・ヒシミラクルは悪魔の実の能力者
≫ふと思いついたシリーズ。一般人のヒトミミがヒトヒトの実幻獣種ウマ娘を食べてしまいウマ娘のヒシミラクルになってトゥインクルシリーズを駆ける話。これの派生版にONE PIECEだったり、現代日本を舞台にしても良い
≫何故ヒシミラクルにしたかというと数多いビート板勢の中でも泳ぎが下手くそでONE PIECEの主人公モンキー・D・ルフィと同じ境遇に出来そうだから
・目が覚めたら色んなウマ娘になるんだが
≫ふと思いついたシリーズ。現代日本の一般人が目を覚ますとウマ娘になり、その次の日も目を覚ますと更に別のウマ娘になり……更に翌日には別のウマ娘になる……そんな難儀な体質を持った人間のお話
1995年、サンタアニタダービーを勝利し、鞍上を創也に変えケンタッキーダービーに挑むフルハート。それまで上手くいっていた騎手を降ろしての鞍上であり、地元の人間だけでなく競馬関係者からも批判が殺到していたが、他のアルツ所有の馬に騎乗した創也を見て掌返し。腕で黙らせることに成功していた。
「フルハート、よろしくな」
そうフルハートに声をかけるとフルハートが人懐っこく創也を舐め始める。
──よろしくね、人間さん!
「やっぱりお前はキャロの息子だよ。人懐っこいところまで似てやがる」
創也は懐かしさを覚えながら撫でまわし、そしてフルハートに騎乗する。
──えっ、乗ったの? 凄い軽い!
創也の騎乗に違和感を感じたフルハートが顔を少しズラして創也の方を見つめるとともに身体をバネのように動かすが全く人が乗っているとは思えない程に動かない。
この技術は創也が牧場で手伝いをしていた時に開発した技術であり現在使われているモンキー乗りと呼ばれる技術を更に改良したものだ。
創也が育った牧場には人が騎乗した途端ロデオの馬よりも暴れだす馬がいくらでもおり、暴れれば暴れるほどに故障もし易くなる。そこで創也は出来るだけ馬の負担にかからないようにかつ瞬足に走れるような騎乗スタイルを編み出している。
しかしそれなら創也の騎乗スタイルが広まってもおかしくないのだが、それが広まらないのには理由がある。創也が異常なまでの筋力とバランス感覚の持ち主であり、それを真似した騎手学校の同期や教官は「あれは片足の親指の一本でも使えるなら日常生活を送れる創也だから出来ることで他の騎手が真似するのは無理というか無謀」と語り、天才と呼ばれた久宝や胤も「あれはやれても100mだけでもシンドいし、なんならそのスタイルに切り替える方が馬にとっては負担になるから実質的に創也以外に使えない」と酷評しており実質創也専用の騎乗スタイルとなっていた。
ケンタッキーダービーで後続を大きく引き離す圧倒的な強さを見せるフルハートは上機嫌になり創也を舐め回す。サードプレジデントやクラフトボーイによって慣れていたおかけで全く動じず、創也はそれを受け入れる。
その頃日本では、ある事件が起きていた。
「えっ!? リボルバーマンとセカンドサルサビルが故障ですか!?」
それは創也を主戦騎手としたリボルバーマンとセカンドサルサビルの2頭が故障してしまったことである。リボルバーマンはフジキセキ程ではないにせよかなり素質を見込まれており、クラシックの有力馬であった。スプリングSで勝利し皐月賞で4着と日本ダービーでもその走りが期待される中の故障。
そしてセカンドサルサビルは牝馬三冠最有力候補であり、桜花賞でも11馬身差の圧勝。GⅠではクラフトボーイ、八大競走ではナインティギア、クラシックではサードプレジデント、牝馬三冠路線ではテスコガビー以来の大差勝利。しかしオークスを目前にして牝馬の頂点が故障するというまさかの展開が起こってしまい、牡馬牝馬ともに世代を代表する競走馬不在の中で鍵を握るのはSS産駒のジェニュイン、タヤスツヨシ。3P産駒のハギノブローとなった。
「いっそのことこっちにしばらく滞在するか」
牡馬牝馬ともに主な有力馬に創也の騎乗依頼が来ないという背景もあり、創也が米国に滞在することを日本に伝えると阿鼻叫喚。特に創也に騎乗して貰おうとした厩舎から旭川厩舎にクレームが殺到する。しかし今の創也は重賞競走以外直前で騎乗予定を入れることが多くケンタッキーダービー以降はセカンドサルサビルとリボルバーマン以外全て予定を入れておらず、正当性は創也側にあった。
【ティンバーカントリー、ティンバーカントリーがフルハートを捉えた! フルハート粘るがティンバーカントリー!】
フルハートがまさかの敗北。ティンバーカントリーがジンクスを破り、一躍その名を轟かせるがそれも僅かなものですぐに引退してしまう。続くベルモントSでは出遅れてしまい、サンダーガルチの2着と敗走する。
三冠競走のうちプリークネスS、ベルモントSこそ2着に敗れはするがその後大躍進し、ホイットニーH、パシフィッククラシックS、トラヴァースS、モルソンエキスポートミリオン*1で連勝を重ねる。
「流石にこれはやりすぎです。オーナー、考え直して下さい」
「そうは言ってモこれくらいは日常茶飯事ダヨ」
「このままではフルハートが故障します。フルハートは血統面からみても成長し続けます!」
「アイシー、そこまでいうなら1点二絞るヨ」
しかし余りにも厳し過ぎるローテーションに創也が抗議し、陣営はBCクラシックを最終目標に定める。
そこで初めて遭遇したのが米国内で連勝記録を伸ばしているシガー。今年のダービー馬であるフルハートならば止められると米国の競馬関係者だけでなくフルハートのファンやシガーのアンチから多くの声援を受けた。
【フルハートか、シガーか、シガー! シガーだ!】
「やっぱりここが正念場だ。いくぞ!」
シガーが一歩前へと出た瞬間、創也はフルハートにそう声をかけ、フルハートが加速する。
【しかしフルハートだ、フルハートだ! ダービー馬フルハートがシガーを捉えた! さあどっちだ、どっちだ!?】
フルハートとシガー、どちらも一歩も譲らぬデッドヒートを繰り広げ、互いにほぼ同時にゴールすると勝利を確信していた観客達が大いに沸き、テレビを見ていた競馬関係者が驚き、騎手達は唖然とする。
「流石に速いな……でも次は負けない」
創也はそう呟き、掲示板を見るとそこにはシガーの番号が一番上に表記されていた。
【やはりシガー! シガーを阻む者は米国にいないのか!? ダービー馬すらも蹴散らしたのはシガーです!】
かつてこの競馬場でサンデーサイレンスが二度に渡り世紀の対決を制し、その姿を彷彿とさせたシガーとフルハートに惜しみない拍手が送られる。
「来年は絶対に勝つ。必ずな」
サードプレジデントは古馬になって僅か1年で引退したこともありその産駒の成長傾向は読み取れない状況だが、種牡馬として働いている現在でも現役の競走馬相手に余裕で併走する様子を見るからに成長力はあると確信していた。
また二つ上の兄のビワハヤヒデが古馬になってからも活躍していたり、一つ上の兄ナリタブライアンが昨年皐月賞、ダービー、菊花賞の3レースで2着との着差をより広げたりと母方の血で成長力があると証明しておりフルハートも来年以降より一層強くなると陣営は確信していた。
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尚、次回更新は未定です