死神の幻想   作:エヌラス

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ライナーの方が中々更新できずに申し訳ないです…!今はこっちの方の筆がめちゃくちゃ乗ってて…本当にすみません!


8.Hollow

「消えた…!?」

 

キャンサーの大群に月牙天衝を放った一護は、その手応えの無さに驚きを隠せなかった。なにせ確実に体勢を崩しその後に全力で叩き込んだ_____そしてそれを躱された

 

一体どんな方法で…どんな速度で躱されたのか全くもって検討すらつきやしない、死神のように瞬歩を使ったなんて事は100有り得ない…

『黒崎さん聞こえますか?こちら七海です』

 

「ああ、聞こえる」

 

電子軍事手帳から七海の声が聞こえ、一護はそれに答える。近くに端末を翳してなくても相手の声が届き此方の声も届く、これだけは滅茶苦茶便利だと思いながら一護は会話を続ける

 

『付近の映像から先程お伝えしていたレベル2のキャンサーの情報を特定しました。名称は”デススラッグ”1体…敵集団は新宿ドームに進行中との事です、至急』

 

「新宿ドーム…?」

 

言われた単語に聞き覚えがある…そんな事を思っていた時だった__________後ろから凄まじい気配が一護に迫った

 

「っ!?」

 

半ば歴戦の勘とも言える物で攻撃を躱し建物の上へ登る一護。通信越しの七海が少しばかり驚いた様な声を出していた

 

『黒崎さん…大丈夫ですか…!?』

 

「大丈夫だ!」

 

四足歩行の大型キャンサーが此方を見つめている、一護も見つめ返す。

 

(ドームに被害が出る前に俺が食い止めねぇと…!)

 

「一護〜!!」

 

「お前ら…!」

 

後ろから声を掛けられ振り返ると、31Aのメンバー6人が集まっていた。

 

「なんやコイツ…」

 

「これが…レベル2…」

 

建物の端まで寄ってくると全員デススラッグが嫌でも視界に入る、そのデカさと気味の悪さに気圧される

 

「一護、戦った?」

 

「いや、1回だけ攻撃を躱しただけだ…でもお前らが訓練で相対したキャンサーとは比べもんになんねぇくらいに強ぇ」

 

「でも司令官達が先輩を向かわせてるのでもう安心では…!?」

 

タマがそう言う、確かに先輩部隊が此処に来ればこの程度のキャンサーはどうって事無いだろう。だが問題が有った

 

「あれじゃあドーム防衛が間に合わねぇぞ…!」

 

ユキが様々な計算を行いその結論に辿り着いた。今は何故か月歌達を解析するかの様に立ち止まって向いているが、何時その興味が失われ歩み始めるかは分からない…このまま相手が止まってくれるのが1番良いのだがその可能性は略無いだろう…

 

「あっ…!アイツ動き始め…」

 

月歌達が動き始めたデススラッグに一瞬の困惑を抱いたその瞬間に一護は動き始めていた。地面を蹴り飛ばし勢いをつける

 

「はああぁぁッ!!!」

 

刀を振り被り首を狙う。だがその斬撃はデフレクタにより弾き飛ばされ変わりに相手が一護に視線を__興味を向けた

 

右脚を大きく振り被るデススラッグ、一護はそれを避けようとするが後ろにはドームが…もしその一撃が凄まじい威力であれば被害が出てしまう………

 

「っ…!?____うぁぁぁあああっ!!」

 

一瞬の迷いが戦場では命取りになってしまう、一護は直撃は刀で防いだ物の勢いが殺せずにコンクリートの地面に叩き付けられた、瓦礫が飛び散り辺りにも被害がいってしまう

 

「一護っ!!」

 

建物の上から見ていた月歌達が声を出した、助けに行かないと…守らないと…そうは分かっていても一護が吹き飛ばされたキャンサーに自分達が勝てるのだろうか…

 

「行こう…皆!」

 

「月歌…!?」

 

「あたし達はドームを守りに来たんだ、キャンサーを倒して守らなきゃならないのに一護だけに任せてたら恥だよ!」

 

そう言うと横に大剣を担いだめぐみが歩み寄った。鼻を啜りながら言葉を発する

 

「それにアイツデフレクタの割れへんのやろ?やのにあんなやっとんねんや……!叩き割れるウチらがこうじゃセラフ部隊の示しつかんで!!」

 

その言葉に全員が背中を押される、戦おう…恐れている場合では無い…

 

「どうする、隊長」

 

ユキが真っ直ぐ月歌を見つめ問う。月歌はただ…今までの自分達を信じて口を開いた

 

 

「訓練通りに倒そう、それがあたし達のやるべき事だ」

 

 

 

 

 

__________________________

 

 

 

 

『護……一護…!』

 

「…此処は、あんた…」

 

場に不似合いな位の青い空に白い雲、そして下を見れば海があった。そして一護の前には……黒い衣装を着込んだ_________”斬月”が立っていた

 

此処は黒崎一護の精神世界である、過去にも命の危機に瀕した際に此処の世界にやって来ては弱い一護に何度も力を貸してくれた

 

「斬月のおっさん!なんで今…」

 

『一護、お前は未知なる敵に怖気付いているのか?』

 

「仕方ねぇだろ…こっちの攻撃が効かねぇんだ…」

 

『思い出せ一護、我々にも確実なる手段がある事を…それをお前は既に持っている事を…』

 

「___俺がそれを…持ってる…!?」

 

『奴らは未知の生物だ、だが生きていれば確実に魂魄…”魂”は確実に存在する』

 

「魂…」

 

『それを喰らい尽くす力が、お前にはある筈だ一護…!』

 

そこまで言われて漸く一護はハッと気づく、忘れていたとは言わない…死神の力を取り戻してからは使った事も無かった…他者の魂を喰らい尽くし、その養分とする虚…

 

一護にもそれに近い姿があった

 

「虚化…」

 

そして一護が持つ月牙を刀に纏わせ剣術として使うと言う技、普段は即座に月牙天衝を放てるようにしている為にそんなにしないのだが…その2つが合わさればもしかすると…叩き壊してダメージが通るのかもしれない

 

 

『恐怖を捨てて刃を振るえ、一護!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…なんだ!?」

 

デススラッグとの戦いを始めていた月歌達は突如地震の様な揺れに逢い驚いていた、それはデススラッグにも予想外の事だったらしく月歌達との戦いより揺れに興味がいっていた

 

「な、なんです…!?この黒いオーラみたいなの…!?」

 

タマが震えながらオーラを見つめる、それは全員に見えており出処を目で追っていく…

 

「彼処って…一護が倒れてた所じゃ…!?」

 

そしてそのオーラの出処が徐々に短くなっていく、此方に歩み寄っていた証拠だった

 

「あっ…黒崎さんが______え…?」

 

つかさが指を指して、そしてその顔を見た瞬間に硬直する…

 

「な、なんじゃ…その姿は…!?」

 

一護から発せられる異様な空気とその顔に着いた面に、流石のサイコパスキラーであるカレンでさえ気圧されていた

 

 

 

『皆、下がっててくれ』

 

 

_______其処には、虚化した一護が立っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




虚化の仮面なんて初めて見たら普通トラウマもんでしょ??
しかも感受性豊かな年頃の女の子だったら特にじゃないですかね??

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