ほわぁぁぁぁぁ!?
ありがとう……それしか言葉が見つからない……
あの悪魔のような契約から六年。
割と寛容だった両親の下、僕は死に物狂いで特訓していた。
いつ悪魔に出会っても対応できるように、またそこら辺の悪魔だったら圧倒的な力で捻り潰せるようになるまで。
『もういいだろぉ?さっさと悪魔蹂躙しようぜ?』
「待て待て、もうちょっと力を付けてから捻り潰した方が気持ちいいだろ?もうしばらくの辛抱だ」
……時々口を出してくるこのクソヤrゴホンゴホン、マイパートナーを諌めつつ、もうこのまま一生悪魔に出会わずに居られるんじゃ?ということを密かに期待してたりした。
(時々いる不良やら泥棒やらを捕まえたり、前世の黒歴史思い出して悶絶すれば割と満足してくれたりするからな)
そう考えてさえいた。
……だが、その期待は……最悪な形で破られる事になった。
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「ハアッハアッハアッハアッ……」
家族で良く笑いあっていたテーブル。
良く父さんが長く居座っていて困っていたトイレ。
両親が僕の特訓を優しく見守ってくれていた庭。
それらは、今そこにあるべき物達。
しかし、今僕の目に映るのは、
大量の瓦礫と、まるで何事もないように佇んでいる異形の存在。
家族が、もしかしたら……もしかしたら、逃げているかもしれないという期待も、そこいらから漂ってくる血の臭いが……残酷に、ボロボロに否定してくる。
どうして
どうして
どうして
『あれ……まだ生き残りが居たんですねぇ』
どうして僕から家族を奪うのか
『おやおや……貴方があの男と女の子供ですかぁ?』
なぜこんな苦しみをまた味わなければいけないのか
『ふふ、まあ安心して下さい……すぐにお坊ちゃんもあの人達と同じ場所に送ってあげます』
わからない
「……無双、蹂躙、殲滅」
だから
「その全てを赦す」
コロス
「故に……顕現せよ、僕の半身」
「……厨二病の悪魔よ」
瞬間、空に紅い魔法陣が描かれる。
そして、奴がついに顕現する。
『やったぁぁぁぁぁぁ!!蹂躙だぁぁぁぁぁ!!!コロスぞぉぉぉぉ!!』
『なっ……ッ!?まさかっ……デビルハンター!?』
「違う」
「……唯の……」
「厨二病だ」
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勝負は26秒で付いた
『ア……アアア……ちきしょう、こんなガキに……』
『キャーッキャッキャ!!!愉快だなァ!!トウチの親を殺したばっかりにこんな無様な死にかたをするなんてなぁ!!』
「……クソが」
僕は何のために強さを求めたんだ
その理由は決して無双などという馬鹿げたモノではない
「……ハハッ」
そうだ
僕は、これ以上大切なモノを失いたくなかった
それだけだったんだ
『やりゃあできるじゃねえか!!これからどんどん悪魔ぶっ潰していこうぜ!!!』
でも、もう守るべきモノは失ってしまった
だったら、コイツの望むような蹂躙劇も悪くないかもしれない
僕の羞恥心や傷程度で同じように大切な物を失う人を減らせるなら。
「おっ^^そうだな!!」
これから勘違い要素を入れる為には主人公君が色んな所に自由に行動しなければいけません。
だから親を死なせる必要があったんですね
因みに今回出てきた悪魔は……取り敢えずGの悪魔ということにしてます。もし不都合があったら変える予定です。
一話一話が短いこの小説ですが、これからも読んでくれると嬉しいですねぇ!!