≫本編及び番外編の後書きの活動報告のURL(https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=314260&uid=22654)
≫まあここに要望なども記載出来ますのでよろしくお願いします
・フォーエバーヤング
≫2025年サウジCを勝利しクロフネと並ぶ日本史上最強ダート馬候補となった本馬だが、成績や対戦相手では間違いなくこちらのほうが上
≫ケンタッキーダービーでは差なしの3着、BCクラシックでも3着と惜しいところが続いたが、そもそも日本馬が米国でも屈指のレースである2レースは勝てないのが当たり前でありそれにも関わらず惜敗程度で済んでいるのだからプラスに捉えられている。
≫それはそれとしてかつてドバイWCを制覇したウシュバテソーロ、そして近年香港史上最強馬と名高いロマンティックウォリアーなどがいる中、サウジCを制してみせた。これを聞いた時は「マジかよ!?」と驚いたものである。2着に食い込んだロマンティックウォリアーもそうだがそれに勝ったフォーエバーヤングはもっとヤバい存在だと気付かされた
≫ちなみにロマンティックウォリアーの敗因はダート初出走、早仕掛けなど幾らでもあったがそれをしても尚ウシュバテソーロに結構な差をつけて先着しており香港史上最強馬と認識は変わらないし、何よりもフォーエバーヤングとの差はそこまで変わらないというのがあり、もう一度フォーエバーヤングと同じ舞台で走ったらロマンティックウォリアーが勝つと思わせるくらいには強かった
・リアルスティール
≫フォーエバーヤングの父であり、サウジCの前のアニメにて伝説の名馬と紹介された元競走馬の現種牡馬
≫競走馬としての彼は皐月賞と菊花賞2着、ダービーでも4着とクラシックで活躍し、ドバイターフで勝利し、秋天ではモーリスの2着ととにかく惜しいと思わせる善戦マンの印象があり、伝説がつくほどの名馬ではなかったが筆者もリアルスティールの現役中応援していたうちの一人で安田記念では2度もリアルスティールに賭けたがどちらも惨敗という結果に終わっている
≫まあ総評すると「とにかく惜しい」と思わせる名馬であった。同世代にドゥラメンテやキタサンブラック、一つ上に覚醒したモーリスと年度代表馬級の馬達が相手であり時代が違えばもう少しGⅠ勝ててもおかしくない面子ばかりであったので競馬の神様は残酷なことをすると実感させられたものである
≫ちなみにサウジC前に全妹のラヴズオンリーユーがウマ娘化し、自身はウマ娘よりも先にアニメ化(ウマ娘アニメ3期では名前を変えて登場しているがリアルスティールの名前が出たアニメはこれが初)、そしてサウジCでは産駒のフォーエバーヤングが勝利するという情報過多なことを起こしている
某日、シュヴァルグランは人の目から離れるべく、トレセン学園でとあるスポットに向かっていた。
シュヴァルグランというウマ娘は陽気などとは遠く、ウマ娘に対して引け目を感じてしまうような性格である。
いつもならばそんな性格ゆえか自分の世界に閉じこもり、人の目に触れることがないのだが今回は事情が違ったのだ。
「来たか、シュヴァルグラン」
「待っていたぞ」
2人のウマ娘がシュヴァルグランを待ち構えていた。
片や秋シニア三冠を2度も達成し、GⅠ10勝を飾ったナインティギア。
もう片や史上6人目の三冠ウマ娘となったナリタブライアン。
「お待たせしました」
そんな偉大なウマ娘達がシュヴァルグランを迎えた理由、それはナインティギアとナリタブライアン、そしてシュヴァルグランが姉も妹もいる姉妹だったからである。
「それでは長女と末っ子に挟まれた姉妹の会を始めるとしよう」
ナインティギアがそう告げると、ナリタブライアンも頷く。
そんな2人の姿を見てシュヴァルグランは覚悟を決めるのだった。
この【長女と末っ子に挟まれた姉妹の会】というのは別に特別なものではない。名前の通りナインティギアやナリタブライアン、シュヴァルグランのように長女と末っ子に挟まれたウマ娘がただ愚痴ったり駄弁ったりする女子会のようなものである。
「今回は私の番だったな」
ナインティギアがそう呟き、喋り始める。
「私の姉──サードプレジデントは血筋だけを見ればれっきとしたお嬢様なんだ。そのくせにお嬢様言葉を無理して使っているから胡散臭く見られてお嬢様だと思われていない」
「まあ、確かにな」
「ナインさんのお姉さんの場合それだけじゃないと思う。僕と同じで餓鬼体質でしょ?」
「まあな。ただそれは私の母親じゃないほうの母さんも同じで健啖家なんだ」
「サードプレジデントさんのお母さんもそうなの?」
「ああ、二人揃って健啖家なものだから毎日大変だった。私は納豆とバナナだけあればいいのに母さん達は私達にもっと食べるように勧めてくるんだ」
「僕も肉まんとかいっぱい食べるけどその偏食もどうかと思う……」
「私は肉だけでいい」
シュヴァルグランとナリタブライアンがそう突っ込む。そしてナインティギアは続ける。
「それに大変なのは姉さんのプール好きだ」
「そういえばプール狂人だったね。ナリタブライアンさん、サードプレジデントさんのプールって毎日申請しているの?」
「何故私に聞く?」
「そこはほら生徒会に申請が通るから」
「確かにな。ほぼ毎日申請していたのは記憶にある」
「やっぱり……」
「姉さんがアホみたいにスタミナがあるのはさ、それが理由。いっぱい食べてカロリーをつける、カロリーを全部消費するために泳ぐ、それでカロリーを摂取する為にドカ食いする……そのループの繰り返しなんだ」
「それは良いことなのか悪いことなのか……」
「スタミナをつけるという意味では間違いなく良いことだ。特にシュヴァルのような健啖家のウマ娘にはかなり使える」
シュヴァルグランの言葉にナインティギアはそう返す。
「他に
ナリタブライアンがそう尋ね、ナインティギアが答える。
「そうだな……姉さんがやたらお嬢様振るのは前に話したし、テストの点数でマウント取ってきたクソガキに大学模試試験でマウント取り返したりとかも話したよな……」
「うん聞いたよ、ナインさん」
「ああ、ついでに
「そうなるとあれだ。私達が何故重馬場に強いか知りたい?」
「あいつはともかくお前も得意なのか?」
「確かに私はそんなに重馬場で走ったことがないから得意なイメージがなさそうだが実は重馬場の方が得意だ。秋の天皇賞でマックイーン相手に18馬身差で勝ったからな」
「そういえばそうだった……」
「で私達が重馬場が得意な理由は山だな」
「山?」
「世界一過酷と言われている富士登山駅伝は知っているか? 3km前後なのに妙に時間がかかっている区間があるだろう?」
「そうなの?」
「理事長秘書のたづなさんとか例外は置いて、上位のヒトでもその3kmの区間で24分以上かかる。ちなみに参考までに路上のフルマラソンだと上位のヒトで1kmのペースが大体3分を切ってくる」
「それじゃ3km9分で走れるのになんでそんなに時間かかっているの?」
「道悪な上に登るから時間がかかるんだよ。富士登山の道は途中まではちゃんとコンクリートで舗装されているが次第に舗装されなくなり土、そして砂になっていく」
「それじゃダートで走っているってこと?」
「まあ富士登山の場合はな。私達姉妹が上り下りした山は舗装されていないから道が踏む場所によって角度が違うから体力を食うし、雨がひどい時には泥水になった土と砂が混じってしまう。だから走るのは体力がいる」
「そんな道を毎日走ったら重馬場にも対応できるね……」
「まあ私の場合レースジャンキーな妹から逃げる為に山に上り下りしていたんだがな」
「そうか、それでケイドロの類は得意なのか」
「まあそういうことだね。一応私もダートは走れないことはないし、姉さんがあそこまで強いのは間違いなく山の影響がある」
ナインティギアがそう告げ、シュヴァルグランも頷く。
「山と来たか。確かに理論上は重馬場が得意になるトレーニングだな」
そう告げながらビワハヤヒデが入ってくる。
「姉貴、割り込んでくるな。私達次女会の話だぞ」
「そうなのか? 予定ではナインティギア君とともにバナナ同好会の時間と被っているのだが」
「そうなのかナイン?」
「あー、申し訳ないね。長女と末っ子に挟まれた会の会議が長引いたから連絡しそこねていた。それよりもハヤヒデ先輩、アヤベ先輩を宥めて──」
「その必要はないわ」
ひょこっとビワハヤヒデの後ろから現れる長耳のウマ娘──アドマイヤベガ。宥めて欲しいとナインティギアがお願いするからには不機嫌そうに思えたのだが彼女の眉間にシワはなく寧ろそれどころか何かを堪能した後のように穏やかな表情をしていた。
「さあいくわよ。今度のテーマはありとあらゆるバナナ料理を考えることよ。貴女がいないと何も始まらないわ」
「あ、ああ」
そう告げるとアドマイヤベガはナインティギアの手を引いて部屋から出て行く。そんな2人の姿にシュヴァルグランが呟く。
「完全に推し活してますよね」
「主役のナインがいない以上こうなっては解散だ。仕方ない、私は猛禽カフェにでも行くとしよう」
「じゃあ僕は釣りにでもいきます。また会いましょうナリタブライアンさん」
「ああ、またな」
ナリタブライアンとシュヴァルグランが別れ解散すると、ナリタブライアンは猛禽カフェ、シュヴァルグランは釣り堀へ向かうのだった。
「あ、来たわね! ナインこっちこっち!」
栗毛の少女がナインティギアを呼び出し、ナインティギアは彼女の隣に腰掛ける。
「スカーレット、優等生らしいお前らしくもないな。ハヤヒデ先輩やアヤベ先輩をこき使うなんて」
ナインティギアがそう告げると栗毛の少女──ダイワスカーレットがナインティギアに耳打ちした。
「仕方ないじゃない……バナナチップスとかバナナのドライフルーツとか作ってくれって言われたら作るしかなかったのよ。レシピを伝えて自分で作るようにも言ったんだけど私がそれを作っている動画を見て覚えるとか言われちゃったからどうすることも出来なかったのよ」
「確かにそりゃ優等生のお前に無理だな。で、今日は何の議題だ?」
「今日はアヤベ先輩のバナナ味のマシュマロ研究とバナナ味の綿あめ研究ね」
「バナナ味のマシュマロはともかくバナナ味の綿あめか……まあ私もバナナは好きだし、それを研究することに問題はないがね」
「何よ。バナナ味の綿あめなんて作るのが難しいみたいなこと言ってんじゃないわよ」
「まあやればわかるさ」
ナインティギアがそう言うとダイワスカーレットはそれ以上言及はしなかった。
しかしダイワスカーレットがビワハヤヒデとアドマイヤベガの理論に基づき、バナナ味の綿あめを作ろうとするが全部失敗に終わる。
「なんでよ!?」
「そりゃそうさ。バナナ味の綿あめなんて企業とかでも難しい。そりゃそうなるさ」
「納得がいかないわ。企業に出来てアタシに出来ないことなんてないわ」
ダイワスカーレットは納得いかず頰を膨らませるとナインティギアが提案した。
「だったらアグネスタキオンに頼んだらどうだ?」
「タキオンさんに頼むのもありだけどとりあえずアタシだけでやれることはやっておくわ。とりあえずバナナ味のマシュマロは作れるようになったし、次は綿あめね」
ダイワスカーレットがそう告げるとナインティギアは頷くのだった。
その後なんやかんやでナインティギア達はバナナ味の菓子を開発に成功し、バナナ同好会の名前が企業に知れ渡るようになるのはまた別の話となる。
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