OVER×OVER ~H×H原作の最新DMMO始めました~   作:砂漠谷

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お久しぶりです。
とりあえずギルメンに会うまで日記形式で投稿しようと思います。


グリードアイランド攻略日記

モモンガGI攻略日記

1日目。

 リアル時間で一週間、ゲーム内時間で3か月ほど掛けて、師匠キングゥと修行をした後に、ゲーム内ゲーム、グリードアイランドにログインすることにした。ニコリーグさんとキングゥ、そして俺、モモンガの三名でログインする。

 修行の成果は以下の通りだ。

 今までの冒険によって二つの『リミットオフドリンク』の入手と使用。これによりメモリが20増えた。正確には修行ではなく冒険(クエストクリア)の成果である。

 新たな『発』。『絶望を騙る瘴鬼(ゴースト・インザシェル)』、詳細は後程。『死を想へ』の効果によってメモリが圧縮されている。圧縮後、30メモリである。

 CPの入手。50CP入手し、以下のように割り振った。

 

【挿絵表示】

 

 念能力の向上。以下のように向上した。

 

【挿絵表示】

 

 ハンタースキルの入手。精神分析Ⅰ、会話Ⅰ、挑発Ⅰ、行動誘導Ⅰを入手した。

 

【挿絵表示】

 

 会話は、話をする時に頭の回転が速くなり舌回しが滑らかになる、という効果があった。挑発は、相手を苛つかせる言葉が毒電波(スキルシステムからの)という形で送られてくる。(ただしNPC相手のみ)、行動誘導はその派生で、相手をどう動かしたいかを脳裏に浮かべると、こちらがどう動けばいいのかのアイデアがスキルシステムから送られてくる。

 これらのスキルを持ってグリードアイランドに参戦することになった。

 最近、比較的ホワイトになってきた会社に感謝しつつ、部長に土下座し3日分の有給を取り、日曜と合わせて4日の連休である。ゲーム内時間で48日でのクリアを目指す。

 

3日目。

 グリードアイランド内では、CPの獲得が外の大陸と比べて比較的簡易である。三日で5CPも獲得してしまった。三か月で50CPという成果と比べると、およそ3倍以上の効率である。

 外の大陸での修行に時間を掛けていたことにやや後悔したが、適正レベル帯というものもある。逸って挑戦して最初からやり直す、などということになれば努力が水の泡である。

 

5日目。

 グリードアイランドでは、オーラの籠った物品が非常に多い。”希望を演ずる宝匣”を使って念貨に変換することも容易い。

 ただし、一部のアイテムは念能力で具現化されたものらしく、発の対象外だった。

 

7日目。

 奪い奪われ、売り買いし、そうやって指定ポケットカードを30枚ほど集めた。

 念貨はカード化することが出来ないが、戦闘補助アイテムとして非常に有用である。交換価値は高かった。

 

10日目。

 『税務長の籠手』を集団で使われ、指定ポケットカードを10枚ほど奪われた。このサーバーにもハメ組のような人々はいるようだ。

 

 

20日目。

 報復に成功した。ニコリーグ9さんの発、『栄冠ナイン(眼と眼が合ったらプレイボール)

は、相手に強制的に野球をさせる放出系の能力である。塁を設置し、指定した空間を野球場兼結界とする。そしてそこに足を踏み入れた9人までの1団体に対して野球を申し込み、拒否すればメビウス湖内のランダムな地上に転移させられる。足りないメンバーと審判役は念能力で自動操作される野球服で補われる(実力は草野球のエース並)。勝利したチームは敗北したメンバーのチームからオーラの9割まで徴収することが出来る。この能力で野球を仕掛けて勝利し、オーラを徴収した後に暴力でゴリ押ししたため、相手の発に関係なく勝利した。

 ニコリーグさんの発は天空闘技場向けではない。なのになぜフロアマスターなのかと聞けば、この第87サーバーは雑魚だから、長く続けていればフロアマスター程度になれるらしい。

指定ポケットカードを全て奪い、合計で70枚になった。

 

25日目。

 足の引っ張り合い目的での暗殺者が増えてきた。H³では、グリードアイランドは一サーバ―に一つだけ。それも、一回クリアされる毎にゲーム内時間で6年、リアル時間で半年はプレイできなくなる。そのため、効率のいいCP稼ぎの場所を守るために、クリアしようとする者は徹底的に妨害するのがグリードアイランドクオリティらしい。

 命を狙ってくる者は命を。デスペナ即ちキャラデリを狙ってくる者にはキャラデリをお返ししよう。

 俺の新しい発、『絶望を騙る瘴鬼(ゴースト・インザシェル)』は、具現化系を主軸として特質系と変化系を統合したものだ。

 その効果は、三段階の変化を遂げる『瘴鬼』の作成にある。この瘴鬼は、原作でフウゲツ王子に憑いていた『邪霊』と類似した系統のものである。即ち、死後強まる念のうち、具体的な効果を持たず単に対象を弱らせるだけのもの。もちろん『瘴鬼』は具体的な効果を持つが、しかし性質は敢えて邪霊に寄せている。

 一つ目の段階は『種』。24時間の瞑想を経て、『瘴鬼』の種を作る。この状態では俺に憑いており、俺を衰弱させる効果しかない。これは制約の一つだ。

 二つ目の段階は『苗』。『種』を他者の頭蓋に手のひらで触れることで、『瘴鬼』を相手に憑け変える。この時から『瘴鬼』は活性化し、憑いた相手のオーラを吸収してミイラ化させ始める。肉体はミイラ化しても支障なく動かせるが、その部分のオーラ生産能力は失われる。完全にミイラ化するまで一週間ほど掛かる(ゲーム内時間で)。

 三つ目の段階は『花』。憑いた相手が脳も含めて完全にミイラ化した場合に発動する。憑いた相手は自我を持つ動く死体『リッチ』となり、『瘴鬼』と『リッチ』は合一する。これを『エルダーリッチ』と呼ぶことにした。『エルダーリッチ』は、生物的欲望を失う以外には生前と変わらない人格と記憶を引き継いでいる。さらに一度死んだ判定が成されているため、使用する念能力は、一応は『死後強まる念』としてそれなり以上に強化されている。ただし、オーラ生産・回復能力は持たないため、念貨などを使い外部から補給する必要がある。さらに新しい発の作成も出来ない。

 さて、これでは相手を強化する効果しかないのではないか、と思われるかもしれない。しかし、『希望を演ずる宝匣(パンドラズ・アクター)』の条件をもう一度思い出して欲しい。「生物ではない・具現化物ではない、オーラが宿っている物体」、すなわち、エルダーリッチは『希望を演ずる宝匣』の対象内である。エルダーリッチとは、自立型ロボットが念能力を持っているようなものである。エルダーリッチになった時点で既に哲学的ゾンビであり、生物ではない(現実に、プレイヤーはエルダーリッチになったキャラを操作できない)。

 この”発”で、死後強まる念の指輪を幾つか入手することが出来るだろう。

 師匠の『銀河鉄道の招待状(ペルソナ・ザ・ロイヤル)』で目覚めた瞬間毎に気絶させ続ければ問題なく拘束出来る。これでミイラ化を一週間進行させ、エルダーリッチになった後に『宝匣』にぶち込んで粉砕するつもりだ。

 

32日目。

 暗殺に来た6人のプレイヤーのアバターをエルダーリッチにして、その後粉砕した。指輪と大量の念貨を獲得出来た。

 殺す前に念能力を聞き出したが、1日程度でプレイヤーはログインしなくなり、マクロと生理学的反応に従うアバターだけが残るため、拷問は簡易だった。他のゲームだとハラス行為として通報されているところだ。

 死後強まる念の指輪は、回数制限が無く幾らでも使用することが出来るようだ(おそらく元の念の仕様に回数制限があるものは除く)。この仕様は予期していなかったが、非常に良い。今後は死後強まる念の指輪化を狙っていこう。

 

 指輪化に成功した暗殺者らの念能力のうち幾つかを紹介する。

 

"汚濁変異原液(イエロ・ヌカコーラ)"

 触れた生物を変異させ、触手や人面瘡、第三の腕や甲殻などを生やさせる液状の黄色い(非念能力者も見える)オーラである。具現化系の要素も僅かにあるが基軸は変化系である。熟練度が低いとランダムな異形しか作れないようだが、使用元の相手がそれなりに熟練度を上げており、かつ死後強まる念と化したため、指輪でもある程度なら異形の指定は出来る。色々な異形生物を作れそうだ。ただしこのグリードアイランドにいる生物は念獣が殆どなので、細胞を変異させる原理で作っているこの『汚濁変異原液』の効果は無い。

 

"五色の時空警邏犬(ティンダロス・レンジャー)"。

 時間系、空間系、因果律操作系能力(念能力に限らない)を使用した時に自動で襲い掛かってくる五体の犬型の念獣。非常に強力で自身も幾つかの対時間能力、対空間能力を持つが、条件を満たさない限りはただのペットである。

 

"毒啜蟲と溝喰鼠(強者どもが癒痲の痕)"

 超小型念蟲と小型念鼠を具現化して、相手の体内に潜航させて毒と老廃物と悪性腫瘍と病原菌を貪る治療系能力。治療後は体表に鼠の足跡と虫が這い回った痕が残る。『原液』を使った後不要な異形を除去するのにも使えそうだ。

 

 『原液』は兎も角、『警邏犬』と『蟲鼠』は普段使い出来そうだ。特に『警邏犬』は常に発動させておきたい。一度発動させれば、維持にはそこまでオーラを使用しないようだから常時発動させておく。

 

39日目。

 指定ポケットカードを90枚獲得してから、プレイヤーが10人単位で襲い掛かってくることが何回かあった。非プレイヤーであるGIプレイヤー(ややこしいがH³のNPCであるが、グリードアイランドの立場としてはプレイヤーでもある)の強者も含めて何十人も襲ってくる。

 逃げ回りつつニコリーグ9さんの『栄冠ナイン』の罠を張ったり、『銀河鉄道の紹介状』で気絶させたり、入手した指輪と念貨の暴力を用いたりで、何とか撃退は出来た。

 だが、その結果掲示板などで3人の能力が共有され、対処されるようになったようだ。『栄冠ナイン』は隠で罠を隠せば能力がバレても問題ないが、『銀河鉄道の招待状』は視線を合わせないと発動できないため、終盤はかなり苦労した。キングゥ師匠は簡易対策として、自分に『偶像のカタチ(バアル・ゼブル)』を使って美しさを強化し、視線を誘導する作戦に出たようだが、それでも苦労したらしい。

 だが、ようやくグリードアイランドで100枚の指定ポケットカードを入手した。VSレイザーは確かに苦労したが、襲撃者への対処ほどの困難ではなかった。3人しかいないが、人数は『栄冠ナイン』の応用技で野球服を着たドッジボールプレイヤーを9人、残り二人はGIプレイヤー役のNPCを雇用してドッジボールをして、辛勝した。

 

40日目。

 最後のクイズ大会を乗り越え、ようやくクリアした。報酬は、俺は当然『神隠しの洞』、キングゥ師匠は『身重の石』そしてニコリーグ9さんは『支配者の祝福』を入手した。

 

 たっち・みーさんにメールを送り、サーバー番号を聞く。『魔境』『羅刹の巣窟』と言われる4番サーバーにいるらしい。

 『神隠しの祠』に4番と入力し、祠を潜る。

 

 だが、そこには、巨大な恐竜を貪る巨大な蟲。

 3,4mほどある象が蟻のように列を作って歩き、巨獣に踏みつぶされている。

 暗黒大陸が、そこにはあった。




『汚濁変異原液(イエロ・ヌカコーラ)』
 元ネタはfalloutシリーズのヌカコーラ。それもイエロということなので、要は放射能汚染された尿。飲み物じゃねぇ!

『五色の時空警邏犬(ティンダロスレンジャー)』
 元ネタはタイムレンジャー&ティンダロス。鋭角から飛び出したり悍ましい姿は(非戦闘モードだと)しないぞ!

『毒啜蟲と溝喰鼠(強者どもが癒痲の痕)』
 元ネタは新堂冬樹氏の小説『毒虫VS.溝鼠』。小学生のころ何度も読んで性癖が歪みました。
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