MONSTER HUNTER~煉獄の鎖~   作:IF君

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 もうすぐ夏休みが……またあのうるさい日常に戻るのかと思うとやる気が。(自分も大概うるさいほうですけどそんなことは気にしない)

 はい、いきなり愚痴スタートです。

 今回は独自解釈多めに入っております。モンハンを知らない方は特に注意。

 では、どうぞ


狂竜ウィルス

 「師匠あれはなんだったんだ?」

 

 「あれは狂竜化。ゴア・マガラというモンスターが撒き散らす、狂竜ウィルスというものを吸い込む、または付着することによって発症する」

 

 「ゴア・マガラ?」

 

 「正体不明のモンスターだ。まだあきらかになっていないことが多い。ハンターギルドも調査に乗り出しているがゴア・マガラを1頭も倒せていないのだ」

 

 「1頭も倒せていない!?そんなにゴア・マガラは強いのか?」

 

 「強い。でもそれだけではない」

 

 ライトの顔にはとてもわかりやすく?が浮かんだ。

 

 「土地を転々と移動しているんだ。だからゴア・マガラを狩れるベテランハンターが着いた時には遅い」

 

 「へぇー、そんなモンスターがいるのか。でも、それならなんで師匠は狂竜ウィルスのことを知っているんだ?」

 

 「それを説明するにはまず、とあるアイテムのことを説明しないといけない」

 

 「とあるアイテム?」

 

 「狂竜結晶だ」

 

 「狂竜結晶……なんだそれ」

 

 「狂竜症を発症したモンスターを、討伐したときに落とすことがある狂竜ウィルスの塊。それを長く持ち続けていると気が狂うという噂のアイテムだ」

 

 「それがどうしたんだ?」

 

 「今話したことや、ウチケシの実で発症を遅らせることができるということが分かっているのだが、全部狂竜結晶を集めて分析した結果わかったことだ」

 

 「だからゴア・マガラは倒せていないけど少しの情報があるのか」

 

 「そうだ。よくわかっているな」

 

 へへんと自慢げに誇っているが、そこまですごいことでもない。でもライトはほめてのびるタイプだからな、限度はあるができる限りほめないと。……ただえさえほめる場所が少ないから。

 

 「ん?でもその狂竜症を発症したらなんかあんのか?」

 

 「あぁ。モンスターは神経質になりより動きが早くなるらしい。ハンターは受けるダメージが大きくなる。とギルドからは報告されている」

 

 「だったら今まで以上に気を付けないと」

 

 「さて、長々としゃべってしまったな。いい加減に狩りにいこうか」

 

 ジルはそういって立ち上がる。

 

 「なぁ師匠。考えたんだけどさこれをぶつけたらモンスターは逃げるんだよな」

 

 ライトが取り出したのはこやし玉だった。

 

 「そうだ。それがどうしたんだ?」

 

 あえて言わないようにする。

 

 「なら、これを使ってモンスターを違うエリアに追っ払ってから戦えばいいんだよな?」

 

 ジルは内心驚いていた。

 まさか思い付くとは。少しヒントを出そうと思っていたんだが必要なかったな。

 

 「じゃあそれを使って狩ればいい」

 

 「わかったぜ!」

 

 「いくぞ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 リオレウスとティガレックスは移動することなくさっきと変わらぬエリアにいた。

 

 「ライト。どっちに当てるかはあらかじめ決めておけ」

 

 「OK」

 

 必要最低限の返事が返ってくる。

 

 「後はお前に任せた」

 

 ジルが小声でそういうと、ライトは静かにうなずき前に出た。

 2体の死角を移動しながら徐々に近づいていく。そして、こやし玉をポーチから取り出し、ティガレックスにめがけて投擲する。

 

 パシッ

 

 乾いた破裂音にリオレウスは気付き、ティガレックスは異臭によって怯む。

 

 うおぉぉぉ!

 

 ライトはこやし玉の効果を確認したと同時にリオレウスに肉薄し、ヴァルキリーブレイド改で切りつける。

 

 接近してきた侵入者を煩わしく思ったのか、リオレウスは咆哮をおこない飛び上がる。

 

 ティガレックスはすでにエリア移動をしており姿を消していた。

 

 リオレウスは空中から容赦なく火球ブレスを浴びせる。

 その口からは火炎ではなく、紫色の霧が出ている。

 

 ライトは自分に向かってとんできたブレスを、大剣の側面を使いガードした。

 

 幅の広い大剣の側面を使い、モンスターの攻撃から自信を守るガードなのだが、剣でガードをしていることによって切れ味の低下が激しい。なので乱用する技ではない。

 

 腰を落とし少し斜めに構えた大剣は、ブレスをきれいにガードをする。

 威力を殺しきれず後ろに後退するがダメージはほぼない。

 

 ブレスをもう2発3発をうっている間に、リオレウスの下に潜り込みヴァルキリーブレイドをふる。

 

 ジルのように長居はせずにだけど着実にダメージを与えていく。

 

 リオレウスはその動きについていくことができず、ライトに翻弄される。

 

 何もない場所に爪で蹴ったり、ブレスをうったりしているせいで疲労の色が見えてきた。

 

 しかし、ライトは攻め急いでしまった。

 

 少しの疲労だけでチャンスと思い込み一気に攻撃しだしたのだ。

 リオレウスをそこを見逃さず、体を回転させ尻尾をあて、爪で追い込みをかける。

 

 疲労していると勘違いしたライトは止まることができず、尻尾で凪ぎ払われ爪から分泌される毒を受けてしまう。

 

 焦り始めるライト。その様子を見てジルは自分も狩りたいと思うが、なんとかその心を抑え見守る。

 

 まだいけるあいつなら……

 

 その期待に答えるかのように立ち上がり俊敏に動き、閃光玉をなげリオレウスの目をくらませる。

 

 その間に解毒薬と回復薬を飲み体力を回復させる。

 

 なんとか落ち着きを取り戻したライトは、まだ動かないリオレウスに1,2発程攻撃し、すぐに離れた。

 

 だが、案の定リオレウスもやられっぱなしではなく、ほうこうをはなち戦いの主導権を握ろうとする。

 

 ライトはそのことを予想しすぐさま安全にいられる場所に移動する。

 

 怒り状態になったリオレウスは動きが機敏になる。さらに狂竜症も発症しているので通常のリオレウスよりもさらに速い。

 

 その速さにさすがにライトも攻撃回数が少なくなるが、距離をとりながらリオレウスの動きをしっかりと観察する。

 

 以前から無駄うちをしすぎていたリオレウスは、口から紫色のよだれを垂らし動きが鈍くなる。

 

 ライトはさっきのお返しだと言わんばかりの猛攻をおこなう。

 

 ジルもこれなら大丈夫と安心したその時。

 

 違うエリアに行っていたティガレックスが戻ってきたのだ。

 

 なに!?これはまずい。

 

 ライトはまだ気づかない。

 

 手を出すわけにもいかない、なんて言ってる場合じゃないな。

 

 ゆっくりとライトの方へと歩み寄るティガレックスの後ろ足めがけて、今回はもう使わないと思っていた煌剣リオレウスを振るう。

 

 ティガレックスはジルの存在に気付き咆哮をあげる。

 

 その咆哮によってライトもティガレックスの存在に気付き、こやし玉をぶつけようと近寄ってくる。

 

 バカ!後ろが無防備過ぎる。

 

 そう思ったジル。もちろんリオレウスもそう感じたのだろう。火球ブレスをライトの背中にぶつけよう発射する。

 

 危ない!とジルの声が出る前に、ライトはまるで後ろが見えているかのように華麗に避ける。

 そしてそのブレスは同じ直線上にいたティガレックスの、頭部に直撃する。

 

 ティガレックスはリオレウスを敵と見なし、他の飛竜種よりも発達している四肢を使い突撃する。

 

 その攻撃を受けたリオレウスは反撃に爪をぶつける。

 

 モンスター同士の戦い。お互いの威力はハンターの比ではなく、ライトが頑張って削っていた爪をも一瞬で砕き悲鳴をあげさせる。

 2体の戦いは狂竜ウィルスによって加速を促される。リオレウスはブレスで上空から攻撃。それに対抗してティガレックスは地面を爪でえぐり岩石を飛ばす。

 しまいにはティガレックスが跳躍しリオレウスを叩き落とし、肉弾戦となり2体ともに傷だらけとなった。

 

 その様子をジルは穏やかに見つめライトは驚いていた。

 

 動く気配がないライトをジルが叩き、我に帰ったライトはティガレックスに向かってこやし玉を投げた。

 

 こやし玉があたったティガレックスは、臭いを嫌がり逃走していった。

 

 残されたリオレウスは怒りに満ちていたが、体はすでにボロボロで勝利の咆哮にも全く覇気がなかった。

 

 そこに最後の追い討ちをかける。

 

 うおぉぉぉぉぉぉ!!!

 

 ライト渾身の一撃は、ティガレックスによって傷つけられていた頭の甲殻をさらに砕き破壊する。

 赤い血と紅い甲殻が飛び散り、リオレウスは静かに頭を垂れ天空山に倒れた。

 

 「ふぅ、終わったかな……」

 

 ライトが疲れたように呟く。

 

 少し早い気がするが俺も少し手伝ったし、何よりもモンスター同士の戦いのダメージは計り知れない。

 しかし、よくあのような展開に持ち込めたものだ。あんなのパニクってまともに攻撃なんてできないからな。

 

 ジルがここまで断言できるのは一度自身も経験したことがあるからだ。

 

 「よし。剥ぎ取り終わり!じゃあ師匠ティガレックスのところにいこうか」

 

 うん、帰るか……は!?今なんて言った?

 

 「さっさと狩って終わらせようぜ」

 

 「ティガレックスを狩りにいくのか?」

 

 するとライトは何を言っているんだ?といった顔でこっちを見てきた。

 

 「狩り場にモンスターがいるんだ。それも近隣の住民を脅かすかもしれないモンスターが。狩るのは当たり前だろ?」

 

 考えていなかったことはない。確かにティガレックスのことは心配だった。ここからバルバレは遠い。俺たちが帰ってからどこかのハンターが狩りにいっては手遅れになるかもしれない。

 

 でも、ライトのことが心配でもあった。危険をできるだけ減らしたかった。

 だがそんな過保護なことは言ってられない。もうライトは立派なハンターだ。今回がそれの証明だ。

 一人で考え倒したのだ、狂竜化したリオレウスを。むしろ自分こそがハンター失格だろう。

 ハンターは命をかけてモンスターとぶつかっているんだ。死ぬことを恐れずに。

 

 ジルはここで思考が止まってしまう。

 ここまで簡単に割りきれたら、俺はきっとハンターをやめるなんて思わなかったはず。

 

 狭間でジルは苦しむ。救えなかった弟子と、ハンターとして命をかけ生きるということに。

 

 「どうしたんだ師匠?顔色が悪いぞ?」

 

 どうやらとても顔色が悪いらしい。ライトに心配をされるとは、そんな皮肉が浮かんできて苦笑がこぼれる。

 

 いきなり笑ったことでライトは驚き、引き気味だ。

 

 今は考える必要がないことだな狩りに集中するか。

 

 茫然としているライトを置いていきジルは一人で歩き始めた。

 

 絶対に狩るあいつを。

 

 恐ろしほど歪んだ笑みを浮かべているジルにライトは昔と同じ雰囲気を味わった。

 




 そういえば天空山2連続になってしまったんですよね~
 一応半年たっているので他の狩りは行ってますけど、忘れてた。

 ついでに(宣伝注意報)ぽーらすたーがサブで書いている『機械龍物語』
 あまり関係ないですけど、そっちでもリオレウスとティガレックスを続けて書いてしまって、なんか重なりそうだったので投稿期間をあけてみました。というわけで『機械龍物語』もよろしくお願いします。(どういうわけだよ!ってかんじですか?気にしない。人生気にしすぎるとよくないよ。……まだ全く人生を歩んでいない人間が書く言葉ですけどねww)

 愚痴やらなんやらに付き合ってくれてありがとうございました。
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