惡の華道に砂の花が咲く   作:はちみー

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最後アンケートよろしくお願いします。


立ち上がれヒーロー、平和の象徴の最後!

オールマイトとオールフォーワンの死闘は、正に地獄の様な惨劇になっている。

お互いフルパワーで殴り合い、策を巡らせるオールフォーワンに対し力でねじ伏せるオールマイト。

だが、この均衡は長くは続かない。次第に押されていくのは、平和の象徴であった。

 

「TEXAS SMASH!!」

 

「フフフ、軽いよオールマイト。もう限界の様だね?」

 

「そういう貴様こそ、その工場地帯の様なマスクを付けてるだろう?だいぶ無理してるんじゃないか!?」

 

「キミよりかはマシだよ」

 

オールマイトは改めて力を滾らせ、構え直しオールフォーワンを見据える。

 

「5年前と同じ過ちは犯さないぞ、オールフォーワン!爆豪少年を取り戻し、そしさて貴様を今度こそ刑務所にブチ込む!!貴様の操る連合もろとも!!」

 

「やる事が多くて大変だね、お互いに」

 

オールフォーワンは手のひらをオールマイトにかざすと、空気の塊がオールマイトが知覚した瞬間には放たれた。

オールマイトは、数多くの建物を巻き込みながら吹き飛ばされていく。

 

「空気を押し出す+筋骨発条化+瞬発力×4に、膂力増強を3つ。この組み合わせは楽しいな、増強系を足せばキミを更に吹き飛ばせたかな?」

 

まぁこの力もクロコダイルには通じないんだろうけどね、とオールフォーワンが呟く。

思い出すのは二度目の衝突、増強系で固めた個性で殴っても体を砂に変えられノーダメージ。水系の個性は余りの威力に水が弾け飛んでしまう為に、己から出た血で殴り抜けたのだ。

 

「考え事とは余裕だな!」

 

「!!」

 

復帰したオールマイトは即座にオールフォーワンに迫り、渾身の一撃を放つ。

しかしその攻撃すらオールフォーワンは正面から迎え撃ち、相殺してしまった。

 

「全くままならないね、ヒーロー。もっと無茶出来る筈なのに、力のない人を気にしながら戦うしかないのだから」

 

「いいや、違うね。護るものがあるからこそ、ヒーローは負けないのさ!」

 

「気に入らないが、その理屈は理解出来る。僕にも弔という守らなければならない教え子がいるからね」

 

二人の殺し合いは、まだ続く。

 

______

 

近くのビルからクロコダイルはオールマイトと、オールフォーワンの闘いを見ていた。

両者と戦闘経験があるクロコダイルは、オールマイトらの違和感を感じ取った。

 

「……やはりオールマイトは弱ってやがる、全盛期と比べて全てが衰えてんな。だがオールフォーワンはどういう事だ、まさかアイツ負けるつもりで闘ってんのか?」

 

何が狙いでそう戦ってるのかがわからない、因縁がある相手だからジワジワといたぶるのは奴のしそうな事ではあるがそれでもだ。

 

「……は?」

 

戦闘が佳境に入ったと思ったその時、オールマイトから煙が出て来た。

その煙が晴れた後に現れたのは痩せ細った一人の男、状況から見てその男はオールマイトだろう。

何だあの姿は、あれが本来の……いや衰えたオールマイトの正体だとでもいうのか。

マスコミがオールマイトの正体を騒がしく報道している、鬱陶しいな撃ち落としてやろうか。

 

「いや、それよりもありゃあ麦わらのギア3の後みてぇなもんだろう。だとしたらまずい……?」

 

何故今俺はまずいと思った?奴が消えて好都合なのは変わらねぇ筈だ、だがなんなんだこのイライラは。

 

「無様な姿だねオールマイト、これが平和の象徴の真の姿なんて」

 

「無様でも構わないさ、それでも私は依然平和の象徴!護るものがある限り、私は倒れない…!!」

 

「気に入らないねぇ、その笑顔。ふふふ、まずは君の笑顔を奪ってやろうか」

 

「……?」

 

「君が追っている死柄木弔はね、僕が弔が幼い頃に拾ったんだ。奪ったんじゃない、一人になったから連れてったんだよ」

 

「何が言いたいんだ、オールフォーワン!」

 

「死柄木弔はね……志村奈々の孫だよ」

 

「なっ!?」

 

「どうしたオールマイト、自慢の笑顔が消えているぞ?」

 

「き、貴様ぁあああああ!!!」

 

オールマイトが吼え、無理やりマッスルフォームに変化しオールフォーワンに殴り掛かる。

だがそれもオールフォーワンに簡単に受け止められ、叩き伏せられた。

 

「ぐはぁ…っ!?」

 

「フフフ、嬉しいよオールマイト。君の笑顔を消せた事を……」

 

「オール……フォー……ワ……ン!!」

 

「さぁ、そろそろトドメを…っ!?がっ!?」

 

____

 

突然オールフォーワンが力を弛め、痛みの声を上げた。

何が起きたと顔を上げると瓦礫の上に、クロコダイルが砂嵐を起こしながら立っていた。

 

「クロコダイル……!横槍とはね、お陰で僕の左腕が無くなってしまったよ……!!」

 

「クロコダイル…君は…」

 

「……みっともねぇじゃねぇかオールマイトォオオ!!俺ァそんな弱ぇ男に負けたつもりはねぇぞ!!!!」

 

思わず目を見開いた、クロコダイルは普段は見せないであろう表情で私を見ていた。

……言ってくれるなクロコダイル、私だって衰えるさ。

だがしかし、君にそんなに思われていたとは。

 

「は…HAHAHA、そこまで言われて何もないのは男が廃るな!気合い入ったぜ……」

 

「まけ…ないで……」

 

後ろの方で護るべき人の声が聞こえた。そうさ、護るべきものが多い!だから…

 

「勿論、負けないさ…!」

 

何の為に戦うのか、何の為に負けないのか。

思い出せ、原点を……!!

 

「全く、精神の話は止して現実の話をしよう。筋骨発条化、瞬発力×4、膂力増強、増殖、肥大化、鋲、エアウォーク、槍骨!」

 

「!!」

 

「今までの様な攻撃では確実性がない、だから確実に殺す為に今の僕が掛け合わせられる最高最適の個性達で。君を殴る!!」

 

____

 

余りに禍々しい姿のヴィランと、余りに弱々しく写るNO.1ヒーロー。

それを見守る人々は、それでもと平和の象徴が勝つ事を信じていた。

ボロボロになっても、逞しい姿でなくても、それでも立ち向かうそのヒーローに。

 

「勝って!オールマイト!!」

 

夢と力を受け継いだ、無個性だった少年が。

 

「勝てや!オールマイト!!」

 

勝つ姿に憧れ、追い続けた少年が。

 

「「「オールマイト!!」」」

 

NO.1ヒーローを信じる人々が。

 

そして、一度敗れその強さと信念に敬意を持ったヴィランが。

 

オールマイトに最後の力を引き出させた。

 

「UNITED STATES OF SMASH!!!!!」

 

悪の親玉と、そして一番の正義の味方の時代が幕を閉じた。

 

「次は…君だ……」

 

こうしてヒーローとヴィラン連合の戦争は終わった、被害は甚大で数多くのヒーローが行方不明となっている。

何よりも平和の象徴の終幕、これにより世界は大きく変わり始める事になる。

 

クロコダイルもまた、動き出す。

 

____

 

次回、第2章開始。





一先ずこれで一区切り、修正とかするかも。


追記:予約投稿の予定がそのまま投稿されちまった、敗北者

サブキャラ達の活躍を

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