ポケモンSVは一応ストーリークリアしていますが、おかしな点は多々出てくると思いますので、これは・・・と思う方はご指摘の方よろしくです。
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未開の地♂
どうも、一般カントーリーグトレーナーのアズマです。
飛行機を乗り継ぎに乗り継ぎ、海を越え、
漸く着きましたパルデア地方。
いやぁ、トキワ空港からガラルのバウ国際空港へ、
そこからバウ港から船へ乗り継いで
パルデアのマリナードタウンへ。
ここまでで一週間程度かかった。
これだけの交通手段でもこれだけかかるんだ。
現状が中々把握しにくいってのも頷ける。
さて、旅の疲れを癒したいし、
マリナードタウン特有の競り市にも参加してみたいし、
観光もしてみたい。
と言いたい所だがこちとらカントーリーグの
代表として来てるからね。
仕事はきっちりしなければならない。
早速ポケモンリーグの本部があるテーブルシティへ
挨拶に行かないとね。
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空飛ぶタクシーに乗り、テーブルシティへ降り立った私。
空からも見てはいたが、これまた凄い街並みだ。
レンガ造りの建物が建ち並び、まるでテーマパークの
ようなイメージを受ける。
前世で例えるなら〇摩●ペイン村のような・・・。
いや、大勢の人々が行き交っている様子から見ると
前述のテーマパークに比べ栄えている。
パルデア一の交易都市なんだからそりゃそうか。
何でも、学術機関であるオレンジアカデミーを中心として、
新しい知識・技術を求め人々が集まり、
人が集まる事で交易が盛んに行われ発展したらしい。
オレンジアカデミーってあのクソ長い階段の先にある
巨大な学校の事か。
なんともまぁ規模がデカいこった。
トキワにあるトレーナーズスクールなぞ目でもないな。
創立805年を誇るんだからそりゃそうか。
何でも、ここの卒業生は軒並み優秀で
ポケモンに関する事においては各地で実績を
残しているらしい。
そんな生徒達を相手にしている教師陣もさぞや
優秀な人材がいるのだろう。
事前情報だと、理事長がチャンピオン。
教師陣には元ジムリーダーや現役四天王の面々。
生徒にはチャンピオンランクと呼ばれる
パルデア四天王とチャンピオンを越えた
各地方のチャンピオンと同一か勝るとも言える
トレーナーが生徒に数名いるとか。
どんな学校だよ。
普通に考えてもやべーわ。
この学校の戦力だけでロケット団みたいなポケモンマフィア
一掃出来んじゃね・・・?
誰だよ、平和ボケした地方とか抜かした奴。
だけど、まぁそれだけのトレーナーがいる学校だ。
めっちゃ気になるのもまた事実。
トレーナーの性って奴か。
興味が勝ちそうになるが、今は我慢。ステイだ。
まずは、ポケモンリーグへ挨拶を済ませておかんと。
あー、さっさと視察を終わらせて観光としゃれこみたいなぁ。
◆
リーグ本部までは一本道だ。
岩肌からくり貫かれたような門をくぐり、
パルデアのポケモンリーグ本部の建造物へ辿り着く。
入り口には見張り役なのか
リーグ職員が立ちふさがっている。
私の姿を見るや否や、にこりとほほ笑みかける。
「こんにちは、チャンピオンテストの希望者でしょうか?」
そう聞いてくるリーグ職員。
チャンピオンテストって何のことだ?
私はリーグの監査・視察のために寄越された筈なんだが。
んー?おっかしいなー?
カント―から視察に来るって話聞いていないのか?
いや、これはいつも通りの対応しろって
上から命令されていて
敢えて素知らぬ振りをしているのだろうか?
視察に来た私に対していつも通りの対応をする事で
リーグとしてちゃんと仕事をしているし機能していると
アピールするためなのかもしれない。
そう考えれば成程、納得できる。
なら、私が取るべき行動は一つ
「えぇ、お願いします。」
ここは、その魂胆に乗って置くとしよう。
◆
その日は、チャンピオンテストの希望者が最も多い日であった。
やれ、バッジ5~6個程度持って自信ありげに
さも自分は四天王にも勝る実力者であるよう語る中堅レベルの
トレーナー。
記念受験の如く、バッジを1つも持たず冷やかしの如く
面接に望む学生。
バッジ8個揃えたにも関わらず、面接の圧に耐え切れず
思わず泣き出してしまう幼いトレーナー。
午前から午後まで休みなくパルデアポケモンリーグの
面接室に缶詰されている面接官兼四天王のチリは
ストレスマッハな状態であった。
そんな彼女の心境なぞ関係なく、
チャンピオンテストの希望者のリストが次々に届く。
『また希望者が来たんか・・・。どれどれ』
チリは心境を押し込め、パソコンに届いた
挑戦者の情報を無感情で目を通していく。
名はアズマ。
30代半ばでパルデアジムバッジは0個。
なんだまた冷やかしかと深い溜息を吐いた。
リーグの規定上、チャンピオンテストは誰でも受けられる
ようになっている。
子供からはたまたいい年した大人まで。
例えバッジ0個であったも一応対応はする。
だが、対応するだけ。
適当な質問を投げかけ、適当に切り上げて帰って貰う。
チャンピオンテストを受けるに当たっての
最低ラインがバッジ8個集めているトレーナーであること。
そしてトレーナーとしての知性・品格が揃っていること。
それが初めて認められてチャンピオンテストを受けられるのだ。
だが、最近ではこのテスト自体甘く見られているのか。
最近では学生がチャンピオンランクになった事で
子供でも楽してチャンピオンランクになれるという
悪い噂が流れている。
『いっそここらでガツンと厳しい言葉をぶつけるべきか?』
チャンピオンランクは考えている程甘くないと。
そう現実を分からせてやることも面接官として大切な
役割ではないか?
勿論年少の挑戦者については、そう厳しい言葉をぶつける
つもりはないが。
今度の相手は、いい年をした大人だ。
少しばかし厳しい言葉をぶつけてもさして問題にはならないだろう。
しかし・・・。
『アズマ・・・。どっかで聞いたような・・・・?』
幼少期、確かどこかの番組。
それもポケモンバトルの中継で聞いたことのある
ような、ないような。
『どんな番組やったっけ・・・?
いや・・・まぁ、ありふれた名前やし。
今は関係あらへんな。』
疑問を振り払い、面接官モードに切り替える。
ドアからノック音が聞こえる。
どうやら件の挑戦者が来たようだ。
「どうぞ、お入りください。」
「失礼致します。」
入って来た30半ばの男。
180程ある身長。ラフなシャツにズボン。
筋骨隆々な身体。
額に大きな傷を刻み、眉間に皺を寄せた強面。
仕方のない様相の男をチリは知っていた。
カント―・ジョウト出身地の者であれば
知らぬ者はいない程のトレーナー。
四天王代理として就任している間、
一度たりとも挑戦者を通さなかった
最優のリーグトレーナー。
何故、名前を聞いて思い出せなかったのか。
『なんでカントー総本部の
四天王代理がおんねん・・・!?
まさか視察か?
いやいや、まだ予定の日まで1週間あんねんで?
入り口のリーグ職員もなんで面接テスト希望で通すんや!?
アホちゃうか!?』
思わず心の叫びを出したくなるチリ。
「?・・・どうされました、面接官。
顔色が悪いようですが?」
「・・・い、いえいえ。何でもありません。
では、お掛けください。」
「失礼いたします。」
「で、では、これよりチャンピオンテスト
第一次試験。面接テストを開始します・・・。」
「はい、本日はよろしくお願いします・・・・。
あの、本当に大丈夫ですか?顔色が悪いんですが。」
「い、いえお構いなく・・・では質問の方に移らせて頂きます。
本日は、どのようにしてお越しいただきましたか―――」
斯くして、アズマの面接テストが始まったのである。
突然の視察に血の気が引きメンタルが崩れかけるチリ。
果たして、チリ面接官の胃は最後まで持つのであろうか。
チリ面接官の明日はどっちだ。
主人公アズマ
視察の挨拶に来たら、面接テスト受けさせられたでござる。
カント―地方にはない方式なので実はうっきうきで試験に臨んでいる。
当然であるが、チリ面接官が胃をキリキリしながら
面接に臨んでいる事なぞ知りもしない。
チリ
パルデア四天王兼面接官。コガネ弁だしジョウト出身者であると仮定し、主人公を知っている体にした。バッジ0個でも面接しなきゃならないって結構ストレスたまると思うの、ソーナノ。視察は一週間後の日付で予定されていたためまさかの主人公の来訪と面接テストにストレスマッハが加速した。不憫はかわいい。