どうせなら勝ちたい   作:扶桑畝傍

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シャア、耐える

 

通信機をオフにしたかったが

 

『こちらV作戦追撃隊、

 シャア少佐だ、応答せよ』

 

『うっしゃ~っ!!

 やるぜぇええっ!!』

 

浮遊するコロンブスからヅダで身を乗り出すが

 

一向にこちらによる気配がない

 

OSは地上モードで再起動したが、

MSは空を飛ぶように造られていない

 

コンピューターが予測進路を弾き出す

 

『コロンブス、もう少し

 左に飛んで貰えるか?

 ヅダで、飛び乗って見る』

「了解、MAに寄せます。」

 

 

『大気圏突破用装甲パージ!

 下部ビームブレード展開!!』

 

彼はヅダの事を見もせず

攻撃準備を進めて行く

 

そして

 

 

『今だっ!!』

 

ヅダの推進器はそれに答えてくれた

 

ドスン!

 

MAに衝撃が走る

 

「うぉっ?!なんだぁっ!?」

 

隣の座席にいるAIから

 

《友軍、ヅダより接触回線》

 

「誰だテメェ?」

『V作戦追撃隊のシャア少佐だ、

 こちらの指揮に

 入って貰「やなこった無賃乗車野郎が!!」は?』

「俺は、ジャブローの場所を調べるのは

 《オマケで》

 あの《木馬》ってのを

 墜とす為に来たんだよ!!」

 

言うな否やスロットルを全開にし

ジャングルスレスレをかっ飛んで行く

 

『ぐぉっ!?』

情けない声と、ヅダを落とすまいと

4つんばいに姿勢を変える

 

『こ、この加速は。』

ヅダの比ではない

重量級の巨体を

強引に加速させるための推力は

ヅダのフレームが悲鳴をあげる

 

 

「ぁ~ぁ、行っちゃった。」

「すまねぇ艦長、

 俺のザクはセイバーフィッシュを

 パージした時にジョイントが壊れやがって、

 飛べねぇ。」

ガイア中尉がしょぼくれた顔で艦橋に入る

「いや、むしろ

 損傷がセイバーフィッシュだけで

 良かったですよ、

 中尉が居なくなると

 そうでないとでは雲泥の差ですから。」

こうして話している間に、

オルテガ、マッシュのザクSFは、

推進器を大気圏内用に換装

OSも地上運用に再起動している

「天井ハッチを開けられますので

 そこから対空防御をお願いします、

 例の新人さんも一緒に。」

「そうだ、さっきの新人は何処に?」

「重力酔いですよ、

 医務室で寝てます、

 このコロンブスも

 《熱核ジェットエンジン》の

 チェックが済み次第、発進可能です。」

「わかった、顔合わせしてくらぁ。」

「お願いします、

 僚機の吹き飛んだザクを

 見たのも初めてだそうで

 その辺もお願いします。」

「まぁ、人が死んでるからな、

 慣れろとは言い難いがな。」

「ですね、

 換装完了予測は後、30分です。」

「了解。」

 

 

『こっ、これは』

 

どんどん突き進むMAは

気づいているのかいないのか

《ロックアラート》が

もぅ、10、20では無い

千に届くジャングルに隠れた兵器から

ロックオンされている

 

『えぇい!!

 上昇しろ!!どこから

 狙われているかわからんでは無いかっ!!』

「馬鹿言えっ!!

 今、頭を上げりゃハチの巣だぞ!!」

 

さらに加速を止めないMAは

木馬の直下に迫った

 

「ビンゴぉっ!!

 いっくぜぇ!!」

 

エントリィイイイイイ!!

 

鼓膜が破れんばかりの

エントリィイイイイイが響き

急上昇を掛ける

 

『んぐぅっ?!』

ヅダのGと大気圏突入もあり

ノーマルスーツを着ていてこの

更なる加速Gは

シャアの許容を越えていた

『し、視界が・・・かすむ』

 

ビームブレードを最大出力で展開したまま

 

木馬の左エンジンの一部を

切り飛ばした

 

 

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