追い詰められた女性の助けを呼ぶ声が聞こえるッ!
「助けて、全裸マンッ!」
※小説家になろうで昔投稿したものです。
二〇三〇年、人類は未曾有の危機に直面していたッ!
謎の『怪人』ッ!
奴らは突然やってきたッ!
奴らには奇妙な特性があったッ!
『文明特攻』ッ!
その文明が高度であればあるほど絶大な破壊力と防御力を発揮するッ!
現代兵器が意味をなさずッ!
高層ビルを数秒で解体するッ!
人類は追い詰められていたッ!
ああッ、今もまた、一つの街が蹂躙されようとしているッ!
「キャアアァッ!」
路地裏に女性の悲鳴が響き渡るッ!
彼女は怪人に追い詰められていたッ!
逃げ場はないッ!
怪人が迫ってくるッ!
ああッ、彼女はッ、この街はッ、人類はッ!
このままなす術なく蹂躙されてしまうのかッ!
いやッ!
そんなことはないッ!
人類にはまだ希望があるッ!
そしてその希望の名を、彼女は知っているッ!
「助けてッ、全裸マンッ!」
「キェアアアァァァッ!」
奇声をあげて路地裏に踊り込んでくる影があるッ!
影は怪人を勢いよく殴り飛ばしたッ!
これはどうしたことかッ!
ミサイルの直撃でもダメージを受けない怪人に、確かにダメージを与えているッ!
影の正体は大男であったッ!
彼は一切の衣服を身につけていないッ!
正真正銘の全裸であるッ!
彼は文明の産物である衣服を脱ぎ捨てッ!
言語すら捨てることでッ!
『文明特攻』の対象から逃れた正義の戦士ッ!
人呼んで『全裸マン』ッ!
全裸マンは再び奇声をあげて怪人に殴りかかるッ!
「ウォアアァァァッ!」
全裸マンのラッシュに怪人は押されているッ!
だがッ!
全裸マンは人間ッ!
無限にラッシュを続けられるわけではないッ!
「グォアアァァァッ!」
全裸マンのラッシュが途切れた瞬間ッ、怪人の反撃が全裸マンに直撃するッ!
「ぐあぁッ!」
全裸マンがよろめくッ!
全裸マンは知っているッ!
怪人の『文明特攻』は、格闘技も対象であることをッ!
故に、下手に受け流そうとするよりも、分厚い筋肉で受け止める方がダメージは少ないということをッ!
だがッ!
すごく痛いッ!
思わず怯んだ全裸マンに、怪人が一転攻勢に出るッ!
怪人の連続攻撃ッ!
受けるしかない全裸マンは、どんどんボロボロになっていくッ!
ああッ!
全裸マンッ!
人類の希望が、ここで負けてしまうのかッ!
いや、そうはさせないッ!
この場で、勇気を持って立ち上がる者が居たッ!
窮地を全裸マンに救われた女性ッ!
次は彼女が助ける番であるッ!
彼女は決意を固めたッ!
衣服を脱ぎ捨て、全裸になるッ!
『全裸ウーマン』の誕生だッ!
そして、長い爪での引っ掻き攻撃ッ!
「キェエエエェェッ!」
しかしこれはッ!
ネイルッ!
彼女の伸ばした爪は、文明の産物で彩られているッ!
怪人に傷一つつけられず、逆に爪が剥がれてしまったッ!
だが怯まないッ!
ここで人類の希望を失うわけにはいかないッ!
残ったネイルを全て剥がし、そのまま怪人を殴りつけたッ!
その覚悟と気迫にッ、怪人は気圧されるッ!
全裸マンはその隙を見逃さないッ!
渾身の力を込めて、怪人を殴り飛ばしたッ!
そして、全裸マンと全裸ウーマンの二人による怒涛のラッシュッ!
「グォアアァァァッ!」
怪人の断末魔が響き渡るッ!
ついに怪人を倒したのだッ!
全裸マンと全裸ウーマンは向き合い、握手するッ!
彼らのおかげでこの街は救われたのだッ!
ありがとう全裸マンッ!
ありがとう全裸ウーマンッ!