感想でボールドルーラー系✕バックパサー肌馬は相性はそこまで悪くないという意見が有りましたので訂正しました
・栗毛
≫文字通り赤みがかかった栗色の毛色。鬣が金色だと尾花栗毛、黒鹿毛などと見かけがつきにくい栗毛を栃栗毛という
≫全ての毛色において劣勢遺伝となる毛色で両親が栗毛でなくても栗毛の遺伝子を所有していた場合、その子供が栗毛となるパターンもある
≫テスコボーイ産駒の栗毛の馬は走らないというジンクスがあり、サクラユタカオーに「これで栗毛でなければ完璧だった」と評価されていた
≫日本だとテンポイント、前述したサクラユタカオー、トウショウファルコ、グラスワンダー、アグネスタキオン、ダイワスカーレット、オルフェーヴルが有名。米国だとマンノウォー、後述するセクレタリアトにシルキーサリヴァンが有名
・持込馬
≫分かりやすくいえば母親の馬が海外で種付けし、日本で産まれた馬のことで内国産馬として認められている
≫しかし1971~1983年の間持込馬は内国産馬として扱われず外国産馬と同じ扱いを受けていた為、マルゼンスキーはクラシックに登録出来なかった
≫公式がウマ娘化している中ではマルゼンスキー、ニシノフラワー、ビワハヤヒデ、エイシンフラッシュが該当
・米国の競馬
≫米国の競馬は日本や欧州とは異なり、ダートが主流で行われているだけでなくわずか一ヶ月で行うという三冠のローテーションもかなり過酷という違いがある。その為、米国=世界最高峰のダート国という認識があり米国三冠馬はその頂点に立つ──つまり世界最強のダート馬として認められる
≫ちなみに米国三冠馬とはいっても一般人が知っているかは別でジャスティファイが史上2頭目の無敗三冠馬となったにも関わらずその年の某クイズ番組で答えられる者はいなかった。ジャスティファイ、カワイソス
・セクレタリアト
≫競馬ファンあるいはウマ娘小説を熟読している読者の皆様ならご存知、リアルチート競走馬。2022年現在米国三冠全てのレコードの持ち主で特にベルモントSの世界レコードである2分24秒0は世界レコードであり、それよりも1秒遅いはずの2分25秒台を出した馬は1頭しか存在せず2分26秒台で数頭いるレベルであり、ついた渾名がマンノウォーと同じ【ビッグレッド】でありマンノウォーと共に米国史上最強の競走馬として知られている
≫種牡馬としては年度代表馬やベルモントS馬を輩出するなど優秀と言えば優秀だが競走成績程ではない上にセクレタリアトのサイアーラインは零細血統となっている
≫しかし母父としての力は絶大でBCクラシック馬エーピーインディ、ストームキャット(ロードカナロアの母父)等を輩出していて母系に入ってから活躍した
≫ウイポにおいては種牡馬としてしか評価されていないせいかステータスが史実に比べるとかなり弱体化しておりノーザンダンサー等よりも弱いという謎の現象が起こっている
≫ちなみにセクレタリアトを和訳すると事務局である
・バックパサー
≫作者がウイポ8と9において種付けを好む馬。バックパサー自身の能力も高いのもそうだが、介入無しで系統確立してしまう馬にバックパサー自身やその父トムフールの血が含まれないことが多いからアウトブリードが成立しやすく自家生産として優秀と言える。作者は8のバックパサー産駒で全ステータスカンスト及びその産駒(牝馬)で牝馬三冠、古馬王道完全制覇など出来ました。勿論共に架空馬
≫ 史実においては競走馬として性格、体格、血統、その他全てが完璧とされ、その期待に応えるように米国の年度代表馬になり生涯成績は31戦25勝うち15連勝、4着以下になったのはデビュー戦のみという凄まじいものである。またスピード違反馬ことドクターフェイガー、後の大種牡馬ダマスカスの三強対決を繰り広げたウッドワードSはあまりにも有名
≫種牡馬としても後継種牡馬を残す等優秀だが彼の場合は母系に入ってからが本番だった。世界共通でバックパサーが母父というだけで良血馬という扱いになるほどで、当時の世界一の母父と言っても過言ではなく、マルゼンスキーやエルグランセニョール、イージーゴア、シーキングザゴールド(ドバイミレニアムやシーキングザパールの父)、ミスワキ(サイレンススズカやガリレオ、シーザスターズの母父)と言った名馬の母父がバックパサーである
≫特に前者3頭に関しては日本で良血馬で知られるキングヘイローが霞むほど騒がれ、見事その期待に答えた。厳格に言えば三代目ビッグレッドとまで言われたイージーゴアに関してはその期待に答えることは出来なかったが、それでもGⅠ9勝とぶっとんだ成績でありマンノウォーやセクレタリアトの異常さが際立つだけなのだが
≫ちなみにバックパサーは責任から逃れる者という意味であり、父トムフールは大馬鹿者という意味である。母父ウォーアドミラルは孫であるバックパサーとは違い炎のような闘争心を持つといわれその結果史上4頭目の米国三冠馬となっている
・シルキーサリヴァン
≫世界最高レベルの末脚を持つ米国の競走馬。芝の短距離で1F9秒台を出す馬はいるがそれはあくまでも最初の1Fであり、ダートのマイルしかもラスト1Fで出す馬は後にも先にもこのシルキーサリヴァンのみで、先頭からレース中離された差が20馬身程度なら関係なく差しきってしまい、最大で40馬身離れても差しきったこともあり、ダンシングブレーヴやディープインパクトを差し置いて【史上最強の追込馬】といえばシルキーサリヴァンと断言出来る
≫しかし残念なことにシルキーサリヴァンは種牡馬としても母父としても活躍することはなかった
≫ちなみにシルキーサリヴァンの毛色は特に赤みが強かった栗毛で有名でもう一つの渾名が【赤い弾丸】というのがある
≫また世界名馬列伝集でシルキーサリヴァンの血統表が別の馬(ハードリドン)になっているので注意する必要がある
・世代を表すのに何故二桁の数字?
≫世代を西暦の下二桁で表記することが多い理由はその方が簡潔かつ誰が代表なのか敢えて不透明にしている為。【特定の馬名の略+世代】で呼ぼうものなら間違いなく論争が起きる
≫特にスペシャルウィーク達の世代がその典型例で誰が代表なのか一概に決められない。そこで世代の略称として西暦の下二桁を用いて呼ぶ方が都合が良い。この場合なら1998年に3歳時(旧4歳)だった世代の略で98世代と呼ぶ
≫作者的に三冠馬の年で明らかにその馬が代表と言える世代ならOKだと思っている。ミスターシービー、シンボリルドルフ、ディープインパクトが該当する。他は同期に自身を差し置いて年度代表馬になった馬がいた為カウントされない
1986年、月夜牧場。決して大牧場とは言えない零細牧場に一頭の牝馬が産気ついていた。
「親父! そろそろ生まれるぞ!」
「わかっている!」
月夜牧場にて、少年とその父親と思われる中年の男性がそれを見守ると赤毛ともいえるほど真っ赤な栗毛の牡馬が誕生し立ち上がると二人が余りの馬体の良さに惚れ、少年が「美しい……」などと思わず呟いた。
「……親父、今までこんな真っ赤な馬見たことあるか?」
「ある」
「一体どういう馬なんだよ?」
「こいつの曾祖父──シルキーサリヴァンだよ」
「シルキーサリヴァン……知らねえな」
「若いお前が知らないのは無理もない。シルキーサリヴァンは50年代に一時的に有名になった馬だ。海外でいうなら坂本龍馬みたいな知名度しかない」
「一体どういう馬なんだ?」
「一言でいうなら史上最強の追込馬だ」
──あいつ以上の末脚を持った馬は存在しない
そう父親が語るが少年は胡散臭げに父親を見る。
「史上最強の追込馬? 史上最強とまで名高い名馬ならなんでそんな馬を俺が知らないんだよ」
「シルキーサリヴァンは米国の三冠レースのうち一つも勝てなかったからな。おまけに父親としても母父としても活躍していない。だから忘れ去られたし、バックパサー産駒の繁殖牝馬なのにシルキーサリヴァンの血が流れているという理由だけで安く買えたんだ」
「確かに……母父バックパサーと言えばマルゼンスキー*1や欧州のエルグランセニョール*2が有名だけど、そんなに悪いのか」
「おまけにボールドルーラー系とバックパサーの相性は良くない。マルゼンスキーやエルグランセニョールもノーザンダンサー系だ。こいつにセクレタリアトを種付けさせた考えなしの米国の牧場は高値で売り付けようとしたんだろうが、俺以外に購入相手がいなかった。良血馬に見えて駄馬製造機──それが米国の評価だよ」
「でもスルーオゴールド*3は父シアトルスルー、母父バックパサーだぜ? それに影響されてセクレタリアトに種付けしたんじゃないのか?」
「確かに成功例もある。だがボールドルーラー系はバックパサーの産駒の牝馬よりも他の系統の繁殖牝馬をつけた方がいい。ボールドルーラー系は今のままでは失敗に終わるからな。それにシルキーサリヴァンの血が混じっていることがこの馬の最大の欠点なんだ」
「なのに親父は何でこいつ──シルキークラフトを購入したんだ?」
「確かにシルキークラフトは良血馬とは言えない。だが駄馬製造機とも思えない。バックパサーの血を含まないノーザンテーストと言ったノーザンダンサー系の馬は日本にもいる。そういった馬と種付けして活躍出来ると見込んで購入したんだ」
「でもよ、親父。名前を挙げたけどノーザンテーストに種付けするっていっても、高過ぎじゃないか? それに権利もないし」
ノーザンテーストはリーディングサイアーつまり競走馬の父親──種牡馬として年間を通して最も活躍した実績があり、それだけに種牡馬としての価値も高く人気もある。故に零細牧場である月夜牧場では種付けしようにも値段で届かないし、それ以前に種付けもさせてもらえないだろう
「ノーザンテースト産駒の後継種牡馬アンバーシャダイがいる」
「アンバーシャダイでも高くないか? あいつは天皇賞春と有馬記念を勝っているんだぞ」
「バカ言え
「すげー……」
先を見通す父親に感心の声を上げる
「ま、こんなに馬体も毛色も良い馬が生まれたのは嬉しい誤算だ。父セクレタリアト、母父バックパサーと一見すれば良血馬だし、高値で売れる」
「で、いくらになるんだ?」
「この馬なら3000万くらいだろうな」
「さ、3000万円!?」
「ああ。だがこれはあくまで最低金額だ」
「え……じゃあもっと高いのか?」
「1億2000万以上は確実だ」
「いっ、いちおくまんえんん~!?」
「確かにシルキーサリヴァンの影響もあって血統的にはそこまで評価は高くならないがあの馬体を見ればわかるように間違いなく優秀な馬だ。そしてその子供が月夜牧場で生まれた。俺の長年の夢だった月夜牧場の再興の足掛かりとしてこれ以上ない逸材だと俺は思うね」
「確かに……。あんな立派な馬が生まれるなんて奇跡的なことだよな」
「そういうことだ。月夜牧場はこれから発展する。金だって入ってくるはずだ。もうお前も俺も苦労しなくて済むようになるかもしれないぜ」
父親は嬉々とした表情で息子に言うと少年が気まずそうに呟いた。
「親父、そのことなんだけどさ」
「ん?」
「俺、騎手になろうと思うんだ」
少年がそう告げると父親の顔が一瞬だけ固まるが直ぐに笑顔を作ると「そうか」と答えた
「そうか。わかった。お前の好きにするといい」
「いいのか? 親父はあれだけ俺に牧場を継いでくれって言っていたじゃないか。それなのに何で認めてくれたんだ?」
「継げるなら継いで欲しいが、騎手になりたいならそれで構わない。それにお前もそろそろ進路を考えないといけない年齢だからな」
「ありがとう」
「ただ条件がある」
「わかっている。騎手になるためには馬の世話をしなければならないからな。だから俺が騎手学校に入学するまではここで働くよ」
「それは当たり前だ。俺の言う条件はお前の騎乗している馬を俺に見せてくれ。それで判断する」
「わ、わかった」
少年はそう答えると馬房の掃除を始めた。
「ふぅ」
少年は厩舎の清掃を終えると一息吐くと馬を眺める。すると馬が少年にすり寄ってきたので少年はそれを抱き上げると頬擦りする。少年の名前は
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尚、次回更新は本日21時です
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