ポケットモンスター アスカ   作:AS365

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旅への誘い

「さて、そろそろ終わりにしましょう」

マークは右手に特殊警棒、左手にスタンロッドを持ちながら、アスカに決着を宣言した。

「……そうね。私もさっさと終わらせて次に行きたいし」

ガン!!

「アバ!」

アスカとマークの間の天井が突然崩れ落ち、上からアバゴーラが降って来た。

「アバゴーラ!?まさか、さっきのプロトーガが!」

「えぇ、進化したのは偶然だったけどね」

「運まで貴女の味方ですか。ですが、それもここまで」

「イーブイ、アバゴーラ。戻って」

「?」

ズゴゴゴ

プロトーガから進化したアバゴーラの参戦にマークはボールを出した途端にアスカはイーブイとアバゴーラを戻した。2匹を回収した直後にビル全体から音がしだした。

「この音は……?」

「ねぇ知ってる?アバゴーラの腕って、タンカーを沈めるくらいの破壊力があるって言われてるの」

「何の話ですか?」

「タンカーが壊れるって事は、ビルなんて簡単に壊れちゃんだろね」

「さっきから何の話を……まさか……」

マークはアスカの話を聞いている内に、今鳴っている音の正体に気付いた。

「早く逃げた方が賢明よ」

アスカはそう言うと全力で走り始めた。

「マズい!ソウブレイズ脱出だ!」

マークはソウブレイズと共にビルから撤退した。

スガーーン!!!

マークが脱出した直後、廃ビルは崩れ落ち全壊した。

 

「ハァ、ハァ、危なかった」

マークは全壊したビルだった瓦礫の山を見た。

(アバゴーラにビルを支える柱を全て壊させていたのか。……それにしても)「逃げる為にビルを破壊しますか?普通……」

マークはアスカの戦略に呆れ果ててしまった。

 

「………」(流石に…やり過ぎかな……)

同じくビルから脱出したアスカも瓦礫を見て反省を

(ま、廃ビルだし良いか)

訂正、反省していなかった。

 

カイトとエリーはポケモンセンターに居た。

「アデクさんに相談して、一先ず私達の目標は決まったわね」

「あぁ、アスカの人生をサッッコウの物にする!これが俺達がやる事だ!」

「そうね……で?肝心のアスカは何処に居るのか分かるの?」

「ワカリマセン……」

『次のニュースです。本日10時30分頃、ホドモエシティにてビルが突如として倒壊しました。倒壊したビルは無人であり、負傷者は居ないもようです。警察は老化による倒壊とみて調査を行うとの事です』

「……これ、まさか」

「アスカが……?」

「「無いか!」」

「アスカがやる事ってせいぜい、弓矢飛ばしたり」

「素手で相手気絶させたり」

「爆弾を投げたり……」

「………やっぱアスカかな?」

「アスカならやるかも……」

「「……行ってみよう」」

 

5日後

(あれから追撃はないな……)

アスカはマークと戦闘をしたビルから6つ程離れた街のポケモンセンターのカフェでイーブイと共に一息ついていた。

「アスカ!」

「!」

アスカは背後から声をかけられ、振り向くとカイトとエリーが居た。

「2人とも……どうしたの?」

「アスカ、俺達と一緒に旅をしないか?」

「は?」

 

一方、アスカとマークの戦闘があったビルの跡地では警察が現場検証をしていた。

「これ、老朽化したビルが倒壊しただけですよね?シュドウ警部」

現場検証に参加していたユリーはシュドウに声をかけたが、シュドウはしゃがみ込み瓦礫を見ていた。

「どうやらただの倒壊じゃなさそうだ。見てみろ」

ユリーはシュドウの元に行くと、同じく地面の瓦礫を見た。

「それは?」

「銃だ」

シュドウがユリーに見せたのは銃身が斬られた拳銃だった。それはマークとの戦闘で破壊されたアスカの拳銃だった。

「銃?こんな所に?」

「あぁ、切り口も真新しい。壊れた物が放置されてた訳じゃなさそうだ。この倒壊、裏があるぞ」

 

「成る程ね……」

「どう?」

「私、一人旅の方が合ってるの」

アスカはカイト達の提案を拒否するとその場を去ろうとした。

「イーブイ行くよ」

「ブイ!」

アスカはイーブイを連れて行こうとしたが、イーブイはカイト達の下を離れようとしなかった。

「イーブイ?……まさか……」

アスカはイーブイが動かない理由を悟った。イーブイはカイトとエリーの提案に賛同したのだった。

「イーブイは乗り気だけど、どうする?」

「ブイ?」

「………はぁ……わかったわ」

アスカは折れ、提案に乗った。

「よし!「ただし」?」

「もし、状況的に1人が良いと私が判断した時は、私は離れるわ。それでOK?」

「……わかった」

「それで?どうするの?」

「そうだな……」

 

翌日

「シュドウ警部!」

廃ビル倒壊現場から戻ったシュドウの下にユリーが走って来た。

「昨日回収された拳銃の事ですが」

「何かわかったか?」

「はい。その前に、4ヶ月前に起きたショッピングモールでの発砲事件はご存知ですか?」

「あぁ、女2人がポケモンと銃で暴れたって奴だろ?」

「その事件で回収された銃弾と今回発見された拳銃のライフルマーク*1が一致しました」

「何?」

「それと、倒壊したビルも柱が何か強い力で壊された形跡がありました」

シュドウはユリーから聞いた情報を下に1つの推測を立てた。

「つまり何か?あの発砲事件と今回ビルをぶっ壊した奴は同一人物って事か?」

「おそらく」

「……ショッピングモールと倒壊現場付近の防犯カメラの映像を片っ端から集めろ」

シュドウとユリーは発砲事件とビル倒壊を同一犯と仮定し捜査を始めた。

*1
銃身の中に施された螺旋状の溝。

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