ようやく新しい環境と新しい職場に慣れてきて小説書く余裕が出てきやがりましたねこんちくしょう…
なんかこの間にもハーメルンがバグり散らかしてたりしたって聞いた時ゃどうなるかとヒヤヒヤもんでしたわ…
「んで、話ってなんだよ…」
早朝のまだ誰も起きていないような時間に、一護は白哉に呼び出されていた。しかも基地のほぼ端――それこそ誰も来ないような場所だった
「第一お前最近顔すら出してねぇじゃねぇか」
色々と積もる話といい心配といい、色々白哉に投げようとする一護だがその前に白哉が口を開いた
「黒崎一護、兄は最初にこの世界に来た時――巨大な何かが空座町に現れ…その戦いの最中にここへと来たと言っていたな…」
「ああ、それはオメェも一緒だろ?」
「…そして兄らが新種の超大型キャンサーとやらと出会ったと聞きこちらへも資料が届いていた」
「そらセラフ部隊全員には配られ――――」
そこまで言い、一護が言葉を止める。その瞬間目を伏せている白哉が目を開けた。
「私は1度相まみえた敵の特徴は如何なる場合であろうとも必ず記憶に残す」
「まさかオメェも…!?」
「”同じ”なのだ。我らを空座町で襲った腕と上半身のみの輩と全てが酷似している」
白哉が見ていたのは、腕と上半身のみ…もし仮にそうだとすれば…あの時見ていたものは腕、そして上半身のみという話になる
「……」
「兄にしては珍しく動揺が少ないな…」
白哉は、この事を知った黒崎一護なら動揺し大きな声を出すと考え…少し離れたこの場所を選んだのだが…想像に反して大きな声を出さなかった一護に少し驚く。
「俺も…全てが見えなかった訳じゃねぇんだ…。あの日…空座町でやりあった時、奴の全体を俺は見てた…」
白哉とは違い、空座町で戦った相手の全貌を見ていた一護には…あの日フラットハンドと呼称されたキャンサーを見た時に…
「フラットハンドって呼ばれた野郎を見た日に…俺ァアイツとは初めてじゃねぇって思ったんだ」
そしてその可能性があると分かっていながらも目を逸らしてしまった自分がいた。
「我々には我々の世界がある、それは理解しているな?黒崎一護」
「ああ、分かってる…だがアイツにそんな…、それこそ時空を超えたりする力なんてあるってきまった訳じゃ…」
「フラットハンドと呼ばれているキャンサーの辺り一面を見たか?」
「んだよそれ…」
「軍から提示されている資料にそのような情報は載っておらぬが…奴の周りを見てみろ」
「っ…」
気がついてはいた__だが目を逸らしていた。こんなに早い……別れになるはずは無いと
「フラットハンドと呼ばれるキャンサーの周りには、移動跡と見られるものが無いのだ。」
「あの巨体、我々の目で見た情報…そして恐らく奴にある能力――全て合わさればもはや否定は出来ぬはずだ、黒崎一護」
何かを問うような視線を向ける白哉から目を逸らす。
「…じゃあどうすんだよ」
「今度に行われるであろう奴の掃討作戦…奴を討伐される前に利用し、我々は我々の世界へと戻る」
この際キッパリと言い、その反応にやはり――と思う白哉に対し、一護がヒートアップしていく
「なっ…、それじゃあアイツらはどうなんだよ…!――俺達は軍からもあてにされてんだぞ!――それに仲間が消えちゃ31Aだって黙っちゃいねぇ!そんな動揺させちまって死んだらどうするつもりだ…!!」
あと一歩の所で踏みとどまる一護、だが白哉は目を伏せ容赦ない言葉を浴びせる。
「なら貴様はこのまま、この世界にいればいい。空座町の仲間を、ルキアを、恋次を、全てを捨て去りこの世界を護れ」
「っ…!!んな言い方ねぇだろうが…っ!!」
感情のままに胸ぐらを掴みかかる一護、だが胸ぐらを掴まれて尚一切反撃をしない白哉のその目を見て…、その手を乱暴に離す。
分かっている、必ず帰らなければいけない日が来るということなんて分かりきっていた。だが帰るには…この世界を離れるにはあまりにも早すぎる。
「…お前は、この世界に何の思い入れもねぇのかよ…!」
「無い――――」
「お前…っ!!」
キッパリと捨て去る白哉に、一護が再び感情のままに掴みかかろうとする。
「と言えば嘘になる」
「っ…!」
だがそのまま放たれた言葉に、一護が止まった。
「だが我々は所詮、この世界では異物でしかないのだ。半死神である貴様はまだいい、だが死神である私ではいつか限界というものがある」
「んなこたァ…わかって…」
「兄はセラフ部隊を護るといったが、世界の異物である我々が混ざった時点でこの世界は狂い始めているのだ…今でさえ兄はこの有様、そして仮にそれが終わりこの世界に平和が訪れ――その時に貴様はこの世界を離れられるのか?」
「……っ!」
「セラフ部隊は貴様の思っている程弱くなど無い。世界を護るのは…彼女達がするべきことなのだ。我々は我々の成すべきことを成さねばならぬ…それを忘れるな」
至極真っ当な事を淡々と言われ、一護はもはや反論出来なくなる。今口から出る言葉はおそらく全て感情論になってしまう、それじゃ白哉の心には届かない――、認めざるおえなかった。
「奴を討伐されたら我々は元の世界に帰る術を失くしたも同然、フラットハンド討伐作戦の時が我らのタイムリミットになる」
そうして一護とは反対の――宿舎の方へと顔を向けた白哉。そのまま歩いていく白哉の背中を一護はただ見つめることしか出来なかった
「貴様がどうしようと貴様の勝手だ、だが我は必ず元の世界へと帰る。元々その手がかりを探す為にこの軍へと入ったのだろう?――道を見誤るな黒崎一護」
「まて…っ!」
次の瞬間には瞬歩を使ったのか目の前から消え去った白哉、一護が伸ばした手が何も無い空をきった。
「くそ…っ!!」
空をきった手をそのまま力任せに握りしめる。握りしめた手からは血が滴り地へと落ちた。それと同時にポツリと空から水滴が落ちてくる。
やがて一瞬にして雨となりこの世界を、一護を濡らし始めた。
分かっていてもなお納得がいかない怒り、そして自らの不甲斐なさ…雨と血で混じった手のひらは…そんな一護を写しているようだった。
「俺は…、一体どうすればいいんだよ…!!」
_____________
〜虚圏〜
「ハハハッ!!どうしたのですか死神の少女よ!」
「っ…!!」
白い服を纏った兵に囲まれたヒユが再び刀を振るう、いくら元々セラフを使っていた人間だとしてもやはり人と生命のやりとりをした経験はヒユには無く…雑兵相手でもかなりを苦戦を強いられていた
(集団での戦闘が上手い…、単体なら私でも余裕で倒せるのに…っ!)
四方八方から飛んでくる矢を躱し、時に刀で打ち払う。だがこのままではジリ貧だと考え――瞬歩を使い懐へ入る
「貰った…!」
「…ほう」
次の瞬間にはまとわりついていた雑兵全てを刀で切り裂き倒していた。
「次はあなたの番…!覚悟して!」
刀の鋒を向けるヒユに男が不敵な笑みを浮かべた。
「ここに来てから貴女の戦う様を拝見させていただきましたよ”佐原ヒユ”、戦闘経験は無いにしろ武器の扱いには慣れている…そしてこの短時間で成長するその潜在能力…っ!!」
「私の名前、知ってるのね…」
知らない男に名前を覚えられるのはあまり気持ちのいいことでは無いと思いながら顔を顰めるヒユ。男は前髪を指でいじくり回しながら再び言葉を続ける
「ええ、知ってますとも…破面もどきが持ち帰った情報…そして陛下のダーテンにも貴女のことがね――”世界の異分子”」
「……」
「異分子という程なのだから何かあるのかと思いましたが…、貴女は役に立ちそうには見えない…陛下に持ち帰る情報がないというのは至極残念だ」
「なんかムカつくわねコイツ…」
眉をピクピクと動かすヒユに、男は好意的に手を差し伸べていた。
「だがその潜在能力、私の元へ来なさい佐原ヒユ。私がミッチリ教育すれば――貴女は陛下の役に立てる。これ程までの幸福、拒否する意味が貴女には無いでしょうに 」
「嫌よ!私はこの世界を守る。そうあの人に誓ったの!」
「ふぅん…今日はやけにフラれますね…、流石の私も傷つきますよ――だが」
次の瞬間、再び雑兵を送り込んでくるかと警戒したヒユの後ろに男が立つ。突如目の前から男が消えたヒユはあっけに取られるが――一瞬で反応し後ろの男へと刀を振りかざした。
「っ…!」
刀と剣がぶつかり火花を散らす。
「あの人、それは”黒崎一護”ではありませんか??」
「っ…」
「図星ですね…、計画に邪魔な彼を足止め…もしくは討伐が我々に与えられた任務。居場所を吐いてもらいますよ…!」
「そう簡単に…っ!!」
拮抗が崩れ、ヒユが押勝ち男が後ろへと下がる。だが今の手応えはヒユにとっては好ましくなかった。
(明らかに手加減されてる…、本当に私から居場所を聞き出すつもりね…だけどっ!!)
先手を打ったのはヒユだった、刀をこの短期間で手足のように扱う事が出来ているヒユ。そして尸魂界に存在する流派――そのどれにも当てはまらない自由な太刀筋は雛森を唸らせたものだった。
「はぁっ…!!」
「やはり…!先程よりもスピードが上がっている…!」
まるで娘の成長でも見守ってると言わんばかりに興奮する男とは反対にヒユの速度はどんどんと上がっていく。
「うああああっ!!!!」
やがて腹の底から出た声、その勢いに押されたヒユの刀が男の反応速度を超え――――――男の頭上の被り物を切り裂いた。
「っ…!」
「……」
ヒユと男が再び距離をとる。構えるヒユに対して男は切り裂かれた被り物を見ていた。
宙を舞い、ヒラヒラと自らの足元へ落ちた被り物を見ていた男。その顔からは相変わらず表情が読めないが先程のヘラヘラとした態度とは違う…そんな気がしていた
「少々…お遊びが過ぎましたね」
前髪を弄りながらそう呟く男、ヒユはさらに警戒する。
「貴女…、いや佐原ヒユ…改めて提案です。私の部下に加わりなさい。ここで貴女を殺すのはあまりにも惜しい――その力、我が陛下の為にお使いになられた方がよっぽど有意義というものだ」
先程よりもさらに熱が加わった言葉を受ける。だがヒユの気持ち――想いは変わらない。かつて死んでしまった自分、あのような後悔をしたくもないしさせたくも無い…黒崎一護と出会ったあの日から自分は世界は違えどこうして立って生きて、戦っている
何故立てたのか、理由は分からないけど――黒崎一護がいない今、彼が愛したこの世界を守ることこそが自分自身の役目と受け止めている。たとえこの身が滅びようと…必ず。
だから胸を張る。
そして叫ぶ。
「私は尸魂界五番隊所属、佐原ヒユ!!黒崎一護がこの世界にいない今…!!――――この世界は私が守ってみせる!!この身が滅びようと…絶対に!!」
次の瞬間、ヒユの叫びに呼応したのか定かでは無いが…刀が始解の状態になった。刀身は初めて始解した時よりも青みがかりかつてのセラフの姿に近づく。
『『頑張れ、佐原ヒユ』』
「…!!」
斬魄刀、それは浅打から始まる死神の心。寝食を共にし、共に研鑽しあうことで持ち主の心を映す鏡のようなもの。
「皆…」
その斬魄刀に何が写ったのか、それは佐原ヒユにしか分からない。
到底我々には推し量れないもの。
だがその言葉は後悔に浸した過去のヒユの心を優しく溶かし暖かく包み込む。
――それはやがて、過去と未来、そして世界をを紡ぐ力となる。
「ありがとう、皆…。私頑張るよ…!!」
それに答えるようにヒユの斬魄刀がキラリと輝く。
「フフッ…」
「…?」
「フハハハハハハハッ!!!」
とうとう諦めたのか、男が笑い始めた。ヒユは何事だと男を見る。
「何の偶然かは知らないが素晴らしいことを聞いた!!」
「素晴らしいこと…?」
「”黒崎一護はこの世界にいない”!!それだけで我々の状況は大きく動く。厄介な力を持つ彼さえいなければ…っ!!」
「まさか…っ!!」
「尸魂界を攻め落とすなど至極容易い!!!」
先程とは比にならない凄惨な笑みを浮かべた男に対し、ヒユは額に汗を浮かべた。
「尸魂界が…、皆に知らせないと…っ!」
男に背を向け井上達の方へと向かうヒユ。だが目の前に瞬間移動した男が振るった剣を受け止め先へと進めなくなる。
「失敬、私もまだ名乗っていませんでしたね…狩猟部隊統括狩猟隊長――キルゲ・オピー。たった今…貴女を殺せとの命令が入りました」
「っ…!!」
始解しても尚、軽々と拮抗状態へと持ち込まれたヒユが小さく舌打ちをする。
「この世界について知らない貴女には教えて差しあげましょう――私達には、こういうものもあるのですよ」
「…!?」
次の瞬間、拮抗状態が崩され男がヒユを蹴り飛ばす。みぞおちには入らずともかなりの威力があったのか体勢を立て直したヒユの鼻から血が滴り落ちた。
だがそんな事に構わず男――キルゲの方へと視線を向ける。キルゲはヒユが自分を見た事を確認すると…高らかに右手を掲げた。
「さぁご覧に入れましょう!この私の聖なる姿をっ!」
高らかにそう宣言し、右手の手袋を外す。手の甲には模様があり――――次の瞬間その模様から凄まじい光が男を包んだ。その光はやがてキルゲを包む巨大な翼のようになり……その翼が開かれた時もはや先程そこに立っていた男と同一人物ではないと錯覚してしまう
まるで天使を思わせるようなの持つ光輪、猛き猛禽類のような二対の巨大な翼、右手には軍刀のようなサーベルを有していた
(なに、この姿…身体が震える…)
「この姿の名前は…””滅却師完聖体””」
身体が小刻みに震えるヒユとは反対に、キルゲがそう告げる。そして――――
「なっ…消え…!?」
視界から突如男が消えた。咄嗟の判断で後ろへと振り返りその勢いのまま斬魄刀を振るうヒユ。だがそこにキルゲはおらず空振りに終わった
「ぐぁ…!」
次の瞬間、いつの間にか背後に立っていたキルゲに背中を切り裂かれる。深くまで斬られてはいないがそれでも先手には充分な一撃だった。
再び構え直すヒユへ鋒を向けるキルゲ、そしてこう言い放った
「貴女方を罰する者の力です」
急展開過ぎたような気がするんだよなぁ、もうちょい掘り下げたいんだけどグダグダしそうなんですよねえ…
深堀はまたおいおいやっていきましょう…
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