野球ドーム 深夜
「報告します、
ジャブローより派遣されました
補給部隊のマチルダ中尉であります、
先程、補給部隊任命に付き、
昇進したばかりです、」
「私はホワイトベース艦長、
ブライト・ノア、今は中尉です。」
「ここまでの道中、
お疲れ様ですブライト中尉、
今、エンジンユニット交換を進めていますが、
それ以外の必要物資はありますでしょうか?」
「民間人を降ろす場所を決めて貰いたい。」
「そうですね、
現時点の行き先、ジャパンではどうでしょう?」
「ジオンの勢力圏を突っ切れと?」
「それしか道は残されていません。」
「ジャブローめ、
引き籠り共に期待なんてしませんよ。」
「それは撤回してくださるかしら?
現に、レビル将軍も『私も』
貴方方を見捨てていませんわ。」
「っ、失礼、
ここ最近、眠れていないので。」
「構いません、
適量であれば『睡眠薬』を
服用するのをオススメしますわ、
かくも言う私も使っているのですから。」
顔を見れば、
目元がキツメに化粧で隠されていた
「ジャブローも、大変なのに
変わりはない、か。」
「えぇ、先の『戦没者たち』の
引き渡し処理に手間取ってまして、
『全員〈ノーマルスーツ〉』で
対処しています。」
「ノーマルスーツで?」
「えぇ、宇宙空間であれば
『真空』つまり、死体は腐りません、
ですが、突入ポッドには、
『冷凍機能は無いのです』
そして、ジャブローの
『遺体安置所』は
何十万の規模を想定していません。」
「つまり。」
「死体が腐り、腐臭と一部では
疫病が発生した区画があり
区画ごと隔離している状態です。」
▽
「ま、そう言う訳だ。」
「え、えげつないですね。」
一人のクルーが
ジャブローに対しての
嫌がらせの内容を聞いて来たので答えたのだ
「距離は?」
「あと、500km程です。」
「よし、一旦停止、
各員、戦闘待機、早朝に仕掛ける、
その際、木馬は『戦闘可能状態』と前提して
戦闘を行うように。」
「え?夜戦を仕掛けないので?」
「こちらも行軍で疲労が溜まっている、
それに、MSパイロットも
ザクⅡからドムに乗り換えたばかりだ、
疲労抜きをして、万全を期して挑む。」
「了解。」
▽
『大気振動を検知!』
「なに?」
短距離通信機に入る一報は
現場に静寂を与える
「距離は?」
『おおよそ500km、大きさは
え?これ、
コンピューター壊れて無いよな?』
「オスカー!」
『ブライトさん、
マゼラン級です、コンピューターが
弾き出した答えが
『マゼラン級なんですよ!』』
「どう言う事かしら。」
「わかりません、
友軍であれば態々距離を取らないでしょう。」
「そうですね、
この近辺は私達以外に
活動している部隊は居ない筈なので
敵として認識した方が良いでしょうね、
作業を急がせろ!!
早朝には飛べるようにするんだ!!」
あぁ、作業員の顔から生気が消えて行く
▽
お嬢が泣いた
その為、少しだけ、
側にいて上げた
04:59
「時間だ、機関全力運転、
主砲全門開け
最初はメガ粒子砲、
ミノフスキー粒子の濃度が上がり出したら
実弾に切り替えろ。」
「了解、浮上します!」
▽
「敵艦動きました!」
「機関室、動かせそうかっ!?」
『ブライトさん、
今、最終チェック中なの、
コレを怠れば
起動と同時にドカンよ?』
「マチルダ中尉、どうしてそこに?」
『私も技術屋なのよ、
テム大尉、そちらはよろしくて?』
『あぁ、良い腕だ、
アムロ、こっちは何とかなる、
お前はガンダムで待機しててくれ』
『わかった、父さん、マチルダさん、
行ってきます』
通信が切られ
「アムロまで居たのか。」
「ブライト、機関の状態は
こっちのコンソールにも出るわ、
大丈夫、直ぐに飛べる。」
「ミライ、わかった、
チェックが終わり次第浮上だ。」
「わかったわ。」
「MSパイロットは
MSに搭乗して待機!
各部署、戦闘態勢!!」
▽
「木馬、まだ動きません。」
「メガ粒子砲、ドームを狙え、
崩して少しでも飛びにくくさせるんだ。」
「メガ粒子砲スタンバイ、
粒子加速異常無し、
自動照準器起動、確認!」
「まて、手動でやれ。」
「手動ですか?」
「被弾を想定して戦う、
総員に通達、
自動照準に頼るな、
被弾時、なにが起こるかわからんからな。」
そして、金色に近い粒子が
空に一線を引いて行く