ポケットモンスター アスカ   作:AS365

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治安の悪い街

夜道を1人で歩いていアスカは曲がり角を曲がった。それに続いてアスカの後ろに居た男も曲がった。

「ぐ!?が………!」

男が曲がった途端にアスカは男を背後から首を締めを気絶させた。アスカは男の顔を確認した。

(こいつ、スパルタンの)

アスカは男がスパルタンの部下の傭兵の中に居た男だと気づいた。

「やろう…遂に始末しに来たか」

アスカはスパルタンが自身を殺害しに来たと悟った。

 

インダスシティ

『申し訳ありません。逃げられました』

「言い訳は良い。お前はそのまま捜索を続けろ」

『了解』

「……ウォン君。やはり君にも行ってもらおう」

「了解」

スパルタンの命令を受けたウォンはナイフをホルスターにしまい、部屋を出た。

 

カイトは次の目的地である街に到着し、まずポケモンセンターに向かった。

「ポケモンセンターは」

「カイト?」

「え?エリー!」

ポケモンセンターへ向かっていたカイト、偶然にもエリーと再会した。

二人はポケモンセンターに到着し、ポケモンを回復させている間にカフェテリアで談笑していた。

「ジムバッチ5個目?凄いじゃない!」

「まぁな。この調子で次のジムも勝ってみせるよ。エリーは?」

「私はこの前3個目手に入れたところよ」

「3個か、良い調子じゃないか」

「そうかな?」

「あぁ」

「ありがとう……ねぇ、あれからアスカには会った?」

エリーはソリックシティで別れて以来会っていなかったアスカについて聞いた。

「いや、俺もアスカには会ってない。あいつ連絡先も教えてくれなかったし。今は何処で何しているのやら」

「……あ!」

エリーは突然声を上げ、カイトはエリーの方を見るとエリーは驚愕した顔をしており、カイトも同じ方向を見ると、ポケモンセンターの前をアスカが通り過ぎて行った。

「あ!」

カイトとエリーはポケモンセンターを出て、アスカの後を追った。

「居た!」

2人は前方にアスカを見つけ、声を掛けようとしたが、アスカは路地裏に入っていた。

「え?ここ?」

2人はアスカが入って行った路地裏の前に立ち、一瞬戸惑ったが、路地裏へと進んだ。

「何処行ったんだ?」

「おい」

二人は後ろから声をかけられ振り返ると、チンピラ風の男達が居た。

「お前ら何やってんだ?路地裏でイチャコラしに来たのか?」

「いや、ちょっと知り合いがこっちに来たもんで…」

カイト達は走って逃げようとも考えたが、反対側にも男達がやって来て囲まれた。

「えっと……あの、通してもらえる?」

「んじゃ通行料」

男達はカイトとエリーに金銭を要求してきた。

「通行料って…」

「人の道に勝手に入って来たそっちだろ?」

「人のって、ここあんたらの道じゃねぇだろ!」

「だとガキが!!」

「っ!」

男の一人がカイトの鼻っ柱を右ストレートで殴り、カイトは鼻血を出しながら倒れた。

「やめて!」

「お?何だ?じゃあお嬢ちゃんは俺たちを楽しませてくれよ?」

「え?ちょ!やめ!」

「おらこっち来い!」

「やめ」

「テメェはくたばってろ!」

男達はエリーを暴行目的で拉致しようとし、止めようとしたカイトは顔面を蹴り飛ばされた。

「その耳切ってやるよ」

男はカイトの耳を切り落とそうとハサミを取り出した。

「げぶ!」

男は顔面を横から殴られ倒れた。

「アスカ!」

男を殴り倒したのはアスカだった。

「何だテメェ!」

「ぶっ殺されてのか!!」

男達はアスカを恫喝するように怒鳴った。

「殺す?……フフ」

「な、何笑ってんだよ……?」

アスカは恫喝に怯まず少し笑うと男達を真っ直ぐ見た。

「殺す気で来るなら、お前達も殺されるつもりで来るんだろうな?」

「っ!」

アスカの顔は笑みを浮かべていたが、彼女から発せられるプレッシャーに男達は怯んだ。

「……行くぞ」

男達ははその場から逃亡した。

「はぁ、怪我、してるね?」

 

アスカ達はポケモンセンターに戻り、カイトは治療を受けた。

「気を付けてよね。この辺には柄の悪い人もいるから。はい終わったわ」

「ありがとうございます」

カイトを治療したジョーイは仕事に戻り、アスカは自動販売機の飲み物を渡しベンチに座った。

「何であそこに居たの?明らかにヤバそうなのは分かると思うけど?」

「だってお前があの道に入ってたから!」

「あぁ、あれ二人だったの?何か着けてくる奴がいたから撒こうとしたの」

(え?あの人混みで分かるの?)

アスカは路地裏に入った理由を説明したが、エリーは通行人が多いあの道で、後を着ける自分達の存在に気付いていた事の方が衝撃的だった。

「この辺には質の悪い連中もいるから気をつけて。夜中には出歩かない事。人通りの少ない地域は避ける事」

アスカはベンチから立ち、空き缶をゴミ箱に入れた。

「じゃ、私はこれで」

「え?行っちゃうの?」

「特に用は無い」

「だったらゆっくりして行ってもいいじゃん?」

「でも」

ギュルル

「……///」

アスカから腹の音がし、アスカは顔を赤らめた。

「夕飯、奢るよ?」

「……焼きおにぎり」

「え?」

「……奢って」

「了解♪」

 

「お…おい待て…!」

一方、カイトとエリーを襲ったチンピラ達の1人が腰を抜かして目の前に立つ男に命乞いした。そして彼らの周りにはチンピラの仲間達の死体が転っていた。

「あのな?俺はただ聞きたいことがあるだけなのに、お前らがケンカ吹っ掛けて来たんだぜ?」

「わ、悪かった!金ならやるから!」

「おいおい。話聞いてたか?俺は、聞きたい事があるつってんだろ?」

男は懐から写真を出した。

「こ、この女……」

「お?知ってるのか?」

「あ…あぁ、今日こいつに会った」

「今日か?」

「あぁ」

「そうか……あんがと、よ!」

男はチンピラの頭にナイフを突き刺した。

「……あ博士?ウォンだ。見つけたぜ」

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