死神の幻想   作:エヌラス

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ヘブバン5章前半のあの楽曲、YouTubeで見たのですがシーンといい曲といい神過ぎてモチベが素晴らしく上がってきましたぜ!!

それはそうとガチャでモチベが下がる今日のこの頃…(矛盾)

そしてTwitterで言われた一言。

”空気朽木白哉”

…ほんとすんません()


67.目指した物__先輩達

〜霧ヶ峰・車山付近〜

 

「そろそろ森林地帯を抜けるか…ユッキー、現在地を確認しておくれ」

 

森林地帯をそのまま真っ直ぐ駆け抜けた31A、30G、そして黒崎一護。途中キャンサーとの戦闘は避けられなかったが囲まれた以降にピンチに陥ったことは無かった。

 

「…車山手前の丘陵地帯だな。予定通りだ」

 

「おっけー、じゃあこのまま進もうか。ユイナ先輩達もそれでいい?」

 

「ああ、ただ視界が突然開けるからな…各自警戒は怠らないようにとだけ言っておこう」

 

「了解、それじゃ行こうか」

 

月歌の指示、そしてそこにある抜け穴ををユイナが補填し前に進む。

 

一護自身作戦を立てたりするのがあまりに好きでは無いために従う他ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「敵影なしやな、風景だけはのどかなもんやで」

 

「そうね、キャンサーさえ居なかったらピクニックに来たみたい」

 

「それいいねつかさっち!平和になったらみんなでここにピクニックに来ようよ!ユイナ先輩達も連れてさ!」

 

そんなことを言っていると、別方面へと敵影確認に向かっていた菅原が溜息をつきながら戻ってきた。

 

「相変わらずお気楽な人ですわね……、こちらも敵影無しですわ」

 

「まぁそう言ってやるな、平和な世界になったら時間はかかるだろうが徐々に私達セラフ部隊も元の生活に戻ってしまうだろう…」

 

風景なのどかの中、咲いた花に手を添えたユイナが言葉を連ねる。

 

「その時は全員で集まって、ピクニックをするというのも目標になるな」

 

「その時はあたいが弁当でも作ってやるとするよ」

 

「なら我がそれを手伝おう」

 

「月城ちゃんとあたいなら、ピクニックよりも気がむく料理が作れそうだね」

 

「ふふっ…、ところで月歌。次はどうする?」

 

緩んだ空気を締め直すように、ユイナが月歌に次の指示を促す。

 

「そうだな…、とりあえずデータ収集からかな。ユッキー解析よろしく。他のみんなは警戒と休憩を交代で取ってくれ」

 

その指示に全員が頷き、各自休憩と警戒となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたは休憩、しないのかい?」

 

「…一応これでもしてるよ」

 

解析をするユキの傍でユイナと月歌は、これからの予定や帰りはどうするかなどといった作戦を立てていた。

 

それを見ながら警戒に当たっていた一護に、蔵が声をかけてきた。

 

「嘘だね、アンタの周りの気が全く緩んでない__むしろさっきより引き締まってやしないかい?」

 

「……バレバレか」

 

「あたいを舐めるんじゃないよ?」

 

「アンタに関しては初対面から警戒しかしてなかったしな…」

 

「…それじゃまるであたいが敵みたいじゃないか、傷つくね」

 

「はっ…、嘘言え」

 

そこでお互いの気が緩み、笑いが漏れた。

 

「…ところでアンタらは、月城ちゃんを巻き込んで一体何をするか聞かせて貰おうじゃないか」

 

「またそれかよ、俺もそんなに知らねぇよ。第一アイツらも俺を巻き込まねぇように動いてるしな」

 

「アンタもハブられてるのかい」

 

「その言い方やめろ…それに俺はアイツらの記憶や知識に関してはさっぱりだしな。言わば護衛みてぇなもんだよ」

 

「ふーん」

 

「聞いた割にはつまんなそうな返事をしやがるな…、」

 

「アンタが知らないなら茅森に聞くまでだからね」

 

「だろうな、でもアイツはそんな簡単に口を割らねぇぞ」

 

「なら強引な手を使うまでさ、月城ちゃんを危ないことに巻き込ませるのはゴメンだからね」

 

「月城は望んで自ら茅森達に着いたんだ、そんなに大事なら本人の意思を尊重してやれよ」

 

「……あたいには夢があるんだよ」

 

「…?」

 

「平和になった世界で月城ちゃんとやりたい夢があるんだ」

 

「……なぁそれ、聞いてもいい____」

 

 

「おーい、くらっち、一護ー!来てくれー!」

 

一護が問いかけの言葉を投げる前に、月歌から2人に呼びかけが来た。2人は顔を見合わせて___月歌の方へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これを見てくれ、簡易分析で気になる結果がでた」

 

ユッキーから見せられた簡易分析結果を見る。

 

「北東方向だ、車山山頂付近にかなり大きめの反応がある」

 

「ハブ役の可能性が高いから、向かって確認しようと思ってる。」

 

「それがいいだろうね、全員集合だよ」

 

そうして全員を呼びかけ、そのまま事情を説明しのどかの風景が続く山頂へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ…、なんでしょうか!?」

 

頂上まで後少しの距離で、前を走っていたタマがこえをだした。

 

「恐竜の骨みたい…」

 

指を指した方面を見ると、山に不自然に骨のような物が見えていた。この距離からでもかなり大きく思わず息を飲む。

 

「でも反応があった割には敵1匹もおらへんやん」

 

「不気味なほど静かね…」

 

周りを見渡せど、ハブどころかキャンサー1匹も見当たらず全員が困惑する。

 

「ユッキー、反応があったのはこの辺りで間違いないよな?」

 

「ああ、座標は間違ってないんだが…」

 

「ちょっと待つんだよ」

 

「どうした?蔵っち」

 

「…嫌な予感がするね」

 

先程とは打って変わって、緊張が走った声で蔵が言う。

 

「白河部隊長、車山山頂から偵察するから単独行動の許可、もらえるかい?」

 

その言葉にユイナは一瞬だけ悩むが、仲間を信じるかのように言った。

 

「必要なんだな、任せる」

 

「ありがと、それじゃあ行ってくるよ」

 

「俺も行かせてくれ、月歌いいか?」

 

「わかった、頼んだ蔵っちと一護」

 

山頂へと走っていきそのままテレポートを使い消えた蔵。背中の斬魄刀に手を添えながら空中へと瞬歩を使い空へと上がる。

 

 

 

 

「なっ……」

 

「…!?」

 

テレポートで飛べる距離まで上にあがり、全体を見渡した蔵と空へと上がり更に全体を見たわした一護。

 

 

 

 

 

だがそのふたりが目にしたものは……丘陵全てを覆い尽くすほどのサイズのキャンサーのようなものだった。

 

 

(俺の見間違いか…?、だがアイツは動いてねぇ__だがあの特徴は完全にキャンサーの…それにアイツはどこかで見たことがある…)

 

「ありゃキャンサーだよ、黒崎一護」

 

気付けば横にいた蔵が下へと落下しながら言葉を投げかけてきた。念の為近くまでよった一護が聞き返す。

 

「…蔵、分かんのか…!?」

 

「ああ、見間違えるはずがない……最悪だよほんと…。早く戻って知らせるよ」

 

「ああ」

 

そうして2人は再び地上へと戻った。

 

 

 

 

 

 

「どうだった?」

 

「最悪のニュースだよ…」

 

「どういう事だ?蔵…」

 

 

 

 

「その先の丘陵全てが、キャンサーの個体だよ」

 

 

 

 

 

「「っ…!?」」

 

あまりに衝撃の言葉に、31Aだけではなく30Gのメンバーさえもが驚愕に包まれた。

 

「どういうことだよ…!」

 

「体長は少なくとも200m以上、あたいも見たことがないくらい超大型だよ」

 

その言葉に最初に反応したのは白河ユイナだった。

 

「わかった、一旦ここから離脱する」

 

「りょ、了解…」

 

まだ現実味がないのか、月歌の反応が少し遅れた。場数が違うとはまさにこの事だろう。

 

 

念の為気づかれないようにという指示の元全員が警戒をしながら先程の森林地帯へと走っていく。黒崎一護は殿を務めるかのように1番後ろへと走っていた

 

 

(あのデカさ、それにあの腕の感じや頭の感じ…俺はアイツをどこかで……まさか…)

 

走っているあいだ、ずっと黒崎一護はあの超大型キャンサーについて考えていた。

 

「……」

 

30Gの真ん中あたりを走る人物にも、同じくそのキャンサーの事を考えている人物がいた……

 

 

__________________________

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

「っ…、んなあほな…!あんな馬鹿デカイ丘がキャンサーっちゅうんか…!!」

 

全力で走りどこまで来ただろうか、気付けば周りは先程のように木々で覆われていた。

 

「あぁ、俺と蔵が見たんだ。間違いねぇよ…」

 

「動きはあるの?」

 

「いや、動作確認はとれなかったね。ピクリとも動いちゃいないよ」

 

可憐の言葉に蔵がそう言う。その横にいたタマが

 

「もう死んでいるのでは無いでしょうか?」

 

と言ったが、それをユイナが否定した。

 

「分析では反応を見せている、生きていると考えるのが妥当だろう」

 

「…再分析結果が出た。あれは間違いなくキャンサーだ」

 

「「…」」

 

その言葉に31A、30Gのメンバーも言葉が出ていなかった。

 

「…月歌、どうする?」

 

生死を分ける判断を、ユキが月歌へとする。しばらく目を伏せていたが月歌が答えを出した。

 

「っ…」「んなことあるか…」

 

「…それが正解だな」

 

緊急とはいえ、おそらくこれが31A初めての任務失敗となる。だが誰もそれを非難することはいだろう、それは基地内も同じだ

 

「緊急撤退、最短距離で帰投ポイントへ向かおう」

 

「月歌、最短ルートとは言ったが元のルートは敵も強く数が多い。西側の迂回路を使おう、戦闘時間も考えればこちらの方が確実に早いが…どうする?」

 

「…わかった、そうしよう」

 

悔しそうに目を瞑り頷く月歌に、ユイナがそっと手を頭に差し伸べた

 

「元気を出せ、月歌」

 

「…」

 

「我々は確実に進んでいる、このデータを持ち帰り衆知を合わせ敵を打倒するのが目的だ」

 

 

「それに忘れるな、”撤退は負けた訳では無い”」

 

「っ…」

 

「今は、勝つために一刻も早く基地へと戻ることを目指せばいい。」

 

「うん、そうだな…そうだ…、ユイナ先輩…ありがとう」

 

ユイナ先輩の厳しくも暖かい言葉が、月歌へとのしかかるプレッシャーを溶かしていく。そしてようやく笑顔を見せた月歌にユイナも頷いた

 

「よし、進もう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…霧が出てきたな」

 

「視界がいつもの半分以下だ、月歌…速度を落とすか?」

 

ユイナの言葉を受け、西側へと迂回しつつ撤退を目指す31A、だが途中から霧が出てきており視界も確実に悪くなっていた。

 

(クソッ…、気を抜けば茅森達を見失っちまうな…。)

 

一護自身も視界の悪さに少しばかり苦戦していた。前にはタマがおり身長が小さい彼女は割と見落としそうになってしまうことがある。本人には失礼極まりないため言えないが__

 

「いや、急ごう。あのでかいのが暴れ出せばあたし達が危ない」

 

「わかった、だが奇襲にはどう対応する?この霧だと仲間がはぐれる可能性もある」

 

「あたしが前に立つよ、ユッキーは2列目でフォローしてくれ」

 

「…なら、30Gも手伝うとしようか」

 

少しばかり悩みが残る月歌に、ユイナが手を差し伸べる。

 

「月城、蔵、茅森部隊長に従い先頭に立て。後ろに1匹も通すな」

 

「わかった」「あいよ」

 

ユイナの指示に対し、一切の悩みも見せず頷く月城と蔵。

 

 

(改めてアイツはすげぇな…)

 

 

「黒崎一護も先頭に来てくれ、君の反応速度や技を信頼している」

 

「…ああ」

 

「朽木白哉は私達の後ろでカバーを、全員それぞれ頼んだ」

 

「…了解した」

 

ユイナと月歌がそれぞれ作戦を組みたてていき、そのまま走り出す、走っている間にも霧がどんどんと濃くなり………

 

 

 

 

 

 

「月歌!!止まれ!!」

 

「っ…!?」

 

少し進んだ次の瞬間だった、突如開けた場所へと出た瞬間に和泉が月歌へと叫ぶ。

 

何事かと後ろを振り向いた月歌に、その更に後ろから何かが姿を見せてきた。

 

「っ…!!」

 

次の瞬間に黒崎一護は駆け出していた。どこか毒々しい紫の身体を月歌へと叩きつけるかのように、まるで鞭のようにしならせていたからだ。

 

 

「一護…!!」

 

 

「くっ………!!___うぉぉあああっ!!」

 

斬月で受けた瞬間、足元にくぼみが出来た。それほどまでに一撃が重かった。だが斬月を振るいその攻撃を何とか後ろへ押し返す。

 

(んだコイツ…、今までのキャンサーとはワケが違ぇ…!!)

 

「大丈夫か黒崎一…っ…!?」

 

「っ…!!」

 

ユイナが駆け出そうとした瞬間、その後ろから白い卵のような物があり、それを蹴破りもう一体__同じ個体が出てきていた。その卵の破片がユイナへと飛んできていたが、それを後ろにいたはずの白哉が全て始解の千本桜で叩き下ろしていた。

 

 

 

「…すまない朽木白哉、そしてまさかこれが裏目に出るとは…」

 

 

「ユイナちゃん…」

 

「蔵、後ろだ」

 

蔵と月城の後ろにも、再び卵のようなものを蹴破り同じ個体が出てきていた。

 

「だが叩き潰すだけだ」

 

月城がセラフを肩に乗せてそういう。蔵もそれを見て少しばかり微笑んだ。

 

 

「月歌、この三体の内その一体を3人で受け持って欲しい。残りは我々に任せてくれ」

 

「大丈夫なのか…!?」

 

「心配ご無用ですわ、あたくし達も伊達に場数は踏んでいませんもの」

 

ユイナ達の後ろに着くように、菅原達が立っていた。

 

「でも…」

 

「それにこちらなら、セラフ部隊最強のコンビがいる。この2人なら一体を倒すことなど造作もないことだろう」

 

それを聞いた蔵と月城から笑みが漏れていた。

 

「…だってさ、月城ちゃん。いつもの無茶振りが来たよ」

 

「蔵…、またサポートを頼めるか?」

 

「それがあたいの仕事さ」

 

そこまで言った瞬間、人一倍大きな声で蔵が叫んだ。

 

 

 

 

「さぁ後輩ども!!____こっちはあたい達お姉さんに任せな!」

 

 

「もなにゃん…蔵っち…!」

 

「月歌、迷ってる時間は無いぞ…!」

 

そうしている間にも31Aの前に立つキャンサーはその紫の個体を震わせて今にも攻撃を取ろうとしていた。

 

「…そうだな、あたしらは目の前のキャンサーに集中!!絶対に倒すぞ!!」

 

「ええ!」「うん!」「はい!」「やったろやないか!!」「よし!」

 

それに全員が頷いた。

 

「俺が1番手でいいか?」

 

一護が月歌へと声を掛ける。月歌は一瞬だけ一護の目を見てそれを理解し…

 

「ああ、派手なのかましてくれ!!」

 

一護の胸に拳を置いた。それに一護も笑みをこぼした。

 

「ああ!!」

 

「来るぞ…!!」

 

ユッキーがそう叫び一護がキャンサーへと走り出した。

 

 

 

(…俺はアイツらを護って戦う…。アイツらが見つけた目標を完遂させるために…!!)

 

 

次の瞬間、キャンサーが再び畝り先程よりも紫の発光を強めた。

 

「っ…!!!」

 

それを受ける、先程よりも重い衝撃が宙へと浮かぶ一護に襲いかかる。だが一護が叩きつけられることは無かった。そのまま一護の周りを凄まじい圧が覆う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「卍解ッ!!!」

 

 

 

 




良ければ評価や感想お願いします!!


作者のXです。このような作品を作っている主の生態はここにあります

https://twitter.com/NLAS1106?t=w8Xgm-0H20wuB5PtJmu4fQ&s=09
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