老いたなぁ…
〜セラフ部隊基地〜
「一護!ライブやるから来てよ!」
30Gと協力しながら行っている威力偵察もある程度終わったある日、部屋に押し掛けてきた月歌がライブをやるといいいつも通りにチケットを渡してきた、特等席とやらにご招待されるのはこれで何度目だろうか
「いつだよ」
「明日」
「おう…………………………って明日ぁッ!?」
突拍子もない事を言われ椅子から転げ落ちた。そんな反応を見て月歌も「ユッキーと同じだ…」と謎に感心していた。
「お前ら疲れてねぇのかよ…!」
甲斐駒ヶ丘の威力偵察を一昨日、そして八ヶ岳の威力偵察を先日に終わらせていた31A連日共に朝から夕方まで歩き回り、キャンサーと戦い和泉がドローンを使用し巧みにマッピングなどを終わらせて行った
あの後も31Aに同伴する30Gのメンバーは変わっていき……
『お前にロリータポイントは渡しませんわ!!!』
『いらねぇよそんなの!!』
だのなんだのと全身フリフリとした動きにくそうな衣装をしていた奴にあーだのこーだのと言われた…、
だが無事にニードルワームやダイヤモンドアイと呼ばれていた中型のキャンサーを蹴散らしていった。
菅原という30Gの盾使い、見た目や言動などは相変わらず個性が強いがあの盾の扱いは蒼井さえ凌ぐレベルだった。
(あとまだ一緒に動いてねぇのは月城、蔵、白河の3人だな…。あの3人は他のメンバーが認めるぐれぇの強さだ。これ以上哨戒に何かしら影響があることはねぇだろ)
実際白河ユイナとは剣を交えて強さを理解している。アイツの剣から流れてくるものをブレない強さに覚悟。どこか退屈なお堅い剣だったのも理解している
だがそれ以上に奴自身の圧倒的な強さがこちらへと伝わってきていた。それこそ卍解無しでは戦えないレベルの…
「一護ー?」
「…いや、なんでもねぇ___ってかお前チケット、多いぞ」
「ん?」
月歌が一護に渡したチケットは3枚、一護は1人でいつも向かうため1枚あれば充分だった。残る2枚を手に持ち月歌へと返そうとする…だが
「いや、あと2枚はコンと蒼井の分だよ」
何故蒼井とコンの分なのだろうかという驚きよりも先に茅森自身がコンのことを知っていることに驚いた。
「コンと会ってんのかよ…!?」
「…うぐ」
一護の言葉に、奥でひっそりとしていたコンがたまらず声を出した。
「お前…、ったく」
「大丈夫、誰にも言ってないからさ」
「これからもそれで頼む」
「任せて」
「…あとなんで蒼井の分だ?お前が渡せばいい話だろ?」
「ちっちっちっ、分かってないなぁ一護は」
「…?」
頭にハテナを浮かべる一護をニヤけた顔で見た茅森はそのまま部屋を出ていく。
「まあそういう事だから!!あたし達練習で忙しいから後はよろしくー!!」
「……しゃあねぇ、行くか…」
茅森が居なくなり、静寂が訪れた部屋の中。一護はボソッと呟き懐へチケットをしまい込んだ。
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「…」
とは言えども基地内は案外広いもので、歩いていると意外と時間がかかってしまう。蒼井に連絡をいれると「ナービィ広場で待っています」とだけ送られてきた。
「ナービィ広場はもう少しだな…」
基地内の脳内マップが完成しつつあるなと内心誇りつつ歩いていると、突如後ろから声を掛けられた。
「っ…!?」
しかも背中に人差し指を添えられていた、本来なら気づくはずの距離だ。気づけなかった驚きと同時に本能的にこの場から動けないという命令が身体中に出ていた
「アンタが黒崎一護だね?」
「…だったらなんだ」
後ろからでもわかる、あからさますぎる敵対心を秘めた視線。
「別に驚かす気はなかったんだけどねぇ、基地内だからって緩みすぎじゃないのかい?」
「それはどうも…、これからアンタみてぇな奴に引っかからないように気をつけるよ…!」
「ふぅん、菅原ちゃんの言う通り可愛げがないのは事実みたいだ」
そう言われ指を離される、すると嘘のように体が動きそのままの勢いで振り返る。
「あたいと会うのは交流会ぶりだね」
「アンタ30Gの…!」
目の前にいたのは30Gの蔵里見だった、先程のような敵対心は感じられず警戒を解く。
「ほんとに心から驚いてたみたいだね…」
驚いたような顔をしている蔵に一護が頭をがしがしとかきながらボヤいた
「冗談とはいえありゃやりすぎじゃねぇの…?」
「ちょっとした挨拶さ、茅森にも言われたね」
「アイツとも会ったのかよ…!」
「生意気だからパンツ脱がしてやったよ、本人からはノーパンで過ごせるって喜ばれたけどね______なんだいその目は」
「いや、まぁ…そういう話は他所でやってもらっていいすか…?」
蔵を見る一護の目はもはや不審者を眺める視線だった、無駄にそういうところに敏感なのか…蔵が叫んだ
「なんだいその敬語は!?さっきみたいな図々しさは何処にいった!?」
「はぁ…」
とりあえずわかる、後輩をいびってノーパンで過ごさせる超絶変態だということだろう。でもあの顔は確実に茅森に翻弄されたのだろうなと直感で理解した。そこだけは同情しなくもない、そこだけは……
「それでアンタに話があるんだよ、単刀直入に言えば茅森を止めて欲しいんだ」
「…なんでだ?」
さっきまでのような空気が一瞬で消えた。一護にあるのは警戒ではなく心の底からの疑問だった。
「アンタらは月城ちゃんと手を組んで何やら大きいことをしてるって茅森から聞いた」
「…」
内心何やってんだ茅森と思いながらそのまま話を聞く。
「もしバレたら何をされるか分かったもんじゃない、あたい達が今までの戦いで死体を見なかったように…」
ここから先は言葉を言わなかった、どこで誰が聞いてるか分からないからというものもあるのだろうか。目を見ればわかる…彼女がどれだけ本気で言っているのか…
だが一護自身もブレない、ブレる訳にはいかない。
「…俺に言うんじゃねぇよ」
「どうしてか聞いてもいいかい?」
「俺はアイツらがしてぇならそれを支えるって決めてんだ」
「あたいのトロピカル巻きがあってもかい?」
一瞬の間を開けて放たれた言葉に一護は頭を傾げた
「……?」
「……まさかアンタも」
目の前に立つ蔵が震え始め一護はギョッとする。
「茅森といいアンタといいなんでトロピカル巻きを知らないんだい!!、ここに来たら絶対お世話になるだろう!?」
「知らねぇしならねぇよ!!」
「こうなったら今ここで____ん?」
まるで地団駄を踏みそうな勢いだった蔵が、電子軍事手帳から来た音で止まった。
「月城ちゃんからだ…、まったくしょうがないね…」
ついついと器用に扱い返事を送り返していた、その時の顔は先程とは打って変わって笑顔だった。
(コイツ…、月城とどういう関係なんだ…?)
一護が頭の上にハテナを浮かべる
「今日はこのくらいで済ませてやるね、でもあたいは絶対に諦めない。必ずあんた達の作戦とやらから月城ちゃんは返してもらうよ」
「だから俺に言っても____いねぇし…!!」
一護が返事をする前に目の前から消えていた蔵里見、また先程のように後ろにまわられたんじゃないかと思い見渡すが普通に歩く隊員の姿だけだった。
(なんだよアイツ…、やめろだのなんだの無茶苦茶言いやがって…)
蔵がどれだけ月城をこの事柄から外そうとしようとも、本人が首を縦に振らなければ動かない。しかもその月城当の本人はやる気が満々であり今も時たま茅森達と顔を合わせている。
「っ…、早く行かねぇと」
蒼井を思い出した一護は再びナービィ広場へと走って行った。
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〜空座町・浦原商店〜
「浦原さん、俺達を呼んだ理由って…?」
浦原喜助に呼ばれ浦原商店へとやってきた井上織姫、茶渡泰虎、石田雨竜、3人はいつもの和室へと通され暫く待たされていた。
「とりあえずまぁ端的に言いますと…」
浦原の後ろにいる少女も気になるが、とりあえず呼んだ理由を聞き出す。
「黒崎さん、取り戻しますよ」
蔵っちとの初関わりがこれかぁ、
でも彼女とはもっと関わるかもしれないね黒崎一護…
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作者のエックスです。良ければフォローなどよろしくお願いします!
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