厨二病の悪魔   作:タンペペン

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本当にお久しぶりです



第13話

 

今、僕はモーレツに呆れてる。

余りにも阿保なマイパートナーに対して。

 

「お前マっジで何してんの!?」

 

『……うう……』

 

あろうことかコイツはあの約束された勝利の剣を使ったのだ。あれは本来星を守る為に生まれた神造兵器。星の内海で鍛え上げられた最強の幻想。だから威力も半端ではないので死人が出まくる可能性があったのに使った。そこがまず一つ。

 

「まぁお前があの宝具を使えてもほんとにショボい威力しか出せないけどそれでももうやめろ。というかFateの宝具使うのやめろ。」

 

『なっ!?嫌だ嫌だ~~!!!王の財宝とか全て遠き理想郷とか空想具現化とか使いた~~い!!』

 

「バッカお前空想具現化は月姫だろうが!!……いやFGOにもあったか……?ん?空想具現化はFGO……?まぁいい、使うにしても織天覆う七つの円環とか結界無しの無限の剣製位にしとけ!!」

 

あと一応リソースは僕の記憶なんだけど……もうなんか前世の記憶がとんでもないペースで分からなくなってきてる……

 

二つ目は……

「完全防御革命……お前効果良く読めよ……」

 

『しょうがないじゃん!!あのカードのイラスト的にどんな致命傷も防げると思ったんだもの!!』

 

あれを上手く使えるのは愛の○士位なもんだ。背景ストーリー的にもあれはウイルスによる自壊を防ぐ為のバリアみたいな物で、直接攻撃は防げない。一王二命三眼槍(バラドヴィナジューラ)なら多分行けたけど。

 

「……取り敢えず、もう止めてね?僕の体の主導権握るの」

 

本当に勘弁してもらいたい。これでまた僕は世間から畏怖されてしまう。あの恐怖に染まった顔見るの滅茶苦茶精神にクるんだよ……!!

 

『……わかったよぉ……時と場合によるけどな!!ハーッハッハ!!!』

 

うう……もうやだぁ……マキマさぁん……助けてぇ……

 

 

『……んで、これからどうするんだ?』

 

……へ?

 

『いやお前の記憶を見ているとこれから襲撃が起こるらしいじゃないか。荒井?とか……姫野?とかが死んじゃうんだろ?』

 

うん……そうだけど……いや、流石にそれはどうも出来ないんだけど……

 

『は?出来ないは嘘つきの言葉だぞ?』

 

なんだそのブラック企業!?僕を何だと思っているんだ!!

 

『チート転生者』

 

……はい……そうですね……

 

『まさかチート転生者が死ぬ事が分かっている人を見殺しにする訳ないよなぁ!?』

 

……そんな事言われたって……分身でもしろってのかい?

 

『……そんなの決まってるだろ?』

 

……何が

 

 

 

 

 

『頑張るんだよ……!!』

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

それは、たった数秒間の出来事だった。

 

 

 

 

新幹線に乗ったマキマとその一行。

 

 

 

もうすぐ駅にも到着しようかという瞬間、マキマとその一行が座っていた座席の前後の男達が、突然銃を抜いた。

 

 

 

 

それは、あまりに自然に、かつ物音無く構えられ、彼ら彼女らの無防備な後頭部に向けられた。

 

 

 

いくら公安所属のデビルハンターと言えど、このような事態を予想できる訳もなく。

 

ギラリと光る銃口から今銃弾が発射されんとする時ーー

 

 

 

 

『あくうせつだん』

 

 

 

 

ーー突如、空間が割れた。否、切り裂かれた。

そして、空間の割れ目から一人の少年が飛び出してくる。

 

その手には、フライパンが握られていた。

 

 

 

 

そしてーー

 

 

 

 

『クロックアップ』

 

 

 

ーー次々と男達の頭から鈍い音が響き、たちまちの内に全員が、気絶した。

 

 

 

 

 

 

『あくうせつだん』

 

 

また空間が割れ、気が付けば少年の姿は無くなっていた。

 

 

 

 

それは、端から見れば新幹線内でいきなり立ち上がった男達が銃を構えた瞬間気絶した、という訳のわからない状況になる。

 

「……へっ!?何々!?えっ!?ちょなんか人が倒れてるんですけど!?」

 

漸く何かが起こった事に気が付いたデビルハンター達。周りの客達も、何が起こっているのか分からない様子。しばらく経ち、漸く一人が救急に通報したことで、事態は軽く収まった。

 

「……トウチ君……♡」

 

 

その混乱の中で一人、マキマは守られた事を感じて、恍惚に浸っていた。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「ひえっ……ひえぇ……!!」

 

 

「だ、大丈夫か!?コベニ!!」

 

 

(何が、何が起きているんですかぁ……)

東川コベニは涙目になりながら飲み込みきれない情報量にパニックに陥っていた。

 

目の前には、白目を剥きながらアスファルトに横たわっているお婆さんの姿。一見普通の老婦に見える。しかしその手には、拳銃が握られていた。その銃口の向きから、どうやら私達を撃とうとしていた事がわかる。

 

だが、今の私にとってそれは衝撃的ではあれど次の情報に比べては些細な情報だった。

 

 

バディの荒井さんと共にお婆さんに道を教えて、お婆ちゃんが道すじを理解したのを確認して、見送って。

 

 

他の場所に調査に向かう為に後ろを向いた瞬間、後ろの方でカチャリと音がして。

 

 

何気なく後ろを振り向こうとした瞬間ーーー

 

 

 

『あくうせつだん』

 

 

ーーバリン、と何かが割れる音がした。

 

 

思わず振り返るのを早めて、後ろを見ると……

 

 

お婆ちゃんの真上の空間が、まるで割れたようになっていて、そこから出てきたであろう狐の面を被った男の子が、お婆ちゃんの頭にフライパンを思いっきり叩き付けていた。

 

それを……私と荒井さんは、ただ見ている事しかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

……漸く身体が動かせるようになった時には、その男の子は居なくなっていた。

そして今、私は尻餅をついてしまい、荒井さんに心配されている。

 

 

「な、なんなんですかぁ……あ、あああの、狐の面を被った男の子はぁぁ……!!」

 

「い、一回落ち着け!!落ち着こう!!……あれは、多分今公安が全力を尽くして追いかけている、通称『蹂躙の悪魔』こと『北白川トウチ』だと……思います……!!」

 

「な、なんですかそれ!!北白川トウチって名前は聞いた事ありますけど!?じゅ、蹂躙!?聞いたことないです!!」

 

「……あの岸辺さんが手も足も出なかった悪魔らしいんです……そして他の場所でも悪魔と戦っている様子が目撃されてるけど、それがもはや『蹂躙』と呼ばれる程一方的なんです。だから上が人の形をした悪魔として認定し、追いかけているって……彼の存在は世間でも騒がれているんです……」

 

(訳が……訳がわからないですぅ……)

 

何故さっき現れたのか、何故私達を助けてくれたのか、そもそもどうやってやって来たのか……他にも不可解な所が多すぎる。

 

「と、取り敢えず……マキマさんに報告しましょう……」

 

 

「は、はいぃぃ……」

 

 

(『蹂躙の悪魔』……ですか……)

 

確かに、蹂躙という概念は昔から恐怖の対象でもあるし、それが悪魔になったのなら強いのも納得だ。

 

ただ、一瞬だけ仮面からチラリと見えたあの目が、人を害するのに少し躊躇しているような、そんな人間らしい目のような気がして……勿論気のせいだろうけど、でも……それがどうも引っ掛かってしょうがなかった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

『早川アキ……私の口にとんでもない物入れてきたねぇ……』

 

 

(っく……!!何なんだ……!!)

 

あまりにも突然な、謎の男による銃撃。

どうして、何故襲われたのか分からない。撃たれる直前に何やらデンジと何か話していることからデンジ関係なのは間違いない。あいつは疫病神か何かなのか。

 

思わず狐の悪魔を呼び出して喰らわせたが、何やら様子がおかしい。

 

『人でも悪魔でもなっーーー』

 

 

 

 

 

ーーーその瞬間、狐の頭が切り裂かれた。

 

 

 

 

 

 

 

(なっ……!!!まるで、あれはーー)

 

 

ーー血しぶきの中から出てきた『それ』は、デンジがチェンソーマンに変身した姿を想起させるような、全身が刀で出来た人間だった。

 

 

「……パワー、姫野の血を止めておいてくれ。」

 

 

もはや戦うしかない。早川アキが覚悟を決めて刀を構える。

 

そして、その刀人間に向かって一歩踏み出そうとした時ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あくうせつだん』

 

 

 

 

 

 

ーーーー『アイツ』は、まるで救世主を名乗るかのように現れたのだ。

 

 

 




何故こんなに遅れたのかは、まぁ文章に自信がなかったのと、中学のクラスメイトが自殺したのを聞いてショックだったのもあります。まぁ立ち直れたのでこれから不定期ではありますが、更新していきます。
この時の気持ちを小説に生かしていく位の勢いでやっていこうと思っているので、ご心配無く。
もしこの後書きが不快に思われたら、遠慮なく言って下さい。すぐに消します。

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