綱吉達が執務室を破壊した為、会議室を仮の執務室にしながら、明日のレセプションについて更に情報を詰めていく。
部屋には部屋の主になった綱吉と、綱吉の横で頭を痛めて、ただでさえ目つきの悪い顔を更に厳つくしながら資料を眺める獄寺隼人に、綱吉を挟んで反対側のテーブルに突っ伏してげんなりと資料を眺める山本武、そして珍しくも同じ室内で持ってきた資料を見ながら苛立ちを膨らませる雲雀恭弥に、焦燥を少し顔に浮かべつつも真顔を保ち背後に控える草壁の5人が居る。
今まで集めていた情報から、『探偵』を名乗る者達の情報に対する取り扱い方をより厳しく絞めていく必要が分かり、言動を強く制限される羽目になったのだ。それは守護者達は勿論、周りの構成員にも周知徹底させる必要が出てきたのだ。
その分の手間や労力を考えれば、どれほど時間があっても足りないだろうことは予想できる。
「〜〜だー!!!もう無理だってぇ!俺覚えらんねーよこんなの!」
「うるっっっせぇ、この野球馬鹿!覚えなきゃファミリー、ひいては10代目のご負担が更に増すだろうが!!」
「そりゃツナに迷惑もこれ以上の負担もかけたくねーし、頑張るけどさぁ!覚えなきゃいけねえ情報多すぎだし、この『たんてー』とかいう『イキモノ』怖すぎだぜ?!」
山本など、もはや探偵世界の探偵を一種のイキモノとみなすことにしたようで、最早人扱いをしているのかどうかわからないまでになっていた。
綱吉も同意したいが、ここで自分まで同意すればどうなるのか・・・雲雀は間違いなく動物相手と割り切って本気でヤりに行くだろうし、獄寺も人扱いしなくていいとわかれば本気で潰しにかかるだろう。山本はもう手遅れにしても、ストッパーとして存在している限り肯定しなければ、まだ引き留められることは経験でわかっていたため、ツッコミはしなかった。
「フン!ンなもん俺たちが
「いや、そんな事される方が、好奇心で余計に仕事増やされる羽目になるからやめてね」
「そうなんですか!?10代目がそう仰るなら圧力は逆効果ですね」
「・・・僕の所も、余計なちょっかいを
綱吉たちは恭弥の言葉に、「「「え゛」」」と声を揃えて絶句する羽目になった。
綱吉の顔には「やっぱりあれだけちょっかい掛けられてるのに手緩いな?って思ってたけどやっぱ我慢してくれてるんですね!?」という驚き半分嬉しさ半分、隼人の顔には「アレだけ色々やっといて・・・?」という引きつった驚愕、武の顔は・・・、
「ならオレも一緒にいっすか?最近ずっと頭使ってばっかだし、身体動かしてーなって」
「良いよ。早速またハッキングされてるし、面倒な《烏》数羽撃ち落とすくらいなら大丈夫でしょ。ね?」
「いやいやいやいや!!!ね?じゃないんですよ!!2人ともキラキラした目で首傾げちゃってもうほんと可愛いなぁ!許さないけどね!!許しません!!けど!!ね!?!!」
純粋に輝く笑顔で、楽しみだと言わんばかりの目で見られて、一瞬許可しそうになった自分を押さえつけて、なんとか綱吉は反対した。
2人とも残念そうに(なんなら雲雀は舌打ちした)、とりあえずは矛を収める事にしたようだったが、これ以上何かあれば宣言通り雲雀は動くだろうし、いつもなら沈静の為に協力してもらう筈の山本ですら今回はストッパーになり得ない。
此の2人に獄寺は相性が(一方的に)悪く、被害が文字通り燃え広がってしまうこと必須な為に、ストッパーとして綱吉が動向を見張るしかない。だがその綱吉に引っ付いて来るのが獄寺な為、綱吉の胃痛はきっとこれから先数日は止まないことが確定した。
「まぁそんなこんなだけど、ほんと隼人はいい仕事したよ。レセプションパーティーに参加者以外を参加させないようにしたんだから。これで招待した人とその代理補佐以外は入れないんだから、厄介すぎる《子供たち》が会場を荒らす事も、難解な殺人事件()が起きる事もそうそう無くなったし。
でも本当まさか裏表問わずの世間を騒がせる人間たちが、寄りによって世界の柱だっただなんてさぁ・・・思わなかったよ。いやまあまるで主人公じゃんとか思ってたけど、まんま《セカイの
「だね。まさかとは思ってたけど、この世界が4つも重なって一つの世界を作り上げているっていうのに、こんなにも安定しちゃってるなんて驚きだよね。
しかもアルコバレーノ擬もいるときた。・・・強いのかな?」
「やめてくださいね!?お願いだから!!!
そりゃ強いだろうけど、あくまでモドキですし!アイツらみたいに人間辞めてるんじゃなくて人間・・・しかも泥棒ですから!!!そこそこ戦闘力もあるけど、俺たちやアルコバレーノたちとは全然強さも身体の強度も違います!!どうせ挑んでも、結局のところ泥棒だし、逃げられるがオチですよ!!
こらそこ2人!残念そうにしない!!特にひb・・・恭弥さん!」
学生時代のクセが抜け切らないままだが、間違えて雲雀と呼んでしまえば『1ねっちょり』ポイントとやらが貯まり、リボーンの好きなタイミングで好きなだけお仕置きされる為、言い切ることはなかった。
だがきっと今のもカウントされただろう事はなんとなく直感でわかってしまい、さらに疲労感が増した綱吉だった。