少年少女のパワーローダー戦記・野望の終焉   作:MrR

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少年少女の選択

 Side 谷村 亮太郎

 

 正直に言うと不味い状況だ。

 

 想定以上の速さで力を取り戻しつつある。

 

 このまま天王寺 ゴウトクを放置すれば遠からずのウチに報復に来るだろう。

 そうなる前に誰かが止めねば――

 

 

 Side 木里 翔太郎

 

 俺達は竹宮高校。

 未だに軍事拠点化しているこの場所の図書室に集合した。

 

 そこにはサエを始めとした主だったメンバーが集まっている。

 

 内容は天王寺 ゴウトク、イチゼンとの戦いに参加するかどうかの是非だ。

 

「正直言うと、皆には戦って欲しくない。俺も正直恐い。だがこのまま座していたら何かしらの形で報復されてしまう――」

 

 と言っていたらサエが――

 

「ハッキリ言ったらどう? 一緒に戦って欲しいって」

 

「サエ……」

 

「確かに私達の戦いは終わった。誰にも文句言われないわ。だけどもう他人任せの平和の代償がどう言う物か、イヤと言う程味わった筈よ」

 

 それに皆が頷く。

 続いてサエはこう言った。

 

「それにムカつくのよ。あの親子は。一発ぶん殴らないと気が済まないのよ」

 

「サエ――」

 

 俺は苦笑した。

 

「と言うかこの場に来ている時点で皆行く気満々よね?」

 

「そうですね――」

 

 と、相川 タツヤが苦笑しながら言う。

 皆も続いて苦笑した。

 

「本当に、友人にも恵まれたよ」

 

 =竹宮高校チーム・参加決定=

 

 

 Side 荒木 将一

 

 =比良坂高校・屋上にて=

 

 俺達は大切な会議をしていた。

 

 天王寺 ゴウトクやイチゼンを討伐するための会議だ。

 

「利子が来るのは分かるけど何で君らも――」

 

 と、俺は本野 真清や愛坂 マナを見て言う。

 

「来たら不味い?」

 

 と真清が不機嫌そうに言う。

 

「当然だよ。梨子とはライバル同士から友人になっただけだしね。それにどの道天王寺の人達を放っておいたら私達の命はないんでしょ?」

 

 と、愛坂 マナが続けて言った。

 

 まあ確かにそうだ。

 

 梨子の話云々はともかく、話はもう正しいとか正しくないとか言う段階は超えてしまっている。

 言うなればやられるまえにやるかどうかのお話だ。

 

 それを聞いた梨子は「ありがとう二人とも」とお礼を述べる。

 

「それと梨子、ちゃんとハート握っときなさいよ。もしも手放す事になったら容赦なく将一を奪い取ってやるんだから」

 

 真清が唐突にとんでもない事を言い、マナも「わ、私もだよ」と返す。

 

 梨子は笑顔で「ありがとう二人とも」と言う。

 

「だけど私、将一は3股するかと思ってたんだけど」

 

 続けて梨子がとんでもないこと言う。

 

「3股って――そんなこと――」

 

「だけど男だし興味はあるんでしょ?」

 

「ないない!! ないから!! てか二人とも満更でもない顔しないの!?」

 

 俺がどれだけ頭捻って、腹括って、勇気出して告白したか分かってるのだろうか?

 

 てか俺達何の話してるんだっけ?

 

 =比良坂高校チーム・参加決定=

  

 

 =大阪日本橋・メイド喫茶ストレンジ=

 

 Side 藤崎 シノブ

 

「他のチームはともかく、参加するメンバーは殆どいないですよね?」

 

「だね。殆ど場の流れで参加した人とかも多いしね――まあ事情をちゃんと話せば参加してくれそうな人は多数いるだろうけど」

 

「まあ激戦が予想されますしね」

 

 仕方ない。

 日本橋チームは俺達二人だけで参戦かな?

 などと思ったその時だった。

 

 次々と店内に人が入ってくる。

 

「ちょっとこれは?」

 

「皆、何だかんだでヤル気満々だってさ」

 

 代表して羽崎 トウマが喋った。

 

「私が喋ったの」

 

 女性店主。

 見た目幼女のヘレン・P・レイヤーが言う。

 

「相手は天王寺家よ? 目に届く範囲で置いておいた方が人質とかに取られずに済むって話よ」

 

「成程ね」

 

 ヘレンの強引なやり方に不服はあったが確かに筋は通っている。

 谷村さんは納得したようだ。

 

「さて、善は急げよ。今からシグルドリーヴァに乗艦ね」

 

 

 =大阪日本橋チーム・参加決定=

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