BLEACHとヘブバン、両方1話から何度も見て頑張って書きますのでどうか最後までお付き合いお願いします!
「よっしゃ…!!倒した!!」
目の前にいたキャンサーが月牙天衝を真正面から受け爆散する。爆風が消えた後にそのキャンサーの姿はなく、また周りに逃げた形跡も確認出来なかった為に撃破扱いと判断した。
「なんやアイツ…、移動する訳でもなかったし…」
「ああ、逢川の言う通りだ。攻撃パターンも今までとはまるで違う…」
全員で一点に集まり、辺りの安全を確保する。
「おタマさんは!?」
「大丈夫だ、少し眠ってるだけだ」
タマに駆け寄る月歌、気に寄りかかりすうすうと息を立てるタマを見て安堵する。
「あの紫の煙みたいなものに、少しばかり毒性のものが入っていたみたい。皆は大丈夫のはずだけど身体が小さい國見さんには少し苦しかったみたい…」
「すまねぇ、俺がもう少し早く煙を晴らせれば…」
「ううん、あれだけ早く煙が晴れたのは一護さんのお陰。私達だけじゃもっと酷いことになってた」
卍解、そして虚化を解いた一護が拳を握る。だが可憐がそれを否定した。
「ほかの皆は…!?」
しばらくタマを見ていた月歌だが、ハッとしたように辺りを見回し声を出す。
「…?」
だが後ろへふりかえった瞬間、桜の花びらが1つ月歌達の周りを舞った。
「…どうやら、あっちも終わったみてぇだな」
そういう一護、その視線の先では柄から先が無くなった刀を握る白哉が立っていた。
「あの刀…刃が無い?」
「いや、アイツの刀はそういうもんなんだ」
月歌達が驚くが、一護だけは驚かず見ていた。次の瞬間には大量に舞っていた桜の花びらが柄の先へと集まっていき刃となった。
「す、すげー…」
「んだよ、白哉の野郎卍解もしてねぇのかよ…」
頭をがしがしと掻きながら言う一護に全員が驚く。
「じゃあなんやアイツ…、あれが一護が使う卍解っちゅーやつやないんか…!?」
「前にも言ったろ?俺たち死神の斬魄刀には卍解と始解があるって…俺のこの斬月は元々始解して出てくるんだ」
「つまりあの刀…、刃先が花びらになって舞うのが始解って事か?」
「和泉すげぇな…、んでアイツの卍解は…」
一瞬の言葉だけで始解を見抜くユキに一護が驚きつつも言葉を続ける。
「「ごくり…」」
「刀が柄含めて全部が花びらになる。」
「「!?」」
「あれは喰らったことあるが、かなりはえぇし数も多い。億の桜の花びら全てが襲いかかってくるって感じだな」
あの時勝てたのはほぼ奇跡のようなものだった。実際戦い終わった後、一護は立てないくらいの重症だった。一歩間違えたら死んでた
「それじゃ季節外れのお花見出来るじゃんって思ったけど、出来ないじゃん!!」
「茅森、それやったら確実に死ぬぞ」
やだー!!アレで花見したいー!!と叫ぶ月歌を他所に一護が白哉の方を見る、全ての花びらが刃となり刀を鞘に収めている白哉。その周りには30Gのメンバーが全て揃っていた。
「撃破完了だ、月歌達よりも手こずったな…」
こちらへ歩み寄りながらユイナがそう言った。月歌はハッとなりユイナへと駆け寄る
「ユイナ先輩、怪我とかない?」
「ああ、それにあの程度なら余裕だ。あの二人は……ふっ、言うまでもないな」
違う方向をみたユイナが笑みをこぼす、その先には既に戦闘を終え休憩している2人の姿があった。
「白河部隊長達は今かい?」
「我らは既に撃破した」
遅かったぞと言わんばかりの言葉をなげかける2人に月歌とユイナ達は苦笑する。
「手厳しいな」
「あの2人めちゃくちゃ強いじゃん…、なんかどっか盛ってるでしょって思ってた…」
「あのな月歌、そういうのは思ってても口に出さないもんなんだぜ」
やれやれとユキが月歌の横に立つ。その傍ら何か言いたげにしていた蔵だったがそこをなんとか堪えていた。
「…とりあえずあの厄介そうなのは見当たらないね、だが視界が悪い……1度平地に出た方がいいんじゃないのかい?」
「そうだな、月歌…どう判断する?」
蔵の言葉に首を縦に振ったユイナが月歌へと指示を求める。
「…蔵っちの言うことに賛成。でも安易に平地に出てそこにいるキャンサーに挟まれたりしたら厄介だ」
「なるほど…二正面作戦だが、時差をつければ大丈夫だろう___なら30Gが1度周囲の敵を引き付けておく。31Aの攻撃力で平地側のキャンサーを掃討してくれ」
「了解、気をつけて」
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「霧が晴れてきたわ!」
30Gと別れ平地側へと走る31A、時間はかかったもののようやく霧が晴れ始めていた。
「かなり時間を食っちまったな…、とにかく急ごう!」
「月歌、あんまり急いで視野を狭めるなよ」
「ああ、わかってる」
「あ!__あそこに湖が見えます!もうすぐ平地です!!」
再び走り始めようとした瞬間に、少し先にいたタマが声を出して言った。
「やっと山岳地帯抜けられるんか…」
「このまま一気に平地に抜けるぞ!キャンサーは発見次第すぐ掃討。そして一護はあんまりバンバン技撃たずに温存しておいて!」
「ああ」
「巨大なやつが出た時の切り札にする!」
親指を立てる月歌にユキが怪訝な顔をする。
「ウチの部隊長、ほんとこんなんで大丈夫かぁ…?」
「ん…?」
31Aのメンバー全員が平地へと出た瞬間だった、奥には大きな湖が見え…そしてそれより手前の陸地になにやら巨大な建物があった。
「立派な建物があるな…」
「見覚えがある…」
「朝倉、見覚えあんのか?」
「そうか、一護は知らないのか。あれがおそらく司令部の言っていたイージスタワーってやつだ」
(司令部の建物…、まためんどくせぇもんが出てきやがる…)
「でもあれ…周りに何か張り巡らされてる…」
「なんやねん、あの緑色のやつ…」
「まるで封印されてるようじゃねーか…」
それぞれが言葉を連ねる中、東城つかさだけは…他の全員とはまた違った表情でそのタワーを見つめていた。
「この建物の形……」
「どうした?何か思い出したのか?」
「…幼い頃に、お母さんに連れてこられたことがあるような気がするの…」
「東城が?なんでてめぇがこのタワーに…」
「…一護、黙ってはいたがもう誤魔化せねえだろな…」
「31A総動員の隠し事か?」
「まあ、そんなところだ」
「聞いても、いいか?」
「…東城の母親の事だよ、あいつの母親は…」
「…」
「元セラフの研究所長だ」
「っ…!?」
「だがアイツいわく部隊所属前の1ヶ月の記憶がねぇみたいだ。何も聞き出せなかったが…」
その後ろでは月歌が、つかさへと聞いていた。ユキと一護が再びつかさの方へ視線を向ける。
(和泉はここで、あいつの消えた記憶が目覚める可能性があるって思ってんのか…。)
「軍の施設としかあたし達は聞かされてないけど、どんなものなの?」
「…それは、ええと………なんだったかしら」
「…ちっ、記憶操作か」
ユキがハッとなり舌打ちをする。東城つかさの空白の1ヶ月…それは恐らく母親が研究所長だったことが絡んでいると見ていたのだろう
「記憶操作だと…?」
あまり聞こえのよくない言葉に一護が眉を潜めた。ユキも頷いているがどこか自信がなさげだった
「ああ、あたしはそう見てるけどな。司令部に言ったとしても取り繕って貰えるかどうか…」
「いやでもわからんで、こいつの場合普通にど忘れしとる可能性ある」
「…」
めぐみの言った言葉に一護とユキが固まった、何せその可能性は捨てきれないのだ。本人は優秀な諜報員などと言ってはいるもののそれはどちらかと言えば豆知識や雑学などに長けており、戦闘に役立ったことは無い。
「待って…、ここまででかかってるの…」
「…それを言うってことはど忘れの方か?___いや待て分からなくなってきた」
頭を抱え始めたユキ、その傍ら可憐が東城へと歩み寄っていた。
「頑張れ…、思い出すのだ」
「朝倉のもう一つの人格じゃねぇか…、お前良い奴か?」
一護がため息をつきながら言葉を放つ。その言葉に可憐___カレンが目を赤く光らせた
「あぁ?サイコキラーにそんなモノがあると思うか?」
「あるだろ…」
その後、横に立つカレンからサイコキラーとは思えない言葉の数々を聞きながらつかさが少しづつ記憶を辿っていた。
「…つまり、ここがつかささんのお母さんの研究所… 」
「つまりはここがセラフの研究所…!!」
「せやったら、東城のおかんのこともわかるかもしれんっちゅーことかいな」
その後数十秒にわたって東城つかさから捻り出された言葉を可憐が訳し、それにタマやめぐみが驚いた。
「だったら、なんとしてでもガサ入れしねーとな」
月歌が目を開き、そう言った。だが……
「軍すら放置した場所だぞ、中にキャンサーもいるかもしれない……危険すぎる」
その言葉に月歌が珍しくユキに対して声を荒げた
「つかさっちの母親の死に関する何かが見つかるかもしれないんだよ!?____皆で協力しようって決めたじゃん!」
「茅森……」
ある日虚に母親を殺された一護は、母親の死の真相を突き止めんとする月歌その気持ちに頷ける。
「冷静になれ月歌、近づけないと分かっててこの情報を開示してきた可能性もある」
「どういう事だよそれ…」
「分かんねーのかよ、死ぬんだよ」
「…っ」
「そんくらい危険な場所かもしれねーんだぞ。それともお前はあれか?仲間を犠牲にしてまでその情報を手に入れたいのか?」
和泉ユキが言うことも最もだった、簡単に侵入できるものなら司令部もそんな情報を提示はしないはず__そして何よりもあそこに進入するということは、軍の隠してきた真相を知る…つまりは軍に逆らうようなものだ
「……そりゃあ命のほうが大切だよ」
「だろ?」
目を伏せ言う月歌に、ユキがすこしばかり安堵の表情を見せた。だが次の瞬間、それが崩されることになる
「仲間のはな」
「おい、お前……それじゃ…、だったら…あたしは……」
一瞬動揺を隠せずにいたユキだがすぐさま声をいつものトーンへと戻した。
「なんだよ…」
「あたしは…、命を軽く扱う奴は許せない」
「あたしの生命だ、文句言われる筋合いはねーよ」
「茅森、おまえ落ち着け___」
一護が2人の間に入ろうとしたが、それよりも先に低くなったユキの声がその場にいた全員を止まらせた。
「月歌、それ本気で言ってるのか?」
「本気だよ、それに言ったじゃん…!!___唐突に亡くなってただでさえ辛いのに、謎まで突きつけられてるつかさっちの為に協力するって!!」
ユキへと歩き、声を荒らげる月歌。だがユキも月歌へと近づき声を荒げた。
「危険を冒してまでかよ!?」
「当たり前だ!その為ならあたしの命は…」
「命より大事なものなんてねーんだよっっ!!」
止めるよりも早く、ユキが月歌の胸ぐらを掴んだ。掴んでも尚…月歌は言葉を止めない
「時には命懸けにならなくちゃいけないことだってあるんだよ!!」
「月歌…っ!!___お前なぁ!!」
「こんな大事なことを前にして、怖気付いてる暇があるかよ!!!」
「っっ…!!!!」
言葉が詰まったユキが胸ぐらを掴んでいた手を雑に解き叫んだ。
「もう知らねぇ!!勝手にしろよ!!」
胸ぐらを掴まれていた手を解かれ後ろへと下がった月歌も叫ぶ。
「ああ…勝手にする!!」
それを最後にお互い別の方向を向いた。それに31Aのメンバー全員が狼狽える。
「あれだけ助け合って、支えあった2人が…」
「私がこんなこと言うせいで…」
東城が顔を歪ませた、それは罪悪感によるものだろう…
「東城は悪くねぇよ……」
「黒崎さん…」
「…ただ仲良いのが仲間ってんじゃねーんだ」
「……」
だがその間にも、2人の距離感は離れていく。少しづつ________少しづつ
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〜虚圏〜
「はぁ……、はぁ……」
始解が解けた斬魄刀を砂へと突き刺し肩で息をする佐原ヒユ。だがその身体には切り傷や刺し傷で赤く染まっていた。
(私が護らないと…、生き残った虚圏の人達を護らないと…!)
そう思うヒユの周りには大量の虚圏の住人達、そして滅却師の死体。全てのパーツが揃っている物もあれば…全てが揃わないものもあった。
「本当にしぶといですねぇ…、陛下の
「っ……」