MONSTER HUNTER~煉獄の鎖~   作:IF君

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 初めての戦闘シーンです。
 今回からはジルの目線で書いていきたいと思います。
 では三話目どうぞ


~下位~
~奇猿狐ケチャワチャ~


 遺跡平原にくるのはいつぶりだろうか・・・

 ジルは遺跡平原のベースキャンプに立っていた。

 

 

 ライトとかいう少年に一緒に狩りに来てくれ、と言われたとき、ジルは断るつもりでいた。

 

 しかし、ギルドマスターに

 

 「お主、装備をまとっているではないか。装備をしたハンターが狩りにいかずどうする!」

 

 と言われ、渋々来たのだ。

 

 来た理由はそれだけではなかった気がしたが、

 遺跡平原にくる途中にライトからいろいろと質問をされたせいか、記憶があやふやだった。

 ……帰りもまた質問責めにされそうだ。

 

 

 「おい、支給品どうすんだ」

 

 支給品とはギルドから支給されるアイテムのことである。

 応急薬や、携帯食料など、新人ハンターには嬉しい物だが、

 

 もうジルには必要がない物だった。

 

 「お前が全部持っていけ」

 

 「えっ、お前はいらないのか?」

 

 「そんな物いらん」

 

 ジルはさっさとクエストを終わらせて、今となってはくだらない、ハンター生活から抜け出したかった。

 

 「ん?この箱はなんだ」

 

 ライトが謎に思った箱は、赤い色をした、納品ボックスという物だった。

 

 「それはアイテムを納品するクエストで使う箱だ。今は必要ない」

 

 「ふーん、そうなのか」

 

 納品ボックスのことを知らないとは、どこでこいつは訓練を受けたのだとジルは思った。

 

 ハンターになるときに大抵のことは教えてもらえる。

 しっかりとした訓練所だった場合だが。

 

 ジルがそう思っている間に、ライトは次のエリアにいってしまったようだ。

 

 「第一印象どうり勝手なやつだ」

 

 ジルは一人で呟いて、ライトのあとを追った。

 

 どこまでも広がる金色の平原に、遠くにそびえる山と蒼い空。

 

 なんて平和な景色なんだろうかと、

 

  一番最初にこの遺跡平原に来たときにそう思ったものだ。

 少し周りを見渡すと、アプトノスを狩っているライトを見つけた。

 

 「これが、ケチャワチャか!大したことないな」

 

 ……はぁ?そんなこともわからないのか。

 

 ジルはあきれ果てた。

 

 狩りに行く前に、ある程度の情報は調べておくものだと思っていた。

 

 いや、例え調べなくてもクエストの内容が書いてある紙に、モンスターの特徴がよくわかる絵が書かれてあるのだ。

 

 何を見てこいつはこのクエストを受けたのだろうか、

 ジルはそう思いながら間違いをただすために、ライトの元へと急いだ。

 

  ……そういえば、質問責めにされた時に、モンスターの特徴だけは聞いてこなかったな。

 

 「なんだ!大したことないな」

 

 とライトはアプトノスの死骸相手にいきまいていた。

 

「おい、それはケチャワチャじゃないぞ」

 

 「えっ?」

 

 「これはアプトノスという草食モンスターだ。

こっちから危害を加えない限り、攻撃してくることはない」

 

 「でも、こいつはでかいぜ」

 

 ライトが指を指したのは、アプトノスにしては大きなほうだった。

 

 「大型モンスターはもっと大きい。ケチャワチャはそこまで大きくないが」

 

 「なんだそうなのか」

 

 そう言うとライトはエリア3の方向へと進もうとした。

 ギルドは場所を区切って番号をふっている。

 

 地図を見るとどこにどのエリアがあるのかわかるが、ライトは地図を見ていないようだ。

 

 遺跡平原に来る前にケチャワチャがいる場所を言っておいたのに。

 

 「おい、どこにいく気だ」

 

 「どこって、ケチャワチャのとこだよ」

 

 ……本当に何も知らないようだ。

 

 「そっちのエリアにはケチャワチャはいない、それに剥ぎ取りが先だ」

 

 「おっと忘れていたぜ」

 

 本当に忘れていたのだろうか、正確には今知ったのでは

 

  とジルは思ったが、

 

 華麗な手さばきで剥ぎ取りをしているところを見る限り、忘れていたのだろうと納得した。

 「いくぞ」

 

 ジルはライトが剥ぎ取るのを待ってから呟いた。

 

 

 

  「いたぞ」

 

 ジルはケチャワチャを見つけて、後ろにいるライトに言った。

 

 エリア2は、ツタの床と石の床の2重床構造になっていた。

 

 このエリア2にくるまでにひと悶着あったのだ。

 

 ライトがアプトノスから剥ぎ取った生肉でこんがり肉を焼きたい、と言って聞かなかったのだ。

 

 一発で美味しそうなこんがり肉を焼いていたし、歌のリズムを完璧に覚えていた。

 

 大型と小型の見分けもつかないくせに、妙なところだけ感心するところがある。

 本当にいったいどこで学んだのだろうか?

 

 

 

 「あれがケチャワチャだ」

 

 「ふーん、あれがか、大きな耳だな」

 

 ジルの視線の先にいるのは黄色とオレンジ色の体毛で、大きな耳と長い鼻が特徴的なモンスターだった。

 

 最初のころは苦戦したなと物思いにふけっていると、ライトがいなかった。

 

 「うおーーーー!」

 

 気づいたら、走りながら叫んでいくライトの姿があった。

 

 馬鹿なやつだと思いながら、ジルは音爆弾の準備をした。

 ライトの声にいち早くきづいたケチャワチャは、手にある爪を器用に使い、上にあるツタの床へとのぼっていった。

 ライトは大剣を降り下ろしたが、あとちょっとのところでととかず、空ぶっていた。

 

 ライトには消えたように思えたらしく、

 どこだー!!

 と叫んでいた。

 

 「うるさいやつだ」

 

 ケチャワチャがまたツタの床へぶら下がったところを見計らって、音爆弾をケチャワチャにむけて投げた。

 

   キィーーーーーン

 

 エリアに音が響いた。

 

 ケチャワチャはその音に怯んで、落ちてきた。

 

 ジルはそこに走り大剣を降り下ろした。

 

 手応えはまあまあ。

 

 そして続けて大剣の側面で横殴りを、そこから大剣をを肩に担ぐようにして力を溜めた。

 

 「はぁ!」

 

 溜めきっていた力を解放するように、一直線に大剣を降り下ろした。

 手応えは抜群。

 

 これが溜め切りという技だった。

 スキは大きいが威力は絶大だった。

 

 ジルはケチャワチャが起きてきたところを、見計らってすぐに離れた。

 

 そこにすれちがうようにライトが、またしても叫びながら走っていった。

 

 「そこにいたのか!」

 

 しかし、もうケチャワチャは起き上がっており、顔を耳で多い隠していた。

 これが怒り状態というものだった。 

 音爆弾で怯んだ音は必ず怒り状態へとなる。

 通常の状態より動きが機敏となり、攻撃がいままでよりも激しくなる。

 

 さらにケチャワチャは音爆弾が聞かなくなる。

 

 ライトはケチャワチャの咆哮をくらって、動けずにいた。

 

 ジルはそれを見てからケチャワチャのほうへと走った。

 しっかりと咆哮の範囲外に逃げていたのだ。

 段差を利用してジャンプをする、そこから重力と体重を体剣にのせて、叩きつける!

 

 キィィェェェーー

 

 叫び声とともにケチャワチャは怯んだ。

 そのスキを逃さず、ケチャワチャの背中にジルは飛び乗った。

 

 降り下ろされないようにしっかりとケチャワチャをつかんでから、ナイフでケチャワチャの背中に斬りつける。

 

 振り落とそうとする前に何度も斬りつけ、ケチャワチャを転倒させた。

 

 ジルも少し吹っ飛んだが、すぐにケチャワチャの元へとたどり着いた。

 

 そこにはライトが懸命に大剣をふっていた。

 

 なかなか筋は悪くないと、

 そう思いながらジルは武器出し攻撃を繰り出し、横殴りへと派生させ、

 左足を軸に、上半身が後ろに向くほど腰を捻り、大剣に力を溜める。

 限界まで溜め、一気にその力を解放する!

 

   バギッ!!

 

 ケチャワチャの爪が壊れる音と共に、ジルの追い討ちが始まる。。

 

 溜めた勢いを殺さずに、そのまま大剣をぶんまわす。

 

 これが大剣使いの大技、強溜め切りと強なぎはらいだった。

 

 新人にはそう簡単にできはしない、かなり高度な技でもあった。

 

 しかし、ケチャワチャもやられっぱなしでもなかった。

 

 咆哮をした後に、上のツタの床につかまり、特徴的な鼻のから水の玉を三方向にとばしてきた。

 

 咆哮によって硬直していたジルだったが、立ち直りすぐに回避をしたため、当たらなかったが、

 ライトは直撃していた。

 水やられになっているライトとすれ違いざまに

 

 「どいてろ」

 

 と言いながら、ジルはケチャワチャにむかって走った。

 

 ケチャワチャは、腕を動かし跳躍の体勢をとっていた。

 

 それを見たジルは、少し走ったとこで止まり、大剣を抜き力を溜めた。

 

 ケチャワチャは飛んでから、落ちるようにジルの方へと向かってきた。

 

 ジルは当たる直前に、大剣を降り下ろし、飛んできたケチャワチャを叩き斬った。

 

 キェェェー

 

 悲鳴と共にケチャワチャは叩き落とされた。

 

 そこからは圧倒的なジルの強さでケチャワチャを一方的に切り続け、

 1分もたたないうちにケチャワチャは力尽きていた。

 

 その様子を呆然と見ていたライトはジルに、

 剥ぎ取るぞ

 と言われるまで身動き一つしなかった。

 

 




 戦闘シーン難しいです。

 何回もケチャワチャが落ちたような。
 なかなかうまくいかず、何回か考え直しました。一番しっくりきたが書いてあると思ってください。
 
 参考のためにケチャワチャ先生にお世話になりました……

 おかしな文章、誤字など、アドバイスがあったらご指摘お願いします。
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