久々に文章書くと難しい・・・。
ある朝、鳥の声で私は目を覚ました。
「んっ・・・」
起き上がり、伸びをして体を解す。
窓から入ってくる日の光は優しく部屋の中を照らしている。
「今日も良い天気になりそうですね」
そう呟きながら隣の布団を見た。
そこには未だぐぅぐぅと寝息を立てている男性。
それを見て私はこみ上げてくる感情と共にくすっと笑いをこぼす。
「仕方ありませんね・・・」
そうして私は隣の男性の肩を軽く揺さぶる。
「提督、朝ですよ。起きてください」
「う・・・、むぅ・・・」
提督を揺さぶりながら声をかけると眠そうな声を上げ身じろぎをしました。
いつもはキリっとしたお顔で艦隊指揮を執っているというのに。
しかしこのような可愛らしい部分を見ることが出来る優越感もあるのは事実です。
そんなことを考えながらもゆさゆさと揺さぶりながら起こし続ける。
「もう朝か・・・」
そう呟きながら提督が起き上がりました。
「そうです、朝ですよ。今日も朝日が気持ち良いですよ」
「ふむ、確かに。今日も良い天気になりそうだ」
先ほど私が呟いたことと同じことを口にしたのが少し可笑しく感じた。
「ふふふっ」
「んむ?どうした、鳳翔」
「いいえ、なんでもありません」
つい笑ってしまった私に尋ねてくるも、軽くあしらわれた提督は少し首をかしげながら体を伸ばしました。
「んぐっ・・・、はぁ・・・」
そう息をついてまたこちらに顔を向けてきました。
「おはよう、鳳翔。今日もお前に起こしてもらえて良い朝だ」
そう微笑んで言ってくる提督に、つい顔が赤らむのを感じる。
「もう、お上手ですね。おはようございます、提督」
「世辞ではない、本当に思っているぞ」
「わかっていますよ」
「本当か?」
「本当ですとも」
そう話しながら布団を押し入れに仕舞い、朝の準備を進めます。
顔を洗い、私は朝食を作り、提督は出したちゃぶ台で新聞を読んでいます。
「はい、どうぞ」
「ん、すまんな」
そんな提督にお茶をお出ししました。
「もう少し朝食はかかりますので」
「ああ、ありがとう。ゆっくり作ってくれ」
そんな会話をしながら朝食を作る。
そうして作り終えちゃぶ台に朝食を並べた。
「今日も美味そうだ。いただきます」
「ありがとうございます。私もいただきます」
そう挨拶をし朝食を食べ進めました。
けれど提督は気になる記事を見かけたのか、新聞片手に難しい顔をしながら朝食を食べています。
「どうかされましたか?」
「ん・・・、いや少しな」
提督は言葉を濁し、新聞を手放し朝食に集中し出しました。
そうして二人とも食べ続け、朝食を終えました。
「ごちそうさま」
「はい、お粗末様です」
こうしていつも言葉をくれるとやはり嬉しく感じるものがあります。
「よしそれではそろそろ出る」
立ち上がった提督と一緒に私も立ち上がって、ハンガーにかけてあった提督の上着と鞄を取ってまた提督の元に向かう。
「どうぞ」
「ありがとう」
上着を着せ、鞄を手渡しました。
前時代的とは思うだろうが、何気ないこのやり取りも私の希望で行っています。
私はこうやって提督のために何かをし、それに対してお礼を言っていただけるそれだけで嬉しいのです。
「今日はいつ頃になりそうですか?」
「ふむ、今日は赤城と加賀による出撃だからな。いつも通り帰れるとは思う」
「では店でその時間に食べれるように作っておきますね」
「ああ、よろしくお願いする」
そうして提督を玄関先まで見送ります。
見送った後、降り注ぐ朝日を浴びながらもう一度伸びをした。
「んぅ・・・よしっ、今日も頑張りましょう」
呟きながら軒先の掃除を始めた。
横須賀鎮守府所属、予備役軽空母艦娘鳳翔。
予備役として一度現役を退いた私ですが、今も大事な仕事をしています。
軒先を掃除している住居兼職場。
居酒屋鳳翔の女将をやらせていただいてます。
けれど居酒屋と言っても、昼は食事処としても開店していますが。
「今日は赤城さんと加賀さんは出撃と言ってましたね。それなら仕込みの量も少なく済みそうです」
彼女たちは昔からよく食べますから、来た時に仕込みの量が足りてないと他のお客様に出す食材がなくなってしまいますし。
軒先の掃除を終え、今度は店舗の冷蔵庫を開けた。
「ええと、今日届く食材は・・・」
毎日届けていただいている野菜や肉や魚に加えて冷蔵庫の中身で今日の献立を考えます。
食材の調理方法自体はある程度は要望を聞けますが、ある程度は作り置きしておかないといけませんからね。
《鳳翔殿》
そうやって考えていると後ろから声を掛けられました。
振り向くとそこには、私の直属の妖精さんがミニサイズの布巾片手に並んでいました。
《机と椅子、それとカウンターの清掃完了しました》
「ありがとうございます」
《なんのこれしき》
「ですが・・・、未だに許してはいませんからね?」
そう返してにっこりと笑みを浮かべると、妖精さんは顔を青ざめながらカタカタと震え出しました。
それもそのはず、彼らはお手伝いもしてくれますが、毎度毎度お店のものをギンバイしているのです。
度を過ぎなければ見逃してはいるのですが、この前はよりにもよって提督のお好きな日本酒を飲んでしまいました。
流石に許すことはできず、皆さん横一列に正座をさせて1時間あまり説教をしました。
それに加えて支給する甘味を減らすと流石に堪えたのか、いつも以上に真面目にお手伝いをするようになったのです。
甘味の量は元に戻しましたが、気持ちはまだ許してはいません。
せっかく提督のために仕入れることが出来たというのに・・・。
いえいえ、気持ちを切り替えましょう。
そうして妖精さんにもう一度お礼を言い、仕込みを開始します。
料理自体は好きですからね、だからこそ店をさせていただいているわけで。
少し怒りを思い出していたはずが、料理をしていると気付けばどこかに消えていってしまいました。
やはり料理は偉大ということです。
そうこうしているうちに仕込みも終わり、食事処としての営業時間となりました。
「妖精さん、それでは暖簾を掛けてきていただけますか?」
《了解しました!》
もう怒っていないというのに、ピャッと妖精さんが零戦に乗り込み暖簾を掛けに行きました。
彼らの背丈では暖簾には届かないので零戦を使って毎度暖簾を掛けてくれます。
私自身は飛行機を操縦出来ないのですがこれって実は凄い技術なのでは?
いえ凄い技術でしょうが普段の彼らを見ていると・・・ね?
何はともあれ、気持ちを切り替えましょう。
「それでは居酒屋鳳翔、昼の部の営業を開始します」
2610文字って読んでる側としては短く感じる気もするけどもっと長い方が良いですかね・・・?
評価、感想など頂けたら嬉しいです。