あー大晦日がちかい
なので初投稿です
「打撃だけでなく、斬撃まで無効化か……はァ……」
「何をやっても無駄だ、ヒーロー殺し。テメェの攻撃は俺には通用しねぇ」
戦闘が始まってから20分が経過、ヒーロー殺しもといステインは攻撃手段を決めあぐねていた。
己の得意な剣捌きが効かず、スピードも完全に見切られている。
オールマイトと一戦交えたクロコダイルにとって、そこらのヒーローやヴィランの動きなど取るに足らない。
「はァ……砂か、砂であれば水で固まる筈だな」
「その手段があるのか、ヒーロー殺し」
「オレ自身の血を使えばいい……」
ステインは自身の脇腹を切り、刃に血を付け再び構えた。
「クハ、自らの血を使うか。だがそれでどう動く?」
「少なくともお前に攻撃が当たる」
「やってみるか?」
ステインの恐ろしさは個性だけでなく、素の戦闘能力が高い事。
新進気鋭のシンリンカムイやMt.レディなど、個性による恩恵が高く個性がなければ数段落ちる。
だがステインやイレイザーヘッドの様な身体能力を高めている者は、個性がなくても十全に戦えるのが恐ろしい。
だからこそ、クロコダイルは油断をしない。
血の刃が迫る前に、クロコダイルは技を放つ。
「砂嵐"サーブルス"」
「砂嵐……!だが……巻き込まれなければいい!」
「おいおい、それがわからねぇ俺とでも?三日月形砂丘"バルハン"!!」
「掠った……これは何だ!?」
三日月形砂丘"バルハン"。
デザートスパーダとは違い、縦に走る砂の刃ではなく横に走る刃。
それだけではなく、真骨頂は当たったモノの水分を奪い取る技なのだ。
今回ステインは左腕に掠り、左半身殆どの水分が無くなりほぼ戦闘不能に陥ってしまった。
「はァ……水分が……ぬけたのか……こふっ」
「そうだ、俺の右手は"渇き"を与える。テメェはもう死ぬだけだ」
「俺は……死なん!!俺を殺せるのは……オールマイトだけだ!!」
「クハハ、なら俺の下につけヒーロー殺し……いやステイン。俺の組織に入れば、オールマイトとも対立する事になる。いずれな」
「はァ……入ったらどうなる」
「ヒーロー殺しは辞めてもらう、いずれ殺り合う相手だ。それまで今後どのヒーローを再起不能に落とすのか、今一度考えるんだな」
「……」
「兎に角だ、ステイン。腐敗したヒーローを再起不能にするのは理解出来る、だがインゲニウムを襲った理由が分からねぇな。奴は民間人の不安をいち早く解消すると言う、崇高なモンを掲げてる。名声や金で動いてはねぇ、何故襲った」
「……俺は……」
「腐ったヒーローを無くす為に、理想のヒーロー殺してんじゃ本末転倒だ」
持っていたペットボトルの水をステインに飲ませ、顔隠してバロックワークスに来いとだけ言ってその場を後にした。
いつでも捕縛できたこの結果と、命を拾われた事でバロックワークスには来るだろう。
まぁステインを採用するにも、顔と身体を綺麗にしてやらねぇとな。可哀想とかじゃねぇ、そうでなきゃ人をビビらせて使い物にならねぇからだ。
だから先ずは元の顔に戻れる様に整形して、それから徹底的にボディケア。
どうせ引き入れるんだ、投資しても問題ない。
俺の下につくなら身なりは決めて貰わねぇとな。
「……あのジジイには上手く言っとくか」
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「ようこそ、我がバロックワークスへ。そのスーツの着心地はどうだ?」
「問題ない……」
「ははは、案外似合ってるじゃねぇかステイン。いや、Mr.99(ダブルナイン)」
「一応礼を言う、クロコダイル……身体の調子が良くなった」
「顔も身体も元通りだな。それはさておき、これから仕事をしてもらう。元ヒーロー志望には持ってこいだろうさ」
「何だ」
「保須にヴィラン連合の目撃情報が入った、雄英高校襲撃に使われた脳無という個体が投入されるだろう。そいつを捕縛し持ち帰ることだ」
「はァ……それを悪事に使うつもりか……?」
「クハハハ、散々人を殺っておいて今更だろう?そうだな、お前にはバロックワークスの理想国家の内容を教えといてやるか」
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ステインの奴、やたら上機嫌になってでていったな。
……まぁあの様子だと裏切る事もなさそうか、良い拾い物をしたもんだ。
今回の紹介はMr.1
名前:ダズ・ボーネス
個性:刃物。身体を刃物にする事が出来る。
最近の趣味:ボスに美味いと言わせる珈琲を入れられる様に、修行をする