89式和製ビッグレッド   作:ディア

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・オグリキャップのローテーション
≫マイルCSとJCと間隔なしのクソローテを実行したりともはや虐待を疑うレベル。これでオグリキャップも潰されないあたり相当頑丈な馬なんだな……と思う。何でこれを出したかって?この話でツッコミどころがその部分があるからだと思ったからだよ!

・リクエスト
≫以前から後書きに記載している通り、あればメッセージボックスに投稿して下さい。出来る限りお答えします


ウマ娘19

「なあ、7/4って何を思い浮かぶ?」

 

 ふとナインティギアが姉と妹にそう尋ねる。

 

「そうですわね……やはり私はアメリカの独立記念日でしょうか。それとフィリピン共和国が独立した日でもありますわね」

 

「姉さんはやはり米国関係だな。クラ、お前は?」

 

「んーとね、梨の日とあとは第一回プロ野球オールスターゲームが開催された日かな。野球云々はマックイーンに教えてもらったんだ! そういうナイン姉は?」

 

「私か? 私は国際日付変更線が西サモアの東から西に変更された日だな。日本が太陰暦から太陽暦に変わったらその月がほぼカットされたのに対してその日付変更線が変わったことで7/4が2回もあったんだ」

 

「流石ナイン姉、物知り! でも1番の日はなんて言っても……」

 

「ええ、存じていますわ」

 

「まあ一緒に言おうか」

 

「せーのっ!」

 

 

 

「創也様の誕生日!」

 

「創也の兄さんの誕生日!」

 

「トレーナーの誕生日!」

 

 三人が同時に答えると全員が笑い合う。

 

「流石に創也の兄さんの誕生日を知らない訳がないよな」

 

「当然ですもの。なんて言ったって創也様は私の夫ですもの!」

 

「サー姉、さり気なくアピールするのやめてもらって良い? トレーナーは独身だから誰のものでもないよ!」

 

「その通りだ、創也の兄さんは誰のものでもない。例え姉さんがどんなに偉大な成績を残していたとしても、法律上独身なんだ」

 

「つまり貴女達は私の仲を認めない敵であると?」

 

「認めないね。私が認めた男は生涯においてただ一人。創也の兄さんだけ。それを奪い取ろうとするなら姉さんでも容赦しない」

 

「やりますの? ナインティ? そのちんちくりんな身体で私のパーフェクトな背中を拝んでいなさい」

 

「はっ、上等だ。その喧嘩買ってやんよ」

 

「あっ、ずっこい! ボクも参加する!」

 

 サードプレジデント、ナインティギア、そしてクラフトボーイの3名が模擬レースを行うことになり、それを観戦していたウマ娘達が歓声を上げる。

 

 

 

 その後なんやかんやでそれに便乗したウマ娘達が集まり、大規模なものとなる。それはなさがら模擬レースそのものの規模となっていた

 

「で、3人とも。何か言い残すことはあるか?」

 

 そしてその騒動を起こした3人は正座し創也に頭を下げていた。

 

「申し訳ございません、創也様。どうかお許しを……」

 

「すまない、創也の兄さん……」

 

「許して〜!」

 

 3人が揃って謝罪すると創也は大きく溜息をつく。

 

「まったく、こんな騒ぎを起こして……。ただでさえお前達三姉妹は目立つんだ。トレセン学園の顔なんだから少しは模範となるようにしなさい」

 

「だって、ナインティが!」

 

「だって、クラが!」

 

「だって、サー姉が!」

 

「黙らっしゃい! 反省としてそれぞれ別の距離で走るように! いいな!」

 

「わかりましたわ」

 

「了解」

 

「アイアイサー!」

 

「よろしい。じゃあ解散」

 

 創也がそう告げると3人のウマ娘は顔を見合わせ、互いに笑う。

 

 

 

 3人が出走登録をし直し、話し合う。

 

「全く、3人揃って怒られるとはな」

 

「ええ。しかしこんなこともあろうかと豪華景品を用意して正解でしたわ!」

 

「豪華景品って?」

 

「短距離、マイル、中距離、長距離、ダートマイル、ダート中距離。これらの部門で二冠を制したウマ娘には温泉旅行券二枚分支給されますの」

 

「温泉旅行券か……確かにトレーナーと結ばれたいウマ娘にとっては豪華景品かもな」

 

「うん、おかげでメンバーも豪華なメンツだよ。ボクが出る短距離とマイルはルビー、ヘリー*1、ゼファー、ケイちゃん*2、風紀委員長、マイル限定だとオグオグ*3も出るよ!」

 

「あら、結構いいメンバーですわね。ダート路線なんてまだデビュー前の娘ばかりで、イナリワンさんとオグリキャップさんくらいしか歯ごたえのある相手がいませんのよ? 温泉旅行券が手に入りやすいというのはいい事なのですがこうも歯ごたえがないと達成感がなくて困りますわ」

 

「そういった意味では姉さんは負け組だな。私の中距離、長距離のメンツはかなり豪華だ。メジロマックイーンにトウカイテイオー、永世三強の3人とタマモクロス先輩、そしてメジロパーマーにメジロライアン、メジロルイスまでいやがる」

 

「なんていうかご愁傷さま?」

 

「クラ、そういうがお前こそ大丈夫なのか? マイルはまだわかるが短距離はキツイだろう?」

 

「そんなことないよ。むしろ短距離は得意な方だし。なにより……あの人に見て貰えるから頑張れるんだ」

 

「へぇ、お前がそこまで言うのか。ま、私達三姉妹で温泉旅行券を独占しようか。なっ、姉さん、クラ」

 

「ええ。頑張りましょう!」

 

「我ら三姉妹、誰にも邪魔はさせない……!」

 

 こうしてウマ娘達の新たな戦いが始まるのであった。

 

 

 

【そしてオグリキャップが来るオグリキャップが来る! 先頭はクラフトボーイ、クラフトボーイか、オグリキャップか、どっちだ! どっちだ! 僅かにクラフトボーイが逃げ切った! 3着にヤマニンゼファー! マイルレースを制したのはクラフトボーイだ! クラフトボーイが僅かに逃げ切ったーっ!】

 

【逃げるメジロパーマー、その後ろにメジロルイスとメジロマックイーン、追い詰めるライスシャワーとタマモクロス、そして永世三強も来ているが厳しい! トウカイテイオーは沈んだか!? そしてキタキタキター! ナインティギアが纏めて差し切ってゴールイン! ナインティギアが長距離レースを制しました!】

 

【逃げるスマートファルコン、それをアッサリと交わしてオグリキャップとイナリワン! そして場外からやってきたサードプレジデント! サードプレジデントが先頭をアッサリと捉えて4馬身、6馬身、8馬身離して! ゴールインーっ! やはりダート中距離もこのウマ娘、サードプレジデントです!】

 

【クラフトボーイが逃げる逃げる! 今度は逃さまいと各ウマ娘が追い詰めるがその差は縮まらない! 縮まらないぞ! クラフトボーイがなんと短距離も制しました!】

 

【凄い末脚でオグリキャップを捉えるサードプレジデント! サードプレジデントがオグリキャップを捉え、またしても4馬身、6馬身、いやもう数えるまでもない、これは決まった! これは決まった! サードプレジデントがダートマイルも制しました!】

 

【さあトウカイテイオーが先頭だトウカイテイオーだ中距離はやはりトウカイテイオーが強いが、もっと強いウマ娘が外からやってくる! ナインティギアだナインティギアだ! メジロマックイーン、オグリキャップ、スーパークリーク、タマモクロスも来ているがイナリワンは厳しいか。ナインティギアがトウカイテイオーを交わしてナインティギアが圧勝! ナインティギアが中距離も制しました! やはりレースに愛された三姉妹は強かった!】

 

 

 

 サードプレジデント達三姉妹がレースを終えると同時に創也が拍手をする。

 

「流石だ。全員が独占するとは思わなかったぞ」

 

「ありがとうございますわ、創也様」

 

「それはそれとしてどうしてこんなことをしたんだ? しかもこんなに大規模なレースをして……」

 

「ああ。それは姉さんとクラのせいだ」

 

「なっ、貴女とクラのせいでしょう!?」

 

「サー姉とナイン姉のせい!」

 

「つまりお前達全員が原因ってのは良くわかった」

 

 創也は溜息をつく。

 

「ち、違いますわ! ナインティが挑発してきたからその喧嘩を買ったらクラが面白がってこのような事に……」

 

「はぁ〜? クラがここまで大規模にしたのはそうだが喧嘩売ったのは姉さんの方だろう? 私の身体をちんちくりんとか言っておいて!」

 

「えーっ! サー姉もナイン姉もボクを除け者にしたんだよ!? それなのにこの扱いは酷くない!?」

 

「なるほど事情は良くわかった。サード、お前はナインティに身体のことで揶揄うのは止めろ。ナインティ、お前はサードよりも口が立つんだからせめて口で負かせ。クラ、2人の喧嘩を止めるのはお前の役目でそれを放棄するどころか便乗するのは止めろ。以上お叱りは終わる!」

 

 創也がそう言い放ち、3人の頭を撫で始める。

 

「そして3人ともよく頑張った。お前達は俺にとって自慢のウマ娘だからな。誰一人欠けてもダメなんだ。今回のことは許す。だが次からは気をつけなさい」

 

「はい、わかりましたわ」

 

「了解です。兄さん」

 

「アイアイサ〜」

 

 3人が揃って返事をし、3人は顔を見合わせると温泉旅行券を同時に渡した。

 

「創也様、お誕生日おめでとうございます」

 

「これは私達からのプレゼントだ」

 

「ボク達3人、トレーナーにお世話になっているから感謝の気持ち! トレーナー、ありがとう!」

 

「お前達……ありがとう。ところで、3人が別々にこのチケットを渡してきたということは別々の日に行けってことか?」

 

「その通りですわ。ペアチケットなのでペアでないといけませんのでもし都合が付きましたらそれぞれに連絡お願いいたしますわ」

 

「まあ、そういうことだ。創也の兄さん。最近はシリウス先輩だけじゃなくテイオーのトレーナー代わりみたいなこともしているんだろ? そのことで悩みを打ち明けるついでに私に連絡を寄越してくれればいい。テイオーの学園生活で何か異常があったら連絡出来るからな」

 

「トレーナー、ボクにも相談してよ! ボクは皆から私生活とかの情報を聞き出すの得意だし、トレーナーの役に立つよ!」

 

「まあ、そういうことならわかった。サード、ナインティ、クラ。本当にありがとな」

 

 こうして三姉妹による温泉旅行券争奪戦は幕を閉じるのであった。

 

 

 

「温泉旅行か……サード達全員と行くのが1番楽しいんだが、あいつらの言い回しだと一人ひとり相手にしていかないと面倒だな。ま、とりあえずは仕事の続きだ」

 

 その後、彼はシリウスシンボリとトウカイテイオーに相談をすることになるのだがそれはまた別の話である。

*1
ダイタクヘリオス

*2
ケイエスミラクル

*3
オグリキャップ




作者の誕生日は7/4であり、ウマ娘世界の創也の誕生日は7/4にしていますがこれは誕生日ネタを挟みたかっただけで特に意味はないです。因みに競走馬世界の創也の誕生日は決まっていないのでそこら辺は皆様の想像にお任せします

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尚、次回更新は明日0時です
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