師と名乗った人も、いつの間にか帰ってますし…あの巨大な奴もどっか行きましたし…ひとまずは一件落着ッス」
「でもまだ…」
「…はい、最悪のパターンは2つ一気に事が起こることッス。滅却師の件とヒユさんの件…滅却師は宣戦布告を尸魂界に出しあいつはまたいつ出てくるか分からない。それにあのデカイ生き物…」
ヒユの件はともかく滅却師のほうだ、彼らと全面戦争をするなら少なからずとも朽木白哉や黒崎一護の力が必要となってくる。
「幸いにも敵さんの一部だけは収集出来ました…、それとこれ…滅却師の人が移動した際の歪み…」
これらを使いそして時空が凄まじく歪んでいる断界…上手く使えばもしかすれば…
「そしてヒユさん、貴方の霊圧…」
「私の霊圧…ですか?」
「はい、少なからずともこれから貴方の力が必要になってくる…協力して下さいますか?」
「もちろんです」
(この戦いで何があったのかは分からないが、ヒユさんはかなり強くなった…おそらく先程の月牙天衝といい黒崎さんの面影がある)
ヒユの成長、そして歯車が少しづつ完成していくのを感じながら、浦原喜助は倒れた
「あれぇ…?なんでぇ?」
「だから言われてたじゃないですか…!?」
___そう、重症である。
今回の説明、なんだか呪術廻戦みたいだな…(それをイメージした)
んでなんかヒユさんの、セラフィムコードと卍解が混じったな…()
名前の感じなんですか、もうちょい考えてみたかった気がするんですけどね…やっぱりシンプルなものがめちゃくちゃいいと思うんですよ。
可愛らしい?ヒユさんには似つかわしくない大太刀で振り回すギャップ的なもの、作者はそういうのが好きなんですよ!!()
作者のエックスです。良ければフォー!!よろしくお願いします!
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