翌朝
ポケモンセンターで寝泊まりしていたトレーナー達は起き出し出発の用意をしていた。
「じゃあわたしはこれで」
「もう行くのか?」
「あぁ、じゃ」
アスカはカイトに軽く別れを言うとポケモンセンターを出て行った。
「さて、俺も行くか」
カイトもポケモンセンターを出て次の街を目指して森の中を歩いて居た。
ポニィィィィ!!
「ポケモンの声!?」
カイトは歩いているとポケモンの鳴き声らしき音が聞こえて来た方向へ走って行った。
「たく、手こずらせやがって」
カイトから離れた所では武装した男達がポニータをワイヤーで拘束し、捕獲していた。
「あ、あいつら!」
鳴き声を聞いたカイトもポニータの捕獲場面に出くわし、隠れながら様子を見ていた。
(さっきの声はあのポニータだったのか。あいつら、ポケモンハンターか?)
カイトはポニータを捕獲しようとしているのはポケモンハンターだと推測した。
ポケモンはポケモン保護法と呼ばれる法律によってモンスターボール以外での捕獲が禁止されており、そのモンスターボールも専門資格が無いと使用出来ないようになっており、ポケモントレーナーは皆その資格を有してポケモンを捕獲している。
しかし、ポケモンは高額な値段で裏世界で闇取引される事もあり、そのポケモンはモンスターボール以外の方法で捕獲する。
そのポケモンの密猟を専門に行う人間達をポケモンハンターと呼称される。
「暴れると余計にワイヤーが食い込むぞ」
「おら大人しくしろ!」
密猟者の1人が拘束を解こうとし暴れるポニータを持っていた警棒で殴り着けた。
感情的なカイトはポニータに暴力を奮うハンターを見て後先も考えずに飛び出してしまった。
「やめろ!」
「ん?何だお前?」
「そのポニータを離せ!」
「………このポケモンお前のか?」
「違うけど、そんな捕まえ方はダメだ!」
「チッ、うるせぇガキだなぁ」
ハンターはカイトを警棒で撲殺しようとした。
「ぐぁ!」
ハンターの脚に矢が命中し、ハンターは悲鳴を上げた。
「チクショウ!何だ!?」
ハンター達が困惑していると、更に矢が飛んで来て、木に刺さった。
「………あいつか!」
ハンターが矢が飛んで来た方向を見ると何者かが弓を構えて立っていた。
「あ、アスカ!?」
カイトも同じ方向を見ると、そこに居たのはベアボウを持ったアスカだった。
ビュン!
アスカは再びハンター達目掛けて矢を射った。
「くそ!隠れろ!」
ハンター達はアスカに狙撃され、近くの木に隠れた。
ターン!!
ドス!
「チッ、これじゃ釘付けだ!手も足も出ねぇ!」
「いや、そうでもないぜ」
「どういう意味だ?」
「奴が使ってるのは弓矢だ。矢を放ったら次の矢を用意するまでのタイムラグがある」
「成程、その隙に殺っちまおうって訳か」
「その通りだ。次奴が撃ったら動くぞ」
「了解」
ハンター達はをアスカが射ったら木から出て、近付き反撃する作戦を断てた。
「…………撃って来ないな?」
ハンター達はアスカが撃つ瞬間を待ったが、アスカは何時まで待っても撃って来なかった。
「「ドァ!?」」
ポケモンハンターがアスカの隙を狙っていると、彼らの足下に穴が空きハンター達は穴に落ちた。
「何だ?」
「ブイ」
「イーブイ!?」
カイトが唖然としていると、穴からイーブイが顔を出した。
実はこれ全部アスカの作戦であり、まずアスカが矢でハンター達を木の陰に釘付けにし、イーブイの""でハンター達を捕獲する作戦であった。
「死んではないよ」
「アスカ」
ハンターを制圧したアスカは丘からカイトの下に降りて来た。
アスカはポニータの脚に巻き付いたワイヤーをニッパーで切断し、ポニータを解放した。
「…………さっき何しようとしてた?」
「さっき?」
「さっき、飛び出しただろ?何する気だった?」
アスカはカイトに先程の行動した理由を問い質した。
「何って、ポニータを助けようと」
「策は?」
「策?」
「飛び出して、どう行動しようとした?」
「それは………」
「………猪突猛進か………念のため行って置く、その何も考えずに行動する思考、治しておいたほうが良い」
「でもあの時は「死ぬぞ」え?」
カイトの言い分を遮ってアスカは言った。
「またさっきみたいな行動してみろ、次は死ぬぞ」
「そんな大袈裟な」
「現に相手はあんたを殺しに来てた。殴られてたら間違いない殺されてた」
カイトは大真面目に警告して来るアスカの威圧感にたじろいだ。
「死にたくなければ、次は重視しな」
アスカはそう言うと立ち去ろとした。
それと同時にパトカーのサイレンが近付いて来た。
「通報したのはあなた?」
カイトの前にサイドカー付き白バイに乗ったジュンサーとパトカーに乗った警官達が乗り付けた。
「ジュンサーさん?通報って?」
「ここでポケモンの密猟が行われていると通報があったの。電話では女性の声だったけど……?」
「………!」
カイトは気づいた、通報が女性なのは確か、そしてここでの事を知っている女性は1人しかいない
「アスカだ」
「アスカ?」
「えぇ、そこに………あれ?」
カイトはジュンサーにアスカの事を教えようと、振り返ったがアスカと彼女のイーブイは何時の間か居なくなっていた。
「………居ない?」