俺ァ、白ひげじゃねぇから!!!   作:来い!大自然!

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もし、白ひげのそっくりさんがいたら?という話


俺は白ひげじゃねぇからぁ!!

 

 

 

ある海賊団が島に上陸した。

海賊と言えば何が連想すると思う?

一般的に考えれば残虐非道であろう。

金銀財宝、美女、人殺しなど彼等の中では当たり前……筈だった。

 

 

「ひぃィィ~~!?た、助けてくれぇェ!!」

 

「えっ、いや俺まだ何もしてないんだけど」

 

「い、命だけはご勘弁を~~ 〜!!」

 

「いや、だから」

 

「も、もうこの島には決して近づきません!!」

 

「あぁ…それは助かる」

 

「し、知らなかったんです〜~!!この島がアンタのナワバリだったなんて~~!!」

 

「ちょっと話を最後まで聞いて、と言うかそもそもここ俺のナワバリじゃないし、した覚えも無いんだけど」

 

 

そんな残虐行為をしようとした海賊達がある男を目の当たりにした途端、すぐさま止めて土下座しながら謝罪を行なった。

彼らにとってはこれくらいでは済まないだろうと思ったのかこれまで略奪してきた金銀財宝を差し出してきてこれでもかと謝罪を繰り返す。

 

 

何せ海賊達が喧嘩を売ろうとし、目の前に向かって謝罪を繰り返している相手は世界最強と名高く、海賊王に最も近いとされる四皇の一角、通称「白ひげ」エドワード・ニューゲート……と瓜二つの姿形をしている者だった。

 

 

当の本人は「人違いです」と弁明しているものの向こうはパニック状態に陥っており話すらまとも聞いてくれなかった。その結果、金銀財宝をありったけ置いていき、一目散に船まで置いていき、遊泳で逃げていく始末を見届ける事になってしまった。

 

 

「ありがとうございます。貴方様にはなんて御礼を申し上げたらいいか。かの四皇である白ひげにこの島を救って頂き感謝の意を」

 

「あの、すみません。

勘違いしないで貰っていいですか?俺は白ひげではないんですよ。顔はご本人そっくりだと思いますが……」

 

「いやはや、隠さずとも分かります。あのような野蛮な海賊達を戦いもせず、威圧だけで追い払ったその覇気……四皇でなければできない事です。是非とも御礼をさせてください」

 

「だからあの」

 

 

結局、本人の意思は伝わらず白ひげと勘違いされてしまった男は海賊達を追い払った御礼として丁寧におもてなしされてしまった。上手い料理やら酒をタダで提供してくれた事は有難かったが、誰一人として理解してくれないのが悲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

生まれつき、四皇白ひげと瓜二つの姿形を持つ男

名はエドガード(・・・・・)シンジケート(・・・・・)

 

彼は海賊ではなく、一般人だった。

しかし、とある悪魔の実を食べた事、そして白ひげと瓜二つの顔である事、その両方が本物と被ってしまった事により、海賊・海軍から狙われる人生に変わってしまった。

 

 

「何度も言わせんなぁ!!

 

俺ァ、白ひげじゃねぇからァ!!!」

 

 

「う、うわぁぁぁぁ──!?じ、地震だァ!!」

 

「お、おい!今の振動で大津波がこっちへ来るぞ!!」

 

 

シンジケートが殴ると大気に亀裂が走り、海が近かったせいか、振動が海まで響き、津波としてこちらにやってくる。

 

 

「あっ、やべ」

 

 

力を入れすぎてしまったせいか、島をも飲み込む大津波が此方へやってきてしまった。幸い無人島であった為か、海賊以外住んでいる人はいなかった。

 

 

「終わりだ……」

 

「俺達は挑むべきじゃなかったんだよ……」

 

「翌々考えてみれば、相手はあの海賊王と互角に渡り合った大海賊だぞ……そりゃあ津波なんぞ起こせるわな」

 

 

威勢だけで挑んできた海賊達は彼の天災たる力を目の当たりにし、膝を地に着き絶望する。

大津波は無人島を飲み込もうとするが、

 

 

「うおぉぉぉぉぉ───ッ!!頼むこれでどうにかなってくださ~~い!!!!」

 

 

シンジケートは慌てながら背中に携える太刀を手に抜刀し両手で握っては構えを取り刃に超振動のエネルギーと覇気を纏わせ、左凪に振るった。

 

 

 

大いなる天より(アンガルダ)

 

 

 

その一閃は超振動と覇気が津波に炸裂され、振動によって大質量の塩水は一気に消え去ってしまった。

 

 

「つ、津波が消えたァァァァァ!!!!!」

 

「や、やっぱりバケモンだァァ!?」

 

「す、すみません!金銀財宝と船は差し上げますので命だけはご勘弁を~~!!!」

 

 

「だからァ!!俺ァ白ひげじゃねぇからぁ!!

 

エドガード・シンジケートだって言ってんだろぉぉぉ!!!!」

 

 

誰も理解してくれない事に怒りを覚えてしまったのか無造作に両腕を振動エネルギーが纏われ、大気にヒビが入ってしまい今度は2つの大津波を起こしてしまったのは余談。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

この時、大津波に飲み込まれる前に無人島の近くで監視していた1隻の軍艦から見ていた海兵達は彼の暴れっぷりを見て死を感じてしまった。

 

 

何故、白ひげがこんな所にいるのか?

そもそも単独で行動している理由が見当たらない。

しかも、姿形が手配書の写真よりも若々しく見えており、何らかの理由で全盛期の姿に戻っている

 

兎にも角にもこれは一大事だ。現状白ひげが全盛期の姿に戻ったとなれば海軍大将や元帥、英雄でも太刀打ち出来なくなるのは確実。早急に本部と連絡する為に電伝虫の受話器を手に取ろうとするが……

 

 

「つ、津波だァァ!!!」

 

 

突如、空が曇ったかと思いきやよく見ると巨大な津波が空を覆っているでは無いか。それを最後に軍艦は海の底へ沈められてしまった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ……最悪だ」

 

正当防衛とはいえ、無双状態で敵を倒してしまった事により、自分が手配書にされるのではないかと不安になってしまうが問題はそれだけじゃない。

 

彼自身、白ひげに関して全くの無知であり本人の名を汚した事、馬鹿にした事を本人含む海賊団及び傘下に知られたらどうなるだろうか?

 

 

何せ似ているのは姿形だけでなく、能力も同じだ。

 

 

リュウリュウの実 幻獣種

モデル"アン・イシュワルダ"。

 

 

彼が口にした果実は幻獣種と言う自然系(ロギア)より更に希少と言う悪魔の実を得た事で、人型でもその能力を使えるようになった振動エネルギーを自在に操り、大気を殴る事で地震や津波を起こすことができ、超震動波を発生させたり、破壊・液状化させたりと破壊に特化した能力を思いのままに扱う。

 

 

「くっそぉ、俺がこんな目にあってるのは全部、白ひげって奴のせいなんだ。もし会ったら文句言ってやる。"お前が有名過ぎるせいで俺の人生はめちゃくちゃだ"ってな」

 

 

白ひげがどう言った存在か知らぬまま、逃亡生活を続ける。

 






地震という事でモンスターハンターからアン・イシュワルダを採用させていただきました。


超振動波を操るという事でこれがあってるんじゃないかと思い使ってみました。
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