≫現在アンケート実施中!番外編で何が見たいか答えて下さい!その中で多かったものを優先的に書き上げます。2023/04/09追記番外編アンケート締め切りました!
・ウマ娘回が少ない訳
≫ウマ娘回はIFルート回だったり、サードとその子孫が絡んだり、アニメ版やアプリ版と言ったパラレル世界を書く際に書きます。要するにしばらくお待ち下さい
・繋靱帯炎
≫古くはサクラスターオーやオグリキャップ、近年ではコントレイルやデアリングタクトなどがかかった炎症。今出した4頭は繋靱帯炎にかかっても治したが本来は引退に追いやられてもおかしくない故障の一つであり、これによりシンボリルドルフやメジロマックイーン、フェノーメノが引退に追いやられている
そして神戸新聞杯はメジロルイス、京都新聞杯はメジロライアン、セントライト記念はホワイトストーンが勝利した中、ナインティギアが選んだレースはそれらのいずれでもなく京都大賞典という重賞競走へと向かう。
この京都大賞典というレースは4歳と古馬混合の重賞競走であり、同じ混合競走の函館記念とは異なり有力な古馬達が集まるレースとしても知られ、例年であっても他のトライアルレースと比べてレベルが段違いに高く、あのテンポイントですら4歳で勝つことは出来なかった*1。その上今年は平成三強の1頭、スーパークリークがおり、その難易度は高い。
【さあ本日の1番人気の登場です。今年のクラシック最有力候補と言われながら未だ無冠の帝王。しかし皐月賞を除いて全連対、GⅠ競走以外の勝率100%、函館記念ではなんとレコードタイムにコンマ1秒迫るタイムで圧勝して見せました】
だがそれにも関わらずナインティギアは1番人気に支持されていた。その理由は落馬した皐月賞を除けば連対率100%、GⅠを除いた重賞競走の勝率は100%と抜群の安定感があるだけではない。宝塚記念でオグリキャップやイナリワンに先着し、函館記念でサッカーボーイにコンマ一秒迫るタイムで圧勝して見せたこと、そして対抗に挙げられるスーパークリークが休み明けであることが挙げられた。一応他にGⅠ馬はサンドピアリスがいるがエリザベス女王杯を20番人気の超大穴で勝利しただけの一発屋でそのエリザベス女王杯以来勝利するどころか掲示板に載るのがやっとというあり様だった。
その上他の馬も重賞勝ちこそあれど勢いのあるナインティギア、GⅠ競走2勝*2を挙げたスーパークリークの2頭に比べるとあまりにも劣る。
事実上今回の京都大賞典はスーパークリークとナインティギアの一騎打ち。それが世間の評価だった。
【ナインティギアの唯一の不安要素は月城騎手から加東騎手に変わったことですね】
実況の言う通り、ナインティギアの不安要素は乗替。ナインティギアは日本史上に残るといっていいほどの気性難であり、それまでは創也が制御していたが、サードプレジデントに鞍上する関係上それが出来なくなっていた。ナインティギアの敗北は全て創也が制御出来なかった部分があり、それを加東が制御出来るかと言われたら疑問に思う部分が多い。
しかし実際は加東は世間で言われるほど騎手としての腕は低くなく、旭川や創也、そして馬主の星崎も高く評価していた。また「ダービー前後ならともかく今なら普通の気性難と同じレベル」まで落ち着いている
【そうですね、しかし加東騎手はアンバーシャダイやシリウスシンボリに鞍上してGⅠ競走を勝っていますからね。実績という点では問題ありませんよ。本当におんぶに抱っこならGⅠを勝つどころか惨敗してもおかしくありませんからね】
【2番人気のスーパークリークはどうでしょうか? こちらは先程申し上げたようにあまり人気がないのですが?】
【この馬は本当は強いですよ。実際秋の天皇賞でオグリキャップやイナリワンといった実績のある名馬を蹴散らして平成三強と呼ばれる存在となりましたから。しかしサードプレジデントがいたせいで平成三強も過去の栄光となってしまいました。もしサードプレジデントがいなければ天皇賞秋春連覇を果たしていましたし、故障することなく宝塚記念にも出て来れましたよ。ただ、やはり今の状態では怪我明けということもあり厳しそうですが……】
【そうですか。他の有力馬はどうでしょうか?】
【GⅠ勝鞍のあるサンドピアリスは牝馬限定のレースですし、その他の有力馬も重賞勝鞍こそあれど、どんぐりの背比べといったところですね。やはりナインティギアかスーパークリークかのどちらかになるでしょうね】
【ありがとうございます。さあ各馬がゲートイン完了しました。果たして菊花賞前哨戦か、それとも復活となるかいよいよスタートです】
「ナイン、今日の相手はかなり強いぞ。頑張ろうな?」
──気にくわねえな。背中のニンゲンが違うレースなんぞやる気しないが、ちょうどいいハンデだ。ここにいる奴らは全員ぶちのめす!
【スタートしました。ナインティギアが好ダッシュを見せ、先頭に立ちました。続いてファンドリポポとスーパークリークです、これはちょっと前過ぎないか胤騎手!?】
「よし、クリーク。あいつこそこのレースの1番のライバルだ。全力でいけっ!」
胤騎手は天才騎手と呼ばれるほどの腕前を持ち、これまでも数々のG1レースで勝ち鞍を上げてきた男であり、このレースでも手応えは悪くなかった。
「(ナインの強さは自在脚質に加えて操作性が高い。確かにレース中は素直で他の気性難よりもマシだ)」
加東は乗り替わりということもあり慎重にナインティギアを操っていた。だが乗り替わり以上に神経質になっていたのには理由がある。
──あー、やる気でねぇー。さっさと終わってくんねえかな?
それはナインティギアが先頭になったら手を抜く癖があり、ゴール寸前まで我慢することが大切である。NHK杯で逃げが出来たのは創也との信頼関係が強かったからこそであり加東にはそれがない。それ故に加東が今出来ることは強引にナインティギアを前に出すことではない。
【おっと、ナインティギアがペースを落としていき、スーパークリークをマークするかのように控えました!】
無理に逃げをするよりも控えて直線で力を発揮させる。これが今の加東に出来る精一杯の作戦だった。
【さあここで先頭は変わってファンドリポポ、続いてスーパークリーク、サンドピアリス、ナインティギア、トップファイナル、リアルバーズデー、最後方にシロヤマワイスであります】
2番人気のスーパークリークが2番手で先行し、その様子を見るナインティギアが4番手、後方集団が固まった状態でレースは進んだ。
「(胤、確かに天才だよ。俺は世間からいい馬に恵まれただの何だのと言われているのに対して実力でもぎ取った世間からも認められた本当の天才だ。それに対して俺はこいつ一頭しか仕上げることが出来なかった)」
加東は内心ではナインティギアの制御に苦慮していた。
加東と旭川は何度も話し合ってスーパークリークを勝たせるために様々なことを試した。
だが加東がナインティギアに乗っていくらスーパークリークに勝つシュミレーションをしても胤が神懸かりとも呼べる鞍上でぶち壊す。
更にはナインティギアが調教途中で飽きてしまい、長い時間乗ろうとしても乗れない。少しでも慣れさせる為に加東と同じ重さの人形を乗せたら人形が滅多打ちになったのは記憶に新しい。
加東自ら厩務員のようにナインティギアの世話をすることでナインティギアの心を開かせ、当初引き運動やプール運動といった人が乗らない調教ばかりだったが京都大賞典前には創也と同じ時間くらい乗っても暴れなくなった。
「(でもな胤、俺にも意地がある。創也が乗ったナインティギアよりも俺が乗ったナインティギアの方が上だってな)」
【さあ最終コーナーを各馬一団となって直線に入って先頭はスーパークリークに変わりました!】
最終コーナーを曲がり、先頭に立ったスーパークリークを捉え、ナインティギアが加速する。
【さあナインティギアも上がってスーパークリークも加速する! 後方を置き去りにして2頭の一騎打ちだ、一騎打ちだ! しかし後続が追い込んで来るぞ! 残り200m、先頭はスーパークリークだ、その差は僅かしかないぞ!!】
「行け、いけぇえええ!!」
加東は必死に叫ぶ。
──うぜぇ、うるせぇ、黙れ! そんな思いはいらねえ、黙って見てろ! 俺の邪魔をするんじゃねえ!
ナインティギアがスーパークリークを捉えようとするもスーパークリークの脚の伸びが勝り突き放される。
【おおっと、ナインティギアが失速していく、苦しいかナインティギア、苦しそうだ!!】
「なぁああ!」
──わかってんだよ! てめえが言いたいことは!
突き放されたはずのナインティギアがスーパークリークを捉え、そして差し切った。
【ナインティギアだ! ナインティギアだ! 完全にナインティギアだ! スーパークリークを差し切ってゴールイン! 2着にスーパークリーク、3着にはリアルバーズデー! 時計は2分24秒9秒のレコード! 兄サードプレジデント同様に京都競馬場のレコードを刻みました!】
「よっしゃあ!」
勝った。ナインティギアが、あの気性難がレコードのおまけ付きで勝利して見せた。そう思ったのもつかの間で、加東がガッツポーズを取るとバランスを崩した。
──降りろオラァ! 時間だ!
ナインティギアが加東を振り落とし、そのままどこかへと走り去って行った。
「くそっ…………!」
加東は背中を打った影響でナインティギアを追うことも出来ず、ただ見送ることしか出来なかった。
──まさか、俺があんな若いのに負けるとはな……無理が祟ったか?
「クリーク?」
スーパークリークの歩き方に異変を感じた胤が降り、スーパークリークの様子を窺い、脚を触ると熱を持っており危険を感じた胤が叫ぶ。
「ヤバい……今すぐ馬運車を! 馬運車を呼んでくれ!」
胤の叫びによりスーパークリークは馬運車に運ばれる。その後、スーパークリークは繋靱帯炎*3発症により引退することになる。
──騒がしい奴らだ。
そんなことは知ったことではないと言わんばかりにナインティギアが京都競馬場を我が物顔で走る。前後左右からスタッフがナインティギアを捕まえようとしてくるがナインティギアは軽く飛び越え、逃げる。
捕まえられないと判断したスタッフは敢えて穴を作りナインティギアを誘導するとすんなりとそちらへ向かっていき口取り式までスムーズにいった。
尚、加東については背中強打のむち打ちに付き3ヶ月ほど成績を落とすことになる。
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尚、次回更新は本日18時です
番外編は何が見たいか
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