これで私の生き甲斐が出来ました!!!
今回のOp「言葉にせずとも 」めちゃくちゃ好きすぎる…
「東城さんの戦闘力、普段とは段違いですね」
モニター越しで一護と31Aの戦いを見ていた手塚司令官と七瀬の2人。七瀬が握るタブレット端末には一護の行動データが次々とインプットされていた
「恐らく黒崎一護との戦いでは東城さんも自然とあの時のような力を振るってくれると考えてたの、まぁ大方予想通りだけれど」
「黒崎一護さんのデータも集まりつつあります、あとは卍解…とやらの情報も取れれば」
「ええそうね…、彼がどの道軍に疑問を持つのは分かっていた――いざ反逆された時にまともにやり合える訳が無いものね」
「はい、引き続き情報を収集していきます」
「それに31Aは主力部隊、黒崎一護が裏切った際には必ず刃を交えることになるはずよ…その時の為にも今のうちに慣れておいて欲しいわね」
――――――――――
「一護さん!!」
「俺は大丈夫だ國見…!!」
一護の元へと走り寄ろうとするタマを止め、再び一護は斬魄刀に握る力を込める。
(これで31A全員が揃った…2人だけでアレだからな、流石に使うしかないか)
だが今はまだ仕掛けてくる様子が一切見られない31A、一護自身彼女達が仕掛けるまで動かないつもりでいた、逆に呼吸を整えられるのでありがたかった
「つかさっち、カレンちゃん…一護と戦ってみてどうだった?」
一護から少しばかり距離をとった31Aが、一護から目は離さずに簡易的な作戦会議を取っていた。
「フン…どうだったも何も、彼奴は手加減しておる…底が見えんヤツよ」
不満そうに鎌を触るカレン、その横に立つつかさもまた自身のセラフを触りながら和泉へとしゃべる
「あの全方位をあの傷で済ませてるもの、私達全員で掛かって五分五分…ってとこね」
「そうか……ってかお前ら2人だけ一護に対して全力すぎやしないか…??なんだ?日頃の恨みでもあんのか…?」
「別に、前からヤツは斬ってみたいと思ってただけじゃ、それが叶うならワシは本気で挑むだけぇ!!」
「そうかそうかわかったわかった、そういやお前殺人鬼だもんなそうなるよな私が悪かった」
「貴方の遠距離攻撃、それで黒崎一護の行く手を阻んでもらえないかしら」
「お前は理由教えてくんねぇのか?」
「…別に、ただもし黒崎一護が私達を裏切ったら――そう考えれば簡単でしょ?」
東城つかさがふと、そんな言葉を口にした。その言葉に和泉もタマもめぐみも月歌をピクっと反応を示す
「つかさっち…!流石に一護が裏切るなんて事無いよ…!」
最初にその可能性をキッパリと否定したのは月歌だった。やっぱりね――という雰囲気をだすつかさに月歌が歩み寄る。
「でもその確証はないでしょう?――人間なんて嘘の塊だもの」
「つかさっち…!!」
「やめろ月歌、今のコイツに何言っても通用しないって…!」
一護は裏切る訳が無いと心から言う月歌を嘲笑うかのような言動を取るつかさに、月歌が危うく突っかかりそうになる。
「…わかったよ」
ひとまず落ち着いた月歌が和泉とつかさの反対へと顔を向ける
「和泉さん、あの人に向かってひたすら長距離射撃は可能?」
「え…あ、ああ…できなくは無い。だがあの速度で当てられる確証は無いぞ…?」
「とりあえず気を引いてくれればいいの、私と貴方で気を引いてあとは近接に長けたあの人たちに任せるわ」
「お、おう…」
「この訓練がどこまででストップなのかは分からないけど、とりあえずやれるだけの事はやってみましょ…茅森さんもそれでいいわよね?」
未だそっぽを向く月歌だったが、つかさの言葉を聞きひとまずは…
「わかった、とりあえずつかさっちの言うこと聞いてるよ」
とだけ答えた。
「でもまぁ…ウチも1回アイツと手合わせしたいとは思っとったからな、この際ラッキーやおもて挑んだる!」
「私も一護さんと剣を交えるなんてちょっと想像はしたくないですけど…、やるなら全力でですね!!」
「…終わったみてぇだな」
先程までこちらを見ていなかった31Aが一護の方へと視線を移し、月歌、カレン、タマ、めぐみの4人が一護へと走り始めていた。
(東城と和泉は後方、後は速攻か…アイツらのいつもの戦術だな)
まさに切込み部隊、そうして彼女達が道を切り開き他部隊が敵を掃討する。部隊構成上1番死の危険が近いのは月歌達だ、それを鍛えて少しでも死の危険から遠ざける。
割り切れ、傷つけるつもりなくとも彼女達にはこの刃を振るうこととなる…それで得られるものがあるならいくらでも振るう。
「先手必勝ッ!!!」
伏せていた目を開いた先、一番最初にたどり着いた月歌が二刀のうちの左手で一護へと襲いかかる。
「っ…!!」
斬月とセラフがぶつかりお互いに拮抗する。
「見てるだろうけど、アタシは二刀流なんだぜ!」
「知ってるぜ…っ!!」
右手のセラフを一護目掛け振るう月歌、だが予測がついていた一護は大きく身体を捻らせ自らの身体自体を空中へ放り投げ回避する。
「何その避け方!?」
普通の人間ならまず有り得ない回避をされた月歌が驚き、そのまま体勢を崩す。そんな月歌を見ながら一護はそのまま上へと上がり空中で下の様子を見る。
「あー!!空飛んでる!!ずっこ!!!ズル!!!」
下でセラフを振り回しながらぶーぶーと文句を垂れる月歌、だがそれと同時にカレンが眼前へと迫っていた。
「なっ…お前飛んで…!?」
「サイキッカーとやらの力じゃ!!」
空中でセラフを受け止め、視線を下へと移すと大型のセラフをバットのようにしていたであろうめぐみが肩で息をしていた。
(あー…逢川も大変だな…だが)
ならば話は速い、もしこれを実戦と想定するならやることは1つだ。
「なぬッ…!?」
空中、しかも自身の目の前にいたはずの一護が突如目の前から消えカレンちゃんだけが空中に投げられる。
(なんじゃ今のは…一瞬で腕を掴まれて投げられた…!?このワシが…反応できなかった)
一瞬だったが腕を掴まれた感覚はあった、だがそれ以降の感覚がなく気がつけば自分は空中へと投げられていた。
「彼奴…!!」
トランスポートを使い地面へと舞い戻るカレン、だがその顔は驚きと反応できない自分に対する悔しさが混じっていた。
「よぉ」
「なんや…!?」
ようやく息を整えられためぐみが、突如背後に現れた一護に驚く。
「んな事実戦でもするつもりかよ…」
「うっさいわ!」
肩に斬魄刀を置き、完全に隙だらけの一護にめぐみが大型セラフを振るう。
「なっ…!?」
「んな力で振るったところでって話だろ」
だが渾身の力で入れたはずの一撃は斬魄刀を持っていない…しかも生身の手で受け止められていた。
「うわっ…!?」
そのままセラフをめぐみ事片手で持ち上げ、そのまま後ろへと投げつけた。
「ギィヤァァァァ!!!――――――ぐえっ!!!」
その場所には背後から抜き足差し足忍び足で一護へと近づいているタマがおり、空中から来ためぐみを回避できずに下敷きになる。
「なにゲームみたいな技しようとしてんだよ…背後からなら致命の一撃入れられるって思ってんのか國見…」
「ぐぬっ…バレた、昨日四ツ葉さんにさせてもらったゲームの技…通用するかと――――めぐみさん重いです…!!」
「タマ!!失礼やぞ!!」
「ぐえええ!!!!」
目の前でじゃれ始めた2人を見つめていた一護だが、空中から大量の気配を感じその場を離れた。
(この正確さ、和泉か…?東城か…?)
普段の東城は遠距離より中距離向けの射撃を行う感じがあった、覚醒した今なら遠距離も可能ではという思考に至る。2人の方へ視線を移すがどちらも射撃体勢を取っており今の攻撃がどちらかなど予測はつかなかった。
「やあっ!!」
「…!!」
次の瞬間背後から月歌が二刀を一度に一護へと向けた。すぐさま斬月で受け止めるが少しばかり後ろへと押された
「ゼロ距離なら一護でも月牙天衝は撃てないでしょ?」
「どうかな…試してみるか?」
ニヤリと笑いながら言う月歌に一護もニヤリと笑いかける。
「えっ…」
「月牙…」
直後一護の斬魄刀が輝き月牙天衝を放とうとする。
「ちょっ、タンマタンマ!!」
「――――――天衝!!」
先程の悪い笑みから一転、焦る月歌目掛け月牙天衝を放つ。
爆風からひとまず抜け出した一護が空中へと舞い上がる。
(短期決戦の速攻か…逆にそれが崩れてしまえばあとは各々の個性頼り、今まではそれが上手く噛み合ったんだろうな…)
だがこのままでは必ずどこかで負ける。負ける…ということはこの中から犠牲が出るということになる。
それは想像したくもない
「っ!」
思考に明け暮れていた一護だが、自らへと襲いかかるエネルギー弾に気づきすぐさま斬月で斬り飛ばす。
(空中に居たとしてもアイツらが攻撃できるのが厄介だな…!!)
そうしてる間にも次から次へとエネルギー弾が襲来し一護を襲う。最初こそは弾き飛ばし手で払い除けていた一護だが徐々に違和感を感じ始めていた
「なっ…こいつら――――」
当てる気はあれどダメージを与える気はないと気がつく。エネルギー消費を最大限抑えただひたすらこちらへ牽制するためだけのような…
だが気がついた時には既に遅く徐々に捌ききれなくなっていく一護、そしてとうとう――――――――
――――――――――――
「空中に上がったとこに総攻撃…?」
「ええ、私は同じ事を何回も言いたくないのだけれど和泉さん」
「いや…今ので理解はした。でも出来んのかよ…」
月歌とカレン達がやり合っている中、和泉と東城は2人きりの作戦会議をしていた。それは遠距離攻撃を主体とする2人にしかできないものだった
「ええ、黒崎一護がエネルギー弾を斬り飛ばせるのは分かっている。それを踏まえてこちらが出せる限界まで出して数で押す…」
「だがアイツらが…」
「ええ、だからあの人が空中に上がるまでこっちは待つの。黒崎一護は必ず一度は空に上がるはずよ…そこを叩く」
――――――――――
「本当に東城の言ってる通りになっちまったよ…てかこれもう反射速度とかどうでも良くなってないか…??」
空中、一護が居た辺りの座標が煙に包まれているのを見ている和泉が呟いた。横に立つ東城はその煙から目を離さずにいた
「さぁ…司令官も一体何を考えているのか分からないけど――――――――和泉さん」
「え…?なんだよ…」
「――――避けて!!」
突如顔色を変えた東城が、和泉にそう叫んだ。和泉も一瞬何事かとおもったが思考するよりも先にトランスポートで移動する。
直後一護がいたあたりの場所から煙を切り裂き、先程まで東城と和泉が立っていたところに斬撃が飛び地面を抉り取った。
「つかさっち、ユッキー!」
「あたしらは大丈夫だ。けれど…」
エグりとった範囲と位置的にも2人に当たることはなかっただろうが、それを理解していても尚本能的な恐怖が勝ってしまう
「ええ、あの範囲にあの色…黒崎一護もようやく本気になってくれたみたいよ」
「ああ、俺ァちょっとお前らをナメてたみてぇだ…」
「「っ…!?」」
突如背後から一護の声が聞こえ、全員が一気に散らばり距離をとる。
(いつの間に後ろに…、早すぎる…!)
(気配が一切しなかった…声を出してなかったらアタシら今も気づいてなかったかもしれない…!)
全員それぞれ心の中で驚愕する。一護は散らばった31Aのメンバー全員一瞥していた
「んだよ、結構反応速ぇじゃねぇか…別にもういいんじゃねぇの?」
『まだね、あともう少し鍛えて貰える?』
「…わーったよ」
正直内心ではまだやるのかと呆れる。卍解し後ろからわざと声をかけたとはいえ彼女達全員の反応速度は中々目を見張るものがあった
「さて、俺はここで待ってりゃいいのか?」
天鎖斬月を肩に担いだ一護が挑発するかのように月歌たちを見る。
「そんなわけあるかぁぁぁぁッ!」
やはり……というべきか一番最初に飛びかかってきたのはカレンだった。先ほどと同じように鎌型のセラフを軽快に振り回しながら一護へと飛びかかろうとする。
「ッ…!?」
鎌を大きく振りかざし縦に斬り裂く。だがそこに既に一護はおらず鎌が地面へと刺さる。
「もうちょっと速く動ければマシだったかもしれねぇな」
「貴様いつの間に…っ!?」
背後へと回っていた一護がカレンへと声を掛ける。カレンは振り向きざまにそのまま裏拳を叩き込もうとするが、一護に受け止められた。そしてそのまま腕を捕まれれ――――
首元に天鎖斬月を向けられカレンが一瞬怯む。
(このワシが…怯むだと…ッ!!!)
自分が怯んだことを理解した瞬間、カレンは腸が煮えくり返るほどの怒りに包まれそうになった。だが微かに残った理性は――実践では死んでいたとカレンに訴えていた。
「クソッ…!!」
「1人で突っ走ってんじゃねぇよ、仲間と呼吸を合わせねぇとお前ら31Aの速攻も無駄になる。反応は悪くなかった――――お前らもな」
「くっ…やっぱバレるか…!!」
「バレちゃいますよね…!――めぐみさん!!!」
一護の背後に、タマと逢川の2人がセラフを持ち飛びかかっていく。だが一護は既に気配で捉えており飛びかかる2人の方へと視線を向ける。
「なっ…!?」「っ…!!」
タマのセラフは実体があるのか無いのかが微妙に区別が付きにくいため天鎖斬月で受け止める。だが逢川のセラフは先程のように難なく手で受け止めた。
「だからその手でやるんやめぇや…!!」
度重なる素手での受け止めに流石の逢川もプライドか何かが傷ついたのか苦言を呈した。
「悪ぃな」
逢川に一言だけ謝罪し、そのままセラフを持ちつ接近。ぐいっと後ろへ身体を仰け反らせた逢川の足をかけそのまま後ろへと転ばさせた。
「次は私めが相手です!!」
「アタシもいるぜ!!」
カレンと逢川が1度後ろへと後退し、その代わりにタマと月歌が前へと出てきた。
(一見アイツら2人に見えなくもねぇが…)
視線を月歌達の少し後ろへとやると、東城と和泉の2人が立っていた。
(いいぜ、受けて立ってやる)
そして一護は再び、天鎖斬月を構えた。