翌朝
「はぁ……結局何も思いつかなかった……」
カイトはアスカの事を考えてまともに寝ることも出来ずカイトは目の下に大きなクマを造った顔で朝を向かえた。
「………朝飯食おう」
「カイト?」
カイトは食堂に向かおうとすると声をかけられ、顔を向けるとエリーが居た。
「エリー?」
「また会ったね……って、どうしたの?顔色悪いよ?」
「……実は」
エリーに顔色が悪い事を聞かれたカイトはアスカの事を話た。
一方その頃、アスカは廃ビルの中を逃げていた。
「……」
アスカは物陰に隠れるとベアボウを取り出した。
コッコッコ
フロアに人の足音が響き、足音は徐々にアスカに近付いて来て、アスカは飛び出す用意をした。
「っ!」
アスカは足音がある程度まで来ると物陰から飛び出し、矢を撃とうとしたが、アスカの視線の先には誰も居なかった。
「?」
「こっちですよ」
「!」
後ろから声が振り向くと少年がスタンロッドを振り下ろし、アスカは飛び退いて避けると拳銃を構えた。
「ソウル!」
「な!?」
拳銃を撃とうとした瞬間に"ゴーストダイブ"で出現したソウブレイズがアスカの拳銃を切断し破壊した。
「奇襲攻撃。戦略としては良策ですが、僕も得意なんでわかるんですよ」
少年、トレーナー兵士のマークはアスカの戦略を無意味だと言い放った。
「ソウブレイズ、“ゴーストダイブ“」
マークがソウブレイズに指示を出すと、ソウブレイズは“ゴーストダイブ“で姿を消した。
「ソウ!」
「っ!“まもる“!」
「プロ!」
ソウブレイズはアスカの頭上から斬りかかろうとしたが、アスカはプロトーガを出し、プロトーガは“まもる“でソウブレイズの斬撃を防ぎ、そのまま“ハイドロポンプ“で攻撃したが、ソウブレイズはそれを全て避けた。
「っ!」
アスカはソウブレイズをプロトーガに任せ、自分はマークを矢で攻撃した。
「接近戦に持ち込ませないつもりですか」
マークは矢で牽制して懐に入らせないようにしていると勘づいた。
カン!ブシュ!
「スモークグレネード!?」
アスカは再度矢を撃つ用意をしていたら、スモークグレネードを投げ込まれ、辺り一面に煙幕を張られた。
(まずい、視界が)
「いただきました」
「!」
煙幕で視界が遮られた隙に接近したマークがアスカに向かって特殊警棒を振り下ろした。
「まさか……アスカが……」
「俺……マジでどうすれば良いんだろう……」
カイトからアスカの余命を聞いたエリーもカイト同様驚愕していた。そして、カイトは再び頭を抱えた。
「………ねぇ、この近くに湖があるんだって……行ってみない?」
「キレイな湖!ね?そう思わない?」
「ぇ?……あぁ、そうだな……」
(ダメ……か)
エリーはカイトを連れて湖にまで来た。エリーとしてはカイトに気分転換にでもなれば良いと思って誘ったが、カイトの悩みが晴れる事はなかった。
「………カイトはどうしたいの?」
「それは……アスカを助けたいよ……でも……」
「妙案が思いつかない?」
「……あぁ……エリーはどうする?」
「………はっきり言うと……何も出来ないわね」
「な!そんなあっさり!」
「だってそうでしょ」
「何だと……!お前このままアスカ死んでも良いって言うのかよ!!」
「良い訳ないでしょ!!……でも、私達がアスカを治せる訳ない。かと言って治療出来る人間を探し出すコネクションもない……悩んでってしょうがないのよ……薄情だけども、割り切るしかないのよ……」
カイトはエリーがアスカをあっさり見捨てた薄情者だと怒鳴ったが、彼女も悩んだ末の結論のだった。
「あ〜失礼、お二人さん。何かトラブルかな?」
口論してた2人に1人の男性が声をかけた。2人が顔を向けると、そこには赤髪の初老の男性が立って居た。
「あ、あなたは……!」
カイトとエリーはその男性を見て驚愕した、彼はポケモントレーナーなら知る人は居ないと言われる人物であり、カイトは驚きの余りその人物の名前を発した。
「アデクさん!?」
そう、2人に声をかけた男は、元イッシュ地方のチャンピオン、アデクだった。