≫現在アンケート実施中!番外編で何が見たいか答えて下さい!その中で多かったものを優先的に書き上げます。2023/04/09追記番外編アンケート締め切りました!
・ボールドルーラー
≫セクレタリアトの父。ボールドルーラーの種付け料は様々な説があるがこの小説では条件を満たせば基本的に無料としている。
≫セクレタリアトの誕生エピソードにボールドルーラーの所有者とサムシングロイアル(セクレタリアト母)の所有者がボールドルーラーに種付けしたサムシングロイアルや他の馬を対象に賭けをしていた。その賭けに勝ったのはボールドルーラー所有者側でサムシングロイアルではなく他の馬を選びサムシングロイアル側はボールドルーラー産駒の仔馬を手に入れることが出来た。その仔馬こそセクレタリアトだった……というエピソードがある
・エーピーインディ
≫この小説と一切関係ないがボールドルーラー系の子孫で繁栄しているので一応。父はシアトルスルー、母父セクレタリアト、そして母母父がバックパサーというとんでも血統。父がシアトルスルー、母父がセクレタリアトなのは知っていたが母母父がバックパサーなのは知らずそれを知った時はビビった。
≫とまあこのように母父は知っていても母母父は知らない場合は多いのでこの小説内の競馬オタでもサードプレジデントの母母父がシルキーサリヴァンだと知らないのは多いのではないだろうか……と想像することがある
≫因みにボールドルーラー系として繁栄しているといったので解説すると主な子孫にカリフォルニアクロームやフライトライン等が名前が上がり特に子孫であるタピット産駒はベルモントSを4勝しているだけでなく上位常連でもある。またエーピーインディとタピットは北米リーディングサイアーにもなっている。……他にエーピーインディ系で北米リーディングサイアーになった馬っていないよな?
それからしばらく経ち、クラフトボーイが新馬戦を圧勝し3歳重賞路線を歩む中、クラシック前線は菊花賞に向けてのトライアル競走が始まろうとしていた。
残念なことにそこには皐月賞馬ハクタイセイ、日本ダービー馬アイネスフウジンの名前は無く故障し前線から退き、休養または引退していた。
しかしそれでクラシック路線が盛り上がらないかというと別で、ダービー馬こそ不在だがそれ以外のダービーで好走した4頭が有力馬として名前が上がり、メジロ軍団のメジロライアンとメジロルイス、ダービーで5着に食い込んだホワイトストーンも距離延長されたことにより頭角を現し始めていた。しかしそれでも最強とされていたのはナインティギアで、古馬相手に一歩も引かないどころか圧倒するほどの走りを見せており、陣営は菊花賞制覇に自信を持っていた。
その一方で古馬路線はどうなっていたかというと、今年に入ってから平成三強と呼ばれた馬達──オグリキャップ、イナリワン、スーパークリークが揃いも揃って活躍出来ず、勝ったGⅠがオグリキャップの安田記念のみという有様である。4歳馬のナインティギアが宝塚記念でオグリキャップ達を退け2着に食い込んできたこともあって混戦模様とされていた。
そんな日本を他所に海外ではレーティング144の生ける伝説となったサードプレジデントが凱旋門賞とBCクラシックに出走する話が世界各地で広まり、日本の競馬ファンのみならず世界中の競馬ファンから注目を集めた。
そんな最中にサードプレジデントの馬主である美亜に客人が訪れる。
「ミス・ホシザキ。お久しぶりデスネ」
美亜の客人──それはサンデーサイレンスの馬主のアルツだった。
「ええ、アルツ様。昨年のJC以来でしたわね。それで用件とはサードプレジデントのことでしょうか?」
「イエス、種牡馬入りした時の話を詳しくネ。この前ノ話だとサンデーサイレンスを月夜牧場に無期限預託に加え、1年置きに米国にリース、年間リース料10億円という条件だったネ」
「それとオーダーメイドの配合もですわ」
「ソーリー、ミス・ホシザキ。ミス・ホシザキの要望は通すがこちらから提案したいことがあるんだが、聞いて貰えるネ?」
「聞くだけならお伺いします」
「ミス・ホシザキ、セクレタリアトのエピソードにこんな話は聞いたことはないかい?」
「エピソード? 実は調教サボり魔だったとか?」
「ノンノン! それもあるケド、私が言いたいのはちょっと違う。どちらかというとセクレタリアトの父ボールドルーラーにも関わるエピソードなんだ」
「一体何でしょうか?」
「あの大種牡馬ボールドルーラーの種付け料は無料だったという話は聞いたことあるかい?」
「いいえ、初耳です。しかし何故そのようなことを?」
「ボールドルーラーの血を平等に広める為だよ。ボールドルーラーの所有者の息子フィルプ氏*1は、種付け料を無料にする代わりに誕生する子馬を賭けて生産者同士でコイントスをする方法をしていた」
フィルプ氏の場合はコイントスで勝った方が肌馬を選び、選んだ方の翌年の幼駒と選ばなかった方の翌々年の幼駒を、負けた方が残りの所有権を得るというものである。
「こ、コイントス……」
「一見するとかなりおかしく見えるけど、繁殖牝馬の所有者からすれば無料でつけられるし、その仔馬を所有出来なかったとしても成績を残せば母親としての実績を上げることができるしフィルプ氏にしても今まで縁のなかった血統の馬を手にすることができるんだよ。そうして生まれてきたのがセクレタリアトというわけさ」
「なるほど……しかしそれは欠点があるのでは? 特に貴方方にですが」
「つまり元が取れないと?」
「ええ、一年間のリース料は10億……その元手を取るとなれば1000万円の馬を100頭売らねばなりません。しかし100頭種付けして受胎率100%だとしても、元手を取るのに平均で1000万円の値段で売らなければなりませんわよ?」
「ノン、その必要はないさ。1億の馬を10頭生み出してしまえば問題ない。それで黒字になる。サードプレジデントはそれだけ魅力のある馬だよ」
アルツはそう告げると笑みを浮かべる。
「まあ私が惚れた馬ですし、血統面でも父セクレタリアト、母父バックパサーですからかなりの良血馬と言えるでしょう」
「それに競走馬として活躍した牝馬や既に母親として成功している繁殖牝馬を当てることで1億円は普通にいく。シアトルスルーの半弟のシアトルダンサーは1350万ドル*2で売れたのは知っているカイ?」
「ですが、それはシアトルスルーを生み出した母マイチャーマーの実績あってのことですわ。それ以上の繁殖牝馬がいますの?」
「流石にそこまでの馬はいないサ。しかし牝馬限定でもGⅠを勝った繁殖牝馬ならいる。それらと種付けし、仔馬達を売れば10億などあっという間に稼げるさ」
「まあ貴方がそう言うなら私は何も言いませんわ。ですが一つ気がかりなことがありますが」
「ふむ、それはこの種付け料無料案を考えたのは実はフィルプ氏ではなく私の父だったことかい? それとも舎太にサンデーサイレンスの購入を迫られたことかい?」
なんて情報量の多い暴露だろうか。
「それは初耳ですし、後でお伺いしたいのですが別のことです」
「では何かネ?」
「何故、貴方がサードプレジデントのことをここまで気にするのか気になりまして」
当歳時のサードプレジデントの馬体を見て購入したいという馬主はいたし、なんなら美亜もその一人である。しかし3億かけてまで欲しいという馬主はいなかったし、JC以降アルツ氏との話しを聞いた生産関係者にシンジケートを組んでほしいと頼まれたので月夜牧場に1年間につき10億円以上寄付したら1番額の多い牧場に貸し出すと言ったら顔を真っ赤にして帰っていった。
どれもこれも美亜やアルツ氏が提示したことであり、美亜は創也に会う為に月城牧場を出入りしていて思い入れがあったからこそ、サードプレジデントの為に無茶振りに答えられる自身があったがアルツ氏はそうではなく、美亜が不思議に思うのは無理もなかった。
「ああ、それか。サードプレジデントという馬は私達の希望になり得る馬だと確信したからだヨ。初めてサードプレジデントを見たのは昨年のトラヴァースSだった。あの時、私はひとめぼれしてしまったんだよ。理由はそれだけさ」
「もしかしてサンデーサイレンスを今年の凱旋門賞やBCクラシックに出走登録したのも?」
「サンデーサイレンスがそのサードプレジデントを打ち破る姿を見たいからさ。ただそれだけの理由だよ。それが私の夢でもあるんだがネ」
「分かりました。ミスター・アルツ。そちらのプランでいきましょう。月夜牧場の場長さんには話しを通しておきますわ」
美亜はアルツの申し出を受けることにした。
「感謝するよ、ミス・ホシザキ。これで我が牧場、いや我が国も安泰だよ」
「大げさな……と言いたいところですが、それほどまでに大切に思っているなら私からも一つよろしいでしょうか?」
「なんだい?」
「サードプレジデントは大食らいですので太らないようプールの設置をするようにお願い致しますわ。サードプレジデントはプールが大好きな馬ですから走るのが嫌になったとしても勝手に泳いでくれるのでそれで運動不足を解消させてほしいのです」
「サードプレジデント専用のプールか。わかった国に帰ったら検討させてもらうヨ」
それから話しは進み、サードプレジデントとサンデーサイレンスの種牡馬契約が決まりつつあった。
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尚、次回更新は明日0時です
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