惡の華道に砂の花が咲く   作:はちみー

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後書きにバロックワークスのメンバーの個性紹介と、ちょっとした情報を書いておいたので初投稿です。


ヒーロー殺しとクロコダイル

雄英高校では今体育祭が始まり、宣誓を爆豪勝己とやらが終わらせた所。

俺は社長室のソファーでTVを見ていた、膝にいる小娘と共に。

 

「おい、ミス・ゴールデンウィーク」

 

「いや」

 

「あ?」

 

「マリアンヌって呼んで?ボスから言われるのは名前がいいもの」

 

「……マリアンヌ、お前はMr.3と雄英に行ったんじゃねぇのか」

 

「会場にね、エンデヴァーがいたの」

 

「No.2が?出場者に息子が出てたが、態々見に来るとはな」

 

「私あの人苦手だし、何かあった時に足引っ張るからって戻ったの」

 

確かにMr.3の個性、"蝋人間"は炎の個性相手は分が悪いか。

 

「マリアンヌ、お前の個性の訓練はどうなってる」

 

「順調よ、筆と絵の具が無いと相変わらず何も出来ないけど」

 

「走り込み位はしておけよ、逃げ足さえあれば活動の幅も増える」

 

「その時は勿論ボスも付き合ってくれるんでしょう?」

 

「仕事がある、他ァ当たれ」

 

ケチ、と愚痴るマリアンヌを撫でて適当に宥めて横に下ろした。

これから地方に飛んで打ち合わせに行かなきゃならねぇ、この時代になってもネット上で済ませねぇのはどうなんだ。

老いて頭が固くなると、時代に置いてかれちまうもんだな。

 

「今から新宿に行くが、お前……マリアンヌはどうする?」

 

「ん、画家の仕事に戻る。最近ボスの絵が前より良く売れるの」

 

「……因みにどんな絵が売れている?」

 

「女の人からのボスの上裸がメインの依頼が何千と来てるわ」

 

「………………そうか」

 

自分の上裸の絵が出回ってる事実が受け入れ難いが、それがバロックワークスの財源の一割を担ってるのが何とも言えない。

マリアンヌの絵は忖度なく素晴らしい、全世界からの依頼が殺到しそれを抽選申し込みにより制限をしている。

 

一番どデカい仕事はとある財団の絵、数億と転がり込んできた時は流石に驚いた。億の値がついた事ではなく、「5億以上じゃなきゃやらない、おじさんの絵はやる気出ないもの」とふっかけたからだ。

肝を冷やしたが、逆にその態度が気に入ったらしい。結果的に5億が10億の儲けになり、マリアンヌに小言を言う気もなくなった。

 

_______

 

「ようこそクロコダイルさん、会えて光栄ですぞ」

 

「御託はいい、要件を聞こうじゃねぇか」

 

俺は今新宿にある高層ビルの一室にいる、目の前にはジジイ一人と付き人が数人。

対して俺は一人、仮にもヴィランだがそいつらだけで俺を抑えられると思っているらしい。

 

「では本題に……現在世間で噂になっているヒーロー殺しという者をご存知ですな?」

 

「あぁ、ヴィランよりもヒーローを標的に動き回ってる奴だろう?」

 

「その通り、新宿にもそのヒーロー殺しが現れ2人のヒーローが被害を受けました」

 

「クハハハ、ヒーローともあろう者が情けねえ限りだ。それで?」

 

「バロックワークスにもこのヒーロー殺しの捕縛を頼みたい」

 

「おいおい、そいつァヒーロー共の仕事だろう。それにそういうのは政府からの依頼が来てからだぜ」

 

「その政府がまだMr.クロコダイルを動かしてない、であれば新宿の治安維持の為に我々が依頼したいのです」

 

確かに一般人にはヒーローがやられてる以上、おちおち寝ていられないのだろう。

だがそれでもこちらも一応一般企業である、捕縛なんてのはヒーローがやるべき事で俺達には関係ない。

となればこのジジイが俺らを動かすには金がいる、それはわかっているのだろう。

 

「ここに一千万があります、これは前金で捕縛が成功したのなら更に一千万を送ります」

 

「足りねぇな、この新宿区にバロックワークスの支社を置ける土地を寄越せ。護衛やボランティアより命を賭ける事になる、どデケェのを用意するんだな」

 

「……わかりました、それは用意しておきます。では頼みましたぞMr.クロコダイル」

 

「クハハハ、ならその一千万と土地は先に貰う。俺らはヒーローじゃねぇからな」

 

そう言い残し、高層ビルを後にする。

ヒーロー殺しか、ヴィランがヒーローを目の敵にするのは分かるが何故執拗にヒーローを殺すのか。

まぁどうでもいいと思い直し、タクシーに乗り込んだ。

目指すは保須市、目撃情報が入っていた筈だ。

 

_______

 

「はァ……」

 

「ひと仕事終わった所か?ヒーロー殺し」

 

「貴様は……クロコダイルか」

 

「人の居ねぇ郊外で休憩中悪いが、お前を捕縛して欲しいと依頼があってな」

 

「はァ……生憎、オールマイトでもヒーローでも無い貴様とやり合う暇はない」

 

「クハハハ、俺もヒーローの真似事なんざする趣味はねぇが……」

 

軽く砂の刃をヒーロー殺しに飛ばす。

ヒーロー殺しは素早い動きで避けて、戦闘態勢に移行した。

 

「生憎仕事なんでな、とっとと捕まれヒーロー殺し」

 

「はァ……面倒な!」

 

「砂漠の宝刀"デザート・スパーダ"!!」

 

 




今回の紹介はMr.0サー・クロコダイル
個性は"砂人間"
身体を砂に変えることができて、砂漠の中であれば敵無し。
右手は触れた物の水分を奪い取り、干からびさせる。
直ぐに水を補給しないと死に至る。
クロコダイルに攻撃するには水分や液体を纏った何かでないと、全く通じない。
当の本人も弱点は分かっている為、様々な手法でそれすらも対応する。
現在これを打ち破った物はオールマイトとイレイザーヘッドのみだが、表的にはオールマイトだけが公表されている。
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