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保須に空を飛ぶ脳無が三体、肉体派脳無が二体が出現した。
ビルの屋上にはヴィラン連合の死柄木弔と黒霧が、街を襲う脳無を眺めている。
「おい黒霧、ヒーロー殺しはどうなったんだ」
「えぇ、彼はサー・クロコダイルについた様です。一足遅かったようで」
「クソ……折角俺らが目をつけていたのに」
「新宿の矢賀会長がクロコダイルに接触を図り、ヒーロー殺しの対処をしたらしいです。クロコダイルはそれを逆手に取り身内に取り込んだ……」
「そもそもアイツは立派な殺人犯だろ、何でヒーローが動かねぇんだよ」
「クロコダイルには日本政府はおろか世界政府にさえパイプがあり、権力を持っています。彼の事業や実績を考えれば余裕でしょうね」
「はぁ……んとに何なんだよアイツ」
頭を掻き毟り苛立ちを隠さない死柄木に、黒霧は深いため息をついた。
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「何故何も言わない……ヒーロー殺し!!」
「……」
「貴様のせいで……兄さんは……兄さんは!!」
飯田天哉は
刀の剣捌きだけでなく、身体能力も相当でその異常な程の怪力に圧倒され組み伏せられてしまう。
「……!」
「あぐっ……!くそ……くそぉ……!!」
ヒーロー殺しは足に力を込め、今にも殺す勢い。
そこにヒーローの卵が到着した。
「SMASH!!」
「ギャァ!!」
「ビンゴ!」
「み、緑谷君……何でここに!」
「思った通りだ、何で君がヒーロー達の元にいなかったのか。多分ヒーロー殺しに遭遇したからだと思った、ワイドショーでもヒーロー殺しの被害者は人気のない場所で発見されていた。だから事務所周りを探していたんだ!」
ヒーロー殺しは静かに緑谷を見る、そこで緑谷は気が付いた。
ヒーロー殺しステインは思想犯と呼ばれていた、オールマイトが言っていた静かに燃ゆる物が瞳に写っていない。
それどころかあれは操られている様な人の目だ、緑谷は静かにスマホを操作した。
飯田の話によれば、身体に傷が出来たら動けなくなったと言っていた。それもワイドショーで推測されていたもの。
多少の差異はあれど、傷をつけることによって発動する個性らしい。
「緑谷君、君は手を出すな……君には関係ないだろう!」
「何をいって……」
「やめろ!逃げろ!言っただろう!?君は関係ないんだから!」
「そんな事言ったら、ヒーローは何も出来ないじゃないか!!……言いたい事は色々あるけど、後にする。オールマイトが言っていた、余計なお世話はヒーローの本質だって!!」
「ほう、お前……いいな」
「「!!」」
背後から現れた刀とナイフを携帯している謎の男、その男は緑谷の前に飛び出しヒーロー殺しを蹴り飛ばした。
「あ、貴方は!?」
「……ヒーロー殺しの元になった男だ、ソイツが俺の姿に化けてな」
「なんだって!?」
「俺の名はMr.99。お前……緑谷という名前だったな。お前はヒーローに相応しい目をしているな、自分より他者を救う為に体を張る……ホンモノのヒーローだ」
「……!」
「だが足りん、さっきの攻撃の威力では到底勝てない。お前が正しきヒーローであろうとするならば、1人で戦地に行く前にもっと腕をあげるんだな」
「ゥ……!!」
偽ヒーロー殺しが呻き声をあげ、Mr.99に対峙しMr.99もそれに応え自身の獲物を鞘から抜いた。
Mr.99もといステインはクロコダイルとの戦闘で、また一つ成長した。ステインは未だ成長期という事、それを知ったクロコダイルはほんの僅かに冷や汗を流したという。
「がァ!」
「緑谷、こういう手合いは目が口よりものを言う。相手の視線を読んで先を予測し、封殺すれば被害も少なく制圧できる」
そう言うステインは偽ヒーロー殺しの動きを完全に見切り、攻めを完全に封じダメージを負わないまま圧倒していく。
その動きを見ている緑谷や飯田は目を見開き、開いた口が塞がらない。
自分達ではこうはいかないと現実を見せられ、力不足を感じさせるには充分だった。
「緑谷、そこにいるヒーローと飯田をそのままにするつもりか」
「!!そ、そうだった!」
「おい緑谷、これはどういう状況だ?」
「轟君!」
「お前が一斉送信した奴だと理解するのに時間がかかった、まぁ間に合ったみてぇだが。あの戦ってるのは?」
「あの人は…Mr.99と名乗った。少なくとも敵じゃないよ、あのもう1人なのはヒーロー殺し。Mr.99の偽物だった、顔も背格好もほぼ一致しているし」
「そうか、一先ず二人を運ぶぞ。時期にエンデヴァーが来る」
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かくしてヒーロー殺し事件は幕を閉じ、解決したのはエンデヴァーという事になった。
幸い路地裏で事が済んだので、目撃者は当事者のみとなりそう騒ぎにはならない。
だが疑問点は残り、あのステインそっくりなMr.99と名乗った人物は誰であるのか。
その答えはもう暫く後になって分かった。
警察と公安にクロコダイルが会談を求め、Mr.99はウチの社員であり個性不正使用ではないのと黙っておいてやると。
こうして政府側に一つ貸しを作る事に成功したクロコダイルは、悠々自適に帰路についた。
帰宅した彼に待っていたのは、ダズとステインが何故か睨み合っていた状況だった。
「おい、何だってそんなに睨み合ってやがる」
「ボス…いえ、大した事ではありません。ただ……」
「コイツは刃物に身体を変えられるのだろう?鍛錬には丁度よさそうなんでな……」
「クハハ、例えお前であってもダズにはまだ勝てねぇさ。負けもしねぇだろうが」
ダズとステインはそれを聞いて若干ムッとした顔になったのを見て、落ち着けよと声をかける。
「このバロックワークスNo.2はダズだ、このオレが鍛えてんだからそう負けてもらっちゃ困る。だがコイツに足りねぇのはスピードだからな、Mr.99のスピードにはついて来れねぇだろう」
まぁ精進しろよとダズの肩をポンと叩き、その場を後にする。
残されたダズとステインは今後の課題を見つけ、燃える闘志を滾らせたのだった。
ダズはボスを護れる強さを、ステインは己の野望の為に。
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賛否両論ありそう(小並感)
ステインのバロックワークス入社ですが、ステインの在り方自体はほぼ変わりません。現時点でのステインは飯田はアウトオブ眼中、緑谷と轟には関心を寄せています。
あ、荼毘とかは普通にヴィラン連合に加わります。変更なし。
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今回はMr.2
名前:ボン・クレーことベンサム。
個性:変身。1度見た相手ならば触れなくとも変身出来る、尚手を自身の顔に触れないと変身できないのは変わらず。悪い事出来そうとクロコダイルはニッコリ。
最近の趣味:おかまバーで出会ったニューカマーと、熱いおかま道について語る事。