では、どうぞ
「よっしゃー!やったるぜ!」
「朝っぱらからテンション高いですわね」
「うるさいだけだ」
遺跡平原についてそうそうに叫び出したテンションMAXのライトに対して、-テンションのジル、Nテンションのリリス。Nはノーマル。
さて今回は運良く同じところからスタートできたけど、この場所はどうかと……
ジルたちは現在、ケチャワチャの目の前に到着した。
キエェェェェー
ケチャワチャの咆哮がエリア4に響く。
「さて今回も主人公はライト、お前だぞ」
前よりは手助けするつもり。
「でも師匠はしっかりと見ててください」
ん!?てっきり「よっしゃー俺一人で狩ってやる!」とか言うと思ったんだが、まあいいか。
「親離れしないですね」
「俺は親か……」
「師匠だったら同じようなもんでしょ」
リリスはそう言い残し、ライトのサポートのために走りさっていった。
親……ね
そんなことを考えているうちにライトは、早くもケチャワチャとの戦闘を繰り広げていた。
ケチャワチャは爪で引っ掻こうとするが、それをライトは回転回避を行いかわす。その勢いでなぎはらい、そこから強溜め切りの体制へと入る。
その戦い方はまるで自分を見ているようだが、まだ甘い。
ケチャワチャは素早く後ろに跳び、ムササビのような皮膚を使いその場で滞空する。
ライトの強溜め切りはただ空を切るだけとなる。それだけではなく大きなスキを自ら生み出すこととなる。
そこを狙いケチャワチャは、長い鼻から粘液を飛ばす。
その粘液の塊は放物線を描き、ライトのいるところに確実に命中する。
避けることもできず、当たり水やられ状態へとなってしまう。
水やられ状態はハンターのスタミナを奪う。
ライトは逃げるように走るが寒いせいか、すぐにバテて今にも倒れそうだった。
「リリスっ!!」
「まかせなさい」
ジルがリリスに呼び掛けると、即座に心強い返事が返ってくる。
昔も、なぜかあいつの言葉には頼もしさがあったな……
そう思いながら手助けをするためにケチャワチャの元へと走る。
その間もリリスから毒弾のしゃがみ撃ちが続けられる。
ライトに追い討ちをかけようとするケチャワチャを、ジルは大剣と力を使い無理矢理止める。
足に切り込んだ大剣とリリスの毒弾により、ケチャワチャは転倒する。
そこに体力を回復したライトが合流し、まさに三位一体で攻撃を行う。
しかし、ケチャワチャもやられてばっかりではいない。
起き上がり咆哮を行ったあと顔を耳で隠して怒り状態となる。そしてジルとライトを倒しリリスに向かって疾走する。
「リリス!危ない!」
ライトが叫ぶが、それを予知していたかのように、通常弾Lv2のしゃがみ撃ちをしていたリリスはしゃがみ撃ちをとき、武器をしまいケチャワチャを中心に、大きく円を描くように走りかわす。
ケチャワチャは全く検討違いのところに走り、獲物を見失いキョロキョロと周りを見渡していた。
そこに後ろからライトが大剣を尻尾に切りつける。
後ろからの攻撃に驚いたのかケチャワチャは怯み、行動が一瞬止まる。
次はなぎはらい、でも深追いはせず武器をしまい少し距離をとる。
今回はその行動があたり、ケチャワチャは長い爪を使い何もないところを引っ掻いていた。二度繰り返し、三回目はジャンプをしてから回転し両爪を叩きつける。
するとケチャワチャの爪が地面に食い込み、またもや動きが止まる。
そこをジルがライトよりも素早く、鋭く切りそのまま強溜め切りへと入る。
反撃をしようとしたケチャワチャを、リリスが気をそらせる。
「うおぉぉぉぉ!!」
そのスキを的確に狙い溜めきった力を放つ。
尻尾に直撃し、毛はボサボサになり、部位破壊に成功する。
そこにリリスがずっと射撃で狙い続けていた爪も砕け、ケチャワチャは悲鳴と共にのけぞる。
爪は硬く剣では弾かれやすい、なので弾が弾かれないガンナーがやる方が効率がいいのだ。
「すっげぇ……」
ライトから感嘆の声が漏れる。自分より圧倒的に強いものたちと狩りをするのだ、そのプレッシャーは計り知れない。
しかし、心を許せるものだからくる安心感。それが勝っているうちは緊張など微塵もない。
「俺も負けてられない!」
とても高い、追い付くかもわからない二人の背中……まだライトはその後ろに隠れているだけ、その二人の前に出るかそのままそこに留まるか、それはライト次第。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
段差を使い空を駆ける。
その場にとどまっているケチャワチャに、ライトのジャンプ攻撃が炸裂する。
そのスキに背中に乗り、落とされないように体毛をしっかり掴む。
ケチャワチャは背中を地面に擦り付けるように暴れる。
ライトは必死にしがみつきチャンスを待つ。
すると疲れたかのように立ち止まる。
ここだぁ!!
ナイフを背中につきたてまくりケチャワチャをこかす。
そこにまたジルとリリスの包囲網。コンビネーションは最高だった。
早くもケチャワチャは満身相違で、鮮やかだった毛並みも体毛がはげ、鮮血が飛び散りきれいとはいえない。
それでも、ほうこうを敢行し囲まれているにも関わらず目の輝きは失わない。
ケチャワチャは腕を上に上げ、バンザイみたいなポーズをとる。
「ガードしろ!ライト」
しかしその忠告はライトの耳には届かず、さらに攻撃していってしまう。
そこにケチャワチャが長い爪を叩きつける。それも一度ではなく何度も回りながら約一周する。
「ライトっ!!」
身の安全を心配する声がジルから上がる。返事は……こないが、剣をふって大丈夫だとアピールしているのを見て、ジルはとりあえず一安心。
そしてはっきりと敵意を持ってケチャワチャを睨む。それに怯んだか怯えたかはそのケチャワチャのみが知る……
ほぼ途切れることがなく続けられるリリスの援護射撃。もはや援護というよりも普通に主力だった。
そしてケチャワチャにいよいよ疲労の色が見えてきた。
「一気に畳み掛けるぞ!」
ジルの声と敵の状態がチームのポテンシャルをあげる。
「了解!」
「わかったぜ!」
ケチャワチャはなすすべもなく袋叩きにされ、足を引きずりながら逃走をはかり出した。
「待てーい!」
「待つのはお前だライト。一旦準備を整えてからいくぞ」
不満そうだがそれ以上反抗はせず、おとなしく武器を研いだり、携帯食料を食べたりしていた。
俺も研がないとな、刃がボロボロになっては困る。
リリスは大丈夫かな?……なぜか狩り場にはふさわしくない優雅な景色を見たような気がする。
ジルの視線の先には毛皮を敷いて、紅茶を飲んでいるリリスの姿が目に入った。
「お前、しっかり狩りをしていたか?」
とてつもない早業だ。一体何秒でその毛皮を敷き、紅茶を入れくつろいでいるんだろうか。
「それは一体なんだ?」
「これですか?これはラージャンの毛皮よ。見たらわかるでしょ?そしてこの紅茶は……」
「ちょっと待て。それは確かに見たらわかるが、なんでここで紅茶を飲んでいるんだ?」
ラージャンといっても激昂しているラージャンの皮だ。どうやって取ったんだよ……
「あなたが準備をしなさいといったのでしょう?そしてこの紅茶はシモフリトマトの葉っぱを使った物なのよ」
「…………」
ダメだ止まんない。
「食い付きが悪いわね。ライトーライト。あなたはどう?」
あぁあぁそいつを呼ぶな余計ややこしくなる、と心の中では思うが言うと、余計ややこしくなりそうなのでだまる。
「なんだそれ?」
「これは紅……」
「ブラッドジュースだ。そんなもの飲むのか?ライト」
「うえっ、そんなの飲みたくないぜ」
よし!心の中で勝利のガッツポーズ。横から殺意と視線が刺さるが気にしない。
「まだいかないのか?」
おっと忘れるところだった。
「ライト、リリスをおいといて行くぞ」
「えっ!ちょっと待ちなさいよ」
「おう!」
「おう!じゃないわよライト!」
「ブラッドジュースをお一人でお楽しみください」
最大の皮肉を言い残し、反撃がくるまえにケチャワチャが逃げたエリア9へと、ジルとライトも逃げるように走っていった。
後ろでは片付け始めるリリスの姿。
「寝ているのか?」
「あぁ、今回は協力必殺でいくか」
「なんだそれ?」
一度やってみたかったんだよな。
それがジルの密かな心中。
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「じゃあさっき話した通りにな」
「う、うん」
ライトは少し緊張しているようだ。
遠くではリリスがスタンバっている。
「いくぞ!」
二人は、ツタにぶら下がり寝ているケチャワチャを挟み、大剣を構え力を溜める。
そして同時に力を解き放つ!
「「うおぉぉぉぉぉ!!」」
バギッ!!
その刄はケチャワチャの耳を砕き、命を断った。
後ろから拍手が聞こえてくる。
「素晴らしい技だったわ」
寝ているモンスターへの第一撃は威力が何倍かにはねあがる。恐らく完全な不意打ちとなるからだろう。
それを二人同時に当てることでさらに威力をあげるのだ。
「さあライト、なずけて……」
「えっ、急に……うーんと」
こういうときはよく悩むんだな。
「え~とどうすれば~」
「適当に決めればいいだろ」
結果、狩りの帰り道でやっと思い付いたらしくついた名前は
「ダブルアタック」
…………そこにいるみんながずっこけた(主に二人金髪と銀髪)
どうでしたかね?戦闘シーンうまく書けていたでしょうか?
自分ではいい方と思いますが他の人と比べられてしまうと……