死神の幻想   作:エヌラス

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更新遅くなりました…!!ネタは思いつくんですけど書く時間と腕が無さすぎて…

これ79話と言うよりかは78.5の方が正しいのかもしれない……


79.つかさの異変

 

 

「あら、貴方も悩み事?」

 

「お前…」

 

心の中でグルグルと回る様々な感情をどうするべきか、そう悩んでいる一護の後ろに、31Aの東城つかさが立っていた。

 

「なんでこんな朝早い時間から起きてんだよ…っと」

 

「それ、たまたま1本追加で当たったからあげる」

 

今日も訓練だと言うのに、こんな朝早くから起きている東城を心配した一護が言葉を出すが、東城はそんな言葉に目もくれず一護に缶コーヒーを投げた。受け取った一護はしばらく缶コーヒーと東城を見ていたが

 

とりあえずありがたく頂くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前でもこういうことするんだな」

 

「別に、言ったでしょ?たまたま当たってそれを貴方にあげただけよ」

 

近くのベンチへと腰掛けて2人で座る一護と東城、恐らく会話は聞かれていないだろうが、今の心情の一護にこういう贈り物は心にくる。もちろんいい意味でだが…

 

「ありがとよ、ありがたく貰うぜ」

 

「それでいいわ――――それで?悩み事でも聞いてあげましょうか?」

 

こちらへと顔を向け、一護へと目を合わせる。だが一護がそんな目を見つめることはなく少しばかり逸らした

 

「別に…お前らには関係ねぇよ」

 

 

だが次の瞬間――

 

 

 

「まぁいいわ、どうせ元の世界に戻る方法か何かを見つけたんでしょう?」

 

 

 

 

 

「……!?」

 

――――東城の思わぬ回答に一護がベンチから立つ。まさか心でも読まれたのか、さっきから感じていたが、一護を見つめる東城の目はいつもとは違い…まるで人の内側に手を入れているような、そんな不快感があった。

 

「図星」

 

一護の反応を見た東城が微笑み人差し指をこちらへ向ける。そのリアクションに更に一護が動揺する。

 

「……まさか、さっきの話聞いてた訳じゃねぇだろうな…?」

 

「さっきの話?さぁ…そんなもの聞いてないけど、でも話してたのね」

 

やってしまった、黒崎一護…自ら墓穴を掘ってしまった。だがここまで来てしまったらもはや隠すことは不可能…それでなくとも今の東城に隠し事なんて出来そうにもなかったが…

 

「…ああ」

 

「ふぅん、まぁそうなると相手は朽木白哉しかいないわよね」

 

「そう、だな…」

 

「ついでにもうひとつ当ててあげましょうか?」

 

「…?」

 

 

 

 

「貴方、この世界を離れる事に躊躇いがある」

 

 

「っ…!?」

 

さらにもう一歩踏み込まれたような感覚に陥り、一護が思わず後ずさる。東城はそこから動いてはいない…だがまるでこちらに歩み寄ってジリジリと追い詰めている。そんな気がしてならなかった。

 

「それを知って、東城はどうするつもりだ…?」

 

司令官などに報告するという事態になれば、恐らく一護…そして白哉の2人はセラフ部隊には居れない。そうなればいつかは必ず――――――――

 

「言ったら貴方達はセラフ部隊には居られない、そしていつかは”私達とぶつかる”ことになる」

 

「…」

 

そこまで見通す彼女の目は、変わらず一護の中を覗いているように思える。

 

「軍の内部にいた人間をそうそう簡単にタダで帰せるわけないものね。どんな手を使っても貴方達2人を排除しようとするわ」

 

「その時は…オメェらともやり合う羽目になる…そうなりゃ____」

 

「別に言いやしないわ、”東城つかさ”も貴方を気に入ってるし」

 

「東城つかさも…?――――お前何言って…」

 

まるで今の自分が東城つかさでは無いような発言に一護が困惑する。だが東城つかさは構わずそのまま話を推し進めていく

 

「それに貴方達と戦っても私達が勝てる見込みは見えないもの」

 

「お前…、なんでそこまで見通して__」

 

「簡単に想像がつく事じゃない、そんなことも分からないの?」

 

「東城…お前どうしちまったんだよ…!?」

 

先程からやけにトゲのある言葉、他人を見透かすような言動。明らかに普段の東城つかさからは想像できない。

 

「そんなことどうでもいいでしょ?それにこれが本来の私よ…貴方達が今まで見てきたのは――――」

だが、一護がその先を聞くことは無かった。次の瞬間にはまるで糸が切れたようにベンチに寝そべる東城の姿があった

 

「東城…!?」

 

突如倒れたつかさへと近づき、息をしているかを確認する。

 

「すぅ……すぅ…」

 

「…寝てんのか?」

 

どうやら息はしているのだが、聞いているとこっちまで眠たくなるような寝息を立てていた。

 

(どうする…?このまま放置して行くか?)

 

普段の東城ならおぶって部屋の前まで連れていくことは容易い、だが今の東城つかさは何かが違う。もしこれが罠だとしてセクハラだのなんだのと言われてしまえば…

 

――――基地内での自分の立場が危うい。

 

かといってもこのまま放置してそれを誰かに見られたり、東城つかさの口から

 

『黒崎さんに放置されて…それで風邪ひいちゃった』

 

なんて言われてしまえ

 

――――基地内での自分の立場が危うくなる(version2)

 

どう転んでもかなり絶望の展開しか待っていないということに今更ながら気づき、膝をつきそうになる。そんな一護を他所に東城は寝息を立てていた。寝顔も悪くないため余計に腹が立つ。

 

 

 

『だがそれがどうした!!失った絆なら、また築き直せば良い!!』

 

「っ!?」

 

ふと、懐かしい声が後ろから響いた。絶望した自分に投げかけられた鼓舞。その言葉にいくら救われ…背中を押されただろう

 

『見せてやれ一護!絶望では、貴様の足は止められぬという事を!!』

 

「…ああ」

 

姿ははっきりと見えなかったが、それが誰かなどすぐに分かった。その影に背中を押され一護が前へと踏み出す。

 

「失礼します…!!」

 

背中に抱えようにも体勢が体勢なため、お姫様抱っこという体勢で東城を部屋まで運んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「言うほど重くねぇな…」

 

最初に出た感想は、それだった

――――――――――――――――――

〜31Aの部屋〜

 

「ん…?」

 

コンコン…と自分達の部屋の扉をノックする音が聞こえ目が覚める茅森。最初は気のせいかと思い再び眠りにつこうとするが…再度ノックが聞こえて気のせいではないということに気づく。

 

「はーい…」

 

と寝ぼけ眼を擦りながら布団から出て扉へと向かう。

 

(こんな時間になんだよ〜…まだみんな寝てるし、司令官ならデンチョだろうし…)

 

様々な疑問が寝起きの頭で浮かぶ中、目をこすって扉を開ける。

 

「誰ですかー、新聞はウチ受け付けてないんで…」

 

「悪ぃ、こんな時間に起こしちまってよ」

 

「え…?一護…?それに――つかさっち…!?」

 

扉を開けた先には、黒崎一護とお姫様抱っこをされている東城つかさの2人がいた。最初は特に何も思っていなかった茅森だが突如として意識が覚醒する。

 

「え、なんで…!?」

 

「しーっ…あんまデケェ声だすな…!!」

 

「ご、ごめん…!!――でもなんでつかさっちが一護にお姫様抱っこされてる訳…?」

 

「俺もわかんねぇよ…、突然俺の前に現れたと思ったらいつもと全然雰囲気が違ぇし、しかも言うだけ言って寝やがった…」

「え、一護もつかさっちにキツく言われた?」

 

「お前もか…?なんか流行ってんのかよそういうの…」

 

一護の言葉に少しばかり驚いていた月歌。どうやら昨日に同じような感じで言われたらしく一護もそれに驚く

 

「ほら、イージスタワーを初めて見た日あるじゃん?」

 

「ああ」

 

「その日からつかさっち、あんまり体調とかが良くないみたいなんだよね。頭痛がするとかって」

 

「大丈夫なのかよ…、そんな奴訓練に連れ出して」

 

「あたしもそれは思ってる、だけどつかさっち…今回は何がなんでもって張り切ってて…あたしらじゃ止められないんだよ」

 

「今回の作戦で俺達は少なからずとも事実を見ることになる…東城はどうしても着いていきたいんだろな」

 

「多分そう、だからかれりんとカレンちゃんがつかさっちの事見守ってくれるって」

 

「カレン…アイツほんとに良い奴だな」

 

「確かに、そう思うよね…」

 

2人してくすくすと笑う。だが一護の中には可憐の中のもうひとつの人格、カレンちゃん。なぜ2人に分裂しているのか…それが少し気がかりではあった。

 

「っと悪ぃな起こしちまってよ、別の奴に見つかる前に帰るわ!じゃまた後で!」

 

「うん、一護も休んで…こんな時間、と言ってももう起床だけど少しくらいなら休めるよ――なんだか最近の一護は色々悩んでそうだし」

 

「…おう」

いつもの元気な声とは裏腹に、少し心配したような顔をする月歌。稀にコイツも鋭いところがあるなと思いつつ31Aの部屋を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(一護さんも悩んでるんだ…、蒼井でいいなら…)

 

その隣…31Bの部屋では、限界まで身体を扉へと近付けた蒼井が一護と月歌の会話を盗み聞きしていた。

 

 

 

 

 

(何してんだ…アイツ…)

 

 

そしてそれを見る水瀬いちごの目は、蒼井に対し初めて向けた困惑と疑惑の感情が渦巻いていた。

 




仕事にようやく慣れてきたのはいいんですけどねぇ、やっぱり身体使ったりすることもあるんで家帰ったら飯食って直ぐに布団直行ですよ…
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