うそ……う、うれし……(死)
『おいトウチィ!!トウチの記憶にあるラノベ?って奴は面白いなァ!!』
「え?なに?お前そんな事も出来るの?」
特に行く当てもなく駅前をぶらぶら歩いていたら、突然脳内から声がした。
どうやら、僕の記憶に僅かながら残っていたラノベの記憶を読んでいるらしい。
『……でも、このスマホ?って奴とか……なんか知らねぇ単語がいっぱいあるんだ……一体トウチの世界ってどんな世界だったんだ?気になるゥゥ!!』
……アレか……あのクソアニメとして有名なあのラノベを読んでいるのか……
「もしかして……題名には『異世界は』『スマートフォン』とか入ってる?」
『おう!!』
まあ確かにコイツが好きそうな小説では……うーん、どうだろう……
「……まあそれで良いなら別に良いけど……」
そう何となく微妙な気持ちになった瞬間、腹の底からまるで唸るような音が鳴り響いた。
「……腹、減った」
そういえばあの悪魔を殺してから夕方までずっと何も食べてない。まあそれどころではなかったからしょうがない。
どこか安い店はないか……
「おっ、あそこのラーメン屋……えっと……『三十分以内にメガ盛りを食べ切れたら三万プレゼント』……!?」
これはラッキー!!腹を満腹に出来る上お金までゲットできる!!
「すいませーん!!これ、挑戦したいんですけどーー」
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「ぐぅ……」
腹 い て え
何とか三万をゲットしたものの、自分の腹の弱さを忘れていた。馬鹿と笑え……嗤えよ(地獄兄弟並感)
「ねぇボク……もしかしてかなり無理した?無理は良くないよ?」
「三万手に入れる為なら無理だってしますよ!!」
「ちくしょー!!なんで子供に食いきれるんだよぉ!?」
「ハッハッハ!!世界は広いんですよ!!」
「くー……持ってけ三万!!ってかお母さんお父さんは?買い物かな?」
「死にました」
「え」
「じゃ!!さようなら!!また来ますよ~!!」
「えっちょっ待っ」
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「ホックホクやぁ……」
諭吉さんが三枚もあると安心感が違うね!!
『……そうだ、そのお金で狐のお面でも買おうぜ!!』
……え
『お前の記憶に『仮面ライダー』って言う奴があったんだけどよぉ……滅茶苦茶厨二心に刺さったんだよ!!だからトウチも仮面ライダーみたく仮面のヒーローになろうぜ!特にギーツって奴がカッコよかったから狐の仮面買おうぜぇ!!『さぁ、ハイライトだ。』……バリバリカッコよかったなぁ!!……なぁ、いいだろぉ?』
……まあ、悪魔を倒す際に顔を見られないようにするには良いかも知れないな……
「おけ、買おうか」
『ヒャッハー!!』
なんかこう……コイツは幼稚園児の時のカッコいいと中高生の時のカッコいいがまざった認識してんなぁ……
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「……六歳になったペル○ナ5のフォックスやんけ!!」
『ペル……?』
「ん……?ああ、なんでもない」
『教えてくれ!!お前の記憶の中は興奮させられるようなカッコいい物で溢れてるんだ!!でも大半はわからない!!他にも『烙印融合烙印龍アルビオン神炎龍ルベリオン氷剣龍ミラジェイド』とか、あとは『へブフォヒビキバトライハムカツゲンムエンペラー』とk「やめろぉぉぉ!!それ以上言うなぁぁ!!」
『……?』
「ゼェハァ……と、トラウマなんだ……止めてくれ……」
『……どういうk』
そうして、マイパートナーがさらに僕のトラウマを抉ろうとしたその瞬間だった。
「ぎゃぁぁぁぁ!!あ、悪魔ぁぁぁ!!」
「ファッ!?」
『おっ^^』
なんかレバーと牡蠣とフグ等をごちゃ混ぜにしたような気色悪い悪魔が歩いていた。
……逃げ『は?』……たら殺されるな、うん……
「くそっ、またあれを詠唱しなきゃならんのか」
あの時はバーサク状態であんま恥ずかしくなかったけれどシラフでやるとなるとクッソ恥ずいィィ!!
『やってみせろよ、マフティー!!なんとでもなる筈だ!!』
オメェなんでそんなモン見てんだよぉ!?
「……はぁ、やるか、しょうがない……」
「……無双、蹂躙、殲滅。」
「その全てを赦す」
「故に……顕現せよ」
「我が半身」
「ちゅ、厨二病の悪魔よ!!」
『今噛んだだろ!!』
「仕方ねえだろ!!こんな人前で詠唱すんの初めてなんだから!!」
『まぁ良い……行くゾ!!トウチ!!』
「汚ぇ!!」
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『……では、次のニュースです』
『お昼頃、○○駅前に突如として悪魔が出現し、一時大騒ぎとなりました。公安は、その悪魔を恐らく食中毒の悪魔だとし、その言葉への恐れの度合いから大きな被害が出るだろうと予想されました。しかし、公安がその場に着いた時にはもう既に意識が無い状態であった事が公安の関係者への取材で分かりました。しかも、その悪魔を制圧したのは幼い少年だというのです。今現場に居る田中リポーターに中継してもらいましょう』
『……』
『聞こえてますでしょうか田中リポーター』
『……はい!!』
『よかった、えっと、その悪魔を制圧した少年というのは……?』
『……はい!!えっとですね、その時現場に居た方に話を聞いてみた所……およそ七、六歳位の見た目をした少年が悪魔を使役して食中毒の悪魔を一分足らずで討伐していたとーー』
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『もしその少年を目撃したら、落ち着いて、気付かれないように公安までご連絡下さい。では、次のニュースです』
……やべぇ、やらかした……
『いいじゃんいいじゃん!!もっと世間の注目浴びてこうぜ!!』
「良いわけあるか!!完全に危険人物じゃねぇか!!くそ、こんな人が多い電気屋には居られねぇ!!」
目立たないといけないの、凄いハンデなんですけど!?
たまにシリアスは入れるけど基本的にはコメディ路線で行こうかなと(主人公視点では)