「派遣?ボクを?」
カツジはスパルタンに呼び出され、彼に任務を言い渡された。
「そうだ。君らトレーナー兵士を正式な戦力として軍に売り込む為には実績を認められなければならない」
「知ってるよ。前々からアスカ達を傭兵として戦地に行かせてるのもそれでしょ?で、今回はボクにも行けと?」
「そうだ。クライアントは一番の兵士をご所望でな」
「それで?どんな仕事?」
「簡単な任務だ。あるポケモンを捕まえるのを手伝えと」
「何それ?ボールの投げ方を教えに行くの?」
「いや。警察やレンジャーの妨害を阻止してほしいとのことだ」
「密猟か。わかった」
数日後
アスカは森林の中の道を歩いていた。
「?」
アスカは道の前方にトレーナーの人集りが出来ていた。
「……」
アスカは無視して通り抜けようとした。
「え?本当か!?おい!あっちで見た奴が居るって!」
「本当か!?行こう!」
一部のトレーナー達がスマホで見た内容を話すと、他のトレーナー達も一目散に同じ方向に走った。
「ぇ?ちょ!」
その方向に居たアスカは人混みに飲まれた。
「どこだ!?」
「居ないよ」
トレーナー達は森の中にある湖に集まり、何かを探していたが、目的の物は見つからなかったようだった。
「何?」
アスカは人混みに流されて湖に来てしまい、人混みから抜け出した。
「アスカ?」
「え?カイト?エリー?」
アスカはトレーナーの中に居たカイトとエリーに声を掛けられた。
「プロトーガ?」
アスカはカイト達からこの人混みの理由がこだいがめポケモンのプロトーガであると教えられた。
「プロトーガって、もう絶滅したはずじゃ?」
「それなんだよ。それがどういう訳かここに居るんだよ」
「……カメールを見間違えた可能性は?」
「でも、ネットに目撃情報が幾つも上がってみんな見に来たんだ」
「ふ~ん……じゃあ行くわ」
「え?アスカは見て行かないのか?」
「興味ない」
アスカはプロトーガに興味を抱かず、行ってしまった。
アスカは群集から離れ、森林を進んだ。
「準備は良いか?」
「捕獲装置の用意完了です」
「?」
アスカの耳に話し声が入り森の奥をよく見るとネットランチャーやロープを持った集団が居た。
「よし、じゃあ仕事内容のおさらいだ。ターゲットはこだいがめポケモンのプロトーガだ」
(密猟…ポケモンハンターか)
アスカは隠れて話を盗み聞きすると内容からポケモンハンターであのプロトーガを捕獲するつもりだと察した。
(絶滅したはずのポケモン。買いたい奴は言い値で買うだろうな)
「あのリーダー。警察やポケモンレンジャーが来た場合はどうします?」
ポケモンハンターの1人はリーダーに当局が来た場合のことを質問した。
「それに関しては用心棒を雇った」
「用心棒?」
「あぁ腕の立つ奴だ。おい、あいさつしろよ」
リーダーは雇った用心棒を呼ぶと、ハンター達の前に少年が出て来た。
「始めまして、カツジです」
「!?」
アスカは用心棒の名前を聞いて自分の耳を疑った。そして、アスカは自分の聞き間違いじゃないかとハンター達の方をこっそり覗いた。
「こいつが用心棒ですか?まだ餓鬼じゃないっすか」
カツジがまだ若いと見てハンターの1人がカツジを馬鹿にしながら近寄った。
「何だ?いっちょ前にお小遣い稼ぎか?」
「……」
「っ!?」
カツジは近寄ったハンターを片手で地面に倒し、ハンター達はカツジの戦闘力に度肝う抜かれた。
「気をつけろ。こいつはガチの傭兵だ。こいつが居れば警察もポケモンレンジャーを返り討ちだ」
リーダーの説明とカツジの強さを見たハンター達に安堵の空気が広がった。
「じゃあ行くぞ」
ポケモンハンター達はプロトーガを捕えるべく出発した。
「……」
カツジは出発前に森の方を見たが、人が居なかった為出発した。