とりあえずはエリスについていく。
「どうするギュユスナ?」
ギレーヌが俺にだけ聞こえる様に、耳元で囁いた。
屈んでようやく辿り着く、頭のてっぺんにある俺の耳に囁く動作は、それはそれは大きく動かないといけないので、目の前のエリス嬢にはすぐさま気付かれた、声は聞こえていないだろうが、「なにをしているのよ!はやくきなさい!」と、言わんばかりの表情を浮かべて立ち止まりこちらを見ていた。
ここで俺も喋ってはエリスにバレそうなので、ギレーヌに必死に、エリスを騙くらかして帰ろうとアイコンタクトを送るが…
…これはわかっていないな。
渋々、ギレーヌの手を引いて、なんども俺たちが付いてきているか、振り返って確認する。赤毛の小さな引率員さんについていくのだった。
迷わない足取りで進む彼女は、あっという間にロアの中心地ボレアス・グレイラットの城の様な館についた。
「わたしよ!」
そう言って、門の前で叫ぶエリス。
直ぐに使用人達や執事、果てには貴族の服を身につけた偉そうな人族がゾロゾロと雁首揃えて飛び出してきた。
「エリス!」
血のような深い赤色の髪をたなびかせた貴族の女性が、エリスに抱きつく。あれが母親だろうか、なかなか立派ナものをお持ちのようだ。エリスちゃんもスイカになるのだろうか。
親子感動の再会の光景を見ながらで、下世話な事を考えていると、糸目で線の細い軽薄そうな貴族男性がやってきた。軽薄そうな男に若干のトラウマのある俺たちだが、初対面の仲良くなった子供の親らしき人物にあからさまな反応をするわけもなく、剣の聖地にいた期間に武芸者としての目上の人への態度を学んだと言う、ギレーヌに追随した。
「君たちが、エリスを見つけてくれたんだね。」
糸目と思っていた男が目を見開き、俺とギレーヌの頭ら辺や腰のあたりを行き来する様に凝視してゴミパウロが女といる時よく漂わせていた変な匂いを撒き散らし鼻息を荒げながら、実に平坦で礼儀正しい声でそう喋った。脳がバグりそうだ。
「そうだ。送り届けたので帰る。」
そう俺の目からは、ぶっきらぼうに言い放っている様にしか見えない。ギレーヌの武芸者としての礼儀作法を観察して、これがこの世界の武芸者の作法と考えながら、俺は人族の礼儀を知らないので黙りこくって、赤毛のボインのチャンネーに連れて行かれているエリスちゃんに手を振っていた。
「まぁまぁ、そう言わずに。娘を見つけてくれた恩人を何もなしに送り返しては、グレイラットの名が廃る。ささ、エリスの5歳の誕生パーティーの途中だったんだ、なんなら美味しい食事もあるよ。」
「そうなのか。では行くとするか。」
最後の部分を俺に子供と勘違いしているのか、目線を合わせる様に体を屈ませて言った糸目に内心ブチギレながらも、礼儀作法に詳しいらしきギレーヌが楽しげにしっぽを揺らしながらズカズカとパーティー会場に進んでいくのを見て渋々ついていった。
パーティー会場は異様にテンションの高い声のクソデカい爺さんにエリスの恩人だと担がれ振り回されたり、エリスちゃんが執事の人に殴る蹴るなどの暴行を加えているのを見てショックを受けたり、貴族に囲まれてアウェーを感じたりした以外は、恙無く進んだ。
あれ?なんで、潰そうとした家で今日あったばかりの子の誕生日パーティーに参加しているのだろうか?
ギレーヌも楽しんでいるし、まぁいいかにゃ!
並べられた食事をギレーヌの真似をしながら、口は掻き込んでいると、ふとある疑問が生まれた。
大貴族の誕生パーティという事を考慮しても、めちゃくちゃ豪華すぎるパーティーに疑問を持っていると、給仕をしていた獣族のメイドさんが教えてくれた。どうやら毎年毎年の行事ではなく、人族は五歳十歳十五歳の誕生日を特別視する風習があるみたいだ。日本でいうところの七五三的な何かだろうか。そんなめでたいし楽しいイベント盛り沢山のところを抜け出す、エリスちゃんの奔放さ加減と先ほどの暴行の目撃も受けて、エリスちゃんが全くわからなくなって来た。人間は二面性を併せ持ち、悪魔にも天使にもなれるのだ。
エリスを眺めていると、糸目にお酒を勧められた。断る必要もないので飲む。おいちい。
結構な時間が経った後、酒を飲みながら意気投合した糸目と肩を組んでいると、声クソデカ爺さんこと、サウロス・ボレアス・グレイラットによりパーティーはお開きになった。
糸目もといフィリップ・ボレアス・グレイラットの口車と、エリスの眼力に負けて俺とギレーヌは、この館に泊まることになった。
ミリシオンの高級宿に勝るとも劣らない。ふかふかのベットに身を任せると直ぐに寝付けた。
朝起きて冷静になると、俺は謂れのないようなでそうでもない恐怖を感じた。なんで俺はボレアス家を皆殺しにしようと遠路はるばる3年の旅路をへてここまで来たのに、ここまで仲良くなったんだ。。
隣のベットで、ケツをバリバリと掻き涎を垂らしてまだ寝ているギレーヌを見つめて、恐怖を紛らわせる。
落ち着けギレーヌがこんなに平常を保っているんだ、きっと大丈夫さ。
朝食はグレイラット家と取ることになった。
「エリスを保護してくれたことまず感謝するゥ!!剣王ギレーヌ、迷宮狂いギュユスナ!そして、飯を存分に食うがよいッ!!!」
足を床に打ち付け、叫ぶび朝食の音頭をとるサウロス。
いつのまにか名乗ってもいないのに、俺たちの氏名が知られている事に、俺は驚愕を隠しきれなかった。アスラ貴族は冒険者を粗野な連中と決めつけ、冒険者の事情には詳しくないはずだからだ。俺が考えていると、ギレーヌが喋り出した。
「なぜ、わたしが剣王ギレーヌだと知っている。名乗った記憶がないのだが。」
「それは僕が説明しよう。」
フィリップが出てきた。
「ギレーヌ、君が腰に佩いているのは、剣神七本剣の一つ平宗だろう?そしてギュユスナ、君も唄になるくらいの有名人だ。その特徴的な身長は隠せる物ではないよ。エリスが君たちを連れてきた時、明らかに噂に寸分違わない二人組が現れたんだ。心底驚いたよ。」
なるほど得心がいった、その糸目を見開いて俺たちを見ていたのは、俺たちが有名人だからだったのか。よく分からなかった事がわかってスッキリしたところで、食事は始まった。
パーティーでエリスの衝撃的な一面を覗いてしまったのだったが、どうやら通常時があれだったみたいだ。天使なのは父母爺と少しの執事と獣族だけみたいで、それ以外には噛む殴る蹴る叫ぶなどは当たり前の如く常に飛ばしていた。通っている教育機関でも暴力事件をしょっちゅう起こしているみたいだ。そして悲しいことに、エリスはふわふわなものを見ると抱き締める習性があるみたいだが、力が強すぎて獣族の使用人には恐れられているそうだ。おいたわしやエリス、前世から犬猫好きとして同情するよ。
朝食の後、こなきじじいの様にしっぽにくっ付いたエリスを情けで見逃す。
そろそろ、確かにエリスの恩人だけどなんだこんなに居座っているのかしら。と、フィリップの奥さんに向けられる。純粋な疑問の視線に耐えかねてお暇しようと話を切り出したのだが、フィリップに待ったをかけられてギレーヌを連れ、二人応接間に追い込まれた。
三人だけで話したいと言うフィリップに、どこか剣呑な空気を感じながらも彼が喋り出すのを待った。
重々しい空気に包まれた、応接広間。苦々しい表情を浮かべたフィリップがついに口を開いた。
「せっかくの縁だ。勇名轟く剣王と迷宮狂いの、君たちにお願いしたい事があってね。」
「内容次第だな。」
ギレーヌが、冒険者としての真剣な顔を出して、フィリップへ即座に応答する。
「報酬次第と言い出さないってことは、少しはこの家を気に入ってくれたのかな?まあそれは置いておいて、頼みたい事とは、エリスのことなんだ。ギレーヌ、ギュユスナ、君たちも見ただろうあの暴れっぷり。」
あぁなるほど。
「あれじゃあ嫁の貰い手所か、貴族として普通に生きていく事すらままならない。僕も親さ、エリスが貴族として立派になってくれるのを諦めたわけではない。だがいざという時の保険が欲しいんだ。」
「つまりどう言う事だ?」
ギレーヌ…
「ははは!ごめんごめん。つまりエリスに冒険者としてやって行けるだけの剣術と知識を教えてあげて欲しいんだ。エリスは学校に通っているけど話を聞く限りもうすぐ退学になりそうだからね。もちろん、給料は色をつけて払うよ。」
フィリップの話をようやくすると、エリスちゃんが貴族として生きていけるか不安だから、エリスちゃんの冒険者としての可能性を広げて欲しいから有名な冒険者の俺たちに家庭教師を頼んでいるのだ。返答はもちろん決まっている。会ったことも無しに噂話だけで悪感情を抱いていた罪悪感と、少しの交流だったがエリスちゃんが気に入った事。今回のことでわかったことだが、どうやら俺は凶暴でダメなところのある子供を気に入ってしまう星の下に生まれたらしい。ギレーヌに許可を得て叫ぶ。
「任せて下さいにゃ!」
正式に家庭教師として雇われた。のだが、エリスが興味があるのは、ギレーヌの剣術と俺の猫耳としっぽのふわふわみたいで、ギレーヌが剣神流とやらを教えてちゃんと仕事をしているが、俺はエリスに抱きつかれることのみが仕事の様な状況になってしまった。それでもフィリップはダメとは言わなかったので、俺たちを雇ったのはエリスのこと以外で政治的な裏があるのだろうと勘づいてきてしまっていた。流石アスラ貴族汚い。
安定した生活を手に入れたら、時の流れは早く感じるということで、あっという間に四年が過ぎた。フィリップがギレーヌを妾に誘って断られていたり、エリスが学校を退学になって、家庭教師をフィリップが雇いまくったのだが、軒並みエリスに夜討ちやらアンブッシュなどを常に仕掛けられ、直ぐに出て行ったり、フィリップがパウロの従兄弟だと知り喧嘩したり、理不尽なサウロスやエリスに怒られたり、エリスの母であるヒルダさんにずっと遠巻きに見られて悲しかったり、この家の中では暇になる事はないと言っていいほど、出来事がたくさんでそれぞれ対処していると、体感一年くらいで四年が過ぎていた。
しかしある日突然衝撃的な仕事をフィリップに告げられた。曰く、パウロがフィットア領のブエナ村にいるからその息子をロアに連れて来いと言うのだ。そしてギレーヌにはこの事が早めに知らされていたらしく、仲間はずれ気分を味わった。
そしてしかも、パウロは下級騎士としての地位につき定職について悠々自適に暮らしていると言うのだ。あの俺達に、「気が合いそうだからつるんで他に呼び名がないから仲間と呼んでいただけで、俺の中でお前らはそんなに重くない」と言い放ってゼニスを連れて消えたパウロがだ。
ギレーヌはもう過去のことだと許した様だが、俺のあの平穏な暮らしを奪った恨みと悔恨は海より深く山より高い。
そんな事はもちろん噯にも出さないで、パウロ、俺、許した。的な態度をとって、フィリップに頼まれた。パウロとゼニスの息子とやらをロアの街へと連れてくる仕事にギレーヌと一緒に行った。
何か理由ができれば、またボコボコにしてやろう。
二頭立ての馬車に御者とギレーヌを乗せて、そして俺は馬車に連れ立って、すっかり老馬になってしまったクリボーに乗って行った。
別に俺がギレーヌにハブられていると言うわけではない、俺は馬車が嫌いなんだ。一度乗った事があるが、あれはケツが二つに分かれそうだった。あれ以来、馬車には乗らないと決めたんだ。
意外と近い、七、六時間ほどの道のりを越えた後、長閑な田舎ブエナ村についた。小高い丘にあるとてもいい立地に建てられている。デカい家だから直ぐにわかるらしい。贅沢しやがってパウロのヤロウ…
パウロの家に着くと、パウロと息子の…なんて名前だったか忘れたが、そいつが剣の稽古をしていた。その息子は剣の腕はそんなでもないみたいだ。
パウロは俺を見て、ゲッ、面倒なやつが来やがったと言わんばかりの表情を顔に出した。安定のクズである。パウロ息子だが、子供もいるのでいきなり殴りかかるのはよして、パウロに白けた視線を送っていると、パウロの息子にしっぽの耳を凝視された。アスラ王国なんでこの反応は珍しくない大方獣族を見るのが初めてなのだろう。
ギレーヌが馬車から降りた時、家の中から子供を抱えたゼニスと、子供を抱えたメイドが一緒に出てきた。
おいおいおい、妾もとってんのかパウロ、メイドの髪とメイドの抱える子供の髪を見て、うんざりしていると、結構仲の良かったゼニスが挨拶してくれた。
「よう!久しぶりだな。ギレーヌとギュユスナ」
「ギレーヌ、ギュユスナ!久しぶりね!何年振りかしら。元気だった?」
「ああ」
「久しぶりにゃゼニス」
パウロを意図的に無視しながら、返事をしてゼニスと一言二言言葉を交わす。パウロの相手はギレーヌだ。俺に無視されてパウロの苦々しい顔に今晩の飯が上手くなる予感を感じながらも、ゼニスの娘である、ノルンを撫でる。
と言う事で、平穏にしていると、ゼニスとメイドがパウロの息子のルディとやらに、別れを告げていきなり、パウロが真剣な顔になって、息子を気絶させた。どう言う話か聞き流してここにきたせいか、一人だけ事情のわからないアウェーを感じながらも黙っていた。
気絶した。ルディをパウロが馬車に乗せると、じゃあ頼んだわ。と早々に俺たちを出発させた。
そして最後別れる時に、パウロにあの時は悪かったとボソリと謝られた。
やっぱりどこかダメなところのあるやつに弱いみたいだ。
…許してやらんでもないな。
ギレーヌとパウロの息子が話している音を聞いていると、窓からパウロの息子が手を振っていたので振り返す。ゼニスに似たぎこちない笑顔で振り返す彼に、少し笑みをこぼしてしまった。
ギレーヌとの話に、戻るパウロの息子。
自ら進んで盗み聞きする趣味など持ち合わせていないので、馬車が見える範囲でクリボーになり野駆け回る。この分なら風雲丸も連れてくればよかったと思うが後の祭りだ。クリボーとの遊びに集中した。
走るクリボーの上で桃白白ごっこをしていると、馬車の後ろの扉が開く、そこにはパウロの息子がいた。
不思議に思っていると、どうやら俺を呼んでいる様だ。
柱の上に乗って移動した桃白白のポーズで近づくと、パウロの息子は感嘆と称賛と拍手を上げてくれた。
照れを隠して、要件を聞く。
「ギュユスナさん、話は聞きました。初めましてルーデウス・グレイラットと申します。よろしくお願いします。」
俺は話聞いてないけどね!
「おお、パウロの息子にしては、礼儀正しいにゃ…あ、よろしくにゃ!呼び捨てでいいにゃよ!」
「分かりましたギュユスナ、それと母様の息子でもありますから」
なぜか苦笑しながらそう言う、ルーデウスを不思議に思いながら、ゆっくりと桃白白ごっこに戻っていた。
「それじゃあにゃ!」
クリボーの鞍の上での桃白白の独特な姿勢の再現に苦労しながら、馬車の前出た。
また同じ道を通るので、変わらない景色にうんざりしながら、進んでロアの街へとついた。
関門を馬車とクリボーの鞍や鐙、手綱についた。紋章によって素通りし、もうすっかり見慣れてしまった。ロアの街を行く。道にいた知り合い達に手を振ったり、ルーデウスのギレーヌに質問する声などを聴いて、暇をつぶしながらだとあっという間に館についた。
館に入ると執事のおっさんが、ルーデウスを案内して俺の時とはグレードの落ちる応接間に案内した。
ギレーヌと侵入者が来た際と一応、魔術師であるルーデウスが暴れた時に対処できる様に、対角線上の部屋の角角に配置してボレアスの誰かを待つ。
最初にサウロスが入ってきた。耳をペタンと閉じる。サウロスの声がうるさいからだ。なぜかこの仕草をするとサウロスの機嫌も良くなるので、サウロスに会う時癖になってしまった動作だ。
大声でルーデウスとパウロの悪口や礼儀の事など幾度か言葉を交わすと、最近では見ない程の上機嫌で応接間を去っていった。
次に、フィリップがきた。フィリップが来ると尻尾がソワソワし出してしまう。一度彼に土下座でしっぽの手入れをさせてくれと頼まれた時、了承してしまったのが運の尽き、彼のテクニックにフィリップが居ると尻尾がむず痒くなってしまうのだ。ヨヨヨ。最近は耳も狙ってきているので、葛藤中だ。
フィリップは、俺の様子にいつもの如く深く頷くと、ルーデウスに向き直った。そしてルーデウスと話し始めた。
この頃になってくると、ルーデウスが何故ロアの街に来たのか理解できた。彼はエリスの家庭教師になりに来たのだ。しかし残念に思う。彼はエリスの毒牙に罹り早々に、ここから去ってしまう事を容易に想像させた。ルーデウスに憐れみの感情を向けながら、待機に専念した。
居眠りをしてしまっていた。ルーデウスの大丈夫かこの人、ていう視線に痛いものを感じながら、エリスの元に一緒についていく。
エリスはいつも通りだった、家庭教師が来る事で不機嫌でルーデウスを見るとさらに不機嫌になった。案の定問答の後ルーデウスを殴るエリスの姿が見えた。そしてなぜか殴り返したルーデウスに驚愕していると、エリスの行動は迅速だった。魔大陸で見た魔物の様な動きをしてエリスは、ルーデウスをマウンティング後は殴りまくった。
意外なことに、ルーデウスは魔法を使って抜け出すと、おそらく彼にとって地獄の鬼ごっこが始まった、彼は7歳だ流石に可哀想に思ったのでそれとなく彼の隠れている場所を着ているマジックアイテムの外套で隠す。
エリスが疲れて自室に帰った時、ルーデウスが外套の下から、恐怖で歪んだ顔のままのそのそと出てきて俺にすごく感謝して、フィリップの待つ応接間へと向かっていったので後ろから抱っこしてあげて、応接間に向かう。恥ずかしいのか暴れたので、応接間の扉の前で置いて彼に扉を開けさせ入らせる。
フィリップとルーデウスの話し合いが始まった。
ルーデウスはこれで、ブエナ村に蜻蛉返りかと思ったが諦めないみたいだ。そして俺が眠っていた時にフィリップに話したらしき、例の件、を行うらしい。
作戦がわからないまま、話は進んでいき。俺だけ置いてけぼりの状態で、例の件とやらの作戦の準備がフィリップと執事と家令とギレーヌの間で始まった。
…あのう、説明は?