アスカとスズメは交戦を開始しており、右腕を負傷しておりベアボウが使えないアスカは拳銃で応戦しており、2人は近くの遮蔽物へ移動しながら銃撃を繰り返し、時折インテレオンがアスカを攻撃しようとするとフライゴンがそれを妨害していた。
スズメは一気に接近すると至近距離から発砲したが、アスカはそれをいなした。
「スズメ。一つ聞きたい事がある」
「何?」
「何で右腕を撃った?」
「?あなたのベアボウを封じる為よ。実際、ベアボウだったら銃より当たるでしょうけど」
「それはわかる」
「?」
「何で左腕じゃないのかって聞いてるの」
「意味がわからないわっよ!」
アスカはスズメに最初の狙撃で右腕を狙った理由を質問すると、スズメはアスカの腹部を蹴ると距離を取り2人は手近な遮蔽物に隠れた。
「私が左利きなのは知ってるでしょ?だったら、右手より左手を潰した方が確実でしょ?」
「……」
「……答えて」
「私に捕まったら教えるわ」
スズメはアスカの質問をはぐらかすと、再び遮蔽物から飛び出し、隠れているアスカを銃撃で牽制しながら接近した。
「な!?」
スズメはアスカの近くまで接近すると、アスカは手榴弾を投擲し、スズメは即座に近くの遮蔽物に身を隠した。
スズメが遮蔽物から少し顔を出すと、アスカは再び手榴弾を投擲しようとしており、スズメはMk49で手榴弾がアスカの手を離れた瞬間に狙撃し、狙撃された手榴弾は軌道を変え真上に飛んで行き爆発した。
「っ!」
アスカは弾き飛ばされた手榴弾に気を取られた隙にスズメは接近し、アスカの至近距離から発砲した。
アスカは紙一重で避けたが、スズメはもう片手に持っていたMk49を構えた。
「TheEnd」
「フライゴン!」
「!?」
スズメはアスカに向け発砲する寸前でフライゴンがスズメに攻撃を仕掛けた。スズメはインテレオンの様子を見ると、インテレオンは既に倒された後だった。
「っ!」
フライゴンはスズメに再び襲いかかろうとした瞬間にスズメはスマホをフライゴンに向け、スマホの画面から実体化したポリゴンが飛び出し、ポリゴンはフライゴンと戦闘を開始した。
スズメはインテレオンをボールに戻すと再びアスカに視線を向けた。
「それじゃ、仕切り直しといこうか」
「仕切り直し?いえ、TheEndよ。すなあらし!」
「フラー!」
アスカはフライゴンに命令すると、フライゴンは”すなあらし”を発動しアスカ達は砂塵に包まれた。
(くそ!砂塵で何も見えない!)
ドサ
「?」
砂塵で行動が取れないスズメの横に何が落ちて来た。
「ポリゴン!」
落ちて来たのはフライゴンに倒されたポリゴンだった。
「っ!」
スズメがポリゴンに気を取られた隙にアスカはスズメに接近し、スズメの頭部を拳銃で殴打した。
頭を殴られたスズメは失神しエスカレーターから転げ落ちた。
「ぅぅ……」
エスカレーターを下ってきたアスカは拳銃をスズメに向けた。
「……」
しかし、アスカはスズメを撃たずに拳銃をしまうとフライゴンをボールに戻し、その場から離脱した。
スパルタンは部下の研究員から事後処理の報告を受けていた。
「了解。アスカの確保は失敗しました」
「スズメは?」
「回収班と合流。監視カメラの映像も全て削除した上で警察が到着する前に離脱しました」
「よし」
ショッピングモールから脱出したカイトはスマホでショッピングモールのニュース速報を見ていた。
「……?」
カイトはニュースを読むと、ショッピングモールで乱闘を起こした2人は逃走と書かれていた。それを読んだカイトはアスカが無事であると悟った。
「了解。博士からだ、戻るぞ」
「了解」
一方、回収班と合流したスズメは車でスパルタンの研究所に戻る所であった。
【何で右腕を撃った?】
【私が左利きなのは知ってるでしょ?だったら、右手より左手を潰した方が確実でしょ?】
スズメは外を見ながら、アスカに質問を思い返していた。そして最初にアスカを狙撃しようとした時の事も思い返した。
2時間前
スズメがアスカを狙撃しようとMk49を構え、照準をアスカの左腕に合わせた。
「……」
スズメは引き金を引く寸前で照準を右腕にずらした。
現在
「……利き手使えないと後の生活困るでしょ」
「ん?何か言ったか?」
「いえ、なんでもないです」
スズメは小声でボヤいたが、隣にいた回収員には聞こえておらず、彼女は誤魔化した。