「おおおおあああっっ!!」
天鎖斬月を大きく振りかぶり一護がユイナに先制攻撃を仕掛ける、お互いの刃が激突し顔を火花が照らす。そのまま何度も刃を交わしていく。だが5撃目を叩き込もうとした一護の刀の切っ先がユイナを掠める前にユイナは大きく左に傾いた
「っ!?」
「はっ…!」
全力で振り下ろしていた為、大きく態勢を崩した一護に容赦のないユイナのセラフが襲い掛かる、初撃は何とか躱したが続く攻撃は躱せずに血が舞った
「ぐっ…ぁ…!」
攻撃に顔を歪めるが即座に距離を取る、舐めていた訳では無いが正直驚かされた
「手加減はいらぬ、全力で来い黒崎一護!!」
「言ってろ!!」
刃に霊圧を溜め込み大きく振るい月牙を放つ。切っ先から放出された斬撃がユイナに目掛けて迫っていく。
「はああっ!!!」
「なんだと…!?」
だがユイナはそれを気合いを込めた横振りだけで月牙を切り裂いた、その瞬間猛烈なスピードで地を蹴り一護に迫る。
「っ…!__っらァ!!」
「ふ……はぁっ!!」
斬撃に次ぐ斬撃、お互い1歩も譲る事なく刀と剣が凄まじい速度と力で交わっていく。黒い月牙と白いオーラが交わりまた再び火花がそれを打ち消す。
(ユイナ先輩すげぇ…!!__でも一護も強い…、あたしじゃ目で追うのが精一杯だ…)
2人の剣舞を見ていた月歌が目で追いながらそう思う、あの中に入れば確実に…一瞬で死んでしまう、そう感じてしまうくらいに速かった…
「な、なぁユッキー…!」
「な、なんだよ月歌…?」
隣に居たユキも2人の凄まじい戦いに固唾を飲んで見守っていたらしく額からは緊張の冷や汗が流れていた。
(黒崎一護…お前の刀からはなぜこんなにも私を突き動かす意志を感じる?不思議なものだ…こうやって武器同士を打ち合わせる事が無かったからか…?)
白河ユイナは戦いながらも不思議な感覚に陥っていた、戦って一護の刀を受ける度に自分のセラフを伝って一護の想いが伝わってくる、そしてそれに応えようと体が勝手に反撃の一撃を叩き込もうとしていく…
今まで人と武器を介したことは無かった、セラフ同士を打ち合わせる事は軍の掟で禁止されていたからだ。だから今回…一護のはセラフでは無いと聞いた時少し緊張した。他人と剣を交え…ましてや斬るなどと、人間を守るセラフ部隊が人を斬る…何とも笑えない話だ
(だが今は違う、何だこの気持ちは…私は黒崎一護と刃を交える事を心地よく思っているのか…?)
セラフ部隊最強と言われ長らく自分達を上回る”敵”を見つける事は無かった。
(黒崎一護…一撃を交える度私の反応を上回る一撃を入れようとしてくる…)
時たま放つ見た事も無い黒い斬撃、天鎖斬月という刀の刃、その全てで打ち合う。
(…そうか、私も闘いに身を投じ過ぎたのか…)
殺し合いはせずとも只一護の意思を感じるだけで良かった、だが今のユイナは目的が変わっていた
______この男を超えたい
「はああああああああああっ!!!」
次の瞬間、凄まじい力がユイナの底から漲るように現れた。
それはセラフを伝い、身体を伝い、ユイナの心にさえ届き、温め、力を引き出していく
___長らく忘れていた感覚が体の奥から掘り起こされていく…
「久しぶりに見たねぇ、あんなユイナちゃん」
「ああ、そうだな…」
同じ30Gの月城最中と蔵里見が、戦う部隊長を見ている。最早付け入る隙など何処にも無いだろうと諦めている
「黒崎一護!!」
白いオーラを剣に纏わせユイナが叫ぶ。
「白河ユイナァッ!!!」
それに応える様に黒いオーラが一護を覆う。
__次の一撃で全てが決まる。全員がそう確信した
「そこまでっ!!!!!」
「「っ!?」」
2人が地を蹴ろうとした瞬間、司令官の怒髪天を穿く様な声がアリーナを支配した。それに気を取られて2人のオーラも消えていく
「もう良いわ、充分に伝わった」
「ほんとか!?」
「でもまだ完璧に信用した訳じゃないわ、これからに期待ね」
「なんだよそれ…」
「それと白河さん、有難う。お疲れ様 」
「いえ、こちらこそ……??」
司令官に礼儀正しく礼をしたユイナだったがその直後に突如気を失ったかの様に倒れそうになり、それを一護が支えた
「大丈夫か…!?」
「す、すまない…!」
突如触れられたせいか、ユイナは少しばかり顔を赤くしていた。
「おっほ〜!!恋愛ゲー展開来たああ!!」
「おい月歌、おまえおっさんかよ」
ユイナ先輩更木剣八かよ
そして内容の薄っぺらさを隠す言い訳をひとつ
「日常の隙間で読めるような内容を(?)」
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