ーーー2037年4月6日 16:02
ーー江ノ島鎮守府 応接室
矢矧が部屋を出て行ってからかなりの時間が経った。
だが矢矧は部屋に帰ってきていない。
……あの男に何かされたのだろうか。
だとしたならば助けなければならない。
「…うち、ちょい外見てくるな」
「う、うん…」
返事をしたのは深雪。
大井と霰は頷くだけだった。
意を決して部屋の外に出た。
外に出てまず執務室。
人の気配はない。
ノックする。
返事はない。
「…失礼します」
中に入るもやはり誰もいない。
次はトイレ。
しかしここにもいない。
「……こんなにトイレ綺麗やったか?」
少なくともこの前来た時はここまで綺麗じゃなかった気がする。
だが今はこの事はどうでもいい。
矢矧を探さなければ。
近くの部屋からしらみつぶしに探していったがほとんどの部屋のドアが開いていない。
開いていたとしてもそこはしばらく手がつけられていない汚い部屋だった。
……あの男はどこにいるのだろうか。
執務室にもいなければ、他の部屋にもいる気配がない。
残り探していない場所はもう限られてくる。
「……矢矧」
思わず呟く。
本当ならばいまここで大声でその名を呼び探したい。
幸いにも今のところあの男には見つかっていない。
だが大声を出してしまえば見つかってしまう可能性が高い。
……正直あの男に関してはまだあまりよく分かっていない。
ただ人間は私達を道具としてしか見ていない。
私達は所詮人間達の駒なのである。
きっとあの男も同じに違いない。
それにあの男は大井をあっという間に制圧してしまった。
いくらこちらが万全の状態ではなかったとはいえ、仮にも私達は艦娘であり、尚且つ大井はナイフを持っていた。
しかしそれでもむこうは無傷で大井はいとも簡単にやられてしまった。
あの男に逆らえば今度は何をされるか分からない。
ただ、それでも仲間を失う苦しみももう味わいたくない。
……絶対に助ける。
もう何も失いたくない。
もう何も失わせない。
そう心に誓い、私は食堂へと歩を進めた。
ーーー2037年4月6日 16:49
ーー江ノ島鎮守府 食堂
時計を見れば時刻は17時前。
あの男が居なくなってもう直ぐ2時間になろうとしていた。
今この食堂にいるのは私とあの男と共にここへ配属された吹雪の2人きり。
吹雪は黙々と掃除に取り組んでいる。
……正直私がわからない。
なぜ今こうしてあの男を手伝っているのか。
信用などしていなかったはずなのに。
先程だってそうだった。
あの男かここまでで良いと言った。
それに従えば良かったのだ。
あそこで私が何も言わなければ吹雪は折れていただろう。
だが………私はそれを望まなかった。
「………ねぇ、吹雪」
「はい、なんですか?矢矧さん」
吹雪は動かしていた手を止め、こちらを見た。
「……なぜ吹雪は提督を手伝うの?」
私が問うと吹雪はしばし考え、やがて口を開いた。
「別に大した理由はないんですが………。
……初めは司令官の役に立たなきゃいけないって感じで、義務みたいに考えていました」
「………………」
「でも……今は違います、今は私の心の底から役に立ちたい、手伝いたい。司令官を……支えたい………そう、思ってます」
吹雪は真っ直ぐな眼差しでこちらを見て答えた。
「………そう」
「あ、さ、支えたいって言っても、へ、変な意味じゃなくてですね 」
顔を赤くして弁明する吹雪。
その姿に思わず笑ってしまう。
それでもあの男を支えたいとまで言うということはよっぽどあの男のことを信頼しているのだろう。
「ふふっ………吹雪は提督のことを信頼してるのね」
「……………はい!」
私がそう言うと、吹雪は一瞬きょとんとするも直ぐに笑顔で返事をした。
吹雪とあの男との距離感は昨日と今日とでなにか違うように見えた。
昨日は何かに怯えたように、必死にあの男を手伝おうとしていた。
だが今日はそうには見えない。
あの男を信頼し、吹雪が言った通り彼女の意思であの男を手伝っているようだった。
「……それじゃあ早くここを綺麗にしちゃいましょう」
「そうですね!」
吹雪はそう言って掃除を再開した。
昨日今日で何があったのかは分からないが二人の関係は変わった。
信頼関係?とまでは言えないかもしれないが少なくとも私はこの二人の関係を不快には思わなかった。
むしろ
そう考えていると食堂のドアが開かれ私の名を呼んだ人物は中に入ってきた。
「……龍驤?」
「大丈夫か!?矢矧!」
何やら慌てている様子で龍驤は食堂に入ってきた。
「……龍驤、どうしたの?」
「どうしたもこうしたもない!うちら心配したんやで?矢矧があの男に何かされてるんちゃうかと…」
どうやら部屋に戻ってこない私を心配していたらしい。
確かにちょっと外に出ると言ってからしばらく部屋に戻っていない。
食堂を掃除するといった旨も伝えていなかった。
「心配かけてごめんなさい、私は大丈夫よ?」
「吹雪も大丈夫か?」
「は、はい、私も大丈夫ですけど…」
吹雪も困惑した様子で答えた。
「……あの男はどこにいるんや?」
「……提督なら今は外出中だけど」
「14:30ほどに出ていかれましたよ?」
そう答えると龍驤は眉間にシワをよせて何かを考えた末に言った。
「………あいつにやらせれてんのか?」
「「……え?」」
龍驤の言葉に私と吹雪は驚いた。
あいつにやらされている。
おそらく龍驤はあの男が私達に無理矢理掃除をやらせていると思い込んでいるのだ。
龍驤も人に対してあまり良い印象を抱いていない。
よってそのような考えに至ってしまうのも仕方ないことなのだ。
「龍驤、これは私達自らがやってることよ」
「……そう言えって言われたんか?」
「ち、違います!司令官はそんなことしません!」
「……嘘や、人間は皆うちらのことを道具やと思っとるんや!」
「り、龍驤、落ち着いて」
「落ち着いてられるか!」
「司令官は悪い人じゃありません!」
「……………」
吹雪がそう叫ぶと龍驤は黙った。
龍驤は未だに納得していない。
私も龍驤を説得している。が、完全に吹雪の味方になることはできていない。
私も龍驤と同じ。
まだあの男を信用できていないからだ。
ならば私があの男のことをどうこう言う筋合いはない。
私は、また、逃げてしまう。
「………その証拠はどこにあるんや」
「……え?」
「その男がうちらを裏切らない証拠があるんかッ!」
「そ、それは…」
吹雪が言い淀む。
それもそのはずだ。
あの男が私達を裏切らない証拠はない。
というより、あの男に限らずに共に戦った仲間でさえ、絶対に裏切らないと心の底から信頼するのは難しいだろう。
ましてやあの男は昨日着任したばかりである。
吹雪でさえあの男のことを完全に理解したとは言えないだろう。
「証拠は…ない……です」
「吹雪、うちはな……もう仲間を失うのが嫌なんや」
「…………」
「
「…………」
私達は何人もの仲間を失った。
私達は人々から裏切られた。
期待するだけ無駄だと。
私はそう言って逃げてきた。
「……でも……それでも……私はッ!司令官のことを信じていますッ!!」
「…………」
吹雪が叫ぶ。目には涙を浮かべている。
必死になる吹雪を見て、腹が立ってきた。
吹雪にではない。龍驤にでもない。
私自身だ。
私に腹が立つ。
私はいつも逃げてきた。
信じても無駄だと。
また裏切られると。
私は悪くないと。
でも………
きっと逃げちゃいけない
「龍驤」
「………なんや、矢矧」
きっといつか前に進まなきゃいけない。
前に進まなきゃ始まらない。
だから…
だから私は、
もう、逃げない。
「もう一度言うけど、これは私達がやっていることよ。それに 」
「逃げてばかりで提督のことを知ろうともしないあなたに、彼を批難する資格はないわ」
私が、私自身で確かめる。
「…矢矧…さん」
「……矢矧」
彼を信用するかしないか。
私がこの目で。
「……うちは知らんぞ」
そう言うと龍驤は部屋を出ていった。
「あ、あの「吹雪」」
「早く掃除終わらせましょう」
「は、はい」
そう吹雪に言って私達は再び掃除に取り掛かった。
ーーー2037年4月6日 18:30
ーー江ノ島鎮守府 正門前
「よし、それじゃあ忘れ物はないな?」
「えぇ、大丈夫よ!」
磯子鎮守府から江ノ島鎮守府へと帰ってきた。
流石にこの車に大人二人と子供四人は狭いよな。
まあそんな俺は助手席にいたんですけどネ☆
とは言えそんな彼女達は狭いとはいえ子供。
別に特に不自由があったわけでもなかったらしい。
とりあえず無事に江ノ島に帰ってきた。
あの二人大丈夫かなぁ…。
掃除を丸投げしてしまったので申し訳ない気持ちである。
………なんかお礼に買ってくれば良かった。
と嘆いていても仕方ないのでまた別の機会にお礼をすることにする。
「運転、ありがとうございました」
「いえ、これが仕事ですから!」
と、運転してくれた憲兵にお礼をすると、覇気のある声でそう答えた。
そして敬礼をし、こちらも敬礼を返す。
こうして車は横須賀に帰って行った。
………そういえば、アレ届いたかな?
昨日速達で注文したから今日中には来てるはずなんだけど…。
ちゃんと受け取ってくれたかな?
それともまだ来てない?
まぁ来ていなくても仕方ない。
開戦当初は多くの輸送船が深海棲艦によって襲撃され、島国である日本の物資は不足した。
が、今はある程度輸入ルートなどの制海権確保や艦娘の護衛などの影響である程度のものは手に入るようになった。
ただそれでも物価に関しては開戦前に比べれば高くなっており、一部物資は未だに不足状態が続いている。
それに加えて国民が負担する税金も増え続け、多くの人が苦しい生活を強いられているのは事実である。
だからこそ、俺たち軍人のことをあまりよく思わない人間も多々いるのだ。
そう考えているうちに玄関まで来た。
日は落ちていたものの、電気は昨日復旧したため比較的鎮守府は明るかった。
「こ、ここは…」
「なんというか…」
「うーん……」
「ど、独特なデザインなのです!」
中に入るや否や困惑の顔の第六駆逐隊。
大丈夫、俺も似たような反応したから。
明るいと改めてここの荒れ具合を認識する。
やはりまずは建物の修復が最優先だろう。
「すまない、まだ建物の修復が終わってないんだ。君たちの部屋は他の娘と一緒の部屋でそこは綺麗だから」
そう言って俺たちは応接室へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「入るぞー」
応接室に行きノックしてそう声をかける。
「あ、はい、どうぞ」
中から矢矧の声がする。
ドアを開けると丁度皆集まっていた。
………なんかめっちゃ龍驤から睨まれてる。
あれぇ?俺なんかしちゃったのかしら?
全く心当たりがない。
まあ、とりあえずは紹介。
「今日から江ノ島鎮守府に異動となった、暁、響、雷、電だ」
「「「「よろしくお願いします」」」」
「皆、仲良くしてやってくれ」
「あ、あの…」
紹介が終わると小声で吹雪が話しかけてくる。
「ん?どうした?」
「あの、今さっき荷物が届いたので執務室に運び込んでしまったのですが大丈夫でしたか?」
「あ、ああ、そうか、ありがとな」
どうやら荷物は届いているようだ。
流石速達便。
「それじゃあ俺は執務室に行くから、皆はここでくつろいでていいぞ。
まぁ、直ぐに夕飯になるけどな」
そう言って俺は執務室へ。
おー、届いてる届いてる。
執務室に入るなり大きな箱がお出迎え。
大きめの箱が二つと小さめのが二つ。
早速大きめな箱を開ける。
中に入っていたのは布団。
流石にあれだけの人数で布団一枚というのもあれなので人数分、というわけにはいかないが、新たに4つ購入した。
多少はマシになるだろう。
………本当は今日四人くること考えてなかったことは心の中に留めておこう。
とりあえず布団は寝る時に渡すとして、今必要なのは小さい箱の方だ。
開けると入っていたのは湯を沸かすポット。
今日の夕飯はカップラーメンにしようと思う。
健康に良いかは置いといて、一日くらい大丈夫だろう。
たまに食べたくなるからね、仕方ないね。
ちなみにポットはコンセントに繋げば使える。
流石に一部屋にコンセント一つだけってことはないだろうから今回購入した二つのポットは使えるはず。
………使えるよな?
ともかくこれを持って行こう。
「そろそろ夕ご飯にするぞー」
ノックをしてそう声をかけ中に入る。
中では第六駆逐隊の四人と他の駆逐艦たちとが話に花を咲かせていた。
どうやらちゃんと仲良くなれそうだ。
「……提督?その手に持っているのは……」
駆逐艦たちの様子を見ていると矢矧が声をかけてきた。
「これか?湯沸かしポットだ。今日はカップラーメンにしようと思ってな」
「……カップラーメンですか」
「もしかして嫌いだった?」
「いえ、名前は聞いたことあったのですが、食べたことはありません」
「え、食べたことないの!?」
「食べる機会がなかったので…」
よく考えてみれば鎮守府がこんな状況だったのならカップラーメンなど食べたことないと言われても不思議ではない。
それに人間に対して嫌悪感を抱いているということは前任の時はあまり艦娘への待遇が良くなかったのだろう。
だから俺が彼女らを助けなければならない。
彼女らに寄り添わなければならない。
が、ここで焦ってはいけない。
彼女たちが少しでも心を開いてくれるよう少しずつ少しずつ距離を縮めていけば良いのだ。
「……じゃあ初カップラーメンだな、めっちゃ美味いぞ?」
「……楽しみにしてますね」
「……………必ず、助けるから」
俺はそう呟き、部屋のコンセントを探した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「よし、あとは待つだけだな」
あの後無事にコンセントを見つけて湯を沸かし、それぞれカップラーメンを選んでもらって湯を入れ終わったところ。
ここから三分。
短いようで長い三分。
でも最近は一分で良いものもあるらしい。
まあ、ゼロ秒チ○ンラーメンとかもあるしな。
てかあれそもそもラーメンでいいのか?
食べる時もボロボロ溢れるし…。
………おやつ感覚で食べるなら良いんだけどなぁ。
なんて言ってるうちにもうすぐで2日目が終わる。
明日からは本格的に建物の修復に取り掛からなければ。
まずは使える部屋を増やす。
これを目標にしよう。
ただ流石にこの広い鎮守府をひとりでってのはキツイな。
ナオには今日ドックの修復で疲れているだろうし、矢矧と吹雪には今日食堂をやってもらった分頼みづらい。
………あいつに頼んでみるか。
などと考えているうちにタイマーが鳴った。
「よし、皆蓋開けていいぞ」
「おぉ、美味しそうね!」
「いい匂いなのです…」
「……これがカップラーメン」
皆各々の蓋を開けると、驚きや感動と言った声が聞こえてきた。
うーん。やはり艦娘はカップラーメンは食べないのか?
まあ、食堂があるならわざわざカップラーメンを食べる必要もないか。
と、皆のカップラーメンが完成したのを見て俺は執務室へ向かおうと立ち上がり…
「司令官?どこへ行くの?」
雷が声をかけてきた。
やっべ。
なんて言おう…。
「俺は執務室に行こうと思ってな……。
えーと……ほら、仕事とかあるからさ」
なんとかそれっぽい理由を言う。
流石に第六駆逐隊に俺は皆から嫌われてるとは言えないしなぁ…。
なんとかこれで納得して
「そんなんじゃだめよ!」
くれませんでした。
頼むから納得してくれよぉ…。
「だって司令官、そう言ってご飯食べないつもりでしょ!」
………バレてる。
あれ?海軍ってエスパーの集まりだったの?
マズイとにかくなんとか誤魔化さなければ…。
「い、いやそんな事ないぞ?ほ、ほら皆の食事の邪魔になるといけないし…」
「私は大丈夫よ!」
いやあなたの話じゃなくてね?
ほら、龍驤がなんかさっきからすっごい睨んできてる。
「ほら、仕事も終わらせなきゃいけないしな?最近仕事が多くて…な?吹雪?」
吹雪に助けを求めるべく話をふる。
よし、吹雪。ここで気の利いた一言でこの状況をなんとかしてくれ!
「大丈夫です司令官、私も仕事お手伝いします!」
違うそうじゃない。
確かに気の利いた返事だけどそうじゃない。
マズイぞ…。
このままじゃ皆の雰囲気が悪くなってしまう…。
「えっと…、と、とりあえずほらラーメン食べな?伸びちゃうからさ…」
「司令官は……」
すると雷は俯いてこう言った。
話飛躍し過ぎでは?
飛躍し過ぎてもう斜め上どころじゃないんだけど…。
てかそんな事より早く弁明しないと…
「いや!そんなことはない!皆のことは嫌いじゃないさ!」
「でも…司令官…」
え?なんでそんな泣きそうなの?
待って泣かないで。
ほら、龍驤がもっと鋭い目になって今にも殺されそうだし、矢矧と吹雪にも睨まれてる。
これ、詰んだのでは?
いや、こんなとこで自分の意思を曲げているようじゃ真の男ではない!
ちゃんと自分の意思を皆に
「…わかった。俺もここで食べるよ」
「司令官……!」
雷の顔がぱぁっと明るくなる。
いやだって無理やって、あんな顔されたら。
仕方ないだろ。こんなの抵抗出来ないわ。
ということで俺もカップラーメンを手に取り残った湯を入れる。
俺はここから三分。
他の皆は既に食べ始めている。
地獄かな?
こんな美味しそうな匂いの中で俺まだ食べれないって……。
でも、皆美味しそうに食べてくれて良かった。
「こら!響!そんな食べ方レディじゃないわ!」
第六駆逐隊の暁が響を注意している。
てかレディってなんだ?
そもそもレディはラーメン食べんの?
ちなみにその響は黙々と食べている。
が、なんか食べるスピードがおかしい気が…。
なんかズバババババって音してる。
え、ラーメン食べんのにこんな音すんの?
初めての発見である。
「司令官!このラーメン?美味しいわ!」
「そうか、良かったよ」
雷の口にもあったようで良かった。
「司令官!これ一口あげるわ!」
「え?」
「はい!あーん!」
え、なんかナチュラルに食べさせようとしてくるんですけど。
待て、これは流石にまずい気がする。
「い、いや雷?俺は食べさせてもらわなくても…」
「大丈夫よ!私に任せて!」
「いや、でも…」
「こら!雷!司令官困ってるじゃない!」
「雷ちゃん、落ち着くのです!」
ここで暁と電が止めに入る。
助かったかな?
「待って二人とも!私は司令官にこのラーメンを食べてもらうのよ!」
そのラーメンに対する熱意はなんなんだ…。
いやまあ気に入ってくれたのなら嬉しいけども…。
「はい!司令官!」
と、二人の静止を振り切ってまた食べさせようとする。
「え、えっと、雷?俺は…」
「もしかしてラーメン嫌いだった?」
「いや!そんなこと!」
と、またショボンとしてしまう雷。
それずるい。
もう食べてしまった方が早いか…(諦め)
これは仕方ないことだ、うん。
「じゃあ、いただこう。あーん」
「「「あ」」」
……仕方ない。相手は駆逐艦だし、うん。
仕方ない。これは仕方ないことなんだ。
…………うん。
「……これ美味しいな、ありがとう、雷」
「良かったわ!司令官!」
………雷本人は満足そうに再びラーメンを食べ始める。
そして相変わらず龍驤には敵意を向けられ……
なぜか吹雪もこちらを悲しそうな顔で見ていた。
「………はぁ、大丈夫か?これ」
俺はこの先への不安からため息をつきそう呟いた。
……………あ、カップラーメン。
ちなみにこのあと少し伸びたラーメンを食べるハメになりましたとさ。
…………まあ、それでも美味しかったけど。
第七話をお読みいただきありがとうございます!
遅くなり申し訳ないです!
登場人物が多くなってきたので大変になってきました(泣)
龍驤の口調が特に難しいですね…。
また勢いで書いたところもあるので所々おかしな点があるかもしれませんがそこは許してください(土下座)
余談ですが、所沢でのサクラタウンで艦これのイベントやってるんですね。正直めちゃくちゃ行きたいのですがどうしても忙しいので…。
二月末までやっているそうなので機会があれば行ってみたいと思っています!
では!次回の話も気長にお待ちください!
今回はこの辺で!
ではでは!失礼ノシ