死神の幻想   作:エヌラス

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お久しぶりです〜!

お久しぶりですを冒頭の挨拶にするの辞めたいけど、そこまで頻度高く更新できないのが難点だなぁ…

そして4章後半こせました!!やっとです!!
そして外で見るべきではなかったストーリー、めちゃくちゃズビズビ言わせて見てましたわ(傍から見れば不審者)

今回タイトルを結束__UNITYにしようと思ったんですけど、遊戯王のカードにまんまあったなと思って辞めました。というかタイトルのネタ切れです


63.深まる結束__一か八か

〜ナービィ広場〜

 

「悪ぃ!遅くなっちまった!」

 

「いえ、蒼井も来たばかりです」

 

一護が走る先には蒼井がおり、近くの椅子に腰掛けていた。

 

「はぁっ…、はぁ……蒼井お前…」

 

「はい、もう歩けるようになりましたよ」

 

そう言って立ち上がる蒼井を見て、一護が安堵の息を漏らす。

 

「そりゃあよかった…、あとはオメェのセラフが戻れば前線復帰か?」

 

「そうですね、でもまだリハビリだったり休んでいる間に色々落ちちゃったので…そこ辺りですね」

 

蒼井が再び座り、横に腰かける様に促す。一護はそれを見て蒼井の隣へと腰掛けた。ベンチと言うには少し小さめだが、2人が座るには充分だった

 

「そうか…、ほかのメンバーは?」

 

「蒼井以外で31Bとして今も任務に付き始めています、すももさんといちごさんはまだ毎日こっちへ来てくれるんですよ…蒼井の為に」

 

「よかったじゃねぇか、仲良くなったみてぇでよ」

 

「…いいんでしょうか、蒼井なんかが…」

 

隣に座る蒼井の表情が少しばかり暗くなった。

 

「今も偶に思うんです、蒼井は仲間を全滅させてしまった…過去の部隊、過去の作戦で…蒼井以外は全員…」

 

膝の上の蒼井の手がぎゅっと握られ、震えている。一護も内心どう声をかけようかと悩んでいた。蒼井が抱いている苦悩はきっと自分には分からない…それほど深く重いと…

 

 

 

「蒼井、俺ァ頭悪ぃからそんないい事は言えねぇけどよ…。」

 

「…?」

 

「後悔よりもこれからを考えた方が俺は思うぜ、お前が背負ったもんは重いかもしれねぇ…、それでもお前は生き残ったんだ」

 

「一護さん…」

 

「少なくとも…、俺はこうだと思ってる」

 

 

 

 

 

「散った仲間に、お前の不幸を望むやつなんていねぇって」

 

 

 

 

 

 

「…!」

 

「お前のことだから最初から仲間の為に色々考えて動いてたんだろ?仲間がそれを知らねぇわけがねぇさ」

 

「一護さん……、」

 

俯いた蒼井の声が震えている、手には滴り落ちた物があった。一護は蒼井の方を見ずに言葉を語りかける

 

「だからしっかり胸を張って、今の仲間を頼れ。お前も…アイツらも、もう弱くなんかねぇよ」

 

「はい……っ!」

 

「…、蒼井オメェ何泣いて…!?」

 

「一護さん…っ!!」

 

横を見ると、涙を必死に堪えようと袖で涙を拭う蒼井の姿があった。そして次の瞬間音もなく一護の後頭部に冷たい何かが当たる感覚…

 

 

「オイ、何うちの蒼井泣かせてくれてんだ?」

 

そしてその冷たい感覚は2つに増える。

 

「もしオマエが泣かせたのなら、命の恩人であっても容赦はしないにゃ」

 

「……、これは誤解だ。オメェらが思ってることじゃねぇよ…!」

 

変な汗が一護の額から流れる、返答を間違えれば確実に撃つという確信。

 

「…らしいけど、蒼井はどう思う?」

 

「一護さんの言葉で…っ、蒼井は…蒼井は…!」

 

再び裾で目頭を覆う蒼井、その瞬間額にある感覚が1層強まった。

 

「蒼井言い方…!!」

 

「へぇ〜…、で何か言い残したい事は?」

 

「一応聞いておいてやるのにゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「誤解だって言ってんだ…」

 

 

 

 

次の瞬間、額の感覚が無くなり突きつけられていたものが直される音がした。とりあえず安心して振り返るとやはり任務終わりの31Bのメンバーがいた。前に立っていたのはすももといちご、2人は一護の顔を見るなり笑う

 

 

 

 

「ま、冗談だけどな」「すもも達がそんな簡単に銃を突きつけるような人間に見えたのかにゃ?」

 

 

「思いっきり突きつけてんじゃねぇか…!!」

 

「これ、どうぞ…!」

 

今でも汗が止まらない一護は横に回ってきた柊木から手ぬぐいをかり汗を拭く。

 

「お前が蒼井を泣かせるなんてことはきっとねーからよ」

 

「の割にはあっさり俺を犯人扱いしてたぞ!?」

 

「はぁ、だから冗談って言ってるのにゃ。それにすもも達は最初から聞いてたのにゃ」

 

「嘘だろ!?」

 

「ばっかすもも…!それは言うなって…!!」

 

口を塞ごうとするいちごを巧みにかわしながら、すももがニヤニヤとしながら話続ける

 

「それに2人のいい空気を邪魔するのも悪いってにゃ〜」

 

その一言で蒼井の顔がボっと赤くなり涙が全て蒸発するのかというくらい熱くなる。

 

「…?」

 

正直いい空気か?、蒼井の心の底からの悩みだぞ?と言わんばかりに首を傾げた一護を見ていちごやすもものみならずビャッコ達まで後ろに下がった

 

「嘘だろコイツ…!」

 

「ヴァウ…」

 

後ずさるビャッコ達の顔を見ながら一護が更に疑問を深めた。

 

「…なんだよ」

 

「…くだらん、私は研究に戻るぞ」

 

ふん、と鼻を鳴らした樋口がそう言い歩いていく。

 

「あいつもあいつで素直じゃねぇーな…」

 

やれやれといちごが首を振った

 

「重ねて言うけどよ、どういう事だよ」

 

「あいつ今任務が終わったら直ぐに研究室にこもりやがる」

 

「でもそれは蒼井のセラフを直す為だったのにゃ」

 

「樋口さん…」

 

「前にあたしらが見に行ったんだからな、間違いじゃねぇよ」

 

「樋口に許可取ってねぇのかよ…」

 

「言ったら絶対拒否るに決まってんだろあいつなら…」

 

「まぁ、そうだな」

 

妙に納得させられ黙る一護。

 

「そしてあたしらはこうやって31Bの信頼を得ていってる、蒼井が戻ってきたら今まで以上に強え31Bが待ってるぜ」

 

ガッツポーズをするいちごを見ている蒼井の顔は___再び目尻に涙が溜まっていた。しかもさっきよりもでかい

 

「っ…」

 

すっと後ろにさがろうとする一護を、すもも達が抑えた。どうやらこの話は31Bだけの問題にはさせないらしい…

 

 

「皆さん……!!」

 

 

ぶわっと溢れ出した顔のまま_____何故か一護の胸へと顔を埋めた。

 

「つめっ…、お前どんだけ泣いてんだよ…!?」

 

一護の服が急速に濡れていく、それとは真反対に新しい涙を流し続ける蒼井。一護を挟んで反対の31Bのメンバーは笑顔で見ていた。

 

「なんで俺も巻き込まれてんだよ…!」

 

「さぁな、命の恩人だからじゃね?」

 

「すももも、そう思うにゃ。頭でも撫でてやればいいんじゃないかにゃ」

 

その一言に言い返そうとしたが、喉元で堪えた。今ここで何かを言い出しても無粋だろう。

 

「…ったく、やるよ…」

 

埋めている蒼井の頭を撫でる、少し乱暴にも見えるがその中には温もりがあった。

 

「ううっ…、うぁ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

_____再び蒼井の涙が増えたのは、また別の話。

 

 

 

 

 

__________________________

 

〜浦原商店〜

 

「黒崎くんを…!?」

 

「「取り戻せる…!?」」

 

一番最初に反応したのは井上織姫だった、茶渡と石田はお互い顔を合わせてから同時に驚く。

 

「はい、ですがこれには一か八か…賭けになります。その確率を高める為に今回はこの人に協力してもらいます」

 

そうして手招きされ後ろから現れたのは1人の少女だった、だが服装や斬魄刀などから尸魂界の死神だと3人は理解する。

 

「佐原ヒユです…!よろしくお願いいたします!」

 

「まあまあそんな固くならずに、とりあえず座ってくださいッス」

 

「ヒユちゃんか、よろしくね!横どうぞ!」

 

「ありがとうございます!」

 

そそくさと織姫の横へと座るヒユ、それを確認した浦原がさて…と話を切り出す。

 

「恐らく死神だと判断したと思いますけど、その人は死神じゃありませんッス」

 

そんな浦原の一言に3人が一斉に驚いた。

 

「死神じゃない…!?」

 

「そうなんですよね…こんな服装してますけど…、あはは」

 

頭を抱えて笑う少女からは、言わなくても分かるほどの霊圧が出ていた。どこか感じたことのある霊圧…

 

「まさか…この霊圧は黒崎の」

 

「正解ッス、流石は石田さんッスね」

 

「黒崎くんに会ったの!?」

 

「え?あ、まぁ、何度かですけど…」

 

井上の勢いに押され後ずさる、だがその分だけ再び近づき眼前に迫った。

 

「元気にしてた!?身体は!?、お腹とか痛そうにしてなかった!?」

 

(何このお母さんムーブは…!?)

 

「落ち着け井上、その人も困っている」

 

「え、あ…!___ごめんね!」

 

茶渡という人に言われ我に返ったのか、顔を赤くしながら後ろへと戻っていく井上。

 

(井上さん、すごく美人な人だなぁ…スタイルもいいし)

 

そして関係ないようなことを考えるヒユ、ここまでの慌てよう、相当黒崎一護の事が心配だったのだろう。

 

(むぅ…)

 

自分でも初めて抱くのではないかというモヤモヤを抱く。

 

(いけないいけない…、今はしっかりと集中しないと…)

 

内心自分の頬を叩き思考を戻す。

 

「それで、彼女が黒崎をどうやって…?」

 

「それなんですけどね、最初に言った通り賭けになりますよ。」

 

今現状人手が多い方がいいのだが、尸魂界は宣戦布告を受け現在はとてもでは無いがこちらに手を貸してくれるような状況では無い。

 

ならばこの数で挑まなければならないのと

 

「あのデカブツが現れてくれないとどうしようもないっすよね…」

 

そう言いながら取り出した1つの球体。黒く光るクリスタルのような輝きを放つ物を手の上で転がしながら浦原は、説明を続けた

 

「このクリスタルにはヒユサンの霊圧とエネルギーを濃縮させてあります」

 

あのデカブツの攻撃のひとつ、歪みのようなものにはおそらく次元をも超えることが出来る可能性を秘めている。

 

「推測では朽木サンも黒崎サンも、どこかの世界に飛ばされている。そしてヒユさんは別世界から現れ黒崎さんと会っている…」

 

「だからその歪みの中に佐原さんのエネルギーを入れて、その世界へ繋がる道のようなものを作るってことですか?__そんなめちゃくちゃな話…」

 

「はい、石田さんが言うように自分でもめちゃくちゃなことを言ってる自覚があるッス。でももうこの話はこんなに飛躍しなければ説明ができない…」

 

説明をしている浦原の額には汗が少しばかり出ており、今回の作戦もといい博打がどれだけのものかを悟らせていた。

 

「仮に出来たとしてもその子が黒崎と会った世界に行けるなんて保証がないでしょうに…!」

 

「だから”賭け”なんです、そして今回そこへ行くのはヒユさんです。私たちはその隙と時間稼ぎをするんです」

 

「そんな危ない…!!」

 

一番最初に口を開いたのは井上織姫だった、だがヒユが手でさえぎった。

 

「井上さん…、これは私が受けた役目なんです。黒崎さんは私を救ってくれた…だから今度は私が黒崎さんを救う番なんです。例え自分がどうなろうとも…」

 

だがそんなヒユの覚悟を今度は織姫が遮った。その目には涙が溜まっておりヒユも驚いた

 

「ヒユちゃん、自分を大事にするのが一番だよ…?__黒崎くんだってそう言うよ…」

 

「井上さん…」

 

「それに一護なら、道さえ引いておけば何時でも来そうだ」

 

茶渡がそう言い立ち上がる

 

「一護を取り戻すなら俺はなんだってやる、今回の作戦…確証はないだろうが成功率を高める為に俺を使ってくれ浦原さん」

 

「茶渡さん…」

 

「……はぁ」

 

石田がメガネを直し、立ち上がった。

 

「こんなどこかのおとぎ話のような作戦に乗っかるなんて…僕も毒されたか…」

 

「石田…」

 

「今は気になることが沢山ある、この前襲ってきたやつのことも…奴が言っていたと聞いた滅却師のことも…だが協力はする」

 

「私も…、黒崎くんを取り戻したいから!精一杯頑張る!!」

 

 

 

 

「皆さん、協力感謝します」

 

 

 

浦原がそう言って頭を下げた時だった、外に凄まじい音が鳴り響き全員を驚かす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰か…、助けてくださいっス…!!」

 

「ネルちゃん…!?」

 

外へ出ると、落下跡のような場所からネリエルがはみ出していた。だが身体には傷が付き所々から血が出ておりかなり凄惨な状態だった。

 

井上が近づき自らの力を使う。

 

(これが井上さんの力…)

 

噂には聞いていた物を目の当たりにし、感心するヒユ。みるみると傷が治っていき口が開けるほどにはなった瞬間…ネルが井上達に懇願した。

 

 

「助けてくださいッス…!!いちご!!みんな…!!___虚圏が…!!」

 

 

「虚圏が…?」

 

 

 

「虚圏が…!!みんな殺されて…!!」

 

 

 

 

「「っ…!?」」

 

 

 




これにておそらく現世組は次の話を除いて、あまり登場しないかなと思います、今後の考えているストーリーに沿って行くとですが…

時空超えるとかもはや壮大を極めてて新手のご都合主義が産まれそうになってる…??

まぁタグにもあるし大丈夫か…


そして書けば書くほどネタは生まれど、描きにくさが増していく日常パート


作者のエックスです。良ければフォローなどよろしくお願いします!
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