ポケットモンスター アスカ   作:AS365

15 / 43
出場

「あいつが!?」

カイトはアスカから見つけたトレーナーがビブラーバがナックラーだった頃に河に突き落としたトレーナーと教えられ、そのトレーナーを見た。

「っ!」

「止せ」

カイトが勢い良く立ち上がり、アスカをそれを止めた。

「離せ!」

「どうせ、ビブラーバを産まれて直ぐ捨てたことを咎めるつもりだろ?」

「あぁそうだよ!」

「止めといた方が良い」

「何でだよ!」

「どうせ言っても、難癖をつけられた被害者になって終わりだ。カイトが社会的信用を落とすだけだよ」

アスカがカイトを止めていると、件のトレーナーは出ていった。

 

「あのトレーナーマルキーって言うみたい。この大会にもエントリーしてた」

エリーは件のトレーナーの名前がマルキーであることと、トーナメントへ出場申請していたことを伝えた。

「やっぱり出場者か。って、ここにいる時点で出場するのは決まってるか……」

「あの」

「何んだ?」

「実は、私マルキーのこと聞いたことがあるの。けっこう乱暴な性格で、ポケモンバトルに負けるとその相手に暴力を振るったり、負けたポケモンも見捨てちゃったりしてるって」

「何だよそれ!ますます最悪な奴じゃん!」

「ポケモンも1から育てなくて、強いポケモンだけを欲しがったりしてるみたい」

「ゲームはイージーモードしかやらずに、負けたらコントローラを投げつけるタイプだな」

エリーからマルキーの評判と性格を聞いたカイトは率直な感想を言い、アスカは嫌味ぽく言った。

「で?どうすんだ?」

「どうするって?」

「マルキーだよ!このままやられぱなしで良いのか?」

「……どうもしないよ。行くよビブラーバ」

アスカはカイトの質問に、マルキーとは関わらないことを告げ、ビブラーバを連れて会場から出ていった。

「え?おい!アスカ!……なんだよあいつ!こうなったら、俺があいつにギャフンと言わせてやる!」

カイトはマルキー打倒を意気込んだ。

 

「ビブ……」

「ビブラーバ、君はどうしたい?」

アスカは会場から出るとビブラーバに質問した。

「このまま、あいつと関わりなく去るのも出来る。君は、産まれたときからかなり強くなってる。それは保証する。どうするか、君が決めて」

「ビブ……ビブ!」

「……やるか?」

「ビブ!」

「そうか……やるか」

 

「トーナメントのエントリーは間もなく締め切りでーす!出場希望者はお急ぎくださーい!」

会場では受付がエントリーの締め切りを告知していた。

「すみません」

「はい?」

「まだ間に合いますか?」

「はい、間に合いますよ。いやーギリギリのところでしたね。では、このタブレットに氏名と年齢を入力してください」

「はい…………入力しました」

「はい、確認しました。大会は明日の10時からですので、30分前までに受付を終了してください」

「わかりました」

 

翌朝

トーナメント当日、出場選手達は会場入りし、抽選発表を待っていた。

「うし!絶対あいつをギャフンと言わせてやる」

(まさか、直接関係ない人の怒りを買ってるとは思わないだろうな…)

カイトは打倒マルキーに意気込んでおり、それを隣で見ていたエリーはマルキーに少し同情していた。

『では、これより出場枠を発表します』

アナウンスがされると、オーロラビジョンにトーナメント表と出場選手の24名の顔写真が表示された。

「俺は……D枠か」

「私は、C枠」

「マルキーはA枠か。……あれ?」

「どうしたの?」

「あのB枠のB-4……あれ、アスカ!?」

「え!?」

カイトとエリーが、オーロラビジョンにアスカの顔写真があるのを発見して驚愕した。

「何で?」

「さぁ?」

 

アスカもトーナメント戦で自分の枠を確認し、マルキーと当たるまでの順を計算した。

「準決勝か」

「アスカ!」

そこにアスカを見つけたカイトとエリーが駆け寄って来た。

「アスカ。出場するの?」

「うん」

「何で?バトルは好きじゃないんじゃ?」

「……鬱憤を晴らし」

「何だそりゃ?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。