「……あいつは、カツジは……私の兄だ」
アスカがカツジのことを兄と認めると、カイトとエリー更にカツジを雇ったハンター達も驚愕した。
「アスカ。戻って来ないか?」
「ヤダ」
アスカはカツジから自分達の下に帰るよう提案したがアスカは即答で拒否した。
「じゃ……仕方ないな」
カツジはアスカとの話が拗れると拳銃を向け発砲した。アスカはそれを寸前で避けたが、銃弾はアスカの頬を掠め、アスカの頬から血が流血した。
アスカはベアボウを出し反撃した。
「っ」
パシッ
カツジはアスカが飛ばした矢を片手でキャッチした。
「っ!」
アスカは腰のホルスターから拳銃を抜こうとしたが、突然地面から手が伸び、アスカの脚を掴んだ。実はアスカとカツジが戦闘中にボスゴドラは"あなをほる"で地中を進み、アスカの脚を掴んでいた。
「クソ!」
アスカは拘束を解こうと拳銃をボスゴドラの手に向けた。
「アスカ!待て!」
「!」
アスカがボスゴドラに発砲しようとした瞬間にカイトがアスカの手を掴んで止めた。
「何を!」
「撃っちゃダメだ!」
「ドラ!」
カイトがアスカを止めているのを見たドラパルトは"ドラゴンアロー"でボスゴドラの手を攻撃し、ボスゴドラは手を離しアスカの拘束は解かれた。
「プテラだ。ドラパルトを近づけさせるな」
カツジが命令するとボスゴドラは地面から飛び出すと、エアームドに変身してドラパルトと空中戦に移行した。
拘束が解かれるとアスカは発煙弾を投げ、煙幕を張った。
「今のうちだ。プロトーガをとっ捕まえろ」
ハンターはプロトーガの捕獲を試みた。
「プロ!」
「クソ!やれ!」
プロトーガはハンター達に攻撃し、攻撃された事に腹を立てたハンターはポケモンに命じ、ハンターのポケモンはプロトーガは殴り飛ばし、プロトーガは陸に打ち上げられた。
「プロトーガ!」
打ち上げられたプロトーガを見たカイトはプロトーガの下に行こうとした。
「……」
カチャ
カツジはカイトを見て銃撃しようと拳銃を向けたそれを見たアスカは別の矢を取り出して放った。
「!」
パシッ!
カツジは自身に飛んで来る矢に気付きまたキャッチした。
「無駄だよ…?」
カツジはキャッチした途端にアスカは走って離れ、カツジは矢を見ると鏃が通常の矢と違うのに気付いた。
「ヤバっ!」
カツジは矢の正体に気付くと、矢を放り投げ出た。矢を放り投げ出た瞬間に矢は爆発した。先程アスカが射ったのは矢型の爆薬筒だった。爆薬筒が爆発する寸前にアスカはカイトとエリーを湖に突き落とし、プロトーガを抱きかかえて飛び込もうとした。
「っ!」
しかし、飛び込む寸前で肩に激痛が走りアスカは体制を崩し湖に落ちた。
「クソ!逃げられたか!」
「安心して、あの女のトレーナーに一発ぶっ刺してやったわ」
女のハンターは水中銃を得意げに見せ、アスカに銛を撃ち込んだ事を教えた。
「それもただの銛じゃないわ」
「どういう事だ?」
「銛にハブネークの毒を塗っおいたの。今頃、身体が痺れて水の中で溺れてるわよ」
水中ではハンターに打ち込まれた毒銛の影響でアスカは身体が麻痺して身動きが出来ずにいた。
(身体が動かない…毒……?)
アスカは身体が動かず泳ぐ事も浮上する事も出来ず溺死寸前になっており、意識も遠退いていた。
(ヤバい、溺死する………思ったより、早かっ…た……な……)
アスカは死を覚悟すると何かに身体が押された感覚がした。
(……?)
崩れ行く意識の中でアスカが見たのは、自分の身体を頭で押すプロトーガだった。